下腹ぽっこりは赤信号! 体重が変わらなくても安心できない「運動不足」のリスク
その結果、今まで筋肉で押さえていた内臓が下に落ちてきて、下腹部が出てくるんです」
スカートやパンツのウエスト部分からお腹の肉がハミ出る、タイトなウェアを着ると下腹だけがポコンと目立つ。それは、なにも腹筋だけが衰えているわけではなく、全身の筋肉がすでに衰えているというサイン!体重が変わらないからと安心はとてもできない。
筋肉不足で糖尿病のリスクが増える?
筋肉が少ないことがなぜ黄色信号に?それは見た目にボディラインが崩れることだけではなく、病気のリスクが高まるから。その病気の名は糖尿病。
「血糖値が高くなると膵臓からインスリンというホルモンが出て血糖値が下がる。これはみなさん知っていると思いますが、実はインスリンが直接血糖値を下げるわけではありません。インスリンは血糖をどこそこに運びなさいという指令を出しているだけ。その場所が、筋肉や脂肪です。
とくに血糖の約7割は筋肉に運ばれます」
血糖を筋肉に取り込むには、筋肉の中にいる糖の運び屋がインスリンによって活発に働くことが必要。ところが筋肉が少なかったり運動不足で筋肉の質が悪くなると、運び屋がうまく働かず、インスリンをいくら出しても血糖が取り込まれなくなる。