広がる妊娠・出産の選択肢 元SDN48・奈津子が受精卵凍結を決めたワケ
ananフェムケア連載「Femcare File」。今回のテーマは、「広がる妊娠・出産の選択肢」。受精卵凍結を行った俳優・タレントの奈津子さんが、産婦人科医の松本玲央奈先生と今後の妊娠・出産について考えます。
選択肢を調べ、自ら“備えていくこと”が大事だと思います。
左・奈津子さん、右・松本玲央奈さん
――昨今は著名人が、自らの決断を公表するなど、「卵子凍結」という言葉の認知度が上がっているように感じます。先生のクリニックも、卵子凍結の相談に来られる人は増えているのでしょうか?
松本玲央奈先生(以下、松本):相談に来る方は毎日いらっしゃって、増えていると思います。奈津子さんは「受精卵凍結」をされたんですよね?
奈津子:はい。私はいま34歳で、3歳になる息子を育児中ですが、過去2度にわたり流産をしています。
将来的には第二子も望んでいるので、今は仕事に邁進しつつ、数年後の妊娠・出産への不安要素を減らせたら…と思い、受精卵凍結を決めました。
――「卵子凍結」と「受精卵凍結」はどう違うのでしょうか?
松本:精子と受精させる前の卵子を凍結するのが「卵子凍結」。卵子に精子を受精させ、発育したもののみを凍結するのが「受精卵凍結」