NIPTや無痛分娩など、知っておきたい“出産時の選択肢” 最新事情を産婦人科医が解説
ananフェムケア連載「Femcare File」。今回のテーマは、出産時の選択肢。医療の進化にともない、出産時の選択肢も増えている昨今。自分らしく出産と向き合うために正しく知っておきたい知識とは。
自分らしい出産を追求できる時代に。
出産の痛みはどれくらいなのだろう、子供は無事に産まれてきてくれるだろうか…など出産にまつわる不安はさまざま。一方で医療の進化とともに、不安を軽減するための選択肢も増えている。まだ妊娠や出産を考えていなくても、事前に知っておくことで視野が広がる、最新の出産医療事情を産婦人科医の尾西芳子先生に伺った。
「最新の選択肢のひとつとして、NIPT(新型出生前診断)が挙げられます。これは赤ちゃんのいくつかの染色体の状態を調べるもので、母親の採血だけでできる検査。体へのリスクはとくになく、この検査により『赤ちゃんの命にかかわる病気の有無』といったことの確率が分かります。これまではクアトロ検査という採血検査が行われていましたが、NIPTはより精度が高いといえます。出産の高齢化にともない、母体や赤ちゃんへ何か影響があるのではないかと、不安に感じる人も増えているのは事実です。