症状は100以上ともいわれる“PMS”について産婦人科医が解説
その症状がPMSかどうかは、毎月同じタイミングで現れるかが診断のポイントとなります。女性ホルモン分泌の変動で起こるPMSは、低用量ピルが対策の一つ。排卵を抑えられますので、そもそもの原因であるホルモンの変動をなだらかにすることができます。気分の浮き沈みが激しく、低用量ピルでも解消されない場合、その領域の専門家である精神科医師から抗うつ剤を処方してもらうようすすめることもあります」
そのトラブル、PMSかも。知っておきたい症状と対処法
女性ホルモンの増減とPMSの関係
エストロゲンは女性らしいカラダを作る役割を持ち、生理が終わると急激に増え、排卵に向かって減少する。排卵日以降、妊娠しやすい体を維持する役割のプロゲステロンが急増。このようなホルモンの変動がPMSを引き起こす。
生理中の不調も実はPMS?
生理中でも、同じタイミングで出る不快な症状は月経前症候群。
PMS=月経前症候群は、その名の通り生理前に現れ、生理が始まると弱まる特徴が。「ただ、生理中に起こる人も中にはいます。1か月のサイクルの中で、同じタイミングで起こるならPMSの一種と考えていいでしょう」
PMSはコントロールできる!有効とされる薬
低用量ピル
抗うつ剤
漢方薬
薬を使った対処法には、女性ホルモンの変動を減らす低用量ピルが基本となるが、メンタルの症状が強い場合、抗うつ剤などが処方されることもある。