「近づいてあったかい、触って柔らかい」魅力的な体の作り方
実は皮下脂肪自体の硬さは変わりません。硬くなっているのは、筋膜という体の外側を包み込むネットのようなもので、第二の骨格とも言われる部分です。
もし触った部分が硬くてしかも冷たかったら要注意です。硬くなっているということは血流が悪く、血中酸素がしっかりと循環していない可能性が高いということ。つまり、筋膜が硬くなっている部分の皮下脂肪は溜まりやすく、冷えやすいのです。
脂肪には内臓脂肪と皮下脂肪の2種類があります。手で掴めるのが皮下脂肪で、お腹の中にあって、触れないのが内臓脂肪です。二の腕やお腹のプニプニした皮下脂肪を落としたいために一生懸命ジムに通う方がいますが、運動で落としやすいのは内臓脂肪です。
皮下脂肪の役割は体温の維持、外部からの衝撃から体を守る、また体のエネルギーの貯蔵庫としての役割があるため、体がかなりのエネルギー不足状態にならないと使われません。
触って柔らかい体のポイントは、柔らかい皮膚と筋膜を維持することで、適度な皮下脂肪を維持することにあります。その方法は、呼吸とストレッチです。
呼吸のポイントは、息を吸うときに肋骨を広げ上に引き上げるイメージをすること。深い呼吸で酸素摂取量が増えれば全身に酸素が渡り、血流とリンパの流れが良くなります。