ビューティ情報『受けても意味のない検査、むしろ推奨できない検査』

受けても意味のない検査、むしろ推奨できない検査

■意味のない検査、追加していませんか?

医師として健康診断や人間ドックを担当していると、つくづく「意味のない検査を受けている人が多いなあ」と感じます。

「えっ、気づいたなら教えてよ!」って思いますか?実は、検査項目は医師が決めているのではなく、会社の健康保険組合が決めていることが多いのです。

意味のない検査のわかりやすい例としては、毎年の健康診断で血液型を調べること。そんな検査をしている会社、けっこうあります。

血液型は、生まれてから通常、途中で変わることはありません。検査代も安くはないので、何度も調べるのは無駄だと思うのですが……なぜ毎年検査しているのか理由はよくわかりません。

ほかにも、年齢や症状に関係なく全員に腫瘍マーカーを受けさせる、40歳や50歳といった「節目の年」に頭のMRIを受けさせる、という会社もあります。

実は、症状がない人への全身PET、腫瘍マーカー、頭部MRIは「推奨されない検査」の代表例です。

目次

・意味のない検査、追加していませんか?
・どんな検査も病気を100%診断できるとは限らない
・腫瘍マーカーによるガンの早期発見は難しいことも
・検査を受けてどうなりたいのか?


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■どんな検査も病気を100%診断できるとは限らない

検査は多い方が安心だと思っている人や、検査で100%病気が発見できると思っている人は驚くかもしれませんが、検査にはメリットだけでなくデメリットもあります。

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