と診断した場合に、腫瘍マーカーを検査することがあります。
しかし、健康な人を対象にする健康診断や人間ドックでは、ガンにかかっている人の割合(有病率)がそもそも低いので、病院で医師がオーダーする検査に比べると偽陽性が多くなります。
また、腫瘍マーカーはガン以外の良性の病気や、生活習慣の影響でも上昇します。有名なのが喫煙者でみられるCEAの上昇や、前立腺肥大によるPSAの上昇です。
人間ドックを行なう病院の統計では、腫瘍マーカーが上昇している人のうち、本当のガンは1%未満だったそうです。
がん診療ガイドラインを見てみると、 「腫瘍マーカー測定は膵癌の診断やフォローアップに勧められるが、早期診断には有用ではない」と書かれています。
また、健康保険を使う病院の検査では、「その病気の診断や治療に必要な検査だったのか」がチェックされますが、健康診断や人間ドックが自費であることも、不要な検査が増えやすい原因のひとつです。
■検査を受けてどうなりたいのか?
病気の原因はさまざまですが、加齢や遺伝などは自分ではどうにもできませんよね。
病気にならないようにしたければ、禁煙する、飲酒を適量にする、運動するなど、生活習慣のうち「自分でコントロールできる病気のリスクを下げる」