ステロイドの効果と正しい使い方。皮膚科医が解説します
■ステロイドのメリット、デメリットを押さえて使う
ステロイド薬のメリット、デメリットを考慮した上で、必要な場合に処方され、副作用が起きないように予防的な治療を前もってしたり、炎症が治まったらステロイドと異なる働き方をする薬と組み合わせたり、切り替えたり、症状に合わせて調節されます。
以上がステロイド薬のはたらき、そして副作用のお話となります。
この記事は最初にお話ししたように、どんなときもステロイド薬を推奨するというものではありません。「火」と同じで、大切なことはしっかりと正しい使い方、問題点を知った上で、うまく利用することです。
火事が起きる可能性があるから火を使わない、という考え方が極端なように、しっかりと知っていただくとステロイドに対する漠然とした不安は消え、何に気をつければ良いかがわかると思います。Text/赤池智子
医師、内科/皮膚科医。アメリカ University of Washington皮膚科勤務。
患者の視点に立った医療を行うことを何よりも大切にし、論文執筆、学会発表と共に日常診療を第一に行っている。
2006年準ミス日本の経歴も生かし、女性ならではの視点から正しい医療知識に基づいた女性の病気、健康、美容に関する情報も発信し定評がある。
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