ラストチャンス迫る……! 子宮頸がんワクチン「キャッチアップ制度」について知ろう
ちなみに木下先生によると「性交渉経験者の8割がウイルスに感染するといわれており、そのうちがんになる人とそうでない人の違いは未だ解明されていない」のだそうです。そのため、子宮頸がんは性交渉の経験が無い段階でワクチン接種を済ませるのが一番有効。しかし、性交渉経験があると意味が無いということではありません。
HPVウイルスにもさまざまな型があり、特に子宮頸がんの原因となることが多いのは16・18型。性交渉未経験者の場合16・18型どちらも予防できますが、性交渉の経験があっても16型への予防は認められており、ワクチン接種が早ければ早いほど子宮頸がんのリスクを減らせるのだそうです。
有効性が認められているとはいえ、安全性も気になりますよね。一時期、子宮頸がんワクチンに対する懸念の声も多く聞こえてきました。
しかし、データによると、ワクチン接種後に重い体調不良を訴えた人は1万人中5人。それも有害事象(ワクチンとの因果関係は未明)であり、ワクチンを接種したほうがメリットが多いことが分かっています。
■古村さん「心配な気持ちも分かる。でも、ワクチンがあることがうらやましい」
セミナーでは、現在もがんで闘病中の俳優・古村比呂さんも登壇しました。