今年最も売れた漢方薬は? クラシエ薬品「KAMPO OF THE YEAR 2024」で漢方薬のトレンドとセルフケアの重要性を学んだ話
、第2位が「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」、第3位が「八味地黄丸(はちみじおうがん)」という結果になったと発表しました。

砂橋さんはこの結果について「かぜのひきはじめに用いられる葛根湯と肥満症に用いられる防風通聖散は長らく不動の1位、2位となっていますが、夜間尿や頻尿に用いられる3位の八味地黄丸は昨年4位だったため、さらに需要が拡大している様子がうかがえます」と語りました。
次に、2023年11月~2024年10月の期間に伸び率が高かった(売上が伸びた)漢方薬では、痰が切れづらい激しいせきに対応する「麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)」が1位という結果になりました。
2位にはのど関連の処方である「響声破笛丸(きょうせいはてきがん)」、3位・4位には「五虎湯(ごことう)」「桔梗湯(ききょうとう)」が入り、上位は全て“咳・のど”に関連する処方がランクインしています。砂橋さんによると、咳・のどに関する処方が伸びた要因の一つに、8年ぶりにみられたマイコプラズマ肺炎の大流行や、2024年度上半期のインフルエンザの流行などが考えられるとのこと。これらの感染症では、のどの痛みや咳の症状を伴うことが多く、漢方薬だけでなく西洋薬も含めて需要が増えたことが予想されるそうです。