2019年8月8日 16:20
ゲラン「ミツコ」100周年を迎えたフレグランス、日本人に着想を得たチャップリンも愛した香り
なぜ、そんなフランスのメゾンが1世紀に渡って愛され続ける“名香”に「ミツコ」という名をつけたのか。
同時、ゲランの調香師だったジャック・ゲランは、芸術家たちと親交があった人物。仲間の中には、ジャポニズム流行のきっかけの一つとなったモネの存在もあった。彼らとの交流を通して、日本に興味を持ったジャックは友人からある小説をプレゼントされる。
日本女性×英国将校の“禁じられた恋物語”が着想源に
その小説とは、クロード・ファレールの『ラ・バタイユ』。1905年の日露戦争のさなか、イギリス人将校と日本女性の“禁じられた恋”を描いた物語だ。その登場人物こそが「ミツコ」。東洋と西洋の狭間で漂う登場人物から得たインスピレーションが、アイコンフレグランス「ミツコ」の一つのきっかけとなったとされている。
「ミツコ」は世界初“ピーチ”を使ったフレグランス
ゲラン「ミツコ」が類をみないほど長い寿命で愛され続けているのは、そのテーマ性はもちろん、革新的な香りだったから。ゲランは「ミツコ」以前からシプレーの香りをフレグランスに起用していたが、「ミツコ」で初めてフルーツの香りとミックスさせた。
選んだのは、ジューシーなピーチ。