2019年5月2日 11:00
98歳のピアニスト・室井摩耶子「長寿の秘訣はステーキと昼寝」
いまだに痛むことはあるが、家の中では自力で歩けるまでに回復。100歳を目前に控えても、音楽に対する気力も集中力も落ちることはないという。
「食事にしても、生活にしても、私は自由主義。そのスタイルを私は勝手に“大正モダニズム”と名付けているんですが(笑)。夕食はほぼ毎日80~100グラムの牛ヒレ肉のステーキを食べます。お肉が冷蔵庫にないと、心配になるくらいなんですよ」
元気の秘訣はずばり“肉”と笑う室井さん。きっかけは、室井さんが34歳のとき。クラシック音楽の本場であるドイツへ渡ったことだ。
「仲間たちはみんな、夜中の3時、4時まで、フルーツ入りの酒をガブガブ飲んで、バクバクと食べまくっていたんです。それなのに、次の日の朝早くから、みっちり楽器練習を始めているの。私にも、このパワーが必要だなって、近所のお肉屋さんで“スープ用のお肉を100グラム”と注文したら、『肉は500グラムからじゃないと売れないよ』と(笑)」
とくにリサイタルの日は、朝からヒレステーキを食べる。そのほうが、明らかに体力と集中力が増すからだ。
■仕事やブログがあるから、私は“孤独”じゃない!
「ヨーロッパ生活で身につけた健康の秘訣は、ほかにもあります。