2021年3月15日 06:00
巻き爪、水虫…50代からの「足のトラブル」のトリセツ
そんな足の爪のトラブルの代表が、強い痛みをともなう「巻き爪」だろう。
「爪にはもともと巻き気味になる性質があるのですが、指を使ってしっかり歩くことで、指の肉が地面から押し返され、なだらかさを保っています。そのため、歩く機会が減ってしまうと、地面からの押し返しが減り、巻き爪が進んでしまうのです」
一般に巻き爪は親指にできることが多いといわれているが、高齢者など、歩く機会が極端に少ない人は、全部の足の指が巻き爪になることもある。
また、巻き爪に似た症状として「陥入爪」があるが、こちらは変形した爪が皮膚に食い込んで痛い状態のこと。軽症で痛みが軽いようであれば自分で爪を切ってもいいが、皮膚科か形成外科で治療を受けたほうが安心だ。
「巻き爪や陥入爪の予防には、ふだんの爪の切り方が大切。短く切りすぎると、足指に体重がかかるたびに爪が下からせり出す肉に刺さってしまいます。また、指の形に沿って、ラウンド状にカットするのではなく、足指の長さに合わせて直線的に切ってください」
巻き爪を防ぐには、足にバランスよく体重がかかるように、足の親指で蹴り出す意識を持って歩くのも効果的だ。
ちなみに、巻き爪以外でも、爪に長い間、線が入っていたり、色がにじむような変化があれば、皮膚科で診てもらう必要あり。