タコやウオノメ、外反母趾…「足のトラブル」はどう守る?
足裏のできものを素人判断するのは厳禁です」
【外反母趾】
靴を履いたときに親指の付け根が当たって痛む「外反母趾」。親指が外側(小指側)に曲がり、付け根が出っ張る状態をよく目にするが、男性より女性のほうが圧倒的に多いという。
「外反母趾は足の『内側縦のアーチ』と『横アーチ』の両方に関わる症状です。接触による痛みだけでなく、親指の関節痛やしびれのほか、親指と人さし指が交差する交差指、人さし指と中指の変形にともなう痛みにつながり、タコもできるようになります。また、足の小指が内側に傾くことで付け根が出っ張ってしまう内反小趾、陥入爪、足の幅が広がる開張足など、足だけでじつにたくさんの症状を引き起こします」
ほかにも、ひざが痛む変形性ひざ関節症にかかりやすくなるなど、足全体のトラブルを引き起こしかねないという外反母趾。放置しておくと歩行バランスを崩して、歩く速度が遅くなるといったデータもあるという。
「外反母趾はそのままにしておかないで、きちんと対処することが大事なのですが、足の親指が変形しているということだけでは手術の対象にまではなりません。『仕事柄、どうしてもパンプスを履かなくてはならない』といったように、生活上の具体的な支障があって、はじめて治療を行うことになるのですが、一律に治療の方法が決まっているわけではありません。