「周囲に黙って生活を…」体調悪いのに受診しない人が増加中
検査の結果、陽性となり自宅療養をなりましたが、発症から時間が経ち過ぎていたので、隔離期間はたったの3日で終わりました」(筋野院長)
【 ケース(3)】30代の男性の場合
「仕事で隣県に行っていて、37度台前半の熱がありましたが、2日間は現場で作業をしていたそうです。3日目に、周囲にそのことを伝えたところ病院に行くように促され、都内に戻り当院を受診。土曜日に陽性が判明したので、検査ができる月曜日まで現場の作業員は全員が隣県のホテルに隔離されたそうです」(筋野院長)
こうしたケースはあくまでも”氷山の一角”だという。
■受診遅れの人たちにあった共通点とは
「受診の遅れで1番多いのは、37度前半の微熱があるケースです。また、熱の症状で来院する人の9割が2~3日以上経ってから来ます。当日に来る人はほとんどいません。しかもその間、自宅で様子を見てからということではなく、“周囲に黙って”普通に日常生活を送っている人がほとんどです。尾身会長が言う『7~10%』というのは長崎県のデータなので、都内では実際にはもっと多いと思います」(筋野院長)
さらに、その人たちには「共通した点がある」と筋野院長は指摘する。