2021年8月20日 06:00
市販胃腸薬には認知症のリスク!薬剤師が教える常用避けたい薬
「『お薬を飲み続ける=病気が治る』ではありません。逆にずっと病気が治らないからお薬を飲み続けているのです。このことに気づかない限り、長期にわたって薬を飲み続けていると、その弊害として副作用の影響を受けることになります」
こう話すのは、「薬を使わない薬剤師」として活動している宇多川久美子さんだ。
「症状が体に出ているということは、『体の状態に異変がある』という体からのシグナルです。熱や発疹が出たり、鼻水やくしゃみが出ているときは、体が闘っている証拠なのです。ところが、それを薬で蓋をしてしまっては、そのときは症状が落ち着いたとしても、根本的な解決にはなっていません」(宇多川さん・以下同)
これは一例だが、薬には血圧や血糖値を下げるもの、胃酸の分泌を止めるもの、脳内分泌物質を抑えるものなど、さまざまな働きで体の不調を整えてくれる役割がある。
しかし、薬はあくまでも応急処置として一時的に助けてもらうものであって、長期間にわたって服用したり、依存するものではないと宇多川さんはいう。
「薬には必ず副作用というものが伴います。
長期服用をすることで、血流障害になったり、もっと先のことを考えると、認知症や脳梗塞などにつながりかねないものもあると考えています」