2021年9月30日 11:00
供給遅れの懸念も…「インフル予防接種は11月中に」医師が警鐘
ちなみに、第3波は昨年12月から徐々に感染者が増加し、今年2月には全国で重症者が1,000人を突破するなど拡大をみせた。第6波も、クリスマスや年末年始など行動制限が緩むシーズンにピークを迎える恐れは十分にあるのだ。
「新型コロナの感染症と、インフルエンザの同時流行である『ツインデミック』(2つの流行)の可能性も考えておく必要があります。どちらも症状が共通しているため、抗原検査やPCR検査を行わない限り区別がつきにくい。さらにコロナウイルス感染による医療提供体制がひっ迫している状況では、インフルエンザの重症化による入院が困難になる可能性もあります。限られた医療体制の負担を軽減し、病床数を確保するためにも、インフルエンザの予防が求められます。特に予防接種は、入院や重症化を4割程度予防できる効果があります」(中島先生)
■接種を重ねたことでのトラブルの報告はなし
カギを握るのがインフルエンザの予防接種だ。しかし、国内では新型コロナワクチンの2回目の接種率は55.1%(9月22日現在)。
さらに3回目のコロナワクチン接種となる「ブースター接種」も年内には医療関係者に、年明けには高齢者にも始まるとされている。