2021年9月30日 11:00
供給遅れの懸念も…「インフル予防接種は11月中に」医師が警鐘
新型コロナワクチン接種後にインフルエンザの予防接種を打つ場合、前後2週間は間隔をあける必要があるが、それでも立て続けのワクチン接種に不安を覚える人も少なくない。森内先生が語る。
「新型コロナワクチンでは、当初どのような副反応が出るかわからないこともあり、インフルエンザの予防接種をするときでも2週間の間隔をあけることが推奨されています。最近では、ワクチン接種のデータもそろってきて、間隔をあけなくても問題が起きていないことから、海外では新型コロナワクチンとインフル予防接種の同時接種も行われています。また多くの人が心配する副反応ですが、コロナワクチンとインフルエンザの予防接種の相乗効果で重篤な副反応が起こるといったことは医学的にも考えにくく、世界中でもそれによるトラブルは報告されていません」
そうとあればインフルエンザ予防接種も考えたいところだが、中島先生によれば、日本では例年、欧米に比べて予防接種のスタートが遅れる傾向があるという。それに加え、厚生労働省によると、インフルエンザの予防接種は、世界的に原料が不足しており、ワクチンが出回るペースは通常より遅くなるともされている。
「とはいえ、今シーズンの供給量は例年並みの予定で、日本では今季の供給量は約5,600万人分を確保しているので、それほど慌てなくてもいいでしょう。