■AGEがもたらす体への悪影響
〈認知症〉:老人斑(アミロイドβタンパク質の凝集)促進、神経原線維変化促進、酸化ストレスの増大など
〈見た目の老化〉:黄ぐすみ、くすみ、たるみ
〈皮膚の老化〉:皮膚コラーゲンの硬化、代謝異常
〈弾性線維の硬化〉:大動脈、腎臓皮質などの機能低下
〈動脈硬化〉:粥状化の進展
〈不妊〉:受精率の低下
〈骨粗しょう症・骨関節症〉:骨質の劣化、骨の脆弱化、骨芽細胞・破骨細胞の活性異常
〈糖尿病合併症〉:神経障害、網膜症、腎症
※『やせる!肌も血管もキレイになるレモン若返りレシピ』より
そんなAGEだが、実は体内で発生するだけでなく、食事から取り込まれていることもわかった。
「AGEを多く含む食べ物というのは、てんぷらやから揚げ、焼き肉のように、タンパク質に直接強い火を加えて調理したものです。AGEをため込むような食事を続けていると、たとえ今は健康であっても、徐々に骨がもろくなったり、血管がボロボロになってしまったりということが起こりえます」
中高年以降の世代にとって、筋肉を維持するためにも大切なタンパク質が、取り方によっては体に害を及ぼすかもしれないのだ。
■レモンのさまざまな働きがAGE値を抑える切り札に
山岸先生によれば「AGEはコゲですから、焼いたり揚げたりといった調理法ではなく、ゆでたり蒸したりといった調理法で値を下げることができる」