【名城大学】スイゼンジノリ由来の紫外線吸収物質「サクリピン」の新たなスキンケア作用を発見
は、優れた吸水性を示し、化粧品などの産業分野で注目されており、応用利用されている。
(注2)ラン藻(シアノバクテリア)
酸素発生型光合成を行うバクテリア。植物の葉緑体の祖先となったと考えられている。水域、陸域を問わず、地球上に多種多様なラン藻が広く分布している。
(注3)マイコスポリン様アミノ酸(Mycosporine-like amino acid, MAA)
ラン藻、微細藻類、海藻などがつくる天然のサンスクリーン剤。これまでに、60種類を超える MAA 類の化合物が報告されている。共通の基本構造にアミノ酸類が結合した化合物で、UV-A, UV-B 領域の波長を吸収するという特徴がある。
(注4)シス-トランス異性
化学式が同じだが、性質が異なる化合物を異性体という。
シス-トランス異性は、有機化合物中の二重結合を挟んで存在している置換基の位置の違いによって生じる。二重結合に対して主要な置換基が同じ側に結合しているシス形と、反対側に結合しているトランス形がある。サクリピンAはトランス型、サクリピンBはシス型である。
(注5)抗酸化活性
活性酸素を補足して消去する活性を抗酸化活性という。