皮膚科では、ニキビの治療にビタミン剤が処方されることがあります。これは、塗り薬やピーリングなど、外側からのニキビ治療に加えて、患者の生活習慣のなかで不足しがちな栄養素を補うことで、身体の内側から治療の効果を高めるためのものです。ニキビに対して即効性はありませんが、副作用の心配も少なく、身体や肌がすこやかになろうとする力を助けます。
なお、皮膚科でのニキビ治療には、ビタミン剤をホームケア用に処方するほかにも、点滴でビタミンを注入する方法もあります。こちらについては、『皮膚科で行う点滴を使ったニキビ治療の種類と美容効果』 (https://www.skincare-univ.com/article/007931/)をご覧ください。
ビタミン剤は保険適応?
ニキビは「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」と呼ばれる皮膚病です。ビタミン剤は治療の一環として、皮脂の分泌量を抑えたり、皮膚や粘膜を健全に保つために処方されているため、従来は保険の適用範囲でした。
近年は厚生労働省の方針により、経口摂取ができる人(口から食事をとれる人)への保険処方が難しくなっており、原則として適用外になります。