梅雨時はなぜ頭痛が増えるの?【現役薬剤師が解説】低気圧頭痛の原因と対処法
梅雨シーズンに症状を訴えるかたが多い低気圧頭痛がこれにあたります。低気圧頭痛のおこるメカニズムは、気圧の変化により脳の血管が拡張し、顔や頭の感覚をつかさどる三叉神経が興奮して痛みにつながる物質が分泌されます。その影響で脳の表面の神経と血管周囲に炎症が発生。さらに血管が拡張し神経を刺激してしまうという悪循環が生じ、痛みが発生すると考えられています。
気圧以外の刺激による頭痛も同じようなメカニズムでおこると考えられていますが、まだ確定にはいたっておらず今もなお研究が続けられています。
片頭痛が発生するタイミングはいろいろありますが、睡眠不足や疲れているとき、緊張状態のときによくおこる傾向にあるようです。一方、緊張状態から解放されたときに発生するかたもいたりと、頭痛のおこる背景は人それぞれです。
自分がどのようなときに頭痛がおこりやすいのか、傾向を把握することで症状を未然に防いだり早めに対処することができるようになります。
定期的に頭痛になるかたは、ぜひ発生時の体調や状況を記録してみてください。
緊張性頭痛(一次性頭痛)について
緊張性頭痛は身体や気持ちに負荷がかかっているときに発生する頭痛です。