2022年6月5日 19:00
月経前症候群の原因は睡眠の質! 専門家直伝「自律神経を整え快眠できる」方法
月経前は決まってイライラしたり、憂鬱になったり、自分を過度に責めてしまったり…生理前だから当然!と、半ば諦めている方は少なくないようです。しかも、月経が始まれば症状が軽減ないし消失するため、改善せねばならないという意識自体が低いという問題もあります。でも、辛い症状を放置するのはもったいない!限りある人生、1度きりの人生。月経前でも快適に過ごすことができるように、眠りとお風呂の専門家でSleepLIVE(株)代表の小林麻利子さんに聞きました。
月経と睡眠の関係からの対策
月経前数日間にわたる、精神的・身体的な症状をPMS(月経前症候群)といい、特に精神症状が強く生じている状態を、PMDD(月経前気分不快障害)と呼んでいます。原因はさまざまですが、今回は月経と睡眠の関係から解説し、対策を述べていきます。
月経前は深部体温が下がりにくい
体の内側の深部体温は1日の中で変動があります。19時頃が最も高く、就寝2~3時間前から体温が下がっていき、就寝後さらに体温が下がり、最も低くなる早朝4時頃に向けて深部体温が下がっていき、覚醒に向けて体温が上がるというリズムがあります。
私たちは、深部体温が低下することで覚醒度が下がり、深い眠りに入れるようになっていますが、月経前は、この深部体温がしっかり低下していかないことがわかっています。