30代でも“ヒートショック”は起こり得る…【女医監修】今注意すべき「入浴時の温度差」
リビングから脱衣所に移動した際には、寒さに対応するために血圧が上昇。衣服を脱いで浴室へ入るとさらに血圧が上昇しますが、浴槽に入るときには急に身体が温まるため、血圧が下降します。これによって、心筋梗塞や脳梗塞などが起こることがあると考えられています。
ヒートショックが起こりやすいのは、脱衣所と浴槽の移動だけではありません。寝室と廊下、リビングと廊下など、温度差が大きくなりやすい場所を行き来することでも起こることがあります。特に10℃以上の温度差がある場所は危険とされており、注意が必要です(※2)。
ヒートショックが起こりやすい時期
冬は特にヒートショックの危険が高まります。昔ながらの日本家屋や温泉施設などでは床がタイルだったり、暖房設備がない場所が多く、温度差が生じやすくなるため注意が必要です。
ヒートショックを予防する対策
ヒートショックは急激な温度差によって起こることから、できるかぎり温度変化による負担をかけないようにすることが大切です。自分はもちろん、年齢を重ねた親世代はさらにヒートショックのリスクが高いので要注意。ここでは、親と同居している人向けの対策も含めてご紹介していきます。