私たちは忙しい日々の中で、自分自身の体調変化を見落としがちです。仕事に家事にと多忙を極める中で、自分の体調に気をかけている暇がないという人も多いのではないでしょうか?些細な不調を見過ごし、気づいたときには病的な異常につながってしまうことも少なくありません。そこで今回は、医師の私が実践している「不調に気づきやすくなるためのルール」についてお話したいと思います。自分の体を知ることから始めるまず大切なのは、自分の体を知ることです。これは、自分の基準となる体調や心の状態を理解することを意味します。日々の体調の変化に気づくためには、自分の状態に気を配ることが重要。特に女性は月経周期の中で女性ホルモンが変動したり、妊娠出産などのライフイベントの影響から、女性は男性の2倍程度、うつ病になりやすいと言われています(※1)。自分の体調や心の変化を把握して、どういうときに不調が起こりやすいのかを把握できるようにしましょう。例えば進学や就職、転職などの社会的イベントや、友人関係やパートナーが変わるなどの人間関係の変化、月経周期など。自分が体調を崩しやすい、苦手とする変化などを把握しておくことで、あらかじめ対処することができますね。定期的なセルフチェックを習慣化する忙しい日々の中でも、自分自身の体調をチェックする時間を設けることが大切です。例えば、朝起きたときと就寝前に体調をチェックすることをルーティンにしてみましょう。体調の変化に気づくためには、体温や心拍数、睡眠の質、体重など、基本的な指標を記録してみるのもおすすめです。こういった指標を手軽にチェックできるスマートウォッチなどのウェアラブルデバイスや、アプリと連動する体重計などを活用すると良いですね。ストレスレベルを見直すストレスは体調不良の原因のひとつとされています。自分のストレスレベルを定期的にチェックし、管理することが重要です。忙しくしていると、自分がストレスを感じていることにすら気がつけなくなってしまう人もいるでしょう。ストレスサインとしては、不眠、集中力が出ない、朝起きられない、寝ても疲れがとれない、過食や拒食、イライラや気分の落ち込みなど、人により様々です。少しでもストレスが溜まっていると感じたら、アロマや半身浴などのリラクゼーション技法を試したり、趣味の時間を設ける、運動する、しっかりと睡眠をとるなどして、ストレスを軽減させましょう。食生活を見直す食生活は体調に直結し、不規則な食生活や偏った食事は体調不良の原因になることも。バランスの良い食事を心がけ、特にビタミンやミネラルをしっかりと取ることが大切です。また、水分補給も重要であり、日々十分な水分を摂取することが推奨されます。身体活動の習慣を見直す適度な運動は、ストレスホルモンの影響を軽減する、睡眠をサポートするなどの有用な働きがあります。そのため、体調を整えるうえで非常に重要です。日々の忙しさにかまけて運動不足にならないように、散歩や軽いストレッチなど、簡単にできる運動から習慣化してみましょう。その他にも、なるべくエレベーターではなく階段を使うなど、体を動かす意識をもってみるのも良いですね。睡眠の質を向上させる良質な睡眠は体調を整えるうえで欠かせません。十分な睡眠は、疲労回復とともに、メンタルの安定を保つためにも不可欠です。睡眠の質を向上させるために、就寝前のカフェイン摂取を避ける、就寝前のスマホやPCの使用を控える、夕方以降はスマホやPCのブルーライトカットモードを使用する、夜食を控えて早めに就寝するなど、睡眠衛生を意識してみましょう。自分の体を観察しよう日々の生活の中で、体調不良を見過ごすことは誰にでも起こり得ます。しかし、上述したようなルールや習慣を実践することで、不調に気づきやすくなり、その悪化を防ぐことができます。自分自身の体と心に、もっと注意を払い、自己ケアの重要性を再認識しましょう。体調の変化に気づくためには、自分の体を日々しっかりと自己観察することが大切です。そして、自分で工夫してもよくならないような不調を感じたときには、早めに専門の医療機関を受診しましょう。体調変化の小さなサインにも敏感になることが、健康で快適な日々を送る秘訣と言えます。今回ご紹介した習慣は、どれもすぐに実践できるものばかりです。小さな一歩から始め、自分自身の健康を守るための取り組みを積極的に行いましょう。健康は日々の積み重ねの結果。自分自身を大切にし、日々快適に過ごせるように、ぜひこれらのルールや習慣を生活に取り入れてみてください。私たちの体は、細やかなサインを通じて常に状態を伝えようとしています。それらのサインに耳を傾け、自分自身の健康を第一に考える生活を送りましょう。不調に早く気づき、適切な対処をすることで、より豊かで充実した日々を過ごすことができるはずです。【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネット 妊娠・出産に伴ううつ病の症状と治療©UTS/Adobe Stock ©metamorworks/Adobe Stock筆者情報ママ女医ちえこ(産婦人科医)産婦人科専門医であり、プライベートでは4人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は15万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。YouTube:女医ちえこ産婦人科専門医/ママ女医ちえこ
2024年04月06日春といえば、入学や就職、異動や転勤など、新生活の始まりとともに周囲の環境がガラッと変わるという人も多い季節ですね。多くの人々にとって心躍る時期であるとともに、新しい環境への不安が高まるという人もいらっしゃるでしょう。この季節の変わり目には、体調を崩しやすいという問題も。そこで今回は、女医の筆者が、季節の変わり目に特に注意すべき体調不良の特徴と、その対策について解説します。春を健康に、そして快適に過ごすためのポイントを押さえていきましょう。春に起こりやすい体調不良とその原因アレルギー症状春は、花粉症をはじめとするアレルギー症状が現れやすい季節です。去年は大丈夫だったのに、今年はなんだか鼻がムズムズする…という方も多いのではないでしょうか。アレルギー症状は花粉以外にも、ダニやカビなどのアレルゲンが原因となる場合も。くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状は、体内でアレルゲンに対する過敏反応が起こることで引き起こされるとされています。症状が強い方だと、鼻詰まりや頭がぼーっとするなどの症状で、仕事や勉強にも集中できないという方も多くいらっしゃいます。自律神経の乱れ春は気温の変化が激しく、体がそれに適応しようとする過程で自律神経が乱れがちです。自律神経は、体温調節や心拍数、呼吸など、意識せずに行われる体の機能を調整しているもの。その自律神経が乱れると、頭痛、めまい、不眠、または過眠といった症状を引き起こす可能性があります。春バテ「春バテ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。これは、春になると体がだるく、疲れやすくなる現象のことを指します。この時期は生活環境の変化に加えて、気温の変化に体が適応しようとするストレスも加わります。冬の間に蓄積された疲労、そして日照時間の増加による生体リズムの乱れによって体調不良を起こしやすいとされています。日頃から気をつけるべきこと規則正しい生活リズムを保つ自律神経のバランスを整えるためには、規則正しい生活が大切。特に睡眠は、質と量を保つことが重要とされています。春は何かと忙しいかもしれませんが、夜更かしを避け、毎日同じ時間に就寝し、同じ時間に起床することを心がけましょう。睡眠の質を高めるために、寝るときは部屋をしっかり暗くする、夕方以降はブルーライトを避ける、室温を適温に保つ、などの工夫も大切です。栄養バランスの良い食事を摂る春バテ対策として、ビタミンやミネラルを豊富に含む食事を心がけましょう。特にビタミンCは、免疫力の向上に役立つとされています。食事からの摂取が難しい場合は、サプリメントも上手に取り入れるといいですね。アレルギー対策をする花粉症などのアレルギー対策として、室内の空気を清潔に保つことが大切です。帰宅した際は、衣服についた花粉を払い落とし、こまめに換気を行いましょう。空気清浄機を活用したり、外出時はマスクやメガネを利用して、直接花粉に触れることを避ける工夫をしましょう。ストレスをコントロールするストレスは自律神経の乱れを引き起こし、春の体調不良を悪化させる原因になることもあります。環境の変化が起こりやすい春ですが、帰宅後や休日などは仕事や人間関係のストレスから距離を置き、趣味やリラクゼーションで心を休める時間を持つことが重要です。春は普段よりも意識して自分をいたわる時間を作るといいでしょう。適度な運動習慣をもつ春になると運動を始める人が増えますが、急に激しい運動を始めると体に負担がかかり、かえって健康を害することがあります。運動を始める際は軽い運動から始め、徐々に負荷を高めていくようにしましょう。運動習慣を作ることは、ストレスを軽減し、メンタルの安定や睡眠の改善にもつながるためおすすめですよ。まとめ体調不良を引き起こしやすい春ですが、適切な対策を講じることで快適に過ごすことができます。今回ご紹介したポイントを日々の生活に取り入れることで、春の体調不良を予防し、元気に過ごしましょう。今回の内容が、春の季節を健やかに、そして快適に過ごすための一助となれば幸いです。©oka/Adobe Stock ©siro46/Adobe Stock著者情報ママ女医ちえこ(産婦人科医)産婦人科専門医であり、プライベートでは4人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は15万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。YouTube:女医ちえこ産婦人科専門医/ママ女医ちえこ
2024年04月02日「パーソナル食事相談サービス」開始株式会社おいしい健康は3月12日、同社が運営する栄養管理アプリ『おいしい健康』にて、管理栄養士に個別で栄養相談ができるサービスを開始した。アプリ『おいしい健康』では、「利用者の健康状態に応じた食事提案」を中心に、気分・体調、調理環境などの要望に合わせた献立の提案サービスを提供している。利用者からは日々、減塩の方法や栄養の相談、短時間でできるレシピなど料理に関する質問が寄せられているという。そこで同社は今回、これらの質問に応えようと、同社所属の管理栄養士が個別にメールで回答する「パーソナル食事相談サービス」を開始することとした。今後は「専門家との対話」に「デジタル技術」を融合させ、利用者の健康と食事の悩みをより丁寧にサポートする考えだ。相談への回答は3営業日以内「パーソナル食事相談サービス」はアプリ内で、同社の管理栄養士に、利用者や家族の食と健康に関する質問を個別に相談できるオンラインサービス。利用者は専用フォームでいつでも相談内容を送ることができ、回答は3営業日以内の平日10時~18時(土・日・祝日・年末年始を除く)に返信される。アプリ『おいしい健康』は、App Store/Google Play Store にて無料でダウンロード可能だ。(出典元の情報/画像より一部抜粋)(最新情報や詳細は公式サイトをご確認ください)※出典:プレスリリース
2024年03月19日株式会社アルナ(本社:埼玉県川口市、代表取締役社長:雪山 大)は、経済産業省と日本健康会議が進める健康経営優良法人認定制度において、従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実施する「健康経営」の取り組みが優良であると認められ、「健康経営優良法人2024」に認定されました。健康経営優良法人*健康経営優良法人認定制度とは健康経営優良法人認定制度とは、特に優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を「見える化」することで、従業員や求職者、関係企業や金融機関などから評価を受けることができる環境を整備することを目的に、2016年度に経済産業省が創設した制度です。健康・医療新産業協議会健康投資ワーキンググループ(日本健康会議健康経営・健康宣言10万社WG合同開催)において定められた評価基準に基づき、日本健康会議が「健康経営優良法人」を認定します。ACTION!健康経営|ポータルサイト(健康経営優良法人認定制度) アルナ本社スタッフ*株式会社アルナの健康経営推進の体制と取り組みについて株式会社アルナは、「300年企業」を目標に、額縁を通して生活に彩りを提供する事業を展開しております。そしてあらゆるステークホルダーに「愛される」会社づくりを実践することをミッションとし、「働きがいのある組織づくり」を全活動の礎に会社の制度や環境整備を進めています。従業員にとって働きがい・働きやすい環境をつくり、心身ともに健康な状態で日々を過ごしてもらうことで、ひとりひとりが充分に能力を発揮し、事業のさらなる成長を目指したいと考えています。【健康経営に対する主な取り組み】働き方推進・テレワークを取り入れ、自分らしい働き方を推奨。・上長が勤務時間を把握し、長時間労働の是正を実施。コミュニケーション活性化・毎年年度はじめに「経営発表会」を開催し、前期の実績報告と今期の経営方針を従業員に説明。・従業員の誕生日にお花の贈呈や誕生会を開催しています。・協賛している地元スポーツチームの応援に出かけ、メンバー同士がつながる機会を創出。ヘルスリテラシー向上・特定保健指導、喫煙リスク、女性の健康づくりなど、外部の講師を招いて勉強会や体験会を実施。・野菜の摂取量を測定する「ベジチェック」「血管年齢測定」「脳年齢測定」「握力測定」などの項目測定を実施し、自らの健康に気を配る良いきっかけを提供。・健康診断の受診率100%を継続する風土を醸成。社員誕生会写真健康チェック時写真■会社概要会社名 : 株式会社アルナ代表者 : 代表取締役社長 雪山 大本社所在地: 〒333-0801 埼玉県川口市東川口2-2-2 シマネビル22 7号室工場所在地: 〒895-0053 鹿児島県薩摩川内市冷水町上床551-7設立 : 1967年7月1日事業内容 : 額縁の企画、製造、販売URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月12日日々忙しい生活を送っているみなさんは、健康管理は重要だと思っていても、ついつい後回しにしがちかもしれません。ですが、健康を維持できていないと、体調を崩して仕事どころではなくなったり、生活習慣病の発症や、場合によってはメンタルの不調におちいってしまう恐れもあります。今回は、医師の私が実践している健康習慣の中から、「やめて良かったこと」と「積極的に取り入れている健康習慣」についてご紹介していきます。運動をしても継続しないのはNGまず、健康維持に欠かせないのが「運動」です。運動は心身の健康を維持するために、非常に重要な役割を果たします。私自身、毎日少なくとも30分は運動をするようにしています。具体的には、軽いジョギングや筋トレ、散歩やストレッチ、ヨガなど。特に、朝の出勤前に運動することを意識しています。運動することによって、心臓病や糖尿病などの慢性疾患のリスクを減らすことができるだけでなく、ストレスの軽減や睡眠の質の向上にもつながります。生活習慣病の予防などの効果は、家事や通勤で歩いたり、趣味の活動をしたりなど、日常生活で身体を動かす活動だけでも健康効果があると考えられているんですね。エレベータに乗らずに階段を使ってみる、少し早起きして一駅歩く、近所の買い物は車に乗るかわりに自転車で行ってみる……など、日々の生活のなかでも少しでも身体を動かすことを意識してみるといいでしょう。果糖ブドウ糖液糖などの異性化糖を極力摂取しない20代後半になってから、私が実践し始めたのが「異性化糖を極力摂取しない」ということです。みなさんも、ジュースや調味料の原材料名の表示に、果糖ぶどう糖液糖、ぶどう糖果糖液糖といった表示を目にしたことがあると思います。これらが異性化糖(※1)と呼ばれるものなのですが、多量に摂取すると体重増加や2型糖尿病の発症リスクが上昇したり、脂肪肝のリスクが高まるとも言われています。特に液体から異性化糖を摂取してしまうと、満腹感をもたらすことなく、血糖値の上昇を招いてしまうため注意が必要でしょう。受験生や研修医として夜遅くまで勉強や仕事をしていた時期には、栄養ドリンクを飲んで無理やり体を動かしていたこともありますが、栄養ドリンクにも果糖ぶどう糖液糖が含まれています。私自身は摂取を控えていますが、みなさんも飲みすぎには注意したいですね。好きな食べ物ばかり食べていませんか?運動と同じくらい重要なのが、適切な栄養摂取と食事のコントロールです。私は食事において、野菜や果物を中心にしたバランスの取れた食生活を心がけています。加工食品や添加物、砂糖の多い食品を避け、全粒穀物、良質なたんぱく質、健康的な脂肪を積極的に摂取することで、体内の栄養バランスを整えることができます。足りない栄養素は積極的にサプリメントで取り入れるようにして、できる限り自分のパフォーマンスを最大化できるように心がけています。おわりに健康維持には、日々の習慣作りが非常に大切です。私が実践している運動の習慣や、栄養摂取と食事のコントロールは、すべてが健康的なライフスタイルをサポートするためのもの。これらの習慣は、医師の視点から見ても重要であると実感しています。今回ご紹介した私自身の健康維持のための習慣はあくまでも一例です。ぜひ皆さんも、自分にあった健康法を継続してみてくださいね。健康は一朝一夕には築けません。毎日の小さな積み重ねが、長期的な健康を守る鍵となります。まずは自分にできることから始めてみてはいかがでしょうか。【参考】※1 農林水産省.異性化糖をめぐる状況について©japolia/Adobe Stock ©kapinon/Adobe Stock筆者情報ママ女医ちえこ(産婦人科医)産婦人科専門医であり、プライベートでは4人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は15万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。YouTube:女医ちえこ産婦人科専門医/ママ女医ちえこ
2024年03月01日「すぐにトイレに行きたくなる」「排尿するときに痛い」、そんな症状をきたす膀胱炎。実は、意外と多くの女性が経験したことのある病気の一つです。しかし、その原因や予防策については意外と知られていないことが多いもの。この記事では、女性に膀胱炎が起きやすい理由と効果的な予防策について解説していきます。膀胱炎とは何か?膀胱炎にはいくつか種類があるのですが、ここでは一般的に膀胱炎と呼ばれる急性膀胱炎についてお話していきます。急性膀胱炎は、細菌の感染によって膀胱で炎症が起こる病気です。女性に多く、実は男性ではほとんど起こらないとされています。急性膀胱炎は健康な女性でも起こるのですが、ストレスがあるときや体調を崩したときに起こりやすいとされています。尿意があるのについついトイレを我慢してしまったりすることも原因となります。症状としては、頻繁にトイレに行きたくなる(頻尿)、排尿時の痛みや焼けるような感覚(排尿時痛)、排尿しても出きっていない感覚(残尿感)、下腹部の痛みなどがあります。炎症が強くなると、尿が濁ったり、血尿が出たりすることもあります。女性が膀胱炎になりやすい理由女性の尿道の長さは男性に比べて短いため、細菌が外部から膀胱に侵入しやすい構造になっています。また、外尿道口の近くに肛門や腟があり、細菌が尿道に入り込みやすいことも理由といえます。特に、性行為による物理的な刺激は、細菌が尿道を通じて膀胱に入る一因となり、膀胱炎を誘発することも……。免疫力が低下しているときには、本来ならば害を及ぼさない細菌も病原性を持つことがあるのです。膀胱炎の予防策デリケートゾーンの清潔保持デリケートゾーンは常に清潔に保ち、細菌の繁殖を防ぎましょう。入浴時は、デリケートゾーン専用の刺激が少ないソープを使用し、しっかりと清潔に保つことが重要です。また、月経中は腟内に雑菌が繁殖しやすい状態になっているため、特にケアが大切。ナプキンは定期的に取り替えて、経血量が少ないときでも一日中つけっぱなしにするなどは避けるようにしましょう。性行為の後は必ず排尿する性行為も膀胱炎の原因になることがあります。そのため性行為の後は必ず排尿することが重要です。排尿することで、尿道に侵入した細菌を体外に洗い流すことができるとされます。排泄後の正しい清拭方法トイレットペーパーで拭く際は、前から後ろに拭くことで、肛門周辺の細菌がデリケートゾーンへ移動するのを防ぎやすくなります。逆の方向に拭くと、細菌が尿道口に入りやすくなり、膀胱炎の原因になることがあるので注意しましょう。さいごに膀胱炎は軽度であれば自然に治ることもあります。ですが、なかなか改善しない場合は、自己判断せずに医療機関を受診することが大切です。繰り返し発症する場合は、婦人科や泌尿器科での専門的な診断と治療が必要になります。日々の少しの注意と予防策で、膀胱炎を防ぐことは可能です。安心して健やかな毎日を送るために、今回ご紹介したような対策を実践してみてくださいね。©leszekglasner/Adobe Stock ©Pixel-Shot/Adobe Stock筆者情報ママ女医ちえこ(産婦人科医)産婦人科専門医であり、プライベートでは4人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は15万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。YouTube:女医ちえこ産婦人科専門医/ママ女医ちえこ
2024年02月23日身体の不調やメンタルの不調で休職者・退職者が増えているとお悩みの企業様、従業員の真の健康を追求してみませんか?アルコール検知システム、 IT点呼システム、 運行管理システムを開発・販売する東海電子株式会社(本社:静岡県富士市 代表取締役 杉本 哲也)は、 この度、 株式会社バックテック様との合同ウェビナー「見えていますか?心身の健康×できていますか?点呼で健康管理」を3月19日(火)に無料開催いたします。運管理、衛生管理、健康経営の推進者、総務、人事の方へドライバー・従業員の健康管理、大切です。身体の不調やメンタルの不調で休職者・退職者が増えているとお悩みの企業様、「職業病から心身を守る方法」や「事故から見える点呼の在り方」など従業員の真の健康を追求し、労働生産性の向上に繋がる方法をお伝えいたします。是非ご参加ください。第一部13:30~14:00「職業病から心身を守る」・肩こり・腰痛など、身近な身体の不調の改善策・身近な健康を改善が生産性の向上に繫げるスピーカー:株式会社バックテック代表取締役福谷直人第二部14:00~14:30事故から見える点呼の在り方・健康起因から起こる事故の統計・点呼で確認すべき事項とは・安全確保は健康管理からトラック協会推奨血圧計のご紹介・セーフティーバス安全性評価認定制度で加点対象とはスピーカー:東海電子株式会社営業企画部部長中山春美開催日時2024年3月19日(火)13:30~14:30■お申し込みはこちらから 開催方法:ZOOMによるオンライン形式(15分前よりログイン可能です)【受付】:ご登録頂いたメールアドレスに詳細をお送り致します。■詳細はこちらから:【バックテック×東海電子】ドライバーの真の健康を追求見えていますか?心身の健康×できていますか?点呼で健康管理 ■お問合せ先: td-seminar@tokai-denshi.co.jp ■東海電子は安全・安心な社会へ向けて無料オンラインセミナーを開催しています ■点呼機器及びアルコール検知器を開発・販売する東海電子は、社会の「安全」「安心」「健康」を創造し、 社会に貢献する企業です。東海電子コーポレートサイト: 東海電子公式 EC サイト : 東海電子メディアサイト : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年02月22日気分の落ち込みやストレスは誰にでも起こり得るものです。ストレス軽減に役立つ栄養素を知っておけば、心と体の健康を保つことに役立つはず。管理栄養士の筆者が、心の健康を保つために押さえておきたい食事のポイントをご紹介します。心の健康に影響しやすい栄養素私たちの体は、ストレスを感じたときには軽減するための働きが行われています。そのためにはさまざまな栄養素が必要です。ストレスを感じたときに消費されやすい栄養素や、心の健康に関連がある栄養素と働きについて紹介します。トリプトファントリプトファンとは必須アミノ酸のひとつであり、心を落ち着かせる働きがある脳内の神経伝達物質「セロトニン」を作るための材料です(※1)。必須アミノ酸は体内で合成できないため、食事から摂る必要があります(※2)。そのため、トリプトファンが含まれる肉・魚・玉子・大豆製品などは、不足しないように日々の食事に取り入れるとよいでしょう。オメガ3脂肪酸魚に多く含まれている「オメガ3脂肪酸」を摂取することで、不安が軽減されやすいといわれています。近年日本人は魚が不足しているといわれますが、アジ・イワシ・サンマ・サバなどの青魚にはオメガ3系脂肪酸が多く含まれているため、これらを意識して食卓に取り入れてみましょう。食物繊維野菜・海藻・きのこなどに含まれる食物繊維は、腸内環境を整える働きがあります(※3)。腸は「第二の脳」とも呼ばれ、腸と脳はお互い影響しあっているとされます。腸内環境が悪化すると心の健康にも悪影響を及ぼす可能性があるため、腸内環境を整えてくれる食物繊維を積極的に摂ることがおすすめです。ビタミンCやビタミンEビタミンCやビタミンEは「抗酸化ビタミン」とも呼ばれ、ストレスにより増加する活性酸素の働きを抑えてくれる役割があります(※4)。また、ストレスがかかるとビタミンCの消費量が増えるとされるため、不足しないように野菜や果物などから摂りましょう。ストレスを感じたときにおすすめの食材バナナバナナにはトリプトファンが含まれるだけでなく、腸内の善玉菌のエサとなるオリゴ糖も含まれています(※5)。いつも朝食を抜いてしまう人はバナナだけでも食べてみましょう。また、おやつとして摂るのもおすすめです。ナッツ類アーモンドやくるみなどのナッツ類には、抗酸化ビタミンであるビタミンEが豊富に含まれます。ただし脂質も多く含まれているため、食べすぎには注意が必要です。塩分や余分な油が含まれていない「素焼きタイプ」を選ぶとよいでしょう。ヨーグルト発酵食品の一つであるヨーグルトに含まれている乳酸菌は、腸内環境を整える働きがあります。先ほどご紹介したバナナやナッツを組み合わせてもよいでしょう。大豆製品納豆や豆腐などの大豆製品には、セロトニンの材料となるトリプトファンが含まれています。また、味噌や納豆などは発酵食品であり、腸内環境を整えてくれる働きも期待できます。ストレスが多いときに避けたい食事油が多い食事心の健康と関係があるといわれる「腸内環境」を悪化させる要因として、「脂質が多い食事」が挙げられます。脂身の多い肉や揚げ物などに偏った食事は、腸内の悪玉菌を増やす可能性があるので控えましょう。不規則な食生活も腸内環境にとってよくないため、主食・主菜・副菜とバランスの取れた食事がおすすめです。甘いお菓子やジュース甘いお菓子やジュースには、血糖値を急激に上げやすい糖分が含まれています。甘い食べ物を摂りすぎると心の健康に影響をおよぼす可能性も。甘いお菓子は食べすぎに気を付け、果物に置き換えるなどの工夫をしましょう。ストレス対策には食事の工夫も大切心の元気を保つためには、日ごろの食事も大切です。基本的にはバランスの取れた食事を心がけることが一番ですが、今回お伝えした食材を積極的に取り入れることで、ストレス軽減が期待できます。ストレスを感じたら適度な運動や気分転換のほかに食生活の見直しもぜひ取り入れて、心と体の健康を保ちましょう。【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネット セロトニン※2 厚生労働省.e-ヘルスネット アミノ酸※3 厚生労働省.e-ヘルスネット 食物繊維の必要性と健康※4 厚生労働省.e-ヘルスネット 抗酸化ビタミン※5 厚生労働省.e-ヘルスネット 腸内細菌と健康©miya227/AdobeStock ©kikisora/AdobeStock ©SUPERMAO/AdobeStock筆者情報寺内麻美管理栄養士を取得後、病院での給食や栄養管理、クリニックで生活習慣病予防のための食事指導に携わる。現在はダイエットサポートやレシピ制作、根拠のあるデータをもとに食や健康コラムの執筆などを行なっている。文/管理栄養士・寺内麻美
2024年02月17日なんだか疲れやすい、ずっと咳が続いている…。体調不良が長引く原因は様々です。風邪を例に取れば、「熱は下がったのに咳だけ治らない」といった症状に悩まされることもあるでしょう。この記事では、体調不良や感染症が長引く人の特徴、原因、そして改善のためのアドバイスを女医の筆者がお伝えします。体調不良が長引く理由とは風邪は、主にウイルスの感染によって引き起こされるもの。体内に侵入したウイルスは、免疫系によって攻撃される過程で、炎症を引き起こします。この炎症が、咳や鼻水などの症状を生じさせるんですね。一度風邪にかかったら、なかなか治りが悪いという方がいらっしゃるでしょう。たとえば熱が下がった後も咳が残る場合、これは炎症が完全には治まっていなかったり、のどや気管が受けたダメージが回復しきれていないことなどが原因と考えられます。免疫系は、体を病原体から守るために非常に重要な役割を果たしています。免疫が機能していれば、風邪にはかからない、あるいはかかったとしても軽症ですむことが多いです。しかし、寝不足や栄養不足、ストレスなどによって免疫力が低下していると、風邪を引きやすくなったり、風邪がなかなか治らないということがあります。風邪が長引く、体調不良が続くという場合は、免疫が低下してしまうような生活習慣を見直すことが、再発防止につながるでしょう。体調不良が長引く人の特徴睡眠不足と体調不良睡眠は、体と心の回復に不可欠です(※1)。睡眠中には、免疫系を強化する成長ホルモンが分泌されます。十分な睡眠を取れていない人は、ストレスホルモンが高まりやすく、免疫力が低下し、体調不良が長引きやすくなります。栄養不足の影響栄養不足も、免疫力低下の一因です。特にビタミンCやビタミンD、必須ミネラルの1種である亜鉛(※2)などは免疫系の正常な機能に必要な栄養素です。食生活の中でこれらの栄養素が不足していると、体調不良が長引く原因となり得ます。日常生活でできる予防策充分な睡眠の確保一日7~8時間の質の良い睡眠を心がけましょう。寝る前のスマートフォンの使用を控える、寝室を快適な環境に保つなど、睡眠の質を高める工夫が大切です。いびきや歯ぎしり、睡眠中に息が止まってしまう睡眠時無呼吸症候群などがあると、睡眠の質が下がり、免疫力の低下から体調不良につながるおそれがあります(※3)。特に、睡眠時無呼吸症候群は生活習慣病にもつながる疾患なので、いびきがひどかったり、睡眠中に息が止まっていると言われたことがある方は、睡眠外来を受診してみるのがいいでしょう。バランスの取れた食事野菜、果物、全粒穀物、良質なたんぱく質などを含むバランスの取れた食事を心がけましょう。特に免疫力を高めるためには、ビタミンやミネラルを意識して摂取することが重要です。ビタミンCは果物や野菜に多く含まれ、ビタミンDは魚やきのこ類に多く含まれます。特にさけ、サバ、いわしなどはおすすめ。亜鉛は牡蠣や牛または豚のレバー、牛肉や豚肉によく含まれますよ。定期的な運動とストレス管理週に数回、30分程度の適度な運動を行うことで、全体的な免疫力を高めることができます。ウォーキングやジョギング、ヨガなど、楽しめる運動を見つけましょう。また、ストレスは免疫系に悪影響を及ぼすため、適切なストレス管理が必要です。リラクゼーション技法を身につけたり、趣味や運動でストレスを発散させましょう。おわりに体調不良が長引く場合、生活習慣に何らかの問題があることが多いと言えます。日常生活でできる予防策を実践することで、体調を整え、免疫力を高めることができるでしょう。睡眠、栄養、運動、ストレス管理に気を付けることが、健康を維持する鍵です。ただ、普段よりも風邪を引いたあとの体調不良が長引く場合、副鼻腔炎や気管支炎・肺炎といった病気が続発している可能性もあるため、症状が悪化してくる場合は医師の診察を受けてくださいね。【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネット 健やかな眠りの意義※2 厚生労働省.e-ヘルスネット ミネラル※3 厚生労働省.e-ヘルスネット 睡眠時無呼吸症候群 / SAS©KMPZZZ/Adobe Stock ©naka/Adobe Stock筆者情報ママ女医ちえこ(産婦人科医)産婦人科専門医であり、プライベートでは4人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は15万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。YouTube:女医ちえこ産婦人科専門医/ママ女医ちえこ
2024年02月16日俺くらいの愛妻家になると、妻の顔色が悪いことにもすぐ気付けます。明子は本当に世話の焼ける女です。妊娠中はつわりがひどいとか言って寝てばかり。育児が始まったら今度は睡眠不足だなんだと、何かと具合が悪そうにしているのです。まったく、俺がしっかり教育してやらないと、すぐに怠けるんだから…。いい年して、自己管理もできないなんて困りますよね。次回に続く(全11話)毎日更新!※この漫画は実話を元に編集しています
2024年02月06日一般財団法人 女性労働協会(所在地:東京都港区、代表:岩田 三代)は、厚生労働省委託事業「母性健康管理等推進支援事業」において、事業主や人事労務担当者、産業保健スタッフ、産婦人科医などを対象に、2023年10月19日から12月5日まで全3回にわたり「母性健康管理研修会」を開催いたしました。毎回、多くの方々にご参加いただきました。このたび、参加できなかった方々からのご要望にお応えし、新たにオンデマンド用として研修会を収録し、2024年1月29日(月)から動画配信を開始いたしました。母性健康管理研修会オンデマンド配信開始!オンデマンド版の内容としては、法に基づく母性健康管理措置・母性保護についてや、妊娠中・出産後の女性労働者の体調管理の留意点等について説明しています。また、産婦人科医・社会保険労務士が専門家の立場から、母健連絡カードの活用方法や、妊娠中・出産後の女性労働者の体調管理、職場環境づくりについて解説しています。特に、研修会において参加者の関心の高かった「事例検討」については、全4事例を母健連絡カードの対応ポイントとともに、講師2名による対話形式で、具体的かつわかりやすく解説しています。当事業では、こうした研修会などを通じて、事業主や人事労務担当者の方々に母性健康管理措置等についての理解を深めていただき、妊娠中・出産後の女性労働者が働きやすい職場環境づくりにつながるよう、今後も取り組みを進めていきます。■「母性健康管理研修会」オンデマンド配信 概要1. 開催内容第1部「法に基づく母性健康管理措置・母性保護について」説明:千葉 裕子 厚生労働省 雇用環境・均等局 雇用機会均等課 ハラスメント防止対策室 室長第2部「妊娠中・出産後の女性労働者の体調管理の留意点」講師:中井 章人 日本産科婦人科学会専門医・指導医、日本産婦人科医会副会長、日本医科大学多摩永山病院 院長第3部「妊娠・出産期の女性が安心・安全に働くことができる職場環境作りのポイント-企業に求められる対応-」講師:薗田 直子 特定社会保険労務士(株式会社リンクス人事コンサルティング)事例検討「妊娠中の女性労働者への対応」講師:中井 章人 日本産科婦人科学会専門医・指導医、日本産婦人科医会副会長、日本医科大学多摩永山病院 院長薗田 直子 特定社会保険労務士(株式会社リンクス人事コンサルティング)2. 参加対象事業主や人事労務担当者、産業保健スタッフ、産婦人科医の皆さま※女性労働者の上司の方、管理職の方もぜひご視聴ください。3. 開催方法オンデマンドによる動画配信URL: ご視聴はインターネットに接続できる端末が必要です。4. 配信日2024年1月29日(月)~3月末(予定)■一般財団法人 女性労働協会一般財団法人 女性労働協会は、働く女性の地位向上及び女性労働者の福祉の増進を図ることを目的とし、女性の労働問題に関するさまざまな事業を展開しています。法人名: 一般財団法人 女性労働協会所在地: 〒105-0014 東京都港区芝2-27-8 VORT芝公園8F代表 : 岩田 三代URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年02月05日寒い季節に注意したいこととして、“ヒートショック”が挙げられます。高齢者と一緒に暮らしている方は、普段から気を付けている家庭も多いかもしれませんね。家族はもちろん、年齢に関係なくヒートショックは注意が必要です。今回は女医の筆者が、注意すべきポイントや対策を解説いたします。ヒートショックとは?ヒートショックとは、気温の変化によって血圧が上下することで心臓や血管の疾患が起こることを指します。具体的には、失神したり、心筋梗塞・不整脈・脳梗塞を起こすことがあり、特に冬場に多く見られます。入浴事故の危険性厚生労働省の研究班の調査によると、入浴中の推定急死者数として約19,000人もの数に及ぶと言われています(※1)。入浴事故による死亡は、死因統計のみでは実数把握が困難なので、必ずしもヒートショックによる死亡というわけではありません。ですが、入浴中の事故の多くが浴槽内で起きており、熱いお湯に肩までつかるという日本固有の入浴スタイルが影響しているケースも考えられます。ヒートショックは高齢者に多いのですが、若い世代で起こることもあるので注意が必要です。ヒートショックが起こる原因ヒートショックは、冬場に暖房の効いたリビングから脱衣所に移動し、浴槽に入るときなどに起こることが多いです。リビングから脱衣所に移動した際には、寒さに対応するために血圧が上昇。衣服を脱いで浴室へ入るとさらに血圧が上昇しますが、浴槽に入るときには急に身体が温まるため、血圧が下降します。これによって、心筋梗塞や脳梗塞などが起こることがあると考えられています。ヒートショックが起こりやすいのは、脱衣所と浴槽の移動だけではありません。寝室と廊下、リビングと廊下など、温度差が大きくなりやすい場所を行き来することでも起こることがあります。特に10℃以上の温度差がある場所は危険とされており、注意が必要です(※2)。ヒートショックが起こりやすい時期冬は特にヒートショックの危険が高まります。昔ながらの日本家屋や温泉施設などでは床がタイルだったり、暖房設備がない場所が多く、温度差が生じやすくなるため注意が必要です。ヒートショックを予防する対策ヒートショックは急激な温度差によって起こることから、できるかぎり温度変化による負担をかけないようにすることが大切です。自分はもちろん、年齢を重ねた親世代はさらにヒートショックのリスクが高いので要注意。ここでは、親と同居している人向けの対策も含めてご紹介していきます。入浴前に脱衣室や浴室を暖める生活空間であるリビングは暖房で暖めていても、脱衣所での防寒は何も行っていないという人も多いです。寒い時期には、脱衣所にも暖房器具を置いておくなど、気温差が生じにくいようにしましょう。浴室内に暖房がない場合は、お湯を浴槽にためるときにシャワーから給湯するのがおすすめ。そうすると、シャワーの蒸気で浴室の温度を上げることができます。勝手に沸かすことができる浴室設備の場合は、浴槽内のお湯をかき混ぜることで蒸気を立てるようにするのもいいですね。浴室内の壁にシャワーで温水をかけて温めると、浴室内を早く温めるのに役立ちます。湯温は41度以下に設定し、長風呂は避ける寒い冬は熱いお風呂に長時間浸かっていたいと思う人も多いかもしれません。ですが、熱すぎるお湯に長時間入浴すると、意識障害を起こすリスクが高まります。ヒートショックの予防としては、お風呂の温度は41度以下を目安にしてみてください。浴室内に温度計やタイマーを置いておくなど、温度や時間などがわかりやすいようにしておくのもいいですね。浴槽から急に立ち上がらない横になっている状態から立ち上がったとき、ふらっとした経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。浴槽から立ち上がる際には、特にこの立ちくらみが起こりやすいので注意が必要です。入浴中には、体に水圧がかかっています。そこから急に立ち上がると、脳に行く血液が減ることで、めまいや立ちくらみなどを起こすことがあります。浴槽から出るときは、手すりなどを使ってゆっくり立ち上がるようにしましょう。若い方でも、飲酒しているときや妊娠中は、立ちくらみやふらつきを起こしやすいので注意が必要です。食後すぐの入浴や、飲酒後の入浴は避ける飲酒によって酩酊している状態だと、いろいろな感覚が鈍りやすくなり、事故発生につながることがあります。飲酒をしたら、アルコールが抜けるまでは入浴しないようにしましょう。高齢世代では、食後に血圧が下がりすぎることで起こる、食後低血圧で失神してしまうことがあります。そのため高齢者には、食後すぐの入浴は避けてもらった方がよいですね。また、深夜や早朝など、同居者が異変に気づきにくい時間の入浴も避けてもらうようにしましょう。お風呂に入る前に同居する家族に一言かける入浴中に事故が起こったときには、早期に対応する必要があります。そのため、入浴前に同居者に声をかけるようにしましょう。もし親が入る場合は、「いつもより入浴時間が長い」「音がまったくしない」「突然大きな音がした」などの異常がないか注意してください。何か異常を感じた場合は、様子を見に行ったり声をかけたりすることで、早期に対応しやすくなります。おわりに気温差の影響による血圧の変化は、年齢に関係なく誰にでも起こることがあります。そのため、「自分は元気だから大丈夫」ではなく、「自分にも起きるかもしれない」と意識することが大切ですね。【参考】※1 厚生労働省.浴室内の死亡として報告された事例についての検討※2 東京都健康長寿医療センター.冬場の住居内の温度管理と健康について©yu_photo/Adobe Stock ©poko42/Adobe Stock ©JMer/Adobe Stock筆者情報ママ女医ちえこ(産婦人科医)産婦人科専門医であり、プライベートでは4人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は15万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。YouTube:女医ちえこ産婦人科専門医/ママ女医ちえこ
2024年01月29日糖尿病は、体が血糖値を適切に管理できなくなる病気です。重症化するまでほとんど自覚症状がなく、気づいたときには合併症が進行しているケースも。また、妊娠出産時に女性が発症することのある妊娠糖尿病は、将来の糖尿病発症のリスクとなるほか、妊娠出産自体にも悪影響を与えることもあります。そこで今回は、女医の筆者が「糖尿病になりやすい人」の特徴や「糖尿病を防ぐための生活習慣」などを解説します。そもそも、糖尿病って?糖尿病は、体が血糖値を適切に管理できなくなる病気です(※1)。糖尿病の怖いところは、重症化するまでほとんど自覚症状がなく、気づいたときには合併症が進行していること。糖尿病は年齢とともに有病率が上がっていくことが知られていますが(※2)、若い女性でも罹患することはあります。また、糖尿病を発症するに至らなかったとしても、糖尿病になりやすい生活習慣を持続していたら、将来糖尿病を発症するリスクが高まります。糖尿病の分類:ほとんどの方は生活習慣病です糖尿病には大きくわけて1型糖尿病と2型糖尿病があります。このうち、2型糖尿病は体質や高カロリー食、高脂肪食、運動不足などが原因と考えられている生活習慣病です(※1)。2型糖尿病は最も一般的な糖尿病で、糖尿病患者さんの大多数はこのタイプとされています。一方、1型糖尿病は自己免疫疾患の一種で、発病と生活習慣にはあまり関係がないタイプ。今回の記事では、日本で予備軍も含め2,000万人以上の患者さんがいるといわれる(※4)、2型糖尿病の予防と対策について解説していきます。日本人はもともとインスリンの分泌量が少なく、糖尿病になりやすい体質だといわれていますので、注意が必要ですね。あなたはいくつあてはまる? 糖尿病のリスク要因そもそも糖尿病とはどういう状態かについて見てみましょう。まず、食事をして血糖値が上昇すると、それを低下させるためにすい臓からインスリンというホルモンが分泌されます。このインスリンの分泌量が低下したり、あるいはインスリンの効き具合が低下したりすると、体内でインスリンの作用が不足する状態になります。これによって上昇してしまった血糖値のコントロールができなくなっている状態が糖尿病です。2型糖尿病のリスク要因として、以下のようなものが指摘されています(※3)。遺伝的要因(祖父母、父母、兄弟姉妹などが糖尿病)肥満不健康な食生活ストレス運動不足加齢ただ、適切な食事をとり、適度な運動をして肥満に気をつけていれば、2型糖尿病を防ぐ、あるいは発症を遅らせることができるとされています。要注意! 糖尿病の初期症状糖尿病の初期や軽度のうちは、実は症状がかなり乏しいため、なかなか自分では気づかないことが多いとされています。何かの症状を自覚する前に、健康診断などでたまたま指摘されるというケースが多いんですね。ただ、気づかないまま放置していると、のどが渇く、水をたくさん飲む、トイレに行く回数が増える、疲れやすくなるといった症状が出てくるといわれています。女性なら知っておきたい、妊娠糖尿病とは?妊娠糖尿病という病気を聞いたことがありますか?それまで異常がなかった女性でも、妊娠によって身体への負担がかかることで、糖代謝に異常が現れることがあります。それが、妊娠糖尿病です。妊娠糖尿病になると、巨大児のリスクが高まったり、最悪の場合は子宮内胎児死亡につながるなどの悪影響があるとされます。また、帝王切開率や妊娠高血圧症候群のリスクが上がるなど、妊娠や出産に関するトラブルにつながるともいわれています。妊娠糖尿病は、出産してしまえば改善することが多いとされますが、将来的に2型糖尿病を発症する人が多いと考えられています。それだけではなく、脳卒中や狭心症、心筋梗塞といった動脈硬化で起こる心血管病のリスクも高いことが知られています。健康に過ごすためだけでなく、大切な妊娠出産のためにも糖尿病予防が重要なんですね。糖尿病にならないための生活習慣のポイント健康的な食生活、定期的な運動、十分な睡眠、ストレス管理と適正体重の維持は、2型糖尿病の予防につながると考えられています。特に血糖値を上げない食生活を送ることが大切です。健康的な食事野菜は一日350g以上の摂取が推奨されています(※5)。食事のはじめに野菜をしっかり摂ると、血糖値の上昇がゆるやかになり、すい臓への負担も減少して、糖尿病予防につながります。また、糖分を多く含んだ甘いジュースやお菓子の摂取は血糖値の急上昇を起こして糖尿病のリスクになるため、なるべく控えましょう。ご飯やパン、麺類などの主食類はおいしいですが、でんぷん質を多く含む主食類の摂りすぎは血糖値を上昇させ、すい臓の疲弊や肥満を招きやすいとされるので注意が必要です。主食がないとおなかが減るという方は、食物繊維の含有量が多いものを選ぶようにしましょう。全粒粉パンや全粒粉小麦を使ったパスタなどは血糖値の上昇がゆるやかであるとされています。間食したい場合は、チーズなどの乳製品やナッツ類のように糖質の含有量が少ないものをチョイスするようにしましょう。定期的な運動週に数回、30分以上の運動を心がけるとよいでしょう。運動は、筋力を鍛えるレジスタンス運動と、有酸素運動を組み合わせて行うのがおすすめです。運動それ自体でのカロリー燃焼効果は実は少ないのですが、運動によって代謝が活性化することや、適度な疲労感で夜によく眠れること、ストレスホルモンによる身体への悪影響を緩和する効果など様々な作用が期待でき、糖尿病予防だけでなく総合的な身体への好影響があるとされています。ストレス管理上記のように、運動は効果的なストレス対策になります。また、十分な睡眠をとることも、ストレス解消とともにメンタルヘルスを保つためにもとても大切です。睡眠不足だとストレスホルモンが高まり、食べすぎや肥満につながりやすくなるので注意しましょう。自分でできる対策を2型糖尿病は、生活習慣の影響を大きく受ける病気です。日々の小さな行動が、長期的な健康に大きな影響を与えることを忘れずに、健康的な生活を心がけましょう。【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネット 糖尿病※2 厚生労働省.図表1-2-8糖尿病患者数の状況※3 厚生労働省.糖尿病※4 厚生労働省.平成28年 国民健康・栄養調査結果の概要※5 厚生労働省.e-ヘルスネット 野菜、食べていますか?筆者情報ママ女医ちえこ(産婦人科医)産婦人科専門医であり、プライベートでは4人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は15万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。YouTube:女医ちえこ産婦人科専門医/ママ女医ちえこ
2024年01月18日新年を迎えた1月は、気持ちを新たに何か新しいことを始めようと思っている人も多いことでしょう。ですが、新年早々体調を崩してしまう人も少なくありません。今回は、1月に起こりやすい体調不良の原因と対策について、女医の筆者がお話していきます。最適なセルフケアで、素敵な新年を過ごせるように工夫してみましょう。1月に起こりやすい体調不良とその原因食生活の乱れ年末年始は、親戚や友人と集まる機会が増え、何かと食べすぎてしまう方も多いのではないでしょうか。食事の内容も、甘いものや脂っこいものなどが多くなりやすく、偏った食事になりがちです。甘いものを食べすぎると血糖値が上がり、太る・食後にだるくなる・喉が渇くといった不調が起こりやすくなります。また、脂っこいものを食べると胃がもたれたり、下痢を引き起こすことも…。宴会などで夜遅くまで飲み食いしてからすぐ寝ると、胃の中に食べ物が残ったまま朝を迎えてしまい、翌朝に胃もたれしたり、胸焼けを起こすリスクも高まってしまうのです。睡眠リズムの乱れ年末年始は夜更かしや朝寝坊をする方も多いでしょう。睡眠リズムが崩れることで自律神経の乱れにつながり、疲労感や集中力の低下を引き起こしてしまいます。また、免疫力の低下にもつながることから、風邪をひきやすくなってしまうことも考えられます。寒さによる影響1月は寒さが厳しく、体温調節が難しくなります。これもまた、自律神経の乱れにつながることから、免疫力が低下して風邪を引きやすくなります。また、寒いと無意識に筋肉が緊張してしまうことから、肩こりや腰痛につながることもあるでしょう。アルコール飲料の飲みすぎ新年会などの集まりでお酒を飲みすぎると、肝臓への負担や脱水を引き起こし、体調不良の原因となります。特に正月シーズンは酔って転倒したり、怪我をする人が増えるので飲みすぎには気をつけたいですね。また、アルコールの飲みすぎは下痢を起こすことがあります(※1)。アルコールを飲みすぎた後にみぞおちから背中にかけて痛くなった場合も、要注意!急性膵炎の可能性がありますので注意してください。多量にアルコールを摂取した後にこのような痛みがでてきた場合、早めに病院を受診するのがよいでしょう。免疫力の低下による体調不良、感染症冬は寒さと空気の乾燥に加えて、日照時間が短い季節。そのため、日光に当たることで合成されるビタミンDが不足しがちになると考えられています。ビタミンDの低下は免疫力低下につながるため、風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルスなどの感染症にも気をつけましょう。体調不良を防ぐための対策体を冷やさない外出時には帽子やマフラー、手袋などの防寒小物を活用し、体を冷やさないようにしましょう。体を内側から温めるために、白湯、生姜湯、ハーブティといった温かい飲み物を摂取するのもいいですね。こまめなうがい、手洗いうがい手洗いは基本の感染対策ですが、鼻うがいも一緒に行うとより効果的です。外出した後などのタイミングでぜひ積極的に行ってみてください。また、冬は水分摂取量が減りがちです。喉の乾燥をふせぐためにも、こまめに水分を摂るようにしましょう。栄養バランスのよい食事をとる免疫力をアップするためには、ビタミンDの摂取がおすすめです。ビタミンDを多く含む食事として、サケ、サンマ、イワシなどが挙げられます。魚が苦手な方は、サプリメントでの摂取もおすすめ。また、飲酒をした前後は、ビタミンB群やBCAAを中心としたアミノ酸を含む食品で栄養を補給しましょう。特にビタミンB1や、ナイアシンとも呼ばれるビタミンB3(※2)は、アルコール代謝を促進し悪酔いを防ぐ作用が期待できます。また、BCAAを中心としたアミノ酸は、肝臓の代謝を助けると言われています。十分な睡眠をとる寝る2~3時間前に、浴槽にしっかりつかって体を温めることで、睡眠の質がよくなると考えられます。寒くて朝なかなか起きられない方は、エアコンなどを上手に利用して部屋を温めておくようにするといいですね。まとめ新年早々体調を崩してしまうという方もいらっしゃいますが、適切な対策を取ることで、体調を整えることができます。新年の宴会なども楽しみつつ、感染症に負けない生活習慣を身につけることで、体調を崩すことなく快適な新年を過ごすことができるはず。今回紹介した内容を意識しつつ、健やかな体で1年のスタートを切りましょう。【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネット アルコールの消化管への影響※2 厚生労働省.e-ヘルスネット ビタミン©Monet/Adobe Stock ©nfuru/Adobe Stock筆者情報ママ女医ちえこ(産婦人科医)産婦人科専門医であり、プライベートでは4人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は15万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。YouTube:女医ちえこ産婦人科専門医/ママ女医ちえこ
2024年01月06日ananフェムケア連載「Femcare file」。今回のテーマは、スマートウォッチ×女性の健康課題。月経周期のトラッキングなど、女性向けの健康管理ができる機能が搭載されたスマートウォッチが続々登場中。QOLを上げる、賢い選び方とは?スマホを開く手間なく健康状態をチェック可能。5年ほど前からいろいろなスマートウォッチを試してきたという“家電女優”の奈津子さんに、選び方のポイントや魅力などを伺いました。「生理周期の管理など、女性向けの機能を搭載したスマートウォッチが増えたこともあり、ここ2年くらいで身につけている女性をよく見かけるようになりましたね。選択肢が広がったぶん、どれにしようか迷う方も多いと思いますが、私がとくに重視しているのは、デザイン、バッテリーの持ちの良さ、防水機能、睡眠・ストレス・月経周期のトラッキング機能の有無の4つ。機種によってバッテリーが1日しか持たないものから10日くらいOKなものまでさまざま。こまめに充電するのが苦手な方は、バッテリーの持ちがいいものを優先して選ぶといいと思います」体調管理機能を活用することで、体との向き合い方が変化したそう。「月経周期の把握をすることでPMSの対策がしやすくなりましたし、排卵日の予測もできるので、妊活を考えている人にもオススメ。そういった健康管理をスマホアプリで行っている方も多いと思いますが、機種によってはいちいちスマホを開かずに確認できるので、習慣化もしやすいはず。またアプリだと、プラスαの情報を得るためには課金が必要なことも多いですよね。スマートウォッチがあれば、基本は課金なしで、生理日予測だけでなく、睡眠や運動量など総合的に体の状態を知ることができるのも大きなメリット。私もスマートウォッチで睡眠のマネジメントをするようになってから体調がとても良くなり、生理前後のホルモンバランスの変化とも前向きに付き合えるように。生理に関する不調やPMSは“そのことだけ”を改善すればいいのではなく、睡眠や運動など、総合的な体の調子と大きく関わっていることを実感しました。女性特有の不調やそのマネジメントに悩んでいる方は、一度使ってみたらその有用性に気づくと思いますよ」スマートウォッチを選ぶ際のポイント・気分が上がるデザイン・バッテリーの持ち・防水性能の有無・睡眠・ストレス・月経周期のトラッキング機能の有無奈津子さんオススメのスマートウォッチFitbitInspire 3高いデザイン性と長時間バッテリーが自慢!身につけるだけで、ストレス、健康、睡眠を総合的に管理。「いくつか所有している中でも一番のお気に入り。最大10日間持つバッテリーの持ちの良さも素晴らしく、装着感も快適。ワークアウト中の心拍数や睡眠の質を測るセンサーも優秀で健康管理に役立っています」。¥12,800(Fitbit)まだまだある!奈津子さんオススメのフェムケア家電ルルドボーテフェムオンテック 温灸充電して繰り返し使える火を使わないお灸。ボタンひとつで簡単に使えるデジタルお灸。「じんわり温めて血行促進、疲労回復に効果を発揮してくれます。足の内側にある三陰交というツボに使っていますが、体の芯から温められて気持ちいい。とくに体が冷えやすい時期などに重宝しています。私の必需品です」。管理医療機器。¥9,900(アテックス)Oura Ring Gen3 Heritage健康管理ができる指輪型のスマートリング。リングに各種センサーとバッテリーを内蔵し、日中や睡眠時の生体信号を数値化。「ファッション性も高く、指でヘルスケアの管理ができて、ウォッチ以上に手軽に使えます。バッテリーは4~7日間持続するので、ズボラな私にもです」。全4色。¥48,800~(OURA)奈津子さん芸能界一家電に詳しい女優。家電製品アドバイザー資格を保有し、150台以上の家電と2歳の息子と暮らす。TOKYO FM『スカイロケットカンパニー』にレギュラー出演中。インスタグラムは@natsuko_kaden※『anan』2023年12月20日号より。取材、文・岡井美絹子(by anan編集部)
2023年12月19日12月になると、日中と夜間の寒暖差が大きくなり、それが体調不良を引き起こす原因の1つとなることも。そこで今回は、こういった寒暖差による「冬バテ」に焦点を当てて、女医の筆者が解説していきます。皆さんが快適な冬を過ごせるように、おすすめの対策方法をご紹介しましょう。冬バテの原因寒さによる身体への影響冬になると、屋外と屋内での気温差が激しくなるため、自律神経の働きに負担がかかります。日中と夜間の気温差が大きくなるとともに、室内で暖房器具を使っていると、より一層気温差が生じてしまいます。寒暖差によって自律神経が乱れてしまうことが、体調不良、つまりは“冬バテ”の原因になると考えられます。具体的には、身体が寒さにさらされると、アドレナリンやノルアドレナリン(※1)といった交感神経を活性化させるホルモンが分泌され代謝が活性化。心臓がドキドキする一方で、手足の血管は締まって血流が低下しやすくなり、「手足の冷え」として自覚されやすくなるとされます。さらにストレスホルモンの分泌が増え、食欲が増大したり、太りやすくなったり、免疫力の低下を招く可能性も。また、冬の屋内では暖房を使用することが多いですが、そうすると空気が乾燥するので、さらに風邪をひくなど感染症のリスクも高まるでしょう。日照時間の減少による影響12月は日照時間が短くなるため、紫外線が皮膚にあたることで合成されるビタミンDの不足や、日光に当たる時間が少ないことで季節性感情障害(SAD)のリスクが高まります(※2)。ビタミンDが不足すると骨密度が低下しやすくなるほか、免疫力が低下しやすくなるため、ビタミンDが不足していると感染症の重症化につながる場合もあるのです。季節性感情障害は秋から冬に増悪し、春~夏に改善するうつ病の一種。日光にあたる時間が短くなることでセロトニンの合成が不足することが一因と考えられます。健康な人でも、冬はセロトニンの分泌が少なくなり、気分が落ち込みやすくなる可能性があります。冬バテの対策適切な衣服重ね着や防寒具を活用し、体温の急激な変化に対応できるようにしましょう。屋外では、血流の多い首周りをマフラー等で覆ったり、手足が冷えないように手袋や厚手の靴下を履くなどの冷え対策がおすすめ。暖房の効いた屋内でも暑くなりすぎないように、調整しやすい衣服にすると良いですね。暖房器具の使用適切な室温を保ち、冷えによる体調不良を防ぐようにしましょう。暖房器具を使用すると空気が乾燥しやすくなるため、加湿器を活用するのも有効です。ただし、加湿器を使用する場合は定期的に内部を清掃し、カビの発生を防いでくださいね。バランスの良い食事栄養素をバランス良く摂取し、免疫力を維持するようにしましょう。特に不足しやすいビタミンDは、サケやサバ、イクラなどに多く含まれますので意識的に摂ると良いでしょう。メンタルの不調が気になる方は、体内でセロトニンの原料となるトリプトファンや、セロトニン合成に大切なビタミンB6、B12、葉酸といった栄養素も積極的に摂取したいですね。これらの栄養素を食事から補うのが難しいという人は、サプリメントを併用するのも良いでしょう。適度な運動冬は寒くて動くのが億劫になる人も多いはず。ストレッチやウォーキングなど、取り入れやすい軽い運動で血行を促進できると良いですね。メンタルの不調を改善するのにも、運動は大変有効だと思います。日光を浴びる日照時間が短くなる冬ですが、日光をできるだけ浴びられるような工夫をしてみてください。朝から日光を浴びるようにすることは、自律神経の乱れを調整し、気分を高めることにも役立つでしょう。リラクゼーション日々のストレスを自分でコントロールするために、趣味の時間をしっかり確保するなど、無理をしすぎないようにしましょう。忙しい中でも、瞑想や読書など心を落ち着ける時間をもつことで、副交感神経を優位にしてリラックスすることが大切です。まとめ冬バテは、寒暖差や日照時間の減少などが要因とされますが、適切な対策をとることで防げるはずです。衣服の工夫、栄養と運動のバランス、そして心の健康を保つことが大切。これらのポイントを意識して、快適な冬を過ごしていきましょう。【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネット ノルアドレナリン / ノルエピネフリン※2 季節性うつ病:用語解説|こころの耳©yamasan/Adobe Stock ©K-Angle/Adobe Stock ©Trickster*/Adobe Stock著者情報ママ女医ちえこ(産婦人科医)産婦人科専門医であり、プライベートでは3人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は15万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。YouTube:女医ちえこ産婦人科専門医/ママ女医ちえこ
2023年12月08日寒い季節は特に冷えに悩まされている人も多いでしょう。近年は冷えを予防する「温活」が注目されています。温活といえば、温かい食べ物などを思い浮かべるかもしれませんが、なかには温活に向かない食べ物もあるため注意が必要です。そこで今回は、管理栄養士の筆者が温活に向かない食べ物や飲み物について解説します。温活とは「手足が冷えてだるさを感じる」「一年中冷え症で悩んでいる」など、冷えに悩まされている人もいるのではないでしょうか。温活とは、体を温めて冷え対策をすることです。体が冷えるとあらゆる不調の要因となることがわかっているため、体を温める「温活」が近年注目されています。冷えの原因と体への影響冷えはさまざまな要因で引き起こされます。たとえばこれからの寒い季節は、急な気温の変化によって自律神経の働きが乱れ、体温調整がうまくできなくなる可能性も。冬は暖房によって室内と室外の気温差が大きくなりやすいため、体温調整がうまくいかないことで冷えにもつながります。また、運動不足や食生活の乱れ、冷たいものの摂りすぎなども冷えの要因です。体が冷えると、肩こり・頭痛・だるさなど、さまざまな不調を招きます。そのため、なるべく冷えにくい生活習慣を心がける「温活」を行うことは、健康のためにも大切です。温活にNGな食べ物と飲み物温活のためには、生姜や唐辛子など体の内側から温まる食べ物がおすすめです。一方で、摂り過ぎには気をつけたい食べ物や飲み物があります。冷たい飲み物当然ながら、冷たすぎる飲み物は体を内側から冷やしてしまいます。アイスなどの冷たい食べ物も同様です。夏場でも冷たい飲み物を多く摂ると、冷えを招きます。温活を意識するなら、なるべく常温や温かい飲み物を摂るように心がけましょう。甘いお菓子甘いお菓子や菓子パンを摂る習慣がある人は、冷えを感じやすい可能性が。間食習慣がある人は栄養バランスが崩れやすい傾向があるため、熱を産生するための栄養素が不足しやすいのです。1日あたり間食で摂取するエネルギーは200kcalほどが適量といわれているため、お菓子は食べ過ぎないように気を付けましょう(※1)。麺類麺類を頻繁に食べる習慣がある人は、お菓子と同様に栄養バランスが崩れやすいと考えられます。偏った食事は冷えにつながるため、なるべく主食・主菜・副菜がそろった食事が理想的です。また、筋肉量が少ないと、筋肉により生み出される熱の量が少なくなり、冷えやすいといわれています(※2)。麺類ばかり摂っていると筋肉の材料となるたんぱく質が不足し、冷えにつながる可能性があります。麺類を摂るときは卵や鶏肉など、なるべくたんぱく質もプラスすると良いでしょう。野菜に偏った食事野菜は体にいいイメージがあるかもしれませんが、野菜に偏った食事も実は冷えにつながる可能性があります。理由として、たんぱく質が不足しやすく筋肉量が落ちやすいことが挙げられます。また、野菜ばかりの食事によるエネルギー不足も、熱を生み出しにくい理由として考えられています。温活で冷え知らずの毎日を過ごしましょう冷えに悩まされている人は、食べ物や飲み物を意識した温活に取り組んでみましょう。また、不規則な生活を避けてストレスをためないことや、適度な運動で血流を良くすることも大切です。ぜひ今回お伝えした温活のポイントを参考に、冷えに負けず元気な毎日を過ごしましょう。【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネット 間食のエネルギー(カロリー)※2 厚生労働省.e-ヘルスネット 加齢とエネルギー代謝©buritora/AdobeStock ©aijiro/AdobeStock ©edward_indy/AdobeStock©Free1970/AdobeStock筆者情報寺内麻美管理栄養士を取得後、病院での給食や栄養管理、クリニックで生活習慣病予防のための食事指導に携わる。現在はダイエットサポートやレシピ制作、根拠のあるデータをもとに食や健康コラムの執筆などを行なっている。文/管理栄養士・寺内麻美
2023年12月01日風邪やインフルエンザなどの流行が気になるこれからの季節、なるべく体調を崩さないで過ごしたいですよね。風邪予防には免疫力を下げないことが大切ですが、実は、朝ごはんの選び方によっては免疫力を下げてしまう可能性があるのです。そこで今回は、管理栄養士の筆者が免疫力を下げてしまう朝ごはんについてお伝えします。免疫力アップのためのポイントもお伝えしますので参考にしてください。免疫力を下げる食事とは免疫力が下がると、風邪をひきやすくなったり、回復が遅くなったりとさまざまな不調の要因となります。では、免疫力を下げてしまう食事にはどのような特徴があるのでしょうか。たんぱく質が不足しているたんぱく質は、細胞や免疫物質をつくるために重要な栄養素です。慢性的に不足すると、免疫力が下がる要因となります(※1)。そのため、なるべく毎食たんぱく質を意識して摂れるといいでしょう。また、三大栄養素である糖質・脂質・たんぱく質のなかでも、たんぱく質はより多くの熱を産生する栄養素なので、朝ごはんに取り入れることで体温アップも期待できます(※2)。たんぱく質は肉・魚・たまご・大豆製品などに多く含まれているので、毎食偏らないように様々な食品を取り入れるとよいでしょう。朝ごはんなら、たまご焼きや納豆を食べる、みそ汁に豆腐をプラスするなどの工夫もおすすめです。腸内環境が悪化しやすい食事免疫力をアップさせるには腸内環境を整えることも重要といわれています。腸内環境を整えるためには、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌を増やさないための工夫が大切。善玉菌を増やすためには、善玉菌そのものが含まれている発酵食品(ヨーグルトや納豆など)、善玉菌を増やす働きのある食物繊維やオリゴ糖を含む食品(野菜・果物・大豆製品など)を食事に取り入れることが有効です。また、悪玉菌が増える要因として脂質が多い食事が挙げられます。油が多く使われている食事は摂りすぎないように気を付けましょう(※3)。免疫力を下げやすい朝ごはん3つここからは、免疫力を下げないために、なるべく避けたい朝ごはんメニューを3つ紹介します。ただし、絶対に食べてはいけないわけではありません。食べすぎに注意したいものとして参考にしてください。カップ麺これからの季節は気温も下がってくるので、温かい麺類が欲しくなることもあるでしょう。しかし、カップラーメンやカップ焼きそばなどには脂質が多く含まれているため、食べすぎると腸内環境を悪化させる可能性があります。また、たんぱく質や野菜が不足し栄養バランスが偏りやすいため、毎日のように朝ごはんとして食べるのは控えたほうがいいでしょう。麺を食べたいときは、ノンフライ麺の活用や、野菜やたまごをプラスするなどのアレンジがおすすめです。菓子パン菓子パンは手軽に摂りやすいため、朝ごはんに取り入れている人もいるかもしれません。しかし、菓子パンは糖質や脂質が多く含まれていて、栄養バランスが偏りやすい食べ物です。そのため、ごはんというよりはおやつとしてたまに楽しむ程度がよいでしょう。朝ごはんでパンを食べたいときは、食パンにたまご・野菜を組み合わせるなど、たんぱく質や食物繊維もしっかり摂れるメニューがおすすめです。また、パンのなかでもライ麦パンや全粒粉パンなどには食物繊維が多く含まれていますよ。加工肉加工肉とは、ハム・ベーコン・ソーセージなどです。これらは朝ごはんに取り入れやすい食品ですよね。もちろん少量なら問題ありませんが、脂質が多く含まれているため、摂りすぎは腸内環境を悪化させる要因となります。加工肉のほかにも脂身の多い肉・揚げ物・スナック菓子・洋菓子などには脂質が多く含まれています。朝ごはんだけでなく、ほかの食事でも摂りすぎには気を付けましょう。免疫力アップには和食がおすすめごはんを主食とした和食は、野菜・豆類・魚なども摂りやすく、免疫力アップに大切なビタミン・ミネラル・食物繊維の摂取量も増やしやすいといえます。さらにごはんはパンや麺に比べて食物繊維や水分を含み、便通を整えやすい食べ物です。主食の中でもごはんは脂質が少ない食品であり、和食は洋食と比べても脂質が少ないメニューが多いため、朝ごはんには和食を選ぶとよいでしょう(※4)。朝ごはんはバランスよく食べて免疫力アップ免疫力アップを目指すための朝ごはんは、できるだけバランスよく摂ることが大切です。腸内環境を整えるための食物繊維や発酵食品、たんぱく質が摂れるメニューをぜひ意識してみてください。また、今回ご紹介した「免疫力を下げやすい朝ごはん」も、摂りすぎなければ大丈夫。朝ごはんをしっかり食べて、これからの季節も元気よく過ごしましょう。【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネットたんぱく質※2 厚生労働省.e-ヘルスネット食事誘発性熱産生 / DIT※3 厚生労働省.e-ヘルスネット腸内細菌と健康※4 農林水産省.お米と健康・食生活©GrandJete/PIXTA(ピクスタ) ©buritora/AdobeStock ©polkadot/AdobeStock筆者情報寺内麻美管理栄養士を取得後、病院での給食や栄養管理、クリニックで生活習慣病予防のための食事指導に携わる。現在はダイエットサポートやレシピ制作、根拠のあるデータをもとに食や健康コラムの執筆などを行なっている。文/管理栄養士・寺内麻美
2023年11月19日朝ごはんを摂ることは、一日の始まりに体と脳を目覚めさせるために大切です。時間がない朝は、食事を手軽に摂るために簡単にすましているという人もいるかもしれません。しかし、なかには健康やダイエットの観点から注意したいメニューもあります。今回は管理栄養士の筆者が、食べすぎに気を付けたい朝ごはんメニューについてご紹介します。朝ごはんで控えたほうがよいもの最近では、ダイエットのためにと朝ごはんを抜いてしまう人もいるでしょう。しかし、朝ごはんを抜くと体や脳がエネルギー不足となり、だるさや疲労感が残って勉強や仕事の集中力が落ちやすくなってしまいます(※1)。また、朝ごはんを摂らないと空腹時間が長くなり、昼食・夕食や間食を食べすぎてしまうことにもつながるため、体重増加の要因になることも。そのため朝は少しでも食べたほうがいいでしょう。ただし、なかにはなるべく控えたほうがいいメニューもあります。ここから紹介する食事は「絶対に食べてはいけないメニュー」ではありませんが、摂りすぎには注意が必要なので、ぜひチェックしてみてください。菓子パン菓子パンは糖質や脂質が多く、食事というよりはお菓子に近い食べ物です。朝に菓子パンだけという食事は栄養バランスが偏り、高エネルギーになりやすいため、毎日のように続けていると体重増加や血糖値が上がる可能性も。特にメロンパンやクロワッサンなどのサクサクしたパン、ドーナツやカレーパンなど揚げてあるもの、生クリームがたくさん使われているものは、脂質が多く含まれているため注意が必要でしょう。パンを食べたいときは、食パンやロールパンなどのシンプルなパンがおすすめです。さらにたんぱく質が摂れるゆで卵や、野菜が摂れるサラダなどを組み合わせると栄養バランスもよくなりますよ。グラノーラグラノーラとは、オーツ麦やナッツなどにシロップやオイルなどを混ぜてオーブンで焼き上げたシリアルの一種です。商品によってはドライフルーツが入っている場合もあります。ドライフルーツは体に良さそうなイメージがあるかもしれませんが、フルーツを乾燥させている分濃縮され、少量でも高エネルギーになりやすい食べ物です。そのため、グラノーラは意外と糖分や脂質が多くなりやすく、ダイエット中の方は特に食べすぎに気を付けたほうが良いでしょう。対策としては、シロップやドライフルーツが添加されていないオートミールに置き換える、なるべく糖質や脂質が低いタイプを選ぶなどがおすすめです。また、グラノーラを牛乳やヨーグルトと一緒に摂る場合は低脂肪タイプを選ぶようにしてみてください。スムージーダイエットや健康のためにとスムージーを飲んでいるという人もいるかもしれません。しかし、果物やシロップなどをたくさん使った甘いスムージーは糖分が多く、飲みすぎると血糖値や中性脂肪の上昇に影響をおよぼす可能性があります。スムージーを手作りするならシロップなどの甘味は控えめにし、葉物野菜を混ぜたり豆乳や牛乳などたんぱく質が摂れるものも加えたりするとよいでしょう。ただ、胃の調子がよくない場合などは、消化されやすいスムージーを飲むのがおすすめです。体調に合わせて朝食を選ぶといいですね。理想的な朝ごはんとはこれまで紹介したメニューのほかに、朝は時間がなくてごはんだけ・パンだけなどで済ますという人もいるかもしれません。しかし、これだけでは炭水化物に偏った食事となってしまいます。まずはたんぱく質を意プラスしてみましょう。例えばごはん食なら納豆や魚、パン食なら卵やハムなど。さらに副菜としてサラダやスープ、みそ汁などもあれば理想的です。朝ごはんはできるだけバランスよく朝ごはんは一日の活動を始めるためのエネルギー補給として欠かせません。主食・主菜・副菜がそろったメニューがいちばん理想的ですが、朝ごはんを食べる習慣がない人はまずは食べやすいものから始めてみましょう。また、ご紹介した「朝ご飯に避けたいメニュー」も毎日摂りすぎなければ問題ありません。今回お伝えした朝ごはんのポイントを参考に、元気よく一日をスタートさせましょう。【参考】※1 農林水産省.朝ごはんを食べないと?©kai/PIXTA(ピクスタ) ©Mills/PIXTA(ピクスタ) ©photosomething/AdobeStock筆者情報寺内麻美管理栄養士を取得後、病院での給食や栄養管理、クリニックで生活習慣病予防のための食事指導に携わる。現在はダイエットサポートやレシピ制作、根拠のあるデータをもとに食や健康コラムの執筆などを行なっている。文/管理栄養士・寺内麻美
2023年10月08日高精度のセンシングデバイスで健康管理に変革を日本発リング型センシングデバイス「SOXAI RING 1」大正製薬株式会社[本社:東京都豊島区社長:上原 茂](以下、当社)は、株式会社SOXAI[本社:神奈川県横浜市中区、社長:渡邉 達彦](以下、「SOXAI社」)が開発・発売する次世代型センシングデバイス「SOXAI RING 1」を当社通販サイト「大正製薬ダイレクト」にて10月5日(木)に新発売いたします。昨今の健康意識の高まりにより、健康管理ツールとしてウォッチ型を主流としたウェアラブル市場が拡大を続け、自身の健康に気遣う方々を中心として、日常の健康管理・アクティビティのトラッキング※・睡眠状態の計測等多岐にわたり利用されております。当社は、医療用医薬品、OTC医薬品、化粧品、機能性表示食品など生活者の健康と美に関する幅広い分野において、研究・開発・販売を行っておりますが、このたびウェアラブル等の電子部品および電子機器システムの開発・製造を行うベンチャー企業で、優れた高精度センシング技術を有しているSOXAI社と日本におけるスマートリングの販売に関する契約を締結し、日本発のリング型センシングデバイス「SOXAI RING 1」を「大正製薬ダイレクト」にて発売することとなりました。SOXAI社とのパートナーシップのもと、セルフコンディショニングをサポートしてくれる、新しい日常のパートナーとして「SOXAI RING 1」の普及を促進し、生活者の皆さまの健康管理に新たな価値を提供してまいります。当社は今後もさまざまな分野での最新技術に着目し、より健康でいたいと願う生活者の皆さまに貢献してまいります。※Webブラウザやスマホアプリ上の行動履歴を収集・分析すること◇製品特長▪デザイン性・装着性にこだわった、負担なく、ヘルスチェックが可能な最先端スマートリング▪「指」への装着で、さりげなく健康管理▪身体データを測定・記録し、運動・健康・睡眠状態を毎日スコア化◇製品概要製品概要[注意事項]※本製品は日常の睡眠・体調・運動管理のための製品であり、医療機器ではありません。病気の診断・治療・予防などの医療目的には使用できません。なお、データ・スコアは参考値です◇購入方法大正製薬ダイレクト オンラインショップURL: ◇株式会社SOXAIについて2021年に日本で設立した、ヘルスケア、IoT、ウェアラブル等の電子部品および電子機器システムの開発・製造・販売を行っているベンチャー企業です。SOXAI社に関する詳細情報はSOXAI社ホームページをご覧ください( )。PR_セルフコンディショニング管理スマートリング「SOXAI RING 1」を大正製薬ダイレクトで新発売.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年10月05日健康を維持したいすべての人のためのウェブサイト屋外広告看板・インターネット広告事業等を展開する株式会社愛京広告は、健康情報メディア「アイキョウの健康ブログ」をオープンした。同ウェブサイトは、健康に関連する最新情報や健康を維持するための方法等を、わかりやすく発信する。主に、サプリメント・健康器具・健康食品・コスメ・美容等の役立つ情報を提供する。話題の商品の口コミも掲載中「アイキョウの健康ブログ」では、健康に関する記事のほか、健康に関するコラム、健康に関する動画など、様々なコンテンツを掲載している。カテゴリーは、サプリメント、ダイエット器具、健康食品、化粧品・コスメ、美容、商品別口コミに分かれている。美容のカテゴリーでは、現在、「ハンドクリーム」「ヘアオイル」「オーガニックボディシャンプー」「ネイルチップ」「コラーゲンペプチド」を取り上げた記事が掲載されており、基本知識や注意事項等をわかりやすく解説している。また、健康に関するイベント、キャンペーン等の情報も掲載しており、利用者は、健康に関連した様々な情報を、一元的に確認することが可能である。トップページでは、「新着情報」や「おすすめコンテンツ」のほか、話題の医薬品や商品を紹介する「人気商品ランキング」も掲載する。(画像はアイキョウの健康ブログより)【参考】※プレスリリース株式会社愛京広告※アイキョウの健康ブログ
2023年09月30日仕事や趣味、プライベートのスケジュール管理が大変な人は必見!これ一冊ですべてが管理できてしまいます。複数の予定が管理できる手帳はこれだ!出典:Instagram仕事用とプライベート用にスケジュール帳を分けている人はいませんか?そうなると、持ち歩くのも不便で「あ!間違えてプライベートの手帳を持ってきてしまった」ということも出てきますよね。そこでオススメしたいのがダイソーのダイアリー。このスケジュール帳は、複数の予定をたった一冊で管理することができます。手帳の使い方が載っていてわかりやすい!出典:Instagram「スケジュール帳って何を書いたらいいかわからない!」という人も安心です。この手帳は、最初のページに使い方が載っています。とても詳しく書かれていて勉強になりますよ。月間ブロックには何を書く?出典:Instagramそして、使い方の隣には月間ブロックがあります。1ヶ月の目標や予定をあらかじめ書いておくと確認しやすいですよね。マンスリータイプはこんな感じ出典:Instagramマンスリー欄は方眼になっています。書き込みがしやすく、日曜始まりです。右上にToDoリストの欄もありますよ。項目別に管理ができる!出典:Instagramマンスリーの横は項目別になっています。例えば家族のスケジュールを把握したい人は、自分、パパ、子ども、家族と分けてもいいです。また、推し活をしている人は推しのスケジュール把握にも便利です。仕事やプライベートをきっちり分けてスケジュールを把握したい人にもオススメですよ。メモ欄も付いている出典:Instagramメモ欄が見開き2ページ付いています。急にメモが必要になったときにも対応できますよ。以上、ダイソーのダイアリーを紹介しました。今回紹介したのは10月始まりですが、新作がどんどん出てくるはずです。人気の商品は売り切れる可能性があるのでお早めに♡商品名:ダイアリー2024品番:4510085629516価格:110円(税込)サイズ:A5記事内の情報は執筆時のものになります。価格変更や、販売終了の可能性もございます。最新の商品情報は各お店にご確認くださいませ。<writer>100均マガジン(@100kin_mag)100均やプチプラで暮らしに役立つ情報を配信しています。Instagram
2023年09月29日「健康的な食卓へ」を提供している株式会社武蔵野フーズは、HAKKO「おなかもよろこぶ」おかずセットを2023年9月22日より新発売。「おいしいもので健康になってほしい」という思いから生まれた管理栄養士が監修した発酵がテーマのからだにやさしくておいしいおかずセットです。健康に配慮した、自信をもって家族に出せる冷凍おかずの6食セット■おすすめポイント・すべてのメニューに発酵食品を使用しています・食物繊維が4g以上でレタス1個分相当※レタス可食部300gを1個として計算(レタス結球葉100gの食物繊維1.1g日本食品標準成分表2020年版(八訂)より)・たんぱく質の平均は17gです。最少9g~最大23g。■こんなときにおすすめ・もう1品おかずがほしいとき・晩酌のお供に・外出時の家族の食事に・お弁当の1品に<商品概要>商品名: HAKKO「おなかもよろこぶ」おかずセット価格: 1種×6食セット2,702円(税込)2,502円(税抜)1食あたり451円(税込)■塩麹×コラーゲン「八宝菜」エネルギー257kcalコラーゲン入り、1日に必要な1/3量の野菜を使用。塩麹と9種食材の旨みが詰まった、餡がよく絡む八宝菜です。■塩麹×ローストアマニ「豆腐入り鶏つくね」エネルギー258kcalれんこん、ひじき、つぶつぶ食感が楽しいローストアマニ入りの自社製ふんわりつくね。アマニを粒のまま調理することで安定した栄養を摂れます。■塩麹×玄米粉「白身魚の和風あんかけ」エネルギー219kcal玄米粉を衣に使うことで香ばしい風味に。油分を抑え片栗粉の1.9倍(※)の鉄分が含まれます。深い旨みのあんかけとほろほろやわらかい食感の白身魚です。※日本食品標準成分2020年版(八訂)■しょうゆ糀×甘酒「鶏肉のしょうゆ糀焼き」エネルギー352kcal甘酒の自然な甘みとしょうゆ糀で鶏肉の旨みを引き立てます。ゴロゴロ鶏肉にパスタとさつまいもをそえた満足のボリュームです。■黒酢×甘酒「鶏肉の黒酢あんかけ」エネルギー464kcalジューシーで柔らかな鶏肉の唐揚げを、りんご酢のフルーティーな酸味が特徴の黒酢あんかけで絡めました。■味噌×甘酒「さばのみそ煮」エネルギー287kcal甘酒を使用した自然な甘みの赤味噌ベースのたれは、食物繊維入り。さばにたっぷり絡めるのがおすすめです。<購入方法>【公式】健康宅配オンラインショップもしくはお電話にてお問い合わせください。フリーコール: 0120-634-023(9時~17時、月~土※日曜・年末年始定休)(画像はプレスリリースより)【参考】※公式サイト
2023年09月27日9月に入ってもまだまだ暑い日が続いていますね。一方で、秋らしく雨や台風も増えてきて、気圧も変わりやすい時期です。こういった季節の変わり目には体調を崩しやすいですよね。美容や健康に関心が高い女性が集まるanan Beauty+ clubのメンバー約100人に、気象病などいまの季節ならではの体調管理についてリサーチしました!この夏の暑さは異常! 過半数が体調を崩したという結果に…※anan Beauty+ club…美容・健康・エコ好きな女性たち約100名が集まるanan Beauty+の読者組織。まずは、この夏、暑さが原因で体調を崩したかどうか聞いてみたところ、「YES」と回答した人は53%、「NO」と回答した人は47%でした。半数以上の人が、体調を崩していたんですね。そのときのエピソードを教えてもらいました。「だるくて体が動かなくなり、水分補給をして休んだ」(35歳・会社員)「外での仕事で日傘や水分補給などしっかりしていたけれど、長時間だったためか体調を崩し、吐き気、頭痛、めまいなど、さまざまな症状が出た」(37歳・専門職)「暑すぎて普段あまり外に出ていなかったので、散歩くらいしようと外に出たら、2分ほどでダウン。近くにあったカフェに駆け込んだ」(31歳・会社員)頭痛やめまいなど、熱中症で見られるような不調に悩まされたという人がほとんどでした。体調を崩されたみなさん、大変でしたね…。水分補給をすることで回復した人が多かったようです。日中の外出で体調を崩されたという人が多いですが、夜でも油断はできません。「祭りに参加した夜に熱中症で頭痛がひどくなった。冷えピタを貼り、次の日ゆっくり睡眠をとることで回復した」(35歳・専門職)「暑さで眠れず、寝不足になった」(34歳・会社員)夜は少し暑さが和らぐので、つい気も緩んでしまいますよね。私は、体調を崩すまではいかなかったものの、今年の夏は暑さで熟睡できないことが多く、常に寝不足気味でした。【気象病】気圧の変化も不調の原因に気候による体調不良は、暑さだけではありません。ゲリラ豪雨や台風など、低気圧が原因で体調を崩したことがあるか、聞いてみました。「YES」と回答した人は47%、「NO」と回答した人は53%で、半数近くの人は、低気圧による不調を一度は経験したことがあるという結果になりました。みなさんどんな不調に悩まされたのか、教えてもらいました。「低気圧で頭痛になるので、台風が近づくともう大変」(36歳・専門職)「雨が降る前に頭痛がする」(35歳・会社員)「ゲリラ豪雨の日、前夜のうちから頭が痛くて、翌朝はなかなか起きられず、一日中だるさと眠さでダウンしていた」(31歳・専門職)低気圧による不調は、天候が変わる前から感じている人が多いですね。頭痛を感じるという人が大半でしたが、なかには耳が聞こえにくくなる症状が出たという人もいました。私は、痛みを感じるほどではないのですが、雨の日はなんとなく頭が重いような、ボーっとするような感じがすることが多く、これも低気圧のせいなのかなと思っています。こういった不調はどのように予防したり、対応しているのか、みなさんの工夫も聞いてみました。「なるべく家にこもり、ロキソニンを持ち歩いた」(35歳・専門職)「片頭痛には頭を冷やすといいと聞いたので、保冷剤などで冷やしている」(31歳・会社員)「とにかく体を温めて、早く寝る」(27歳・会社員)やはり頭痛薬などを服用しているという人が多いですが、薬を使わない方法もあるようですね。私は、なんとなく薬に頼りたくないと思ってしまう派なので、頭を冷やすことで片頭痛が和らぐのであれば、ぜひ試してみたいと思います。急な寒暖差にも注意今年は残暑が長引きそうですね。また、これから時期は、朝晩の気温がグッと下がるので、気温差にも悩まされそうです。まずは暑さ対策について聞いてみました。「エアコンはケチらず使う。水分補給はこまめにする。涼しい寝具を使う」(37歳・専門職)「エアコンは我慢しない。枕元に水を置いておく。通気性の良い、締めつけの少ない部屋着を着る」(35歳・専門職)9月に入ると、もう秋に入ったと思い、夜はエアコンをつけるのがもったいない気がしてしまいますよね。ただ、今年はまだまだ暑さが続きそうなので、暑さを我慢せず、しばらくはエアコンを使ったり、こまめに水分補給をしたりするのがよさそうです。また、これから始まるであろう朝晩の冷えや乾燥対策についても見てみましょう。「寝るときにドライにすると喉が痛くなるので、マスクをして寝るようにした」(33歳・主婦)「毛布を厚手のものに変えようか検討している」(40歳・自営業)布団に入った瞬間は暑いのに、寝ている間に寒くなってきたということもありますよね。いつでも手に取れる場所に、そろそろ毛布を用意しておくというのもいいですね。私は、夏はタオルケットを使っていますが、秋用の薄手の毛布を持っていないので、代わりにブランケットを重ねています。今年は秋に使える薄手の毛布を買うことも検討してみようと思います。万全な体調管理で季節の変わり目を過ごそう気象による体調管理リサーチ、いかがでしたか? 体調を崩しがちなこの季節、もう要らないかもと思ったエアコンや、まだ早いかなと思った毛布なども、意外に出番があるかもしれません。念には念の対策をすることで、不調を防ぐことができそうです。みなさんの工夫を参考に対策してみてください!(C) AIGen/Adobe Stock文・高橋あやか
2023年09月08日季節の変わり目は体調を崩しやすくなる方も多いはず。そこで、anan Beauty+ clubに所属する女性約100人に「体調管理」に関してのアンケートを実施しました。体調を崩さないためにしていること、やめたことなど、女性たちの体調管理のコツをぜひ参考にしてみてくださいね。季節の変わり目は体調を崩しがち※anan Beauty+ club…美容・健康・エコ好きな女性たち約100名が集まるanan Beauty+の読者組織。anan Beauty+ clubのメンバーに、まずは「これまで、梅雨から夏、または夏から秋の季節の変わり目で体調を崩したことがありますか?」という質問をしました。結果、8割以上が「YES」と回答。多くの方が季節の変わり目になると体調を崩してしまうようです。では、これまでどのような体調不良を経験してきたのでしょうか。女性たちのコメントをいくつかご紹介します。「今まさに連日の暑さにやられて夏バテ中。食欲不振だし、疲れやすい。また、梅雨から夏は毎年カラダが暑さに慣れなくて食欲不振になりがち」(36歳・会社員)暑さでカラダがだるくなるというコメントが多く見られました。まだまだ暑さは続きそう。暑さ対策に気を抜かず残暑を乗り切りましょう!「夏から秋はカラダがだるくなりがちです。熱が出たりすることも」(31歳・会社員)季節の変わり目は、急な気温の変化にカラダがついていかないことも。急に秋らしい気温になることもあるため、少しずつ服装や寝具の準備をしておくといいかも。「カラダの重さで在宅の仕事が全然はかどらない。普段は割と余裕を持って取り組むタイプだけれど、ギリギリまでカラダが動かない。間に合わせるけれど、結局それでまた寝不足。悪循環…」(39歳・専門職)カラダが重いと、やる気もダウンしてしまいますよね。普段との仕事にかかるスピードの違いに、自己嫌悪になることも…。「梅雨から夏の変わり目で、気圧の変化や温度差に対応できず食欲がなくなりました。毎年こんな感じで、今年は仕事をしていてエネルギーを使っているはずなのに、毎日グミだけで良いくらい食が細くなりました」(27歳・会社員)食欲不振になるというコメントは、とても多くみられました。体調がすぐれない日でも食べられるメニューを、自分の中でいくつか考えておくといいかも。筆者は食欲がない時用に、そうめんとうどんを常備しています。「冷たい物を食べ過ぎ飲み過ぎなのか、むくむ。また、お腹の調子が悪くなることが多い」(35歳・専門職)夏は冷たいものを摂取したくなりますが、食べ過ぎ飲み過ぎには注意。とはいえ暑さでバテてもいけないので、自分の体調を確認しながら臨機応変な対応が必要ですね。「6月はいつもやる気をなくして、何かの不調&風邪をひくことが多い。多分休みがないからですね(笑)」(36歳・専門職)五月病ならぬ、六月病でしょうか…!精神的な不調が体調不良につながることも多いため、季節の変わり目はメンタルケアも重視してみて。休める日はとことん休んで、積極的に心とカラダをケアしましょう。体調を崩さないためにしていること、やめたこと上記コメントを見ると、みなさんつらい思いをされているよう。では、女性たちは体調不良を避けるために、どのような工夫をしているのでしょうか。季節の変わり目に心がけていることについて聞いてみました。「とにかく寝る。食欲がなくても食べる(ひとりではなく誰かと一緒に食事して、強制的に食べるようにする)」(27歳・会社員)1人でいる時は食欲が出なくても、誰かといると食べられることってありますよね。無理にでも食べなくてはと感じた時は、ぜひ友人を誘ってみて!「とにかく睡眠!とにかく食べる!疲れを溜め込まないことです!」(26歳・会社員)基本だけれど、意識しないと忘れてしまうことも。季節の変わり目だけでなく、毎日意識しておくと健康的な生活が送れそうですね。「夏バテはよくあるので、その気配を感じたらしっかり鉄分をとるようにしています!」(33歳・会社員)鉄分が不足すると、貧血のような症状になりがち。フラフラする時はぜひ鉄分摂取を心がけてみて!「今年はいつもより仕事をせず、休みを多く取り、よく寝るようにしたら大丈夫でした」(36歳・専門職)季節の変わり目に体調を崩しやすい人は、積極的に休息日を作りましょう。筆者は自分の体調不良に気づくのが苦手なので、季節の変わり目は自分の体調がどうであれ、何もしない日を作って休むようにしています。「朝ごはんを必ず食べるようにして、適度に運動する」(39歳・専門職)適度な運動は、心にもカラダにもプラスの影響を与えてくれます。15分程度のお散歩でもいいので、少しでもカラダを動かす習慣をつけてみるといいでしょう。「服装には気をつけています。急な気温の変化で体調も自律神経もやられてしまいがちなので」(31歳・自営業)夏場は特に、室内と室外の温度差が激しい季節。外が暑いからと薄着しすぎては、室内でエアコンの冷気にやられてしまうこともあります。薄手の羽織を持ち歩くなどして、服装の調節ができるようにしておくと安心ですね。「エアコンで首もとと足もとが冷えるので、家では薄めのネックウォーマーやレッグウォーマーをつけている。むくみは減った」(39歳・専門職)冷えやすい首、手首、足首に工夫をするだけで、エアコンによる悪影響はグッと軽減。自分にとってベストなエアコンとの付き合い方を探してみましょう!「夜ふかしや、休みの日にひたすらスマホを見ることをやめました」(26歳・会社員)生活リズムの乱れは、体調不良の原因に。なるべく平日と休日の睡眠時間を揃えるなど、毎日リズムよく生活できる工夫をしてみて。体調の変化を見逃さない!体調を崩しやすい季節の変わり目ですが、自分の体調の変化にいかに早く気づけるかが大切なポイント。気づかないまま過ごしていると、悪化の一途を辿ってしまう可能性があります。こまめに自分の体調をチェックし、少しでも変化に気づいたら休息時間を作ってみてください。季節の変わり目を健康で気分良く過ごせるよう、女性たちのコメントを参考にしながら、自分なりの過ごし方を探してみてくださいね。筆者情報比嘉桃子1992年生まれのフリーライター。化粧品検定1級を保有しており、美容ジャンルを中心に執筆中。いち消費者としてもコスメやスキンケアを愛する美容オタク。(C)Ami-Rian/Getty Images文・比嘉桃子
2023年09月02日一般財団法人 女性労働協会(所在地:東京都港区、代表:岩田 三代)は、厚生労働省委託事業「母性健康管理等推進支援事業」において、「母性健康管理研修会」を令和5年10月から12月までに全3回、オンライン形式で開催します。職場における母性健康管理について解説し、例年大好評をいただいている研修会です。令和5年度 母性健康管理研修会男女雇用機会均等法では、妊娠中および出産後1年以内の女性労働者が健康診査等を受け、作業の制限、休業などの指導を医師等から受けた場合、その女性労働者が指導事項を守ることができるように母性健康管理措置を講じることを事業主に対して義務付けています。女性労働者が妊娠・出産期を迎えても安心して働き続けられるようにするためには、男女雇用機会均等法や労働基準法に基づく母性健康管理や母性保護が適切に実施されることが重要です。この研修会では、会社が妊娠中・出産後の女性労働者へ適切に配慮し対応策を取れるように、母性健康管理に関する法律、制度や具体的事例をもとに専門家が解説します。事業主や人事労務担当者、産業医、産業保健スタッフ、産婦人科医などのほか、女性労働者を部下に持つ上司や管理職の方々に役立つ内容となっています。皆様のご参加をお待ちしております。女性労働協会では、こうした研修会などを通じて、事業主や人事労務担当者の方々に母性健康管理措置等についての理解を深めていただき、妊娠中・出産後の女性労働者が働きやすい職場環境づくりにつながるよう、今後も取り組みを進めていきます。※詳細は下記の開催概要や別添リーフレットをご参照ください。■「母性健康管理研修会」開催概要1.開催日時第1回 10月19日(木)第2回 11月22日(水)第3回 12月5日(火)※各回 14:00~16:00プログラムは全日程共通です。ご都合に合わせて参加日をお選びいただけます。2.開催内容第1部「法に基づく母性健康管理措置・母性保護について」講師:厚生労働省 雇用環境・均等局 雇用機会均等課第2部「妊娠中・出産後の女性労働者の体調管理の留意点」講師:10月19日(木)中井 章人(日本産科婦人科学会専門医・指導医、日本産婦人科医会副会長(日本医科大学多摩永山病院 院長))11月22日(水)長井 聡里(日本産業衛生学会専門医・指導医(株式会社JUMOKU 代表取締役))12月5日(火)小畑 泰子(日本産業衛生学会専門医・指導医(合同会社 ミーシャ代表社員))第3部「妊娠・出産期の女性が安心・安全に働くことができる職場環境作りのポイント-企業に求められる対応-」講師:全日程薗田 直子(特定社会保険労務士(株式会社リンクス人事コンサルティング))事例検討「妊娠中の女性労働者への対応」3.参加対象事業主、人事労務担当者、産業医、産業保健スタッフ、産婦人科医のほか、女性労働者の上司の方、管理職の方4.開催方法Zoomによるオンライン配信5.参加申込以下の専用サイトの申込フォームからお申込みください。またはEmail、FAXでも受け付けています。URL : Email: bosei-navi@jaaww.or.jp FAX : 03-3456-44206.参加費無料(ご参加にはインターネットに接続できるパソコン環境が必要です。通信費はご自身でご負担ください。)■一般財団法人 女性労働協会一般財団法人 女性労働協会は、働く女性の地位向上及び女性労働者の福祉の増進を図ることを目的とし、女性の労働問題に関するさまざまな事業を展開しています。法人名: 一般財団法人 女性労働協会所在地: 〒105-0014 東京都港区芝2-27-8 VORT芝公園8F代表 : 岩田 三代URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年08月23日皆さんは、夫の行動に悩んだことはありますか?今回は「健康を気遣いすぎる女性のエピソード」とその感想を紹介します。健康管理を徹底1人息子と夫の3人で暮らしている主人公。主人公は家族の健康を気遣い、手洗いうがいや家の中の消毒を徹底していました。つまみ食いも許さない!出典:愛カツ少しのつまみ食いでも、手洗いうがいをしてからにするように声をかけていました。主人公のおかげで、夫も息子も風邪知らずだったある日のこと…。疲れた様子の夫から帰宅すると連絡があり、帰りを待っていた主人公と息子。玄関の開いた音が聞こえ、リビングに入ってくるかと思いきや、なかなか夫が入ってきません。不思議に思った主人公が夫の様子を見にいくと、夫はスーツのままベッドに横になっていて…。洗い立てのシーツに外から帰宅したスーツのまま寝転がられ、主人公はショックを受けます。日頃から健康管理を徹底していることを知っていた夫に気持ちを踏みにじられ、納得できない主人公なのでした。読者の感想たしかに帰ってきてそのままベッドに寝転ぶのはどうかと思いますが、あまりにも潔癖になりすぎると息が詰まってしまいます。家族の笑顔が消えてしまわないように気をつけるべきだなと思いました。(32歳/主婦)主人公がしっかりやっていたので、家族のいろんな細かな行動が気になってしまうのも理解できるなと思いました。あまり気を張らずに生活してほしいと思います。(匿名)※この記事はユーザーのエピソードをもとに作成しています。※実際に募集した感想をもとに記事化しています。
2023年07月27日一般財団法人 女性労働協会(所在地:東京都港区、代表:岩田 三代)は、厚生労働省委託事業「母性健康管理等推進支援事業」において、「母性健康管理研修会」を令和5年10月から12月までに全3回、オンライン形式で開催します。職場における母性健康管理について解説し、例年大好評をいただいている研修会です。男女雇用機会均等法では、妊娠中および出産後1年以内の女性労働者が健康診査等を受け、作業の制限、休業などの指導を医師等から受けた場合、その女性労働者が指導事項を守ることができるように母性健康管理措置を講じることを事業主に対して義務付けています。女性労働者が妊娠・出産期を迎えても安心して働き続けられるようにするためには、男女雇用機会均等法や労働基準法に基づく母性健康管理や母性保護が適切に実施されることが重要です。この研修会では、女性労働者が妊娠・出産を迎えた際に適切な対応が取れるよう、妊娠中に起こりやすい症状および母性健康管理の法律、制度について専門家が解説するほか、企業がとるべき具体的な対応策について、現状に即した実践的な事例を用いて詳しく説明します。事業主や人事労務担当者、産業保健スタッフ、産婦人科医などのほか、女性労働者を部下に持つ管理職の方々に役立つ内容となっています。数多くのご参加をお待ちしております。■開催日時第1回 10月19日(木)・第2回 11月22日(水)・第3回 12月5日(火)※各回 14:00~16:00詳細情報は確定次第、専用サイト「働く女性の心とからだの応援サイト」にてお知らせいたします。URL: 母性健康管理研修会 イメージ画像女性労働協会では、こうした研修会などを通じて、事業主や人事労務担当者の方々に母性健康管理措置等についての理解を深めていただき、妊娠中・出産後の女性労働者が働きやすい職場環境づくりにつながるよう、今後も取り組みを進めていきます。■一般財団法人 女性労働協会一般財団法人 女性労働協会は、働く女性の地位向上及び女性労働者の福祉の増進を図ることを目的とし、女性の労働問題に関するさまざまな事業を展開しています。法人名: 一般財団法人 女性労働協会所在地: 〒105-0014 東京都港区芝2-27-8 VORT芝公園8F代表 : 岩田 三代URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年07月14日M子さんは、小学5年生の頃に住んでいたマンションの管理人さんを「おじさん」と呼び、とても懐いていました。ですが、M子さんの同級生2人がケーキに釣られて管理人室へ行くと「暑いから、服を脱いじゃえば?」と、おじさんから言われたと聞いてしまいました。2人は逃げましたが、M子さんは怖くなっておじさんを避けるようになります。すると、毎日のように家を見張られ、一度開けられた様な栄養ドリンクを渡されてさらに怖く感じます。M子さんが避け続けていると、帰宅する度に「管理人呼び出しボタン」という普段は鳴らないインターホンのボタンが光ります。父親に相談しますが「お前の気にしすぎだ」と言って取り合ってもらえません。親を頼れないM子さんは、ひたすらおじさんを無視することに決めました。それでも、帰宅した途端に毎日光る、管理人呼び出しボタン。M子さんはおびえるように、部屋にこもるようになりました。 そんなある日、管理人のおじさんから家に電話が。M子さんが葛藤していると、弟が空気を読んで電話を切ってくれて…。 思い返してもゾッとする 電話がかかって来て以来、M子さんはさらに恐怖を感じてダッシュで逃げるようになると、呼び出しボタンは鳴らなくなり、いつの間にか管理人さんも別の人に代わっていたそうです。 M子さんは大人になり、そんな日々を忘れて過ごしていましたが、美容師になって先輩スタイリストのアシスタントをしながらお客さんと話をしていると、 「あのマンションの管理人って逮捕されてから代わったんですよね?」先輩から衝撃発言が飛び出しました。 「えっ!?何でですか?」驚くM子さん。 「実家って言ってたね?知らないの?子どもにわいせつ行為をして逮捕されたんだよ! 子どもが管理人に変なことをされるって親に相談してわかったらしいよ」先輩が言いました。 “もし、あの時管理人室に行っていたら……?”M子さんは、思い返すと今でもゾッとするそうです……。 管理人が逮捕されてよかったですね。皆さんもいざという時のために、知らない人だけではなく、知っている人でも大人にはついていかないように今一度子どもと話し合ってみてください。 著者:マンガ家・イラストレーター ヨナ
2023年07月01日ファイナンシャルプランナーの大野先生が、出産を控えているママや、子育て中の働くママに知っておいてほしい「母性健康管理措置」について教えてくれました。妊娠中や子育てをしていると、自身の体調不良や子どもの病気など予期せぬトラブルはつきもの。そんな時に役立つ、法律で定められている制度等がいくつかあります。ぜひチェックしてみてくださいね。妊娠・出産について多くの制度や助成がありますが、働くママが安心して働き続けることができるように職場における適正な母性健康管理は知っていますでしょうか?今回は「労働基準法」や「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律(以下、育児・介護休業法)」等で定められている妊娠・育児に関しての労働の制限や緩和の内容について、主なものをお伝えして参ります。 1.妊娠中について①保健指導・健康診査を受けるための時間の確保ができます「事業主(勤務先)は、雇用する女性労働者が母子保健法の規定による保健指導または健康診査を受けるために必要な時間を確保することができるようにしなければならない」と男女雇用機会均等法第12条に定められています。事業主は、申し出があった場合には、勤務時間の中で妊婦健診等の時間を確保する必要があります。また、受診のために確保しなければならない回数は、以下の通りです。 ②妊娠中の通勤緩和医師等から通勤緩和の指導を受けた妊娠中の女性労働者から申出があった場合には、事業主は混雑を避けて通勤することができるように通勤緩和の措置を講じる必要があります(男女雇用機会均等法第13条)。例えば、時差通勤、交通手段の変更、通勤経路の変更、勤務時間の短縮等となります。 ③妊娠中の休憩医師等から休憩に関する措置について指導を受けた妊娠中の女性労働者から申出があった場合には、事業主は適宜補食や休養ができるように、休憩時間を長くする・回数を増やす等、休憩に関して対策を講じる必要があります(男女雇用機会均等法第13条)。例えば、休憩時間の延長、休憩回数の増加、休憩時間帯の変更などが考えられます。 ④妊娠中または出産後の作業の制限等妊娠中または出産後の女性労働者が、健診等の結果や医師等からその症状等について指導を受け、事業主に申し出た場合には、事業主は医師等の指導に基づき、指導事項を守ることができるようにするため、作業の制限、勤務時間の短縮、休業等の措置を講じなければなりません。また、危険有害業務への就業禁止、申し出がある場合には時間外労働・休日労働・深夜への就業が禁止されています。(労働基準法第64条~66条)。身体負担の大きい作業から軽作業・デスクワーク等への変更、勤務時間の短縮、作業環境の変更等が考えられます。 2.産前・産後について ①産前・産後休業女性労働者から請求がある場合には産前6週間(多胎妊娠の場合は14週間)、産後は8週間女性を就業させることはできません(産後6週間を経過した女性労働者が申し出をし、医師が認めた業務に就かせることは可能)。と労働基準法第65条に定められています。なお、産後6週間は申出によっても就業ができない期間ですので、いかなる場合でも働くことができません。 ②解雇制限産前・産後休業の期間とその後30日間の解雇は禁止されています(労働基準法第19条)。但し、打ち切り補償を支払うか災害等で事業継続ができない場合にはその限りではありません。 3.育児について①育児時間1歳未満の子どもを育てる女性は、本人が請求した場合には、1日に2回少なくとも30分の育児時間を請求することができます(労働基準法第67条)。 ②育児のための短時間勤務3歳未満の子どもを育てる労働者が請求した場合、事業主は1日の所定労働時間を原則として6時間とする短時間勤務制度を設ける必要があります(育児・介護休業法23条)。 ③所定外労働の制限3歳未満の子どもを育てる労働者が請求した場合、所定外労働が制限されます。(育児・介護休業法第16条の8) ④時間外労働・深夜業の制限小学校就学前の子どもを育てる労働者が請求した場合、1か月につき24時間、1年につき150時間を超える時間外労働をさせてはならないことになっています。また、午後10時から午前5時までの就業をさせてはならないことになっています(育児・介護休業法第17条、第19条)。 ⑤子どもの看護休暇小学校就学前の子どもを育てる労働者が請求した場合、子どもが1人なら年5日、2人以上なら年10日まで、看護休暇を取得することができます(育児・介護休業法第16条の2、第16条の3)。 すでに多くの方が勤めている勤務先である場合には、妊娠・出産後の労働条件等について制度化され周知もされていることがほとんどですが、人数が少ない勤務先や創業間もない場合勤務先の場合には、今回お伝えした法律や制度を人事担当者が理解していないケースもあります。休業中でも給与が支給されるかどうか、細かいルールの設定は勤務先と労働者で調整することもありますが、法律で定められている制度は勤務先の都合で勝手に労働者が不利な方向への変更や廃止はできません。そのためにも、今回は妊娠・出産されたママが働く場合にはこのような制度が法律で決まっていることを知るきっかけにしていただければと思います。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志
2023年06月30日