じつは今、ゲームがもたらす教育的効果や有用性が、さまざまな研究によって明らかにされています。ゲームに対するイメージは、「なんとなく教育に悪いもの」から「学習に有効活用できるツール」へと変わりつつあるのです。今回は、世界ではすでに700億円もの市場規模にまで発展した “eスポーツ” の将来性に関連して、子どもたちの学習にも取り入れられているゲームの教育的効果について考えていきましょう。なりたい職業に「eスポーツのプロ選手」がランクイン!?みなさんも一度は “eスポーツ” という言葉を耳にしたことがあるはずです。でも、それがいったい何を意味するのか、そしてなぜ今注目されているのか、詳しく知っている人はあまりいないのではないでしょうか。「eスポーツって、ただゲームで対戦することでしょ?」「ゲームばかりしていたら不健康だし、コミュニケーション能力が低下しそう」「子どもがプロのゲーマーを目指したいって言い出したらちょっと心配……」ほとんどの親御さんにとって、ゲームやeスポーツへの認識はこの程度だと思います。とくに私たちが子どものころは、大人から「ゲーム=よくないもの」と言い聞かされていましたよね。だからこそ、自分の子どもがゲームに熱中しすぎないように注意を払っているのではないでしょうか。しかし今、ゲームを取り巻く環境は大きな転換期を迎えています。2019年に株式会社クラレが実施したアンケートによると、小学生男子の「将来就きたい職業」1位の「スポーツ選手」の内訳に大きな変化があったそう。なんと、定番のサッカー(40.9%)、野球(29.6%)、テニス(6.1%)に次いで、新たに “eスポーツ” が4.3%もの支持を得たのです。それは、バスケットボール(3.5%)よりも高い数字でした。このことからも、eスポーツは子どもたちの間でじわじわと人気の高まりを見せていることがわかります。脳科学者の茂木健一郎氏は「2020年の教育改革が目前に迫るなか、親の価値観のアップデートが急がれます」と述べています。親の生きてきた時代と、子どもが生きている時代は違うことを、自覚してほしいですね。僕がおすすめしたいのは、子どもたちに聞き取り調査をすること。たとえば子どもにとっての「スター」の概念が映画俳優からテレビのタレントに代わり、今はユーチューバーがもてはやされているなど、親には想像できない変化があります。(引用元:洋泉社MOOK(2018),『これからの未来を生き抜く できる子の育て方』, 洋泉社.)まずは、今の子どもたちが目指したいと思っているものや憧れているものを知り、その理由を理解する必要があるとのこと。「よくわからないけれど、ユーチューバーやプロゲーマーなんてだめ!」では、もはや時代遅れなのかもしれません。その歴史とeスポーツを取り巻く環境の変化「eスポーツ」とは「エレクトロニック・スポーツ(electronic sports)」の略称であり、複数人のプレイヤーで対戦するゲームをスポーツと解釈して「eスポーツ」と呼んでいます。海外ではプロスポーツとして賞金や集客もビジネスモデル化されているジャンルですが、日本ではまだそこまで浸透していません。その歴史は意外と古く、1997年にアメリカで設立された「サイバーアスリート・プロフェッショナル・リーグ(CPL)」が、ゲームをして賞金を得る “プロゲーマー” の起源といわれています。CPLをきっかけにプロ化の流れが本格始動し、日本でも2000年ごろにはプロゲーマーが誕生していたようですが、活動は長続きしなかったそう。その後、2010年に梅原大吾さんが日本人初のプロ格闘ゲーマーになったことで、メディアでも少しずつ取り上げられるようになりました。そして2018年、インドネシアで開催された「第18回アジア競技大会 ジャカルタ・レバノン」で、ついにeスポーツが公開競技として実施されたのです。さらに、アジアオリンピック評議会とAlisportsは、2022年開催予定の「アジア競技大会中国・杭州」において、公式スポーツプログラムにeスポーツを採用することを発表しました。このように、eスポーツは着実にその規模を拡大し、ゲームは「家でひとりでやるもの」から「大勢の観客の前でテクニックを披露して競い合うスポーツ」へと変貌を遂げたのです。ゲーミフィケーションは子どもの能力をぐんぐん伸ばす!人は、努力に対する適切な評価や報酬が得られるとわかると、その行為を持続する傾向があるそう。ほとんどのゲームは課題設定とクリアの繰り返しで進んでいくので、その心理的効果を理解すると、時間を忘れてゲームに夢中になってしまう人が多いこともうなずけます。『ゲーミフィケーション』とは、「ゲームが人を夢中にする仕組みを利用して、さまざまな問題を解決しよう」という考え方です。今、そのゲーミフィケーションを活用して、知識や技能などを学ぶために役立てる流れがあるといいます。海外ではゲーミフィケーションに関する研究がさかんであり、認知的な学習や、物事に対する積極的な態度を身につけるのに効果がある、といった研究結果も出ているそう。また、一般的な教育方法よりも、ゲーム学習のほうが知識や記憶の定着に効果的であるとの結果も出ています。このことからも、ゲームは遊ぶためのものだけではなく、もはや優れた学習ツールとしても評価されていることがわかるでしょう。日本のゲーミフィケーション研究の第一人者、東京大学総合教育研究センター特任講師・藤本徹先生は、「適度なゲームは子どもの発達にポジティブな影響を与える」といいます。その理由として、次の要素を挙げています。○ゲームには「課題をどうやって攻略するのか」という先を見通す力、より良い手順に気づく力、状況を判断する力が必要であることから、それらの能力が自然と身につく。○とくにデジタルゲームは、自分のアクションに対するフィードバック(反応)が即座に行なわれるため、瞬発的な対応能力が鍛えられる。○難易度のレベルが上がると、プレイの仕方を調整したり、すぐに別の解決策を試したりできるので、問題解決の能力が向上する。○ネット上で「ゲームプレイ動画」や「ゲーム実況」などの動画を見ることも、ひとつの “学習” である。なぜなら、上手な人の状態を見て自分のことに “気づき” を得られる「モデリング学習」を自然とこなしているため。過去の研究では、子どもがゲームを通して読解力や問題解決能力がついたという報告もされているそうです。楽しみながら効率的に学ぶ手法は、これからますます活用されていくでしょう。奥深いeスポーツの魅力をもっと広めよう!デジタルゲーム研究の一環としてeスポーツの研究をしている馬場章さんは、まだ研究段階としつつも、「eスポーツプレイヤーは、遂行力、達成力、集中力、瞬発力、思考力、あるいは動体視力といった身体的な能力、さらに整理心理的な能力も優れているということが少しずつわかってきています」と述べています。そして何より、デジタルゲームは内容によっては仲間と協力して勝ち進んでいかなければなりません。隠されたしかけを一緒に探したり、協力してアイテムを手に入れたりと、目的を達成するための協調性や社会性を培う側面もあるといいます。つまり、プレイするのは自分ひとりでも、他者とのコミュニケーションは必須であり、その能力が優れている人がプロとして活躍できるのです。eスポーツが盛んな国では、プロゲーマーはサインを求められるくらい地位が確立されています。その市場規模は約770億円、オーディエンスは2020年には約5億人に達すると予想されているほどです。その一方、ゲーム産業の最先進国でありながら、“eスポーツ後進国” の日本では、いまだに一般的な認知度やプレイヤーの地位が低いのが現実です。その原因として、法律の壁や日本人のゲームに対する価値観、また「スポーツらしくない」という先入観などが複雑に絡み合っていることが指摘されています。その先入観を払拭するためにも「eスポーツプレイヤーの知能的なすごさを正しく伝えることが重要」と述べるのは、立命館大学ゲーム研究センターの中村彰憲教授です。つまり「反射神経や戦略性、先読みや駆け引きのテクニックなど、世界の強豪に勝つ “すごさ” をいかに伝えていくかが今後の課題になる」とのこと。ゲームを身近なコミュニケーションツールとしている子どもたちにとって、eスポーツプレイヤーはもうすでに「憧れの対象」として認識されています。大人は新しいものを柔軟に受け入れることが難しいかもしれませんが、子どもからその魅力や楽しさを教えてもらう良いきっかけになりそうですね。***現代のゲームは、簡単に知らない相手とコミュニケーションをとることができます。「顔が見えない相手には個人情報を教えない・直接連絡をとらない」というルールを徹底しましょう。また、1日1~2時間を目安に、適度に休んだり身体を動かしたりするよう意識させてください。ルールさえ守れば、ゲームは子どもの世界を広げて、さまざまな能力を向上させるのに役立つでしょう。(参考)株式会社クラレ|小学6年生の「将来就きたい職業」、親の「将来就かせたい職業」|小学6年生の「将来就きたい職業」男の子編洋泉社MOOK(2018),『これからの未来を生き抜く できる子の育て方』,洋泉社.Bauhutte|eスポーツとはどんなスポーツ?話題のオリンピック新種目「eスポーツ」を丸裸!eスポーツ発信プロジェクト|一般社団法人 日本eスポーツ協会(JeSPA)理事「馬場 章」様へのインタビューStudy Hacker|やる気に欠けている人が「ドラクエ感覚」で勉強を楽しむシンプルな方法。日経DUAL|第一人者に聞くゲームが開く新たな学習の可能性Benesse WOMEN’S PARK|デメリットばかりじゃない!子どもがゲームをやるメリットとは?Kodansha Bluebacks|なぜ日本ではプロゲーマーが「アスリート」と呼ばれないのか
2019年08月05日ベビーカレンダー編集部がおすすめの「妊娠・出産・育児マンガ」をご紹介♪ 今回は、Instagramでフォロワー14万人超えの寿ニンカシ(@kotobuki_ninkashi)さん。NHKのEテレ愛が詰まった、かなりクセが強めの投稿が話題なんです! 4月、新しい体操が始まった件。 「からだ☆ダンダン」......私は好きです。体操が新しくなって、さっそく息子が「ポッポー」とか「おーっとっとっとー」とかやっちゃって、「もうブンバボーン忘れたの…」って悲しい気持ちになるから早く2人で覚えたい。毎日勝手にハラハラしながら見守っていた時間も、だんだん穏やかになってきました。これからが楽しみです。それにしても、あづきお姉さんの馴染み具合、、、スゴくね?羨ましい程のポテンシャルの高さだぜ。。。 6月のカマキリの歌の件。 6月の月の歌「はらぺこカマキリ」の歌詞に狂気を感じたのは私だけでしょうか……?後日、「カマキリ先生だからしゃーないw」すんなり納得しました(笑)! いや~どれも、とってもクセが強いっ! 新しい体操も、毎日見ていると子どもも覚えてきますよね。でも、よしおお兄さんのこと…忘れません(叫び)!!!さて、寿ニンカシさんの最新マンガは、Instagramから更新中。ぜひチェックしてみてくださいね♪ この投稿をInstagramで見る 寿 ニンカシさん(@kotobuki_ninkashi)がシェアした投稿 - 2019年 4月月21日午前6時32分PDT 協力/寿 ニンカシ(Instagram:@kotobuki_ninkashi)
2019年08月01日最近、「ユーチューバー」や「インスタグラマー」など、一昔前までは耳にしなかった新しい職業が続々と誕生しています。イマドキの小学生の将来の夢は、どんなふうに変化しているのでしょうか。株式会社クラレが行った小学6年生の「将来就きたい職業」と、親が思う「就いてほしい職業」の調査結果をご紹介します!■ 「就きたい職業」はどう変わった?注目のランキング結果!2019年3月に小学校を卒業した子どもを対象に、「将来就きたい職業」を尋ねた結果がこちら。男の子は1位が「スポーツ選手」(18.0%)、2位が「研究者」(7.2%)、3位が「医師」(5.2%)。女の子は1位が「教員」(6.9%)、2位が「保育士」(6.7%)、3位が「看護師」(6.4%)でした。MakiEni / PIXTA(ピクスタ)ぱっと見ると、やはり子どもらしい回答結果だなあという気もします。しかし、よく見ていくと、最近の世の中の動きを子どもが敏感に感じ取っている様子が浮かび上がってきました。さて、一体それはどういう点なのでしょうか。男の子と女の子、それぞれについて詳しくみていきましょう!■ 男の子の1位には最新の職業が含まれている!男の子の方で注目したいのは、1位のスポーツ選手の競技内容です。「サッカー選手」や「野球選手」など、定番の職業が多く票を獲得する中で、今年初めて「eスポーツ選手」に票が入りました。eスポーツの正式名称は「エレクトロニック・スポーツ」。オンラインなどで複数の人と一緒に行う対戦型スポーツゲームのことです。あんころもち / PIXTA(ピクスタ)国内でもプロリーグが発足し、10月には全国初の都道府県対抗eスポーツ大会が開催される予定で、まさにこれからどんどん注目度が上がる職業です。また、4位には「ゲームクリエイター」(4.7%)、5位には「エンジニア」(4.7%)もランクイン。6位の「大工・職人」(3.9%)は、ブロックを積み上げて仮想空間を設計・建築するゲームが発売された影響からか、昨年度の16位から大幅に人気がアップ。このことから、IT系の職業への注目度の高さが伺えます。■ 女の子のランキングは大変動。その理由はあのニュース!女の子のランキングでは、定番ともいえる人気の職業がずらりと並んでいます。しかし、実は9位の「医師」(3.8%)は昨年度1位だった職業です。Mugimaki / PIXTA(ピクスタ)人気が急降下した理由は、おそらく、2018年に発覚した医学部の不正入試問題でしょう。複数の医学部で、女子に不利な条件で入試が行われていたことが明らかになり、大きな社会問題となりました。受験生はもちろん、将来医師を志していた小学生の女の子にとっても、きっと大きなショックだったことでしょう。この騒動を受け、受験方法を見直した一部の医学部では、今年、女子の合格率が男子を上回ったところもあったそうです。今後、すべての大学で公平な入試が行われることを願ってやみません。■ 保護者が「就いてほしい」職業とは?新しい職業の登場や、時代の流れに、保護者はどんな思いなのでしょうか。親が子どもに就いて欲しい職業のランキングがこちら。男の子は1位が「公務員」(13.1%)、2位が「会社員」(8.1%)、3位が「研究者」(7.3%)となりました。女の子は1位が「看護師」(12.5%)、2位が「医療関係」(7.5%)、3位が「薬剤師」(7.2%)でした。男の子には“安定した職業”を求める声が強く、また、女の子には子育てをしながら働き続けられる“専門職”が上位を占め、どちらも親心が反映される結果となりました。8×10 / PIXTA(ピクスタ)技術の発展が目覚ましい今、新しい職業の開拓や、起業のチャンスもこれまで以上に恵まれた環境となっていくかもしれません。ニュースや新聞で世の中の動きをチェックしながら、親子で将来の夢について語り合うのも良さそうですね!【参考】小学6年生の「将来就きたい職業」男の子1位「スポーツ選手」~競技に“eスポーツ”が初登場女の子1位「教員」~「医師」は順位落とす
2019年07月15日今までの障害を扱う番組とは違う!?「u&i」の企画に共感して監修委員に2018年にNHK Eテレで始まった「u&i」。私は民間企業にて障害児者支援をする立場から、多様性をテーマにした教育番組の監修委員を担当しています。「u&i」は感覚過敏や身体障害、発達性協調運動障害、そして今週は学習障害をテーマに、生きづらさを感じている人と周りの人の気持ちを対話しながら探る番組です。Upload By 野口あきな「多様性を大切にする社会づくりのための番組を本気でつくるんだな」それがu&iの企画について、NHKのディレクターさんにお話をお伺いした時に思った印象です。この10年間、実際の就労支援や教育現場において多くの「障害のある人」と日常的に関わる中で、社会の側にある「差別」や「偏見」というものに何度も何度もぶつかってきました。それをなくすためには、障害のある人を取り巻く社会環境の変革していく必要がある。障害のある人に日々接する機会がない人、これまで出会ったことのない一般の人に障害を広く知る機会を提供するためには、メディアの存在が重要であることは言うまでもないでしょう。一方、これまで「障害」に関する番組やメディアは、「障害のある人も頑張っている」「理解をして助けてあげよう、応援しよう」といった趣旨のようなものが多かったように思います。それに対し私自身、嫌悪感を持つことも少なくありませんでした。「障害のある人は困っているから、理解して助けよう」的なメッセージの番組だったら嫌だな、と思っていたのですが、企画を聞くとu&iは私がこれまで目にした番組とは趣旨が異なることがわかりました。多様性やちがいを大切にする社会は、綺麗なことばかりではない。その難しさに真正面から向き合い、それもそれを子どもに伝えるための番組を本気でつくるつもりだ、と思い、その気概に感激し私も監修委員としてかかわることになりました。「障害」について描くことの難しさUpload By 野口あきなメディアはその時代の人が持っている「障害者像」を反映しているように思います。あるいは、逆にメディアが時代の「障害者像」をつくっているという見方もあります。いずれにしても、多くの人が目にするメディアで「障害」が扱われる時、その番組の趣旨や描き方により、誰かが深く傷ついたり誤解を招いたりする可能性が大きくあります。例えばコメディアンのステラ・ヤングさんは健常者の感動を呼ぶために障害者をメディアに取り上げる風潮を批判し、「自分たちを『感動ポルノ』として消費しないで」と社会に投げかけました。たとえメディアをつくっている側としては、差別や偏見をなくそうという趣旨でいたとしても、日常的に障害のある人と接することのない人がその番組を見ることで、障害者像を固定化してしまったり、視聴者の感動を誘うような描き方が誰かを傷つけたりします。一言で「障害者」と言っても、実際には一人ひとり本当に異なります。例えば、車いすにのっている、同じ診断名の身体障害のある人でも、身体的な障害の状況は異なり、そして当然その人の持っている価値観や思い、感じている困難さは異なります。しかし、これまで身体障害のある人に出会ったことのない人がテレビでとある身体障害のある人を見て、その人しか知らなかったら、「すべての身体障害のある人はこういう生活をしている」と過度な一般化をしてしまう可能性があります。目に見えづらく、かつ本当に一人ひとりによって異なる「発達障害」についてあつかうことは、偏見をなくしたり必要な支援につながったりするよりも、「あの人も発達障害じゃない?」などと逆に新たな偏見を生んだり助長したりしてしまう可能性もあります。「障害」は描き方によって、それは「その場限りの感動ストーリー」で終わってしまったり、固定的なイメージをつくってしまったりします。そうなってしまうと差別・偏見をなくすような、多様性を大切にするような意識改革や行動変容にはつながりづらい。メディアに「障害」を描くことにはこのような難しさがあります。私は、それによって傷つく当事者がたくさんいる可能性を認識した上でメディアでの発信をしていかなければならない、と強く思っています。そんな中、u&iは絶妙なバランスで「障害」や「ちがい」を描いています。以下は私が思っているu&iのこだわりポイントです。「障害名」ではなくそのひとりが困っている状況とその理由にフォーカスUpload By 野口あきなu&iには、ユウとアイという登場人物が出てきます。アイはユウとの関わりや困難な状況に悩んでいます。例えば第1回の「授業に集中したいのに…(感じ方のちがい)」では、ユウの落ち着かない授業中の様子が気になり、授業に集中できないことにアイは悩んでいます。夢の世界に住むサルの妖精、シッチャカ・メッチャカと共にユウのこころの内を聞くことができる「ココロの電話」で、ユウがなぜ困っているか?を聞いてみると、ユウには画鋲がものすごく光って見えたり、太陽の光がまぶしすぎると感じることで、授業中落ち着きがなくなってしまうことが分かります。教室にいる落ち着きのない子。学校でよくある場面です。実際にはこのような状況が起きたとき、「この子は発達障害だから落ち着きがない」とその子にラベルを付けて、その子の障害を原因においてしまいがちです。そして、そのようにその子の障害に原因を置いてしまうと、具体的な解決策につながりづらくなってしまいます。しかし、u&iには障害名は出てきませんし、その子を「〇〇障害」とラベルを付けることはしません。そのため、障害名にフォーカスされず、アイとユウが実際に困っている状況、そしてその理由にフォーカスが置かれます。このような描き方により、「発達障害=〇〇」のような過度な一般化はされません。そして、アイとユウの悩んでいる状況とその理由が具体的に提示されることで、どのような工夫をしたら困らなくなるか?の具体的な解決策を考えることができます。ユウとアイは「ちがう」けど「同じ」u&iでは、ユウとアイにはちがいがあるけれど、かけ離れた存在ではないことを描いています。たとえば、第1回では、アイが悩みの解決策を考えているとき、人間の子どもに詳しいジローはかせが出てきて、「感じ方は人それぞれ」であることを「同じカレーを辛いと感じる人も甘いと感じる人もいる」と自分にも当てはまる身近な例で伝えています。ここでもし「障害」の言葉を使って説明をしたり、自分とはかけ離れた例で伝えてしまうと、あまりにもかけ離れた存在であるという印象を持つでしょう。感じ方は一人ひとり違う。そしてそれぞれ苦手なことも得意なこともある。お互いのちがいを知ることで、お互いにきもちよく過ごすことができる。「普通の人」と「普通じゃない人」がいるのではなく、だれもがちがっていて、なおかつ同じ存在であるというメッセージがちりばめられています。ユウとアイは対等で、流動的な関係性Upload By 野口あきな社会の中には障害のある人は「助けてあげるべき存在」と思っている人はすくなくないでしょう。私はそのような番組や学校の授業に非常に違和感を持っています。「助けてあげるべき存在」という考え方そのものが障害のある人を下に見ているからです。みなさんがもし街中で困っている障害のある人に出会ったとき、「助けよう」と思うと思います。それは、「困っているから」助けるのでしょうか。もしくは「障害があるから」助けるのでしょうか。たとえば障害のない、困っている人がいたらどうしますか。私は、困っているその人に障害があってもなくても助けたい、と思います。そして自分が困っていたら誰かに助けてもらいたい、と思います。私はこれまで多くの障害のある人に助けられてきました。u&iはアイとユウの対等な関係性を描いています。状況によってアイがユウを助け、ユウがアイを助ける。ユウがアイを困らせることも、アイがユウを困らせることもある。どちらかが「助ける側」、どちらかが「助けられる側」という固定的な関係性ではなく、状況によって、流動的で対等な関係性を描いています。解決策を考え続けることこそが一番大切な解決方法Upload By 野口あきなu&iの特徴的なところは、「このように接したほうが良い」や「こうするのが正しい」のように、断定的に解決方法を提示しないことです。シッチャカ・メッチャカとの会話の中で解決方法はたくさん提案されますが、「唯一の正しい答え」は提示されません。障害のある人もない人も、当然一人ひとり違う思いや考えを持っています。そしてそのときの状況や相手によって望んでいることは異なります。そのため、相手が困っているときに勝手に解決方法を決めつけてしまうのは失礼です。困っている理由も解決策も一人ひとり違う。それを前提としたとき、唯一の解決方法は、どうすればいいか、共に考え続けることではないでしょうか。キャラクターが生み出すコミカルさと親しみやすさUpload By 野口あきな「障害」や「ちがい」による困難さについてのトピックや番組は、どうしても「感動」や「重い」雰囲気に描かれがちですが、u&iでは非常にカジュアルに描かれています。冒頭からシッチャカ・メッチャカがユーモアを交えた会話をしており、見ている側はくすっと笑ってしまいます。コミカルな会話の中にさりげなく「ふつうって何?」のような本質的な問いが出てきたりします。「夢の世界」という設定や、シッチャカ・メッチャカやジローはかせの存在が、親しみやすさを感じさせているのでしょう。そして、声優をきゃりーぱみゅぱみゅさん、伊野尾慧さんがしてくださることにより、これまでこのようなテーマに触れることのなかったたくさんの方たちが見てくださっています。さいごにu&iは大人が見ても感じることがたくさんあります。そして、子どもたちには、大人の考えや感想に邪魔されずに見てほしいです。その上で、感じたことを対等にお話してもらえると嬉しいです。私は本当はこのような番組がなくても、日常的に多様なちがいと接し、知ることのできる機会がある社会をつくりたいです。そして、テレビにも映画にも障害のある人が特別ではなくふつうに出演していることが当たり前の社会にしたいです。そのために自分ができることを、u&iの監修を通じて考え続けたいと思います。【放送】Eテレ 毎週水曜 午前9:00~9:10(全10話)【声の出演】伊野尾慧(Hey! Say! JUMP)、きゃりーぱみゅぱみゅ、笹野高史【脚本】西田征史(朝の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」などで知られる人気作家)【音楽】サキタハヂメ(Eテレ「シャキーン!」をはじめ、ドラマ、CM、舞台などで活躍)毎週水曜日の放送後はインターネットの「NHK for School」でも配信されます。下記リンクをご参照ください。 | NHK for School第4回サブタイトル「なんで覚えられないの?」(放送日:2018年11月21日、28日)テーマは「読み書きの苦手」。知的に問題がないにも関わらず、文字を読んだり書いたりすることに苦手を抱える子どもは少なくないが、努力が足りないと勘違いされることも。アイは学芸会の劇で、ユウがセリフを覚えないことにいらだっていた。だが、ユウの特性や努力などを知り、一緒に苦手を克服する手立てや、ユウの得意なことをどう活かすかを考えていく。
2018年11月19日10月10日スタートの新番組「u&i」、テーマは「困ったあの子の気持ちになってみる」Upload By 発達ナビニュース10月からEテレで始まる新番組「u&i」は発達障害、身体障害、外国人など、困難がある子どもたちの特性を知ることで、多様性への理解を深める子ども番組です。番組のテーマは「困ったあの子の気持ちになってみる」。子どもと妖精が対話を重ねながら、「困った」を抱えるその子の気持ちに耳を傾け、どうしたらいいかを考えていきます。子どもたちの気持ちの橋渡し役はふたりの妖精。Hey! Say! JUMPの伊野尾慧さんが声を演じるシッチャカは、夢の世界に住むサルの妖精。明るい性格のお調子者で、こどもの悩み相談にのるのが好き。得意な楽器を披露したくてちょっと強引にアイちゃんに歌わせてしまうマイペースな性格で、片付けはちょっと苦手です。きゃりーぱみゅぱみゅさんが声を演じるメッチャカはシッチャカと仲良しの妖精。独特の美的センスの持ち主で、ファッションにこだわりがあります。お姉さんぶっているけれど、考えが的外れなこともある様子…。考えが煮詰まったときには人間のこどもに詳しい研究者、ジローはかせ(声:笹野高史さん)が夢の世界のモニターに現れて、アドバイスをしてくれます。第1話は「感覚過敏」。発達障害のある子にもよく見られる困りごと、どう取り上げる?Upload By 発達ナビニュース10月10日放送の第1話のテーマは「感覚過敏」。LITALICO発達ナビのユーザーのお子さんにも多く見られる感覚過敏の特性・悩みを取り上げます。授業中、鉛筆をコロコロ転がしたり、体操着入れをバンバン叩き続ける隣の席のユウくんに「嫌だなあ〜!なんて落ち着きがないんだろう!」と悩むアイちゃん。自分の部屋で眠ったはずなのに、気がつくとそこは悩みがある子どもがたどり着くという夢の世界…。シッチャカとメッチャカが現れて、賑やかに自己紹介を始めます。ふたりのペースに巻き込まれながら、悩みを相談してみたアイちゃん。シッチャカが取り出した「ココロのでんわ」でユウくんにそのわけを聞いてみることに…。すると、ユウくんから意外な答えが返ってきました。ユウくんが落ち着きのない行動をしてしまう理由とは…?「ココロのでんわ」のパートでは、いわゆる「問題行動」と括られてしまう困った行動が、実はユウくんが「困っている」状況によって引き起こされていることを、わかりやすく伝えます。映像によって、ユウくんが困っている感覚過敏の辛い状況が疑似体験できることも、テレビ番組の強みかもしれません。そして、ユウくんのココロの声を知ったアイちゃんは、どうしたらその「困った」が減らせるか、考え始めます。シッチャカとメッチャカもいろいろな可能性を示しながら、解決の考え方のヒントになりそうなあの手この手を一緒に考えます。解決法は一つじゃない。「違いを一緒に考える」シッチャカ・メッチャカの想像力と対話術Upload By 発達ナビニュース発達障害は「見えにくい障害」と言われます。特に学校での集団生活の中ではその振る舞いや問題行動だけが目立って見えてしまいます。「困った子」と誤解されたり、どうしていいかわからず「迷惑!」「無視された!」と周りの子に誤解されて困っている子もきっと少なくないはずです。でも、「みんなと違う、その行動の背景には何か理由があるのかも?」とその子の背景やココロの声に耳を傾ける。そんな想像力の使い方を知ったら…?その子自身も、こんな風に自分の「ココロの声」を伝えてみたら…?そして、明るくてマイペースなシッチャカ・メッチャカの掛け合いから、違いを同じ場所で一緒に話し合い、友達と分かち合う楽しみを知ったら…?u&iを通じて、あなたのココロに思いをはせる、私の考え方や行動が変わる。そんな何かがちょっと変わるきっかけになるかもしれません。また、第1話では、一つの決まった解決法は提示されません。発達凸凹のある人の特性や困りごとは十人十色。対処法や解決策も一人ひとりの状況によって異なります。たまたまユウくんに当てはまって解決したからといって、それはすべての人に当てはまる解決法ではないかもしれません。決めつけず、「その子」のココロの声に寄り添いながら、環境調整や解決法を一緒に考え、工夫し続けることがとっても大切。そんなことを、u&iが教えてくれているように感じました。そうして結論を出さないことは、多くの人が視るテレビ番組だからこそ、大きなポイントになるのかもしれません。【放送】Eテレ 毎週水曜 午前9:00~9:10(全10話)【声の出演】伊野尾慧(Hey! Say! JUMP)、きゃりーぱみゅぱみゅ、笹野高史【脚本】西田征史(朝の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」などで知られる人気作家)【音楽】サキタハヂメ(Eテレ「シャキーン!」をはじめ、ドラマ、CM、舞台などで活躍)第1話の「感覚過敏」に続き、今後は第2話「身体障害」、第3話「運動障害」、第4話「学習障害」などのテーマを扱う予定です。毎週水曜日の放送後はインターネットの「NHK for School」でも配信されます。友達の悩みや困りごとを考えるきっかけに。困っている子の特性や背景を伝えるためのツールとして。ご家庭で、お子さんと対話を深める機会として。私とあなたは、違うけれど、一緒に話して考えることはできる。そんな「u&i」の物語を、ぜひご覧ください。 | NHK for School
2018年10月09日私が子どものころは、こんなに攻めた内容ではなかったはず…!!イケメンのお兄さんも平気で変顔するし、どこぞの番組のパロは多いし…お笑い芸人や俳優さんをこれでもかと出演させるし…。もうEテレは子どもだけの番組ではない!!!!!(だいすけお兄さんの卒業後は、ゆういちろうお兄さんを応援しています!)さらに…ひとつのものを親子一緒で楽しめるなんて…なんて素晴らしいんだ!再放送が多いEテレですが、何度観ても全く飽きない!すっかり夢中になって8年目…。今でも楽しく観ています。なんなら子どもがいなくても楽しんでます。この調子なら孫ができても孫と楽しめそうです。Eテレさん、これからも親子で楽しめる番組! よろしくお願いいたします!
2018年07月13日今、世界で注目されている幼児教育「レッジョ・エミリア・アプローチ(以下R.E.A)」をご存知ですか?近年、日本でも注目を集めているので、単語だけでも聞いたことのある方も多いのではないでしょうか?今回、都内のインターナショナルスクールなどで、R.E.Aを実践しているアレッサンドラ・ミラーニ先生によるワークショップに家族で参加。実際に体験して感じたことや、自宅でもできるR.E.Aをご紹介します。そもそもR.E.Aってどんな教育?R.E.Aの理念として「子どもたちそれぞれの意思や個性を尊重し、個々の感性を生かすことが最も重要である」ことが掲げられています。1991年に「世界で最も優れた10の学校」に選ばれた学校が実践していたことから、世界的に有名になったそうです。アメリカのディズニーやグーグル本社の附属幼稚園にも取り入れられていて、現在日本でも注目されている幼児教育法です。ワークショップに用意されていたアイテム今回、ワークショップには様々なアイテムが用意されていました。よく見ると、どれも身近に手に入るものばかり。子どもたちは、1つ1つのアイテムをよく観察した後、いくつかのアイテムを組み合わせて遊び始めました。子どもたちの個々の感性が、程よく重なりあって、新しい遊びへ発展していくさまが見事でした。はじめ、息子はダンボールでできた筒の中へ円錐のかたちをした発泡スチロールを入れて、覗き込んだり、筒を通る発泡スチロールの音を楽しんでいました。その内、もっと大きな音を出したくなった息子は、近くにあったダンボールの筒を重ねて置き、筒の外側をたたき始めます。大きな音が鳴り響き、気になった子どもたちが集まります。近づいてきた子どもたちは、自分たちが先ほどまで遊んでいたアイテムで、筒をたたきます。さっきまで鳴り響いていた音とは違った音が鳴り、他のアイテムでどんな音が鳴るかを楽しみます。色々なアイテムを持った子どもたちによる、小さな音楽会が始まりました。子どもたちの気に入った音が鳴り響き、子どもたちの感性の豊かさに感動させられた出来事でした。ワークショップ後の息子の変化ワークショップで、まず目に飛び込んできたのは、木にかわいい飾りがたくさん吊り下げられたオブジェ。息子も興味津々に観察しています。そんな息子に先生が近づいてきて「何だと思う?」と質問。満面の笑みで「お菓子~!」と答えた息子に「おいしそうね~、どんな味がするかしら?」と質問し、会話を膨らませていきました。「キレイな色だから、おいしいよ」と答える息子に、「キレイな色ってどんな色のことを言うの?」「おいしいってどんな味がするの?」と投げかけてくれます。この時はうまく答えられなかった息子でしたが、このやり取りをきっかけに、日常の会話が変わりました。快晴の空を見上げて「今日の空はキレイな色だよ。全部同じ色だから。」とか、食事の時に「このトマトは甘いからおいしいの。たくさん赤いと甘いの。」など、「キレイな色」や「おいしい」について、息子なりに考え、言葉にするようになりました。息子の素直な感性を、言葉として聞くことができる日々に感動している毎日です。最近の息子の関心は「音」に移行していて、朝起きると外を見ずに「ザーザーしているから、今日は雨ね」と言って、カーテンを開けて雨が降っていることを確認してはドヤ顔する毎日。また玄関に近づく足音で、パパの帰宅なのか、宅急便がきたのかを聞き分けています(私自身は聞き分けられません)。また、後々知ったのですが、木に飾られていかわいいオブジェは、R.E.A教育を実践している園に通う3歳の園児が「虫さんのためのブランコ」として作ってあげたものだと知りました。3歳の子どもが作ったものとは思えない、見事な作品に驚くと共に、感性の豊かさに感動しました。自宅でできるR.E.A今回のワークショップを通して、大人がどのように子どもに関わるかが大切だと感じました。自宅で遊ぶ際は、パパ、ママ、子どもの関係はあくまでも対等で、一緒に学びを共有することが大切であり、パパ、ママも常に学ぶ立場にあることを忘れずに過ごしていきたいと思いました。質問に対して、間違った解答をした時には、正解を教えるのではなく、子ども自身が何でそう思ったか、次に発展するような問いかけ、話しかけをすることの大切さも学びました。そもそも大人にとっての正解が、子どもにとっての正解とは限らず、子どもに教えてもらうことがたくさんあるということを意識しておかなくてはいけないと思います。また、用意するおもちゃも、車や人形といった形が決まったものよりも、積み木や粘土など、遊び方が何通りにもなるような、オープンエンドのアイテムを与えることで、子どもの感性を最大限引き出すことができると感じました。R.E.Aをもっと詳しく知りたい方へお勧めの書籍「子どもたちの100の言葉」子どもと大人は対等であることを、わかりやすく教えてくれます。R.E.Aの包括的な基礎となっている書籍です。「驚くべき学びの世界」イタリア、レッジョ・エミリア市の幼児教育の実践記録で、アートの創造的経験を通して子どもの可能性を育てる実践法を紹介。「レッジョ・アプローチ世界で最も注目されている幼児教育」日本でR.E.Aを取り入れている園で起こった具体的な例と共に、R.E.Aについてわかりやすく教えてくれます。今回参加したワークショップは代官山T-SITEで行われていたもの。不定期で開催されているので、興味のある方は定期的にチェックしてみてください。参考URL: <文・写真:フリーランス記者かつき>
2018年06月17日5/26 (土)「ちゃんと知りたい!子どもの発達障害」すくすく子育て×ウワサの保護者会 コラボスペシャルの内容は?Upload By 発達ナビニュース2018年5月26日(土)にEテレで発達障害特別番組「ちゃんと知りたい!子どもの発達障害」すくすく子育て×ウワサの保護者会 コラボスペシャルが放送されます。幼児の子育ての悩みや疑問に専門家が答える「すくすく子育て」と、小・中学生の保護者が教育について尾木ママと語り合う「ウワサの保護者会」が初コラボ。最近は、若い親世代の間で発達障害が知られてきています。それによって、「言葉がなかなか出ない」「他の子と比べて落ち着きがない」など少しでも気になる様子が子どもにあると、「もしかして発達障害かも…?」と心配をする親も増えているといいます。しかし、発達障害は社会性や人間関係に表れる特性のため、乳幼児の間は診断ができないことが多いとされています。「様子を見ましょう」という医師の言葉に不安と期待を抱きながら過ごす時期は、心も揺れ、どう対応するべきか分からずかえって苦しい思いをしている場合も…。今回の番組は、乳幼児期から就学にかけての年齢の子どもたちを育てている保護者にぴったりな内容です。 Eテレ「すくすく子育て」「ウワサの保護者会」乳幼児期から就学にかけて…成長の段階で変わっていく不安や悩みは?Upload By 発達ナビニュース番組の前半では、乳幼児期の「もしかして発達障害?」という悩みを専門家と一緒に考えます。■発達障害のある子もない子にも共通する子育ての基本■初めての集団生活である幼稚園や保育園でできる対応などを紹介しながら、発達障害とは何かを小児科医の榊原洋一先生が解説します。後半は、発達が気になる子の就学にはどんな支援があるのか、現在の特別支援教育についてを詳しく解説。■発達が気になる子の就学、どんな支援がある?現在の特別支援教育についてなどの疑問にも答えてくれます。また、「地域の中で、他の子どもたちと関わりながら一緒に育ってほしい」「将来の自立のために、手厚い支援を受けさせて能力をのばしてあげたい」という思いを当事者の親が語り合い、発達障害のある子どもにとって、必要な教育とは、学校とはどうあるべきなのか?を考えます。どちらを選んでも感じるジレンマ。その選択は悩ましいものです。そのどちらの思いも両立する「インクルーシブ教育」に向けて、親と行政と学校が手を組んで始まっている取り組みについても、番組内で取り上げられます!同じ悩みや不安を共有するだけでなく、先進的な事例も知ることができそうです。番組の詳細はこちら!Upload By 発達ナビニュース【番組名】Eテレ「ちゃんと知りたい!子どもの発達障害」すくすく子育て×ウワサの保護者会 コラボスペシャル【放送日時】2018年5月26日(土) 21:00~21:54、2018年6月2日(土)12:00~12:54【出演者】司会:尾木 直樹(教育評論家)、高山 哲也(アナウンサー)、山根 良顕(お笑いコンビ「アンガールズ」、優木 まおみ(タレント)、専門家:汐見 稔幸(東京大学名誉教授)、榊原 洋一(お茶の水女子大学名誉教授)、ナレーター:笠間 淳、鈴木 麻里子発達障害プロジェクト
2018年05月22日NHK Eテレ「おかあさんといっしょ」で放送された、昨年4月から1年分のうたを中心に、全25曲の映像を収録したベストDVD『NHK「おかあさんといっしょ」最新ソングブック おまめ戦隊ビビンビ~ン』が4月18日(水)に発売されます。うたのお兄さん・花田ゆういちろう、うたのお姉さん・小野あつこら出演者の4人が、人気番組「ピタゴラスイッチ」にゲスト出演し、お笑い芸人・いつもここからの2人と一緒に、名物コーナー「アルゴリズムたいそう」と「アルゴリズムこうしん」を披露する映像が特典として収録! 人気番組同士のコラボレーションは必見です。また、予約購入すると先着で “作ってあそぼう「おまめ戦隊ビビンビ~ン」なりきりお面”がもらえます。観光地などにある顔出しパネルのように、お面から顔だけを出す仕様で、お面の表面には好きな色が塗れるので、オリジナルの“おまめ戦隊”変身できます。他にも、無料ダウンロードできるアプリには、期間限定で携帯画面上に画像が現れる仕掛けが用意されています。昨年10月の放送当時、全国で数多く誕生したちびっこおまめ戦隊も収録されている、豪華な内容になっています。【DVD『NHK「おかあさんといっしょ」最新ソングブック おまめ戦隊ビビンビ~ン』商品情報】2018年4月18日(水)発売品番:PCBK-50125/価格:3,200円(本体)+税収録分数:57分[本編 35分+特典 22分]■収録曲(順不同)そよかぜスニーカー(2017年4月のうた)とり(2017年5月のうた)あめのひドキドキ(2017年6月のうた)ぱんぱかぱんぱんぱーん(2017年7月のうた)にんじゃ きりん(2017年9月のうた)おまめ戦隊ビビンビ~ン(2017年10月のうた)オカリナのリーナ(2017年11月のうた)もくもくふゆーん(2018年1月のうた)おはよう!(2018年2月のうた)すごいぞ!じゃがいもほしぞらカーニバルちょんまげマーチふたごのタンゴかげはともだち ~シルエットはかせのうた~ブレーメンのおんがくたいべるがなる(フルバージョン)※本編歌詞選択機能付き■特典映像□からだをきたえようはしるよ はしるガマン ガマン!ドンスカパンパンおうえんだんチョロミーのぱっちりダンスへんしんロボット★マックスどっこいしょブンバ・ボーン!□ピタゴラスイッチにゲスト出演!アルゴリズムたいそう アルゴリズムこうしん<DVD先着予約購入者特典>作ってあそぼう「おまめ戦隊ビビンビ~ン」なりきりお面※一部取扱いのない店舗がございます。ご予約・ご購入前に必ず店舗にご確認ください。
2018年03月09日2017年7月に放送されたNHK「あさイチ」の発達障害特集の続編として、9月24日(日)午後11:00~11:50にNHK総合テレビで 深夜の保護者会「発達障害 子育ての悩みSP」 が放送される。「あさイチ」とEテレ「ウワサの保護者会」のコラボ特番だ。出演は、発達障害の子を持つ一般&先輩ママ、有働由美子アナ、尾木ママこと教育評論家の尾木直樹さん、タレントのはなわさん。「ママ友の『大丈夫だよ~』という善意の励ましが辛い」、「夫が非協力的」、「周囲にどう伝えたらいいか?」など、発達障害の子を持つ親が抱えがちな悩みに、先輩保護者らが自らの経験で、具体的な対処法や解決のヒントを紹介してくれるとのこと。また、今回はママだけでなく、夫の本音や当事者である子どもの声も紹介するという。例えば、「悪いのはこの子ではなく、障害のせい」と「子どもと障害を別々に考える」ということで楽になったというお母さんの発言に対して、それを聞いた子どもからは意外な本音が飛び出す。子どもの生の声を放送するのは、今までほとんどなかった試み! 今回の放送は、非常に内容の濃いものになりそうだ。■同じ境遇のママと繋がることのメリット一般的に、発達障害の子育ては少数派なので、子育ての情報源が少ない。だから、こういった番組で、ママの本音や先輩ママから具体的なアドバイスが得られるのは、とても貴重なことだと思う。筆者にも自閉症スペクトラムの息子がいるのだが、以前の保育園でのことを振り返ってみると、正直、居心地の良いものではなかった。他のママの子育て話は、申し訳ないがほとんど参考にならなかったし、正直、保育士の中にも、「発達障害のことをあまり理解していない?」と思わせる先生もいた。だから、療育で同じ境遇のママ友に出会えたことは本当にありがたかった。療育では、みな似たような子育てを経験しているので、相手の気持ちは痛いほどわかるし、こちらも気持ちもわかってもらえるという安心感があった。子どものことをありのままに話せるという心地よさもあった。療育機関や小学校、病院の評判など、地域の情報が得られたり、良質な専門書について情報交換ができるのもとてもありがたかった。また、不思議なもので、「同じような境遇で頑張っている人たちがいる」と感じられるだけで、励まされ、心が強くなれた。療育ママとの座談時間は、まさに、私の癒し&パワーチャージの場であった。■療育ママだって、さまざまだが、当たり前のことだが、次第に、療育ママもさまざまなのだなと思うようにもなった。同じ発達障害でも、子どもの特性や障害の程度はさまざまだし、親の価値観や考え方も違う。子どもの障害を認めたがらないママもいたし、支援学級や支援学校に対して偏見を持っているママもいた。また、コミュニティができればできたで、その中でまた比較が生まれて、誰かが誰かの成長をうらやましいと思ってしまったり。時には、愚痴が長引いたり、悪口などのマイナス話で盛り上がってしまったり。ちょっとした違和感を感じることもあった(もちろん、こんなことは少なかったけど)。 ■自分の身近な範囲を「世界の基準」にしない同じ境遇の仲間、それは本当に心強く大切な存在だ。だが、その世界だけにどっぷり浸かっていると、自分でも知らないうちに、周囲が見えなくなってしまう危険性がある。以前 取材 した(株)アイムの佐藤典雅さんは、「発達障害児のママこそ、常に意識して開かれた視点を持つことが大切。療育だけの狭い世界に自分を閉じ込めずどんどん外の世界に出なさい」と、力説されていた。人は、自分の身近な範囲を世界の基準にし、子育てやわが子の生き方について「こうあるべきだ」と決めつけがちだ。でも、自分の知っている世界なんて、ほんのわずか。偏った価値観に縛られないためには、常に広い世界に触れる必要がある。■発達障害は、「支援すべき少数派の種族」また、以前、NHKスペシャルに出演した本田秀夫氏の著書には、自閉症スペクトラムは「治療すべき“病気”」ではなく、「支援すべき“少数派の種族”」である、という認識を持っておくことが重要 「自閉症スペクトラム10人に1人が抱える『生きづらさ』の正体」(本田秀夫 著)より一部編集して抜粋 と表現されており、なるほど! と思ったものだ。少数派の種族が多数派の種族(一般の人たち)とうまくやっていくには、まず、多数派に自分たちのことを正しく理解してもらわなければならない。そのためには、内輪で慰め合っているだけではなく、積極的に外に向けて発信していかなければならないと思うのだ。私のように、「健常児のママの悩みには共感できない」とか「自分の大変さをわかってもらえない」など、自分で壁を作って引きこもっていても、問題は解決しない。■健常児の子育てをしているお母さんにこそ、知ってほしい私は、たまたま縁あって、ウーマンエキサイトに寄稿する機会を得た。だが、今では、こうした一般の子育てサイトにこそ、発達障害の記事を掲載する意義があると思っている。「こういった子どももいるんですよ」と、普通の子育てをしているママにも、ほんの少しでいいから知ってほしいと思うのだ。私自身、上の娘(定型発達)を育てている時は、発達障害というものをまったく知らなかった。子どもというものは、親が愛情持って育てていれば、自然に優しい心を学び、真っすぐに育ってくれるものだと思い込んでいた。だから、感情の抑えられない子や暴力的な子を見ると、「親にも原因があるのでは?」などと、うがった目で見てしまったりしていた。あの時、私がこの障害のことを知っていたら、もう少し違った見方や対応ができたかもしれない。■壁を取り払うこと、隣の子育てに想像力を持つことだから、こうした寄稿を通して、発達障害の子育てを、周囲に広く知ってほしいと思っている。お互いに隣の子育てに想像力を持つことで、発達障害の子育てを一般の子育てともっと繋いでいきたいと思っている。そして、発達障害の子育てをしているママにも、一歩踏み出すきっかけになればと願っている。私自身、保育園の保護者会で息子のことを説明してからは、園での生活(私の)がずっと楽になった。児童心理学の知識があるママが役立つ情報を教えてくれたり、障害は違うけど障害児を持つママが就学相談のアドバイスをくれたり。「お兄ちゃんがそうかもしれない」と興味を持ってくれたり、「そういう子にはどう接したら負担じゃないかな?」と関わり方を知ろうとしてくれたママもいた。また、いろいろ話してみれば、健常児でも登校しぶりで悩んでいるママがいたり、お友達トラブルで悩んでいるママがいたり、離婚した元旦那と養育費でもめているママがいたり…。私は、自分の子育てばかりが大変だと思い込んでいた。でも、みなそれぞれ、いろいろな事情を抱えて生きている。壁を取り払い、隣の子育てに想像力を持つことで、見えてくる景色はずいぶんと違ってくるのだ。今回、番組の担当プロデューサーからも、「発達障害のある子を持つ親御さんに見てもらいたいのはもちろんだが、それだけではなく、周囲の人にも見てほしい。普段なかなか言えない、当事者の本音を周囲に知ってもらう意味は大きいと思っています」というメッセージをいただいた。さらに、NHKでは、今後、9月26日(火)、27日(水)に「Eテレ」ハートネットTVで「自閉症アバターの世界 1、2」が、9月27日(水)に「あさイチ」の特集で「シリーズ発達障害 どう乗り越える? コミュニケーションの困りごと」など、続々と発達障害が特集されるとのこと。今後の放送にも、注目していきたい。文:まちとこ出版社N<NHK発達障害プロジェクト 今後の放送予定>・2017年9月24日(日)午後11:00~11:50 NHK「深夜の保護者会」「発達障害 子育ての悩みSP」・2017年9月26日(火)午後8:00~8:29 Eテレ「ハートネットTV」 「自閉症アバターの世界 ①」・2017年9月27日(水)午後8:00~8:29 Eテレ「ハートネットTV」 「自閉症アバターの世界 ②」・2017年9月27日(水)午前8:15~9:54 NHK「あさイチ」 「シリーズ発達障害 どう乗り越える? コミュニケーションの困りごと」※内容は変更になる場合がありますNHK 発達障害プロジェクト 【発達障害についての記事一覧】▼大変だけど、不幸じゃない。発達障害の豊かな世界(全4回)▼「うちの子、発達障害かも!?」と思ったら(全9回)
2017年09月22日子どもが小さいときは『いないいないばあっ!』や『えいごであそぼ』などでお世話になっていたNHK Eテレ。子どもの成長にともなって視聴の機会も減るかと思いきや、実は子どもが小学生になった今でも、楽しみに見ている番組がいくつかあります。独創的でユーモアがあって、つい目が離せなくなる。今回はそんな遊び心あふれる番組を3つご紹介しましょう。親子で楽しめるものばかりなので、おすすめです!CGは使いません! やってみることに価値がある『大科学実験』科学の楽しさと奥深さを届けるために、けたはずれの実験検証をする『大科学実験』。この番組の特徴は、実験映像にコンピューターグラフィックスを一切使わないところです。あくまでも「実際にやってみる」ことにこだわりをもち「え、そこまでやる…?」とこちらが戸惑うほどの大がかりな実験を目にすることができます。「一体、最後はどうなるの?」「もう科学とかどうでもいいから、とりあえず成功しますように…」とハラハラしたり、息をのんだりして見守らざるをえない、そんな番組です。「自分が見たいがために子どもを誘っている」なんていうパパさんもいるよう。実験監修をしているガリレオ工房は、過去に福山雅治さん主演で放送された超常現象解決ドラマ『ガリレオ』や、映画『容疑者Xの献身』などの実験監修も行ったNPO法人。わかりやすくエンターテイメント性の高い実験が得意なガリレオ工房あっての『大科学実験』なのかもしれません。アンティークな世界観がツボな『ムジカ・ピッコリーノ』子ども向け音楽エデュテイメント番組『ムジカ・ピッコリーノ』の魅力は、なんといってもアンティークっぽい映像と音楽がおりなす世界観です。人々から忘れられてしまった「ムジカ」という音楽や楽器が怪獣「モンストロ」となってさまよう…という説明文だけではまったく想像のつかないストーリーですが、キャストが着ているクラシックでレトロ感あふれる衣装や、クオリティの高いライブシーンなど見どころが多い番組です。その独特な世界は、小さなお子さんでは好き嫌いがわかれるところですが、音楽への興味を探る意味でも親子で見てほしい番組です。登場人物の一人、高い歌唱力とギター演奏をみせるヒロイン役の斎藤アリーナちゃんは、連続テレビ小説『あまちゃん』でベロニカとしても出演。シーズン3、4ではメトロン号の乗組員ゴンドリーとしても出演していたゴンドウトモヒコさんが、音楽制作を担当。コンピューターと管楽器による独特なスタイルで、Yellow Magic Orchastraをはじめ、Love Psychedelico、The Beatniksなど多くのミュージシャンの音楽活動に参加している異色の経歴の持ち主です。 耳から離れないメロディと奥深い歌詞に注目『びじゅチューン!』「モナ・リザ」や「ヴィーナスの誕生」、「サグラダ・ファミリア」など世界中の美術作品や建造物をオリジナルソングとアニメにのせてお届けするのが美術エンターテイメント番組『びじゅチューン!』です。作詞・作曲・アニメ・歌すべてを手がけるのは、映像作家の井上涼さん。彼の“目のつけどころ”に子どもも大人も心をわしづかみにされ、テーマとなった作品を「見てみたい!」と思わせる力はすごいの一言。目に入ったその瞬間から「なに、これ」と釘づけになる脱力系ゆるっとアニメと、耳から離れない歌の中毒性はかなり高め。「子どもがどハマりして、いつのまにかわたしも家事の最中に口ずさんでいる」というママもおり、親子そろって虜になる人が続出しているようです。わたしのおすすめは、パーティードレスを美しく着こなすためにトレーニングにはげむ「鳥獣戯画ジム」という作品。何回見てもにやけてしまうし、ノリノリに歌えて楽しいです。ほかにも「見返りすぎてほぼドリル」「プロポーズはラスコーの洞窟で」など、ストーリー性を感じる歌のタイトルから、すでに心ひかれてしまう作品が満載です。教育番組でありつつ、挑戦的なバラエティ要素も感じるEテレの番組ラインアップ。これからも期待が高まります。ぜひ皆さんのお気に入りをみつけてくださいね。<参考>・ 『大科学実験』 ・ 『ムジカ・ピッコリーノ』 ・ 『びじゅチューン!』 ・ ゴンドウトモヒコ『愚音堂』 ・ 『井上涼オフィシャルサイト』
2017年09月05日ママと子どもが日々、お世話になっている「おかあさんといっしょ」(NHK Eテレ)。今回は、長年番組制作に携わってきたNHKエデュケーショナル こども幼児部 統括部長・古屋光昭さんと、シニアプロデューサー・平岡ジュンコさん、NHK制作局青少年・教育番組部 チーフプロデューサー・山田淳さんのインタビューを前後編に分けてお届けします。前編では、毎日観ていても気付かない、子どもを惹き付けるためのワザとヒミツに迫ります! つい毎日見てしまう、その理由には仕掛けがあったんです。それだけでなく、番組の歴史から、一般の子どもが参加する収録の様子まで、たっぷりとお話を聞きました。■あくまで主体は母親だった! 「おかあさんといっしょ」誕生のヒミツ 古屋「『おかあさんといっしょ』の放送開始は1959年10月。よく日本初の幼児番組かと聞かれますが、そうではありません。初めは週に1回の放送で、情操や情緒を意識した“幼児のためのミュージカル・バラエティ”ではありましたが、『きょうの料理』などと同じく母親向けの実用番組という位置づけでした。その後、週に5日の帯番組になり、ラジオ『うたのおばさん』のテレビ版として放送されていた『うたのえほん』と1966年に統合されたことで、歌・体操・人形劇という形になりました。ちなみに『うたのおばさん』の流れもあり、初めはうたのおねえさんしかいなくて、うたのおにいさんは1971年に初めて登場したんですよ」『おかあさんといっしょ』や『にほんごであそぼ』などは在宅向け、『ノージーのひらめき工房』『ピタゴラスイッチ』などは幼稚園保育所向けと分かれており、実は幼稚園保育所向けの番組のほうが1956年から放送が始まっており、歴史は古いのだとか。■58年も番組が続いた理由は、止めなかったから!?古屋「70年代になると民放でも幼児番組がものすごく増えましたが、80年代で軒並み姿を消していきました。でも、NHKは止めなかった。90年に幼児番組を“幼児ゾーン”としてまとめて放送することにしたのがよかったのだと思います。そして、うたのおにいさん、おねえさんの速水けんたろう&茂森あゆみコンビがとても人気だったこと、さらに99年の『だんご3兄弟』のヒットもあり、そのあたりから、視聴者の感覚もだいぶ変わってきましたね。それまではテレビ番組に限らず、子どものもの=子どもだまし=粗悪品みたいに言われることもありましたが、80年代以降で大人文化と子ども文化の境目が薄れ始め、大人も子どものものを抵抗なく受け入れるようになります。逆に大人のものよりクオリティが高かったり、丁寧に作られていたりする。子どもの方が余分な情報や付加価値なしに見るので、子どもをよい意味で“だます”方が難しいんです」■2歳児を徹底研究&セグメント形式を採用 迷いの70年代からの脱却!古屋「話は戻りますが、70年代は迷いの10年だったようです。幼稚園に行く子が増えたことで、家には小さな子どもしかいなくなり、4歳~6歳がターゲットだった『おかあさんといっしょ』と社会状況がズレてきてしまったんですよね。そんな中、1979年に『2歳児テレビ番組研究会(2歳研)』が発足しました。実はこれ、アメリカの幼児番組『セサミストリート』の影響を大きく受けているんです。日本では英語番組という認識が強いけれど、もともとは子ども番組として専門家が対象年齢や子どもの能力を研究して作り込んでいるんです。2歳研では、『セサミ』と同じように発達心理学・教育心理学・教育工学などの専門家たちを含めて、2歳児を徹底的に研究したそうです」――具体的には番組にどのように生かされたのですか?古屋「まず、ひとつの番組が複数のコーナーに分かれている「セグメント形式」を取り入れました。2歳研によって幼児が集中して見ていられる時間は2~3分だとわかったので、それをひとつのコーナーの目処にすることにしたんです。また、幼児は数ヶ月の差で発達段階が全然違うのですが、対象年齢が異なるコーナーを作れば、どこかのコーナーが楽しめます。セグメントのメリットは、ダメだったらそのコーナーをリニューアルすればいいっていう取捨選択ができることにもあります。素材の反復再利用もできますしね」――たしかに再利用はありますね! 映像のサイドにラインが入っている(アナログ画面サイズ)っていう…。平岡「名作アニメや良い作り手が手がけた素晴らしい作品など、これは作り直せないなっていうのがあるんです。だから“両側がありませんけど、すみません!”って(笑)」古屋「ADさんが “この曲、小さい頃に観ていました!”とか言ってます。20年使ってるものもありますからね。でも、子どもにとってはそんな曲も初めて聞く”新曲“ですから」――親の立場からすると、懐かしい曲が流れると嬉しくなります。山田「そうですよね! あとは、激しいコーナーの後には静かなコーナー、実写の後にはアニメを放送するなど、内容の強弱にも気をつけています。せっかくのセグメントなのに、同じような内容が続いては意味がないですからね」■一分アニメの背景は白!情報量を最小限にする工夫古屋「歌の後は人形劇…というように、コーナーは月曜日~金曜日で基本的に同じ順にしています。そのほうが子どもたちも安心できるし、毎日の視聴習慣ということで変えないようにしているんです。番組を通して言えるのは、色や音などで情報量をものすごく整理しているということ。どうすれば画面に目が行くかとか、物語に集中できるかとか、子どもの情報処理能力を考えて作っています。たとえば『ともだち8にん』(一分アニメ)は、バックが白。普通のアニメは背景にもたくさん絵が描き込んであるけど、それでは情報量が多すぎる。キャラクターを見てほしいので、あえてお話で扱うものだけを描くようにしています。一分アニメは『こんなこいるかな』(86年)と同様に、幼児の実生活での事例をたくさん拾って、そのネタをもとにストーリーを組み立てていったんです。3歳は世界の真ん中に自分がいて、人の立場で考えるってことはできない時期。一緒にいても、ひとり遊びを個々にしていることが多く、協力することが難しいのです。そんな子どもたちを観て、発想して、題材にしています」■歯磨きは上手にできなくていい! 決してお手本ではない生活習慣ロケ古屋「『はみがきじょうずかな』や『パジャマでおじゃま』などの生活習慣ロケも、2歳研の頃に始まりました。あのコーナーは、会話もなく、ただ歯を磨くだけという映像を、音楽(スキャット)に乗せることでテレビのコーナーに仕立てたことがすごいと思います」山田「歯磨きの様子をただ撮影しただけでは退屈なコーナーになってしまう。音楽の尺に合わせてテンポよく見せる演出が、一見何気なく見えますが発明ですね」古屋「コーナーの目的は、自分と同じような子どもがやっているのを見てモチベーションを上げてもらうこと。うまく出来た姿を見せるのではなくて、がんばっているところを見せているんです。だから、テレビでお手本を紹介するコーナーではないんです。」――“みんながやってるから、僕もやる!”という感覚は、幼稚園や保育園での友達関係と一緒ですね。古屋「そうですね。一度はコーナーをやめたんですが、 “子どもが歯を磨かなくなったので、またやってください”という声があって復活しました」■親のほうが必死!? 子どもたちの収録の様子とは?古屋「『おかあさんといっしょ』は、一般のお子さんが出ているということが一番の特色かもしれません。子どもが番組に出ているのは、テレビを観ている子どもに親近感をもってもらうためなんです。自分と同じくらいの年代の子どもがやっていることに興味を示す年齢なので、“おもしろそう”とか“やってみたいな”という感情を持ってもらうことを目的にしています」――体操に参加せず、端のほうに立っているだけの子もいますよね。親としては“いろいろな子がいてもいいんだ”と安心します。古屋「参加する子どもは、ありのままの姿でいればいいと思っています。親御さんはせっかくテレビに映るのにって思うけど、怒るのは逆効果なんです。」山田「『おかあさんといっしょ』に限らず、収録中にある子どもがずっと無表情のことは良くあります。でも終わった後に“どうだった?”って聞くと、みんな“楽しかった”って答えるんです」古屋「子どもはどこにいても、本当は楽しんでるんだと思うんですよね。収録に来たけれどもお母さんから離れられずにヒザの上で観ているのも楽しいし、体操を後ろのほうで観ている子はそれが心地よかったりする。それはそれでいいじゃないかって思うのですが、親御さんにとってはなかなか難しいですよね。どうすれば収録に参加した子どもの集中力が途切れないか、どうやって一連の収録を楽しませるか、スムーズに事を運ぶかっていうのは、いろんな工夫やノウハウを組み合わせてやっています。それはうたのおにいさん・おねえさんの中にも引き継がれているし、“子ども係”という子どものお世話をする人たちや、われわれ制作の中にも代々受け継がれてきているんです。集合場所から移動して、収録が終わってまた同じところに戻ってくるまでに約1時間。それを1日3回やることもあって、本当に驚異的だと言われます。幼稚園単位ではなく、初めて会った知らないもの同士ですからね。以前イタリアの制作会社の人たちが来た時に、「こんなに聞き分けが良くて、この子たちは子役じゃないの!?イタリアじゃありえない!!」って、すごく驚いていましたよ」後編では3月末をもって卒業しただいすけおにいさんのお話も登場…!
2017年04月25日ママの応援とママの支援をコンセプトにスタートした「ママ100人プロジェクト」。第2弾プロジェクトとなる今回、ママが経営する「楽天市場Myu」をはじめとする人気ECサイトを中心に、2017SS新作展示会イベント『FASHION MAMA PARTY』が代官山「CARATO71」で行われ、プレスデーに取材へと伺いました!『一般社団法人MOTHER』と『楽天市場Myu』の主催で開かれた今回のイベント。普段はネットでしか見ることのできないアイテムを間近に見ながら、手に取って、実際に着て買うことができ、アイテムのオーダーを受け付けるショップもあるなど、どのブースも大変な盛り上がりを見せていました。●会場は大盛況!人気ECサイトの商品を実際に手にできるまたとない機会だけに、当日はオシャレなママたちを始め多くの人が会場を訪れていました!ブランドのオーナーを務める人もママが多く、商品の着心地や使い方を直接聞きながら買うことが可能。手作り感もある会場で、お店とママたちの距離が近くみなさん笑顔の絶えない様子が印象的でした。お子さまと一緒に参加さされているママも多く、会場は大盛り上がりを見せていました!●貴重な話が盛りだくさんのトークショーイベントでは、起業家ママやママモデルによるトークショーも開催されました!まずは、今回のイベントを主催した『一般社団法人MOTHER』の代表・小澤あきさんのあいさつからスタート。活躍するママの応援と困っているママの支援を通して、世界中のママたちを笑顔にしていきたいとの熱い思いが語られました!今回のイベントでも、売り上げの一部をあしなが育英会へ寄付することが予定されています。そしてトークショーがスタート!イベントを主催する『楽天市場Myu』代表の岩科茜さんのあいさつ後、モデルのこばやしゆりさんとMAYUさんが登壇。ひときわ大きな歓声が上がっていました!現在の活動を始めたきっかけや、子育てについて。また、Instagramの使い方やママとしての生き方などトークは幅広く展開。自宅で仕事をすることもあるだけに、子どもが帰ってきたら手を止めて一緒に過ごすことを大切にしながらも、「仕事は楽しいことなんだよ」と頑張る背中を見せるようにしているなど、仕事と子育てのメリハリに難しさや楽しさを感じているということでした。●ブランドによるファッションショートークショーの後は、今回のイベントに出店している各ブランドのファッションショーが開催されました!各ブランドの特徴や背景などが紹介されつつ、モデルさんたちが次々とポーズを決めていきます。最後に登場した女の子にはひときわ大きな声援が集まっていました♪----------ママになると、家のことや子育てに追われ、自分でオシャレを楽しむということが次第に難しくなっていくかもしれません。しかし、会場を訪れたママたちのキラキラした表情を見ると、みなさんがオシャレに興味を失ったわけではないことがよくわかります。“現役ママたちによるママたちのためのイベント”という雰囲気が感じられた「FASHION MAMA PARTY」。普段、子育てに追われなかなか息抜きできないというママも多いと思いますが、こういったイベントをきっかけに他のママたちと交流を深めるきっかけにもなると良いですね。●文/パピマミ編集部
2017年03月31日クリスマスは誰もが待ち望んでいるお楽しみの日。子どもたちもその日を心待ちにわくわくドキドキ…。胸はずませながらも「プレゼント、ちゃんともらえるかな?」なんて心配もあったりするようです。そこで今回は 絵本ナビ 協力のもと、子どもたちを笑顔にする「クスッと笑える」クリスマス絵本を集めてみました。ピヨピヨ メリークリスマス作・絵:工藤 ノリコ/出版社:佼成出版社 「ピヨピヨ メリークリスマス」(絵本ナビ紹介ページ) クリスマスをとっても楽しみにしているピヨピヨひよこ5兄弟たち。絵本を読んだり、ツリーの飾りつけをしたりして期待はふくらむものの、サンタさんがちゃんと来てくれるかどうか、ちょっぴり心配。「いいこにしています。どうか こんばん きてください。」とお願いするひよこたちがかわいくて、愛らしい! 家族みんなで過ごすクリスマスは、最後にとびきりの笑顔が待っているようです。めがねうさぎのクリスマスったらクリスマス作・絵:せな けいこ/出版社:ポプラ社 「めがねうさぎのクリスマスったらクリスマス」(絵本ナビ紹介ページ) 「めがねうさぎ」シリーズ、今回の舞台はクリスマスです。冬が大好きなうさこはもちろんクリスマスも好き。ツリーにするために見つけたモミの木と一緒に、昼寝中のおばけを連れて帰ってしまいます。ごちそうを食べてうさこがベッドに入ったころ、サンタさんはくまさんの家でグーグージュースを飲んで眠っていました。これはたいへん! 横で話を聞いていたおばけは「ぼくもいくよー。」さてさて、最後はどうなることやら…? 貼り絵の美しさにも注目ですね。おおきいツリー ちいさいツリー作・絵:ロバート・バリー/訳:光吉 夏弥/出版社:大日本図書 「おおきいツリー ちいさいツリー」(絵本ナビ紹介ページ) ウィロビーさんのお屋敷に届いたクリスマスツリーは大きすぎて先が天井につっかえちゃう! そこで先をちょん切り、残りは小間使いへ。机の上に置いてみると先がちょっぴり邪魔なのでまたも先をちょん切って、庭師へ。先を切られるたび、ツリーは誰かの部屋やおうちを特別な空間に、みんなを幸せにしてくれます。場面ごとに異なる飾り付けを見るのも楽しい一冊。サンタのおまじない作・絵:菊地 清/出版社:冨山房 「サンタのおまじない絵本」(絵本ナビ紹介ページ) 子どもたちの嫌いなものといえば「野菜」ではないでしょうか。そんな野菜がクリスマスプレゼントに届いたら、子どもたちからはきっとブーイングがおこってしまうかも。でもこの絵本の野菜は一味違います。おまじないを唱えると、野菜は次々と別のものに大変身! 切り絵の楽しさがつまった絵本なので、画用紙を引っ張り出して同じように変身させてみるのもいいですね。さむがりやのサンタ作・絵:レイモンド・ブリッグズ/訳:すがはら ひろくに/出版社:福音館書店 「さむがりやのサンタ」(絵本ナビ紹介ページ) ボリュームのある白ひげと真っ赤な丸い鼻のサンタクロースが表紙の絵本。小さなコマ割りのマンガを見ているような感覚で読み進めていきます。「ふゆはいやだよ まったく!」なんてグチをこぼしているのも、ペットたちにエサをあげるのも、しっかりドアに鍵をかけて出かけるのも、親近感がわいて笑えてきます。12月24日のサンタさんもみんなと同じような朝を迎えているんだなぁ… とほっこりできる一冊です。ちょっとユーモアのあるクリスマス絵本、いかがでしたか? 年末の恒例行事となっているクリスマスにも、たくさんのストーリーがあるものです。家族でクスッと笑える絵本時間をぜひつくってみてくださいね。データ協力: 絵本ナビ
2016年12月08日毎週土曜日に15分間放送されている「ピタゴラスイッチ」。息子も私も大好きで、5分間に短く再編集した「ピタゴラスイッチ ミニ」も含め、録画して何度も楽しんでいます。今回は、そんな「ピタゴラスイッチ」の中でも、個人的に大好きな定番コーナーをご紹介します。「子ども向け番組なんだし、好奇心を刺激されるのは子どもだけ」と思っているママ、見ないなんて、もったいないですよ! ピタゴラスイッチ - キッズワールド NHK Eテレ こどもポータル より■「どっちが本物?」:完ぺきに本物にしか見えないのに、1つは偽物白い紙の上に、みかんやマグカップなど、同じものが2つ置かれている…ように見えるのですが、実は1つは本物で、もう1つは偽者。そして、偽者の正体はなんと…。最後に明かされる衝撃映像に、子どもと2人で「え~っ!」と叫んでしまうほど、クオリティの高い間違い探しになっています! 何度見ても、どちらが正解かわからない自分に、腹がたってくることもありますが(笑)■「アルゴリズム行進」:きれいに連動する動きにくぎ付け! お笑いコンビ「いつもここから」の2人でおなじみの、リズム運動です。「なんだかわからないけど、この音楽聞いたことあるぞ」という人も、多いのではないでしょうか? 独特の音楽とともに、1人では意味の無い動きを2人以上でつなげていきます。それが、連動した動作になっており、なんとなく心地のいい「おもしろ映像」が楽しめます。毎回出演するゲスト陣も魅力のひとつで、とある企業の社員さんから、消防署のお兄さん、サッカーチームの選手、ロボットの「ASIMO」が登場した回もありました。あのリズムと動きをマスターすることに、熱をあげてみるのもいいかもしれませんね! ■「ピタゴラ装置アカデミア」:目玉コーナーの装置を、自分でつくってみる「ピタゴラスイッチ」のオープニングとエンディングには、「ピタゴラ装置」と呼ばれるからくり装置の映像が流れます。この装置を自分でつくってみよう! というコーナーもあります。クリップやビー玉、消しゴムなど、家にあるもので簡単にできるバージョンを紹介してくれるので、「今から、ちょっとやってみようか」と、その場で子どもと取り組むことができます。ひとつのアクションから連鎖して起こるからくりは、子どもにとっては不思議で、目が離せなくなるもののようです。そんなすごい装置が家にあったら、友だちにも自慢したくなるはず! 好奇心を刺激する、おすすめのコーナーです。「ピタゴラスイッチ」には、番組名にもなっているピタゴラスの定理や原理の特徴を伝える、というテーマがあるそうです。「スイッチ」や「しくみ」を通して、たくさんの人が興味と知識を得られるような題材を、多く扱っています。とはいえ、難しい話は抜きにして「見ているだけでワクワクできる」貴重な番組のひとつであることは間違いありません! テレビで「ピタゴラスイッチ」を見ながら、親子で楽しい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?
2015年06月06日子どもの英語教育として最近、流行している「スカイプ英会話」。パソコンやiPadなどがあれば、自宅にいながらオンラインでネイティブから英語を学べる、新しい英会話レッスンのかたちです。これまで2回にわたり、5歳の女の子、Eちゃんが受講したレポートの連載を行ってきました(第1回: 初めて使った様子 / 第2回: 1ヵ月後の様子 )。最終回のテーマは、「3ヵ月間で子どもにどんな変化があったの?」。今回は、オンライン英会話レッスンを3ヵ月にわたって体験したEちゃんの成長について、率直な子どもの変化の様子や、ママの感じた思いをレポートしてもらいます!■オンライン英会話レッスンで、レッスン日をうっかり忘れたらどうなる!?3ヵ月目に入ると、娘はすっかりスカイプ英会話の楽しさに引き込まれていました。週が明け、月曜日になると、だいたい娘から「今週の英語のレッスンは何曜日?」と尋ねられるほど。私がうっかり予約を忘れていて、娘のその一言で慌てて予約することすらありました(笑)。実は一度、予約したレッスン日を忘れてしまったことがあります。その時はレッスン担当の先生から、開始時間と開始後にスカイプメッセージが届いていました。開始時間を20分以上過ぎても引き続きメッセージが届いていたのを後で確認し、ずっと画面の前で待っていてくれた先生に申し訳なさを覚えたのと同時に、とても感謝しました。しかし、娘には「ママ何やっているの? なんで私のレッスン忘れちゃうの?」と責められました…。その一件以来、飾っているお気に入りのカレンダーに、みずからレッスン日を記入するようになった娘。私のうっかりが発端でしたが、結果として、娘がスカイプ英会話レッスンを「自分の習い事」と強く意識していることに気づくきっかけにもなりました。■シャイな子供でも、時間が経つにつれ、先生とのやり取りが少しずつ増えてきた娘はとってもシャイで人見知りが激しいタイプ。スカイプ英会話を始めても、最初の1ヵ月は先生が「これはどう?」「これをやろう!」など終始リードをしていて、どちらかというと一方的なレッスンの印象でした。ところが、2ヵ月目になると、娘も先生が言ったことに反応できるようになってきました。たとえば、「テキストの●ページを開いて」と先生が言うと、今までは無言でそのページを開いていましたが、徐々に 「OK!」や「Just a moment, please」と返事ができるようになったり、わからない時には「I don’t know」と言えるようになったりしてきました。あんなにシャイだった娘が英語で、画面の向こうの外国人の先生に自分の意思を伝えられるようになったことは、母親から見ると、とても大きな成長ポイントです!■英会話レッスンで習った単語は、日常会話でも自然に飛び出すようにさらに、3ヵ月前の娘にはなかった習慣もついてきました。それは、日常で英単語を発するようになったということ!レッスンでおもに教わる、色や形を表す英単語は、日常生活にたくさんあふれています。レッスンで習った英単語を見つけては「Red!」や、「Oval!」と、嬉しそうに話しています。これには、小2の姉もびっくり。「なんでEちゃんがその英語知っているの? 私、知らないのに」と驚くと、「英語の先生に習ったから」と得意気になり、「四角はSquareだよ」と、お姉ちゃんに教えてあげています。姉に教えることがレッスンの復習の役割も果たしているようで、忘れてしまっている言葉については、「何だっけ?」とテキストを見て調べたり、私に聞いたりもしています。■ほかの先生の英会話レッスンにも興味を持つようにこれまでは最初に選んだ先生一筋でオンライン英会話レッスンを受けてきた娘ですが、ここ最近は「ほかの先生も受けてみたいな」と言うようになってきました。試しにいつもとは違う先生を選んでみると、レッスン中、娘が答えに窮することがあっても根気よく待ってくれたり、使うアイテムが工夫されていたりと、また違った良さが感じられました。特に、美大出身の先生が、即席のイラストを描きながら進めてくれたレッスンは、お絵かき好きな娘は大喜び! 「最初からいろんな先生を試しておくべきだったね」と話しつつ、今後、先生を選ぶ楽しみが増えて、うれしい限りです。■3ヵ月間のオンライン英会話体験レッスンを通してある程度関係性をつくらないと自分を出さないシャイな娘でしたので、「ネイティブの先生とマンツーマンなんて!」と、始める当初はかなり不安を感じていたようでした。しかし、実際に始めると、子どものペースで心をだんだん開いていき、最終的には「スカイプ英会話は私の大事なレッスン」と、自分の大切な時間としてとらえてくれるようになりました。実は、娘だけでなく、私自身も当初、英語をオンラインで学ぶことには懐疑的で、「リアルな空間でやり取りしてこそ、習ったことが身につく」という考え方から抜け出せずにいました。ところが、実際にやってみると、スカイプで話すことも直接会って話すことも、コミュニケーションの本質はなんら変わらないと気がつきました。それなら、PCやタブレット1つで現地にいる海外の先生と繋がれるのだから、移動時間を費やして英会話教室に通うよりも効率的です。シャイな娘が英会話を始めるきっかけとしてはベストな選択だったなと、この機会に感謝しています。このまま続けていけば、さらなる娘の成長を見ることができる!と期待が膨らんでいるところです。●■サービス紹介・ スカイプ英会話公式サイト ・ スカイプ英会話 for キッズ を詳しく知る■5歳の男の子、Iくんの連載・ 子供がスカイプ英会話を体験!6歳の男の子の場合 (1) ・ 子供の英語教育に、スカイプ英会話を体験! 6歳の男の子の場合 (2) ■6歳の女の子、Eちゃんの連載・ 子供がスカイプ英会話を体験!5歳の女の子の場合(1) ・ 子供の英語教育に、スカイプ英会話を体験! 5歳の女の子の場合(2)
2014年12月18日ヲタママだっていーじゃない!
ムスメちゃんとオコメちゃん
猫の手貸して~育児絵日記~
母でありデザイナーであるたろすさんが、2021年生まれの娘・じーたんの育児体験をマンガ化!元気にすくすくと成長するじーたんはおしゃべりも上達し、お買い物に出かけたときには、自分の好きなおもちゃを選ぶことだってできます。とある日も公園で遊んだあとに、パパと一緒にお買い物へ。 パパから「好きなおもちゃを買っていいよ」と言われ、目を輝かせるじーたんでしたが……。 これとこれにする…! 「ちょっと! 大丈夫!? 早く起き上がって……!?」——。 勢いよく転んでしまった娘を前に顔面蒼白のパパでしたが、じーたんは痛さに泣き出すどころか、なんと転んだ姿勢のまま、すやすやと眠っているのでした。 直前まで元気に遊んでいたわが子が突然、まるで電池が切れたかのように、寝息を立てている……。子育て経験のある人にとっては、“あるある”かもしれませんが、「動」から「静」へのテンションの乱高下に驚いてしまいますよね。 そんな“あるあるエピソード”は、ほかにも! パパだけでなく、たろすさん自身も、わが子のアップダウンの激しさにビックリさせられたようで……。 平和なおやつタイムが一変!? 小さなリング状のお菓子を1つずつ食べていたじーたんでしたが、突然、ピクッ……。 1ずつ食べることが煩わしくなったのでしょうか? ちまちまとかわいらしい食べ姿から一転、器からお菓子がこぼれ出すくらいに激しい食べっぷりを見せるのでした。 じーたんのあまりの豹変ぶりに、ママも思わず、「いやぁぁぁぁああああ!!」と悲鳴……! それでもやっぱり、子どものテンションの乱高下は、親にとっては日常の1コマですよね。そんな喜怒哀楽の激しさに驚かされるのはもちろん、ほっこり癒やされたり、楽しまされた経験も多々あるのではないでしょうか。 皆さんは、特に記憶に残っている“子どもの豹変エピソード”はありますか? ※小さなおやつは誤嚥のおそれがあるため、赤ちゃんが一度にたくさん口に入れないよう注意しましょう。また、ベビー用のおやつ(赤ちゃんせんべい、ボーロなどの乾燥したおやつ)は、赤ちゃんにとって安全と考えられがちですが、口の中や喉にはりつくおそれや、誤嚥のおそれもあります。必ず保護者がそばで見守り、赤ちゃんが食べ終わるまでその場を離れないようにしましょう。 著者:マンガ家・イラストレーター たろす
2024年05月20日夕方から雨が降り始めた日のこと。小学6年生の息子は傘を持って登校したはずだと安心していたら、なぜかびしょ濡れで帰ってきました。学校で何か事件が起きたようで……? 何があったの?ある日、傘を持って行ったはずの長男が学校からびしょ濡れで帰宅。「傘は?」と聞くと「同じクラスのMちゃんに奪われた」と言います。びっくりした私はすぐさまMちゃんママに電話。Mちゃんママとは会えば挨拶する程度の関係です。すると「Mは貸してもらったって言ってたわよ。あとからお礼に行く予定だったんだ〜」とのこと。息子に小声で再度確認すると、やはりMちゃんが奪ったと言います。私は「息子は奪われたって言ってるよ。もう一度確認してくれないかな」と伝えますが、Mちゃんママからはぼそっと「しつこいな……」と不機嫌そうな返事が……。私はその反応にびっくりし、「息子はびしょ濡れで帰ってきてるんだよ? 真面目に対応ほしい」と強めに言い返します。すると「はぁ……。わかったよ、もう一度確認してみる」と言われ、一旦電話が切れました。 数分後にMちゃんママから再び電話が。「Mに確認したら息子くんから奪ったって言ってたわ。だけど、息子くんもダメって言えばよかったんじゃない? きちんと嫌なことは嫌って言えるような子に育てないと、将来苦労するわよ」と逆ギレのようなことを言ってきたのです! まず謝ることが先なのでは? と私はモヤモヤ。言い返したい気持ちを抑えて「次からMちゃんに傘を奪わないように伝えておいて」とだけ言い、電話を切りました。翌日、Mちゃんから息子へ「濡れて帰るとお母さんに怒られるから奪っちゃったの……。ごめんなさい」と謝罪はあったようですが、Mちゃんママからはありません。今回のMちゃんのように、親に嘘をつかないといけないようなことにならないように気をつけなければと実感。息子とたくさん会話をすることを意識し、なんでも正直に言える親子関係を築きながら育児をしていこうと改めて思った出来事です。 作画/yoichigo著者:谷 ふみ
2024年05月20日海外のサッカー少年少女の親って、日本と何か違うの?と気になるとき、ありませんか?2023年夏、東京都葛飾区、墨田区で活動する「クルゼイロサッカースクール」の小学生たちが、ブラジル遠征を慣行。2週間弱の遠征でトップチームの施設を訪れ、ブラジルの子どもたちと合同練習を行い、汗を流しました。そこで感じたブラジルの親について、クルゼイロジャポン指導部門責任者の小林ヒロノリコーチに、話をうかがいました。「ブラジル遠征で感じた、保護者のあり方」とは日本とどう違うのかご紹介します。(取材・文鈴木智之)(写真提供:クルゼイロジャポン)<<前編:現地の食事を食べられることも世界で活躍するサッカー選手のバロメーターサカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!>>■意外!?ブラジルの親の方が過保護(写真提供:クルゼイロジャポン)クルゼイロサッカースクールの小林コーチは、ブラジル遠征で感じたこととして、「ブラジルの保護者と日本の保護者の関わり方の違い」を挙げます。「ブラジルの親の方が、日本より過保護だと感じました。家族を大事にして、守るという気持ちが強いんです。クラブも『親御さんは、しっかりお子さんを守ってあげてくださいね』と伝えているそうです」その背景には、ブラジルの社会環境があると分析します。「ブラジルは社会基盤が整っていない部分が多いです。街には危険な場所もありますし、電車やバスは日本のように、時間通りに来ません。そこで何もせず、ただ待っているだけだと、生活はスムーズにいかないわけです。周りの人に訊いたり、調べて、スムーズにいく方法を見つけなければいけない。停電も多いので、電気が消えたらこういうアクションを取ろうとか、いろんな経験をしているから、柔軟に行動することが体に染みついているんですよね」■不便な方が自分で考える力がつく?子どもがすね当てを忘れても届けない理由(写真提供:クルゼイロジャポン)不便さがあるからこそ考え、実行する。それが自分で考えて行動すること、すなわち自立につながるのかもしれません。小林コーチは「日本は安全で快適な素晴らしい国です。そんな環境で育った子どもを自立させるために、どういう働きかけをしなければいけないのか。そこは常に考えています」と明かします。「それならば、わざと不便な形を作り出す方がいいのか。とか考えるんですが、自分の子どもにはできるんですけど、よそのご家庭のお子さんにはどうかなと悩んだりしますね。うちは幼稚園の頃から、サッカーの準備は自分でさせています。子どもが目を離した隙に、入れておいた服をカバンの外に出しておいたり、そういう意地悪を自分の子にはできるんです(笑)」さらに、こう続けます。「うちの子が通うクラブのコーチから『すね当てを忘れたようです』と連絡が入っても放置です。忘れたキミが悪いでしょって。何で届けなきゃいけないの。サッカーするのは自分なんだからねと、自分の子には言えるんですけど、お預かりしているお子さんにどこまで言えるのか。そこは難しいところですね」■ブラジルの選手には「止め方」を教えなければいけないが、日本人選手は違う(写真提供:クルゼイロジャポン)サッカーは国民性が出るスポーツです。生活環境や文化がプレーに表れます。小林コーチは、守備を例にあげて説明します。「日本では足を出すな、突っ込むなという指導が多いですよね。ボールを奪うことよりも、抜かれないこと、相手を遅らせてグループで守る考え方が主流です。でもブラジルの選手は、何も言わなければ、ボールを奪うために突っ込んでいくので、止め方を教えなければいけません」ボールを奪いに行く、アグレッシブなメンタリティがない子には「もっと行け」と言い、行き過ぎるブラジルの子たちには「むやみに行くな」と教える。それは日常生活も同じで、だからこそブラジルの保護者は「子どもを守ってあげなければいけないという気持ちが強いのではないか」と分析します。「日本の多くの子どもたちは、すでに親に守られています。その環境で『もっと守りなさい』と言ったら、それはただの過保護ですよね。スタート地点が違い、日本の場合は十分に守っています。だから、もっと子どもひとりで行かせなさい、チャレンジさせなさいという心構えが必要なのではないかと思います」■子どもには成長の段階がある安全な環境の中で失敗を繰り返せばいいチャレンジに失敗はつきもの。失敗から学ぶことはたくさんあり、小さな失敗を乗り越える経験をすることで強くなれます。「僕としては、失敗してもいいと思っています。ブラジル遠征でも、安全は僕やクラブが頑張って確保するから、もっと積極的にチャレンジしてほしい。それはサッカーの上でも、日常生活の食事や現地の人とのコミュニケーションも同じです」小林コーチは「家でも学校でも、安全が確保されているのであれば、失敗を繰り返していけばいい」と、言葉に力を込めます。「子どもには段階があるので、保護者も長い目で見てくれるといいですよね。いまこの瞬間には失敗かもしれないけど、長いスパンで捉えると、失敗が失敗ではなくなり、いい経験をしたなと思えるはずです」■子どもが失敗しないよう、親が先回りして躓くリスクを排除していないか親と子の距離が近い現代。子どもが嫌な思いをしないように、失敗しないようにと、親が先回りしてリスクを排除して、綺麗な道を歩かせてあげているとも言えます。小林コーチは「子どもが転びそうになる前に、親が先に手を出して、転ばぬ先の杖になってあげている状態ですよね。親が舗装した綺麗な道を、子どもと伴走して歩いている」と表現します。「ブラジル遠征を通じて感じたのは、保護者のあり方の違いであり、子どもたちの自立を促すために、チャレンジさせることの大切さでした」日本を離れて、違う価値観に触れることで、たくさんの気づきと発見があり、それこそが成長につながります。コロナ禍を経て子どもたちの成長に影響が出ている今こそ、保護者の関わり方が問われているのかもしれません。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!>>
2024年05月20日パパが転勤になり、生後2カ月の娘を連れて知らない土地へ引っ越したずんさん一家。引っ越し先で出会った上司夫妻は非常識で、ずんさんは距離を置きたいと訴えましたが、パパはずんさんの要望を受け入れてくれません。パパに相談するのは諦め、ひとりで耐えることにしたずんさんでしたが−−。さーちゃんの後追いが始まり、ずんさんのストレスは増すばかり……。 一方パパは相変わらずゲーム三昧。家事は手伝わないのに口出しも辞めません。疲れ切ったずんさんは、ついに我慢の限界を超えーー。誰にも頼れず孤独な妻に夫は… 心も体も限界を迎えているというのに、パパから思いやりのある言葉をかけられることはありません。「さーがかわいそう」という言葉が、胸にグサリと刺さるずんさんなのでした。 パパにはひとりでリフレッシュする時間がありますが、ずんさんにはそんな時間もなければ、睡眠さえも満足にとれません。 パパは仕事を頑張っているんだという自負があるのかもしれませんが、家事と育児に加えて本来なら必要ない上司の奥さんの相手までしているずんさんをもう少しいたわってほしいですね。 このお話は、ベビーカレンダーではこれで最終回となります。上司家族のひどい行動がエスカレートしていく続きのお話は、ずんさんのブログにてご覧いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね!!著者:マンガ家・イラストレーター ずん
2024年05月20日ハリウッドザコシショウ×納言、TiiiMOらが出演するお笑いバラエティ番組『Powered by TV ~元気ジャパン~』の2024年5月18日(土)配信にて、「社長ご飯」コーナーに愛染興希社長が出演しました。社長ご飯(愛染興希社長×じゅんいちダビッドソン)当コーナーお馴染みの、じゅんいちダビッドソンが出演。「子供の貧困をなくす」をテーマに、著書の出版や様々なメディアへの出演等、金融系インフルエンサーとしても活躍されている愛染社長。今回当番組ではどういったお話しがお聞きできるのか、要チェックの内容となっております。番組公式サイト・公式YouTube・ビデオマーケット・カンテレドーガにてご視聴いただけます。愛染興希 official website Instagram 【KOKI AIZEN】 ■『Powered by TV ~元気ジャパン~』とは?キーワードは「日本を元気に!」。元気になる情報やネタ、人物をお届けする新感覚情報バラエティ。今旬の話題な人や人気芸人などをゲストに迎え入れ最新情報あり、ドキュメントあり、笑いありの盛り沢山で「元気ジャパン」として日本を元気にする情報を発信していきます。■番組概要番組名 : 『Powered by TV ~元気ジャパン~』放送日時 : 毎月第2土曜日夜7時~8時 (TOKYO MX)配信日時 : 毎週土曜日夜8時(YouTube・ビデオマーケット・カンテレドーガ・番組公式サイト)番組出演者: ハリウッドザコシショウ、薄幸、TiiiMO 他番組 HP : 企画 : インバースホールディングス株式会社制作著作 : インバースホールディングス株式会社<YouTube 公式チャンネル>URL: <X(旧Twitter) 公式アカウント>URL: <Instagram 公式アカウント>URL: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年05月20日かかりつけ医にて生後7カ月健診の際、先生が何度も足を持ち、入念に角度等を調べていました。長時間の健診に不安時間の長さにさすがに不安になり、「どうかしましたか?」と尋ねました。健診には夫も来ており、同じように前のめりで健診を見ていました。先生から「股関節を診ていたのですが、もしかしたら左右差があり、ズレているかも知れません。左右の股のしわが非対称なのわかりますか?」と言われよく見ると、太腿のしわが左右非対称でした。今まで何の指摘もなかったので頭が真っ白になりました。先生からは近くの予約不要の整形外科へ紹介するから行くように言われ、即日行きました。 ◇ ◇ ◇ 整形外科へ行くと問診とレントゲン検査がおこなわれました。結果、股関節が他の子より緩いと言われましたが、特に治療の必要はなく、1歳まで経過を見て緩さが改善しない場合は専門の小児整形外科へ紹介しますと言われました。結局1歳でも改善せず専門病院へ行き詳しく診てもらいましたが、明らかな股関節脱臼ではなく、日常生活に差し支えがないため、半年に1度の経過観察になりました。早期に見つけてもらいよかったと思っています。 作画/まげよ著者:福祉相子40代、0歳と2歳の天真爛漫な女の子とわんぱくな男の子を育てながら福祉職に従事するワーママ。趣味はYouTubeを見ることで、晩酌が大好きで週1は夫と飲んでいます。監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年05月20日夫のこうきと娘のまなと暮らす、主婦のあやかさん。結婚する前から楽しいことが大好きな夫は、出産して子育てが始まってからも、いつでも自分優先……。オムツ替えやお風呂などの子どものお世話はせず、休日も友人との集まりを優先してばかりで、あやかさんはひとりで、育児に奮闘していました。ある休日も家族で出かける約束を反故にして、友人と遊びに出かけた夫。その夜から娘は熱を出してしまいましたが、夫は心配すらしてくれませんでした。それどころか翌日も、友人と遊びにいってしまい……。 離婚したほうがいいのかな…夫は、娘が体調を崩したのは、あやかさんのせい。だから自分には娘を看病する責任はないと主張。 さらに娘の看病疲れで体調を崩してしまったあやかさんに対しては、「母親なら子どもひとりくらいちゃんと世話しろ」とまったく心配する様子もありませんでした。 ただ少しでいいから家族と過ごす時間を作ってほしい……と思っていたあやかさんの気持ちは、あっさり裏切られてしまいました。 やっと娘の熱が下がったと思ったら、新たな問題が。夫のこうきさんが、夫婦生活を強要してくるのです。 こうきさんは「二人目がほしいだろ」とあやかさんを誘います。あやかさんは「いまのこうきといて簡単に二人目のこと考えられない」ときっぱり断りますが、それでもあの手この手で誘ってくるこうきさん。 そんなこうきさんに拒否反応が出てしまうあやかさんは、「これならもう離婚したほうがいいんじゃないか」とまで考えてしまいます。 しかしそこでいつも「ママとパパ大好き」だという娘の顔が浮かび、離婚への決心はつかないままでした。 ◇◇◇ 子どもが熱を出したとき、まったく手伝ってくれなかった夫のこうきさん。それなのに、自分の性欲を解消するために「二人目」という言葉を使ってくるのはいただけません。本当に二人目がほしいと思っているのであれば、あやかさんのいっぱいいっぱいな状態もわかるはず。こうきさんには、もっと相手を思いやる気持ちをもってほしいですよね。著者:マンガ家・イラストレーター たに
2024年05月20日初めての子どもが生まれたときのことです。当時、独身だった友人から出産祝いが送られてきました。出産したことは伝えていたものの、まさかプレゼントをもらえるとは思わず、一気に舞い上がった私。しかし、届いた贈り物を見て戸惑ってしまったのです……。 友人からの出産祝い友人が贈ってくれたものは、乗って遊ぶタイプの大きなおもちゃでした。「よかったら使ってね!」とメッセージをもらったのですが、対象年齢は3歳~となっており、新生児のわが子が使えるのは当分先。そしてベビーベッドやベビー服収納などで居住スペースはすでに圧迫されていたため、部屋には置いておくスペースがありません。 もちろんお祝いの気持ちにはとても感謝していますし、贈ってくれたことがとてもうれしかったのですが、扱いに少し困ってしまったのも率直な感想です。 そして、悩んだ結果、好意でもらったものだからと、夫と相談して対象年齢になるまで押し入れの奥にしまっておくことに。およそ3年後――。 子どもが遊べる年齢になったのと、ベビーベッドなどがなくなって部屋にスペースができたので、押し入れから取り出しました。けれども子どもが乗って遊んでくれたのは、たったの2~3回程度。すぐに飽きてしまい、その後は見向きもしなくなってしまいました。 友人には大変申し訳ない気持ちでしたが、綺麗な状態のうちに欲している人の手に渡るようにと思い、そのおもちゃはフリマアプリに出品することに。 好意でもらったプレゼントだからこそ、扱いに困ることがあるということを身をもって体験しました。それからは、誰かにプレゼントを贈る際は「何がいい?」と聞くようにしています。消耗品にしたり、ギフトカードにしたりするのも良いかなと思っています。 イラスト/きりぷち著者:加藤絢香
2024年05月20日春生まれの赤ちゃんの名付けは、花にまつわる「フラワーネーム」が人気! 花にちなんだ漢字やよみを取り入れることで、明るく愛らしい印象の名前になります。「フラワーネーム」には、桜にちなんだ「サクラネーム」や、菜の花の漢字を用いた「菜の花ネーム」などがあります。2024年4月に誕生した女の子の赤ちゃん3,721人の名前から、花にまつわる漢字やよみのフラワーネームランキングTOP10を紹介します。 1位 咲良(主なよみ:さくら)4月生まれの女の子の名前のなかで、最も人気だったフラワーネームは「咲良」でした。年間名前ランキングでは2023年18位、2022年は20位と、毎年安定した人気を誇るサクラネームです。「咲」は「咲く」ことを意味するほかに、「笑う」を表す漢字でもあります。そこに「良い」「優れている」ことを表す「良」という漢字を組み合わせることで、前向きで清らかな人を連想させます。有名人では、アイドルの宮脇咲良さんが同名で活躍されています。 2位陽菜(主なよみ:ひな)2位にランクインしたのは「陽菜」。年間名前ランキングでは2023年10位、2022年は9位と、毎年大人気の名前です。 春に黄色の愛らしい花を咲かせる菜の花の「菜」を用いた菜の花ネームは年間を通して人気ですが、特に春生まれの女の子に多く名付けられます。「ひな」という響きは「雛」を連想させ、愛らしさを感じる名前です。 3位美桜(主なよみ:みお)3位は「美桜」。2023年の年間名前ランキングでは29位、2022年は27位に入っています。「桜」という漢字が使われており、春の訪れが感じられます。 日本の春の象徴である「桜」に「美」という漢字を組み合わせることで、より桜の花の美しさや鮮やかさを表現した名前に。また、「みお」というよみがみずみずしい印象も与え、全体として麗しいサクラネームになっています。同名では、女優の今田美桜さんが有名です。 4位陽葵(主なよみ:ひまり)4位に入ったのは「陽葵」。2023年・2022年ともに年間名前ランキングで1位だった「陽葵」は、今年もその人気ぶりは健在。「ひまり」というよみは、ひだまりやひまわりを連想させ、明るい印象に。 「葵」は、アオイ科の植物のこと。太陽に向かって育ち、可憐な花を咲かせることから、近年名付けに多く用いられています。 5位さくら(主なよみ:さくら)5位に入ったのは「さくら」。2023年の年間ランキングでは51位、2022年は36位ですが、毎年春になると人気が高まるサクラネームの一つです。ダイレクトに桜の美しさを連想させます。 「さくら」をひらがなで表すことで、やさしくあたたかみのある印象に。また、桜の花言葉は「高潔」「優れた美人」。美しい女性になりますようにと願う親御さんの想いも感じられます。 6位陽菜乃(主なよみ:ひなの)6位にランクインしたのは「陽菜乃」。2023年・2022年ともに年間名前ランキングでは57位ですが、今年はさらなるランクアップが期待できそうな菜の花ネームです。 あたたかい陽気を連想させる「陽」や、愛らしい花を咲かせる「菜」を用いて、季節感のある名前に。「乃」で止めることで、やわらかく上品な印象になっています。 6位葵(主なよみ:あおい)同率で6位にランクインしたのは「葵」。2023年の女の子の名前ランキングでは11位、2022年は3位と、近年大人気のフラワーネームです。また、男女どちらの名前にも用いられるジェンダーレスネームとしても知られています。 4位の「陽葵」に続き、「葵」という漢字を用いた名前。太陽に向かって花を咲かせることから、近年名付けに人気の漢字です。同名では、女優の森川葵さんが活躍されています。 8位咲茉(主なよみ:えま)8位には「咲茉」がランクインしました。2023年の年間名前ランキングでは14位、2022年は12位と、近年とても人気のある名前です。 「茉」は「茉莉花」の1文字で、ジャスミンという花を指す漢字。美しい花が咲く様子を表す名前であることから、春らしさを感じさせます。 8位 結菜(主なよみ:ゆな、ゆいな)同率で8位に入ったのは「結菜」。2023年の年間名前ランキングでは7位、2022年は6位と、TOP10入り常連の人気の名前です。 「結」は、結ぶこと、物事をまとめて締めくくること、植物が実をつけることなどを表し、「菜」は春に花を咲かせる菜の花の意味。「結」は2023年漢字ランキングで1位に、「菜」は5位にランクインしており、人気漢字を組み合わせた名前です。 10位 凪咲(主なよみ:なぎさ)10位には「凪咲」がランクインしました。2023年の年間名前ランキングでは26位、2022年は45位と年々順位を上げており、今年の動向が注目されます。 風や波が静まる様子を意味する「凪」。そこに「咲」という漢字を組み合わせることで、一気に春らしいフラワーネームに。穏やかで落ち着いた雰囲気を感じさせる名前です。 「桜」という漢字やよみを用いた名前が3つ、「菜」を用いた名前が3つ、「葵」という漢字を用いた名前が2つと、フラワーネームのなかでも特に人気の漢字はこの3つのよう。また、「陽」という漢字も3つの名前に用いられており、春らしいフラワーネームとの相性が良いようです。これから女の子をご出産予定の方は、参考にしてみてくださいね! <調査概要>調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方調査期間:2024年4月1日(月)〜2024年4月25日(木)調査件数:女の子:3,721件
2024年05月20日どんな仕事も長く続かない夫が、保険会社に転職したころの話です。内向的で話下手な夫は、友人や親せきに頼み込むような形で契約を取っていましたが、収入の大半が営業によるインセンティブだったこともあり、あっという間に家計は火の車に。私が必死にやりくりをする中、突然夫が「15万円使いたいんだけど」と頼んできたのです……!? 夫が15万円で買ったものは…子どもを3人抱える我が家にとって、15万円は大金です。一体何に使うのかと尋ねたところ、「絶対に稼げる情報だよ!」となぜか自信満々な夫。 ビジネスで「絶対に稼げる」なんてものはありません。胡散臭いと感じた私は絶対にダメだと言いましたが、結局夫は苦しい家計の中から15万円をポンと支払ってしまったのです……。 15万円でいわゆる情報商材というものを購入した夫。あれやこれやと試してみていましたが、うまくいくはずがありません。 もともとお金に対してルーズなところがあった夫ですが、まさか明らかに怪しい商売にまで騙されるとは……。かなりのショックを受けた私は、その後すぐに離婚を切り出しました。 結局、あの15万円はドブに捨てたようなものでした。離婚してしばらく経った今でも、「あの15万円があれば家族で旅行に行けたのに……」とモヤモヤしてしまいます。 そもそも「絶対に稼げる」なんて話がそうそう転がっているわけがないのです。元夫と同じ轍を踏まないよう、子どもたちには仕事の大切さやお金の使い方などを、子ども向けの本なども用いながらきちんと伝えたいと思います。そして「うまい話には裏がある」ということを成長とともに理解してもらえたらと思っています。 イラスト/はたこ著者:青野莉奈
2024年05月20日昔から、結婚したら専業主婦になって、夫と子どものサポートをするのが夢だった私。ついに結婚が決まり、その夢を叶えられることになりました。夫は会社の同期です。正直、私のほうが業績が良かったので、辞めないでほしいと上司からも言われていたのですが、小さいころからの夢を優先させてもらいました。ついに待ちに待った結婚式。友だちや同僚からお祝いの言葉をかけられて、人生最高の日!! だったはずがーー。結婚式当日、事件は起こる…「なんであなたがそれを着ているの!?」 遠くから聞こえたのは母の声。そして、その隣には純白のウエディングドレスを着た妹の姿がありました。音信不通で結婚式にも来ないと思っていた妹の突然の登場に、夫も義両親も目を丸くして見ています。2歳年下の妹は昔から私のまねばかりして、私が持っているものは文房具から彼氏まで、なんでも欲しがるような問題児でした。見た目はかわいいので、周囲からは「かわいい妹さん」と評判でしたが、正直あまり関わりたくないのが本音です。 花嫁チェンジで♡「今日の花嫁は私!」と妹。母の制止を振り切って式場に入ろうとしていますが、そんなの意味がわかりません。ドレスを脱ぐよう言うと、妹は「私、お義兄さんの子どもを妊娠したの! だから、私が結婚する!」と叫びました。私はもちろん、まわりにいた友だちや同僚も言葉を失っています。「花嫁チェンジで♡」妹がそう言うと、義両親が夫に「本当なのか?」と詰め寄りました。顔面蒼白でうろたえる夫を見て、私は怒りを通り越して呆れてしまいました。 不器用だけど、何事にも一生懸命でやさしくて真面目。そんな夫が大好きでしたが、自分でもビックリするくらい愛情が冷めていくのを感じました。「どうしよう……」私の隣で声を震わせている夫に、私は「別にいいけど? 花嫁チェンジで」と言い放ち、そのまま近くにいたスタッフに、新婦がチェンジになる旨を伝えたのです。 夫への餞別私の決断に周囲もビックリしていましたが、妹だけはノリノリ。せっせと式場へ向かったのですが、一部始終を見ていた友だちや同僚たちが「話が違う」「最低だ!」「常識で考えろ!」と、参列をボイコット。 式場には誰もいなくなり、結局式はキャンセルになりました。当日キャンセルなので、費用は全額負担。もちろん、夫と妹に請求してもらうようにお願いしました。 そして私はひとつ、夫に餞別をあげることにしました。それは、結婚前に受けたブライダルチェックの結果。夫はどうせ自分に問題はないからと、一緒に結果を聞きに行くのを拒否したので、私だけが結果を知っているのでした。 実は夫は生殖機能に懸念点があり、自然妊娠は難しいと言われていました。「なぜ子どもができたのか、今度教えてね」そう言って、診断書結果のデータを夫に送信しました。 妹に騙されていると知った夫の顔は、真っ青から真っ赤に……。妹は人を疑うことを知らない夫なら、ウソをつき通せるとでも思ったのでしょう。夫の哀れな末路2人は目の前で醜い喧嘩を始め、夫は私に復縁を求めてきましたが、時すでに遅し。妊娠していなくても不貞があったことは事実です。結婚式のキャンセル料と慰謝料を請求し、婚約破棄しました。その後、あれだけ浮かれて退職したのになんだかちょっと恥ずかしい気持ちもありましたが、元の職場に復帰。みんな、白い目で見るどころか大歓迎してくれました。 元夫とは今でも同僚ですが、あの一件でまわりから冷ややかな目で見られるようになり肩身が狭そうにしています。それでも払わねばならないお金があるので、やめられないのでしょう。夢は一歩手前で現実にならなかったけれど、いつか最高のパートナーに出会えるまで、バリバリ働こうと思います。 結婚式は人生最高の日であってほしいのに、その場で夫の浮気が発覚しただけではなく、相手が身内だったとはショックでしたね。しかし、まわりの人の誠意ある対応に、少しだけスカッとしたのではないでしょうか。また素敵な人に出会えることを願っています。著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2024年05月20日いまお付き合いしている彼と結婚を約束。両家の親族で食事会をしました。参加者は私と彼、そして私の両親と義両親です。その席で、義母が私の生い立ちや父の仕事について聞いてきたのですが……。どうやら、いい印象を持たれなかったようです。食事会の後、義母から1通のメッセージが届きました。どうやら、今回の結婚に反対しているようで……。これ以上、彼に近づくなと警告してきたのです。 どうすれば…実母に相談したところ彼に相談すると彼を困らせることになると思い、義母からのメッセージを実母に見せることに。 家の格が違う、将来的に社長になる息子に貧乏娘が関わることがあってはいけない……といった文面を見た実母は怒り心頭。わが家も自営業ですが、きっと大したことのない会社だと彼女は踏んだようです。自営業なんてウソだろうとまで言ってきました。 「息子の結婚相手が下請け企業の社長の娘?」「貧乏一家はお断りよ」義母はわが家の家業を詳しく知ろうと、実父の周辺をかぎまわったとのこと。そのとき、作業着姿の実父が義父の会社に入っていくところを見て、早合点したようです。このLINEを見た実母。私に代わって義母に返信しました。「あら、何を言っているのかしら」「下請けだとお思いなの?」 時すでに遅し!?真実を知った義母は…いろいろ話をしたのですが、義母は聞く耳を持ちません。実母に至っては、「二度と娘をそちらの家に行かせません!」とハッキリ伝えました。それでも義母はグズグズ言ってきて……、最後には「お宅の会社と取引を中止する」とまで言ってきました。 しかし数日後……。今度はずいぶんと改まった口調で、メッセージを送ってきました。どうやら自身の夫と息子の話を聞いて、やっと事実を認識したようで……。 今まで私や母にしてきた言動を謝罪し、子どもたちの結婚にも大賛成だと言ってきました。 じつは最近、わが社は義父の会社との取引を中止に。汚い手を使い、下請け企業に支払う賃金を安くしていたことが発覚したからでした。義母は「夫にチャンスを与えてほしい」と懇願してきましたが、義父のしたことは許せることではありません。 そして婚約者の彼は今回の件で親と縁を切り、婿養子にはいることになりました。父の会社で修行して、将来的には社長業を継いで頑張りたいと言っています。それを知った義母はぼう然。息子の所業に信じられない様子です。 私たち、そして義両親はその後…しばらくして、義両親の会社は倒産。節約生活に我慢ができなかった義母は離婚し、実家に戻ったそうです。婿養子となった彼は、父の会社で経験を積んでいます。両親とは連絡を取っていないようですが……。 私は今、妊娠6カ月。春には第一子が生まれる予定です。子育てを楽しみに、産休まで私も仕事を頑張りたいと思います! ◇ ◇ ◇ 結婚相手について知ることは大切ですが、ちょっと度がすぎたかもしれません……。結婚までにいろいろあった2人ですが、幸せになってほしいですね。 著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2024年05月20日一般財団法人 日本児童養護施設財団は、児童養護施設の子どもたちが安心できる社会づくりを目指す「オレンジの羽根募金」に取り組んでいます。2024年5月19日(日)、児童養護施設の子どもたちに対する理解と支援を呼びかけるために、地域の方々と有志ボランティアメンバーで神奈川県横浜市の石川町にて街頭募金を実施しましたのでお知らせします。一部の街頭募金メンバー児童養護施設で暮らす子どもたちと卒園した若者の理解を広げると共に、支える大人を増やすために、募金活動を通して多くの人に支援を呼びかけました。街頭募金の様子1募金をしてくれた方々には活動のシンボルになっている「オレンジの羽根」と啓発のパンフレットを手渡し、社会全体で支えていく必要性を訴えました。街頭募金の様子2【活動概要】日時 :2024年5月19日(日)13:00~15:00場所 :〒231-0868 神奈川県横浜市中区石川町1丁目19Gallery/Studio CHARLOTTE.USAGI前参加者:オレンジの羽根募金スタッフと有志ボランティア【活動の成果】今回の街頭募金活動では、多くの方々から温かいご支援をいただき募金いただきました。この集まった募金は、児童養護施設の子どもたちを支える取り組みや啓発活動に充てられ、児童養護施設の子どもたちの就職支援やボランティア団体の継続的な活動に役立てられます。【活動に参加された方のコメント】今回の街頭募金活動に参加して、子どもたちのために声を上げることの重要性を実感しました。そして、実際に立ち止まって募金をしてくれる方の優しさを直接感じることもできました。自分のできることは小さいことかもしれませんが、これからもできることは積極的に参加していきたいと思います。そして、それが少しでも子どもたちの力になれたら嬉しいです。【オレンジの羽根募金運動について】「オレンジの羽根募金運動」は、児童養護施設の現場職員が発足した社会活動です。入所中の子どもたち、卒園する子どもたちにとってより良い社会で生活するために児童養護施設を正しく知っていただき、共に支える大人の輪をつくることが目的です。URL: 【一般財団法人 日本児童養護施設財団】当財団は、施設で勤めている職員が立ち上げた財団法人で、全国の児童養護施設で暮らす子どもたちとそれに関わる方々への支援を行っています。一般財団法人 日本児童養護施設財団URL: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年05月20日母乳育児からミルク育児に移行したママの体験談です。出産後、ママも赤ちゃんもいろいろなことが初めての状態。育児への自信をなくした時期を経てミルク育児で元気に育つ娘が、育児への自信をつけてくれたという話です。初の出産と育児をとても楽しみにしていた私。赤ちゃんを産むというのは大変ながらも、そのあとの子育て、特に母乳をあげることをとても楽しみにしていました。しかし、その楽しみは毎日涙を流す育児の始まりだったのです。じょうずに母乳をあげられなかった私。なかなかおっぱいを吸えない娘。周りの人からは、「なぜ母乳で育児ができないのか」と言われる毎日。母乳から育児用ミルクで育てることを決めた、私の育児体験談です。 母乳で子育てするものだと思っていた私の出産前の子育てイメージだと、出産後すぐに自然と胸が張り母乳が出て、赤ちゃんも本能で母乳を吸えるようになるものだと思っていました。しかし実際は、出産後すぐには私の胸が張ることはありませんでした。 2日後ぐらいにようやく胸が張り始め、母乳が作られているのを体で感じ、次は娘に吸ってもらうだけ!と思っていました。これも本能で赤ちゃんはできるものだと思っていた私は、母乳さえ出ればあとは大丈夫、“母乳で子育てができる”と期待していたのでした。 周りから押しつけられる理想の育児私は里帰り出産で、出産後2カ月ほど実家で過ごしていました。実家にいる祖母は3人の子どもを、母は私と兄を、義姉は甥っ子にあたるひとり息子をそれぞれ母乳で育てました。そのため、母や祖母は、母乳育児以外の子育てなんてありえない、という考えだったのです。 母乳は出ていたのですが、乳首が短く外側を向いていたため、舌に乳首が当たらず母乳をじょうずに吸えなかった娘。育児用ミルクにせざるを得ない状況に。搾乳をしていましたが、だんだんと母乳が出なくなってしまいました。そんな中、「なぜミルクなのか、母乳ではないなんてありえない」と母や祖母に言われ続けたのでした。 私の考えを変えたのは娘の存在街中で母親より少し上の世代の方に、母乳かミルクかを聞かれることがあります。「ミルクです」と答えるたびに母乳ではない私には劣等感が生まれ、もう母親失格なのではないかと思うように……。そんな私を変えたのは、生後半年を迎えたかけがえのない娘の存在でした。 育児用ミルクで育った娘は身長も体重の増え方も順調、風邪ひとつひかず病院にお世話になることもほぼなく、とても元気に育っています。そんな娘の姿を見ているうちにミルク育児でも私に自信が生まれてきました。 当時母乳育児にこだわっていた私ですが、育児用ミルクでも日々元気に育っていく娘の姿を見るうちに育児への自信もついてきました。母乳でも育児用ミルクでもそれぞれ良いところがたくさんありますが、一番はママとして私が無理のない子育てをすることが大切なのではないかと思っています。現在2歳の娘は今でも風邪もひかず元気に育っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラストレーター/さくら著者:渡邉香澄0歳、2歳の年子姉妹のママ。ベビーマッサージセラピスト・幼児食インストラクター・上級幼児食インストラクターの資格を取得。ベビーマッサージ教室を運営中。ベビーマッサージセラピストをしつつライター業も兼業。監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年05月20日