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イヤイヤ期の2歳児を無事終え、やってくるのは「魔の3歳児」。体もしっかりしてきて、体力もつき、口も達者になるこの時期。自己主張が強くなり、自分の主張が通るまで暴れる姿はまるで反抗期のよう。そんな魔の3歳児を乗り切るコツをパピマミ編集部がご紹介します。3歳の男の子の特徴は?3歳の男の子の特徴は、これまでのような赤ちゃんぽさがなくなり、子どもらしくなること。体も大きく、体力もつき、力も強くなります。口もたっしゃになり、まるで小さな大人のように、上手に話ができるようになります。ママやパパとの会話のキャッチボールができるようになる時期で、ママとパパも子どもとのコミュニケーションが楽しくなる時期 です。ですが、自己主張が強くなり、「魔の3歳児」といわれる時期に突入するとも言われています。2歳のイヤイヤ期と違って、3歳になると「この服はイヤ」「この靴じゃなきゃおでかけしない」「これが食べたい、これはイヤ」と自己主張が激しくなり、喜怒哀楽もすごく、ママやパパはくたくたに。抱っこしてなだめようとしても逃走! ベビーカーに乗せようものならモーダッシュと、まさに反抗期のような時期です。反抗期がやってきた?!3歳児を育てる悩み反抗期がやってきた3歳の男の子の子育ては悩みがつきないもの。「息子のいうとおりにさせて機嫌を取り、過保護ではないか」「すぐに暴れるから疲れちゃう」と、悩みがつきないママやパパも多いのではないでしょうか。3歳児は、なんでも自分で決めたい のです。親の思い通りにいかなくなる年齢なのです。ママとしては、男の子の行動は摩訶不思議。絵本を読んでいたと思いきや、急にその絵本を積み木がわりに家を作りだしたり、傘をもたせれば剣になり、戦いごっこをはじめたり、ポケットからは虫がでてくるわ、理解に苦しんでしまいます。幼稚園に通い始めれば溢れるパワー全開でお友達と楽しく遊びます。やりたいことに夢中で先生の話も聞かず遊びに一直線です。さらに好奇心が旺盛になる時期でもあり、「なんで?」「どうして?」「あれはなに?」といった質問攻めになることも。知りたいことがたくさん溢れ、知ることの喜びをかみしめている のが3歳の男の子なのです。魔の3歳児を乗り切るポイント3歳の男の子の子育てを乗り切るポイントは、時間に余裕を持つこと 。自分の時間に子どもを合わせようとすると、どうしてもイライラしてしまいます。「今夜は早く寝たいのに、ふざけてばかりで、ちっとも寝てくれない」と、自分の都合で子どもを自分の時間に合わせようとすると、合わせてくれないことにイライラ。なんで?どうして?ちゃんとしてくれないの?とイライラするママの姿に、子どももだんだん機嫌が悪くなってきてしまいます。時間には常に余裕を持たせ、子どものペースで行動するようにすると、不思議とイライラが軽減。時間と心に余裕をもって魔の3歳児を乗り切りましょう。また、好奇心旺盛な「なぜ?」「どうして?」にも、イライラしがちですが、子どもは知ることの喜びを日々感じています。「うるさいな」と思うとイライラしてしまうので、「この子はまた一つ知るよろこびを感じている 」と思うことで、質問に答えることも楽しくなります。一緒に知る喜びを体験してあげましょう。魔の3歳児もいい思い出になる?悩みのつきない3歳の男の子の子育て。くたくたな毎日ですが、二度と訪れることのない、かけがえのない時間です。子どもが大きくなって振り返ったときには、「あんなこともあったな~ 」と、ほほえましく思い出されます。大人ぶった、一人前の言葉を話す小さな3歳児が、思い切り喜怒哀楽を爆発させ、楽しいことに全力投球し、好奇心で目を輝かせ、ときには自分のこだわりをアピール。一歩引いて、大人を気取った小さな3歳の男の子の成長ストーリーを楽しんでみてはいかがですか。どうしても疲れたときは、きちんと休息をすることが大事です。疲れがたまるとイライラしやすくなってしまいます。子どもはママの合わせ鏡。ママの機嫌やイライラがすぐに子どもに伝わって、子どもも不機嫌になってしまいます。自身の休息や息抜きも上手にして、魔の3歳児の成長を楽しみましょう 。まとめ魔の3歳児ともいわれる3歳男の子の育児は大変そのもの。そのパワフルさと、自己主張と、好奇心に疲れがたまります。しかし自分ひとりで抱え込まず、お友達と公園で遊ばせたり、家事育児を休ませてもらったりと、魔の3歳児に立ち向かうための工夫をしましょう。大変な3歳児男の子の育児ですが、成長を楽しみながらイライラせず一緒に楽しんで乗り越えましょう。●文/パピマミ編集部
2018年10月22日魔の2歳児でイヤイヤ期だった時期を過ぎ、ようやく会話でコミュニケーションが取れるようになってくると、やってくるのが反抗期。これまでは、ただイヤなことがあると泣きわめくだけだったのが、こちらの言ったことを理解した上で反抗するようになるので、さらに厄介なことに。反抗期に突入した子どもをみて「成長してくれているんだな」と理解していても、イライラすることもあります。世のママたちは、反抗期の子どもたちにどう接しているのでしょうか?ママたちの声を調べてみると…。叱るより褒める多くのママたちに共通しているのが、「大きな声で叱ってばかりいると、子どもが慣れてしまう」という意見。大声で叱られることに慣れてしまうと、「次は暴力しか残されていない」という厳しい忠告もあったり…。叱られた子どもは、叱られたことに注意が行き、その内容まで理解することは難しいようです。なので、できないときに叱るのではなく、できたときにしっかり褒めてあげることが大事だと考えるそう。我が子を他人の子どもだと思う?「叱るよりも褒めることが大事」とはいえ、育児はそう簡単ではありません。感情的に子どもを怒ってしまうことがあるなら、他人の子どもと接していると考えるのもひとつの方法だといいます。というのも、自分の子どもに対して、“怒鳴ったり”、“お尻ペンペン”をしてしまう人でも、他人の子どもに対しては、ほとんどしないはず。そこで、自分の子どもに対してカッとしてしまったときは、他人の子どもを預かっていると思い、衝動を抑える方法が有効だというアドバイスもあります。それでも怒ってしまったときには、冷静になぜ怒ったのかを伝えてあげると良いようです。怒られて泣いてしまったなら、ギュッと抱きしめて、怒ってしまったことを謝り、子どもが落ち着いてから、ゆっくりとやさしい言葉で、怒った理由を教えてあげましょう。イヤなことは楽しいことに置き換える反抗期の子どもは、なんでも「嫌い」、「イヤ」と、ママの提案を拒絶したりすることがあります。例えば、「お風呂に入ろう?」と誘っても「入りたくない!」と反抗する子ども…。でも、そんな子でも、親がやっているお風呂掃除には興味があったりします。そこで、石鹸をつけたスポンジを渡して、一緒にお風呂掃除ごっこをして、楽しい気持ちのままお風呂に入れてあげればOK。ほかには、着替えをしない場合は、「10数えるうちに着替えないと、こちょこちょだよ~」といった感じに、カウントダウンをしてゲーム感を出してあげるなど、嫌いなことを無理にさせるのではなく、楽しくできるように親が工夫してあげるのも大事なポイントなのだとか。3歳になると会話もかなり理解できるようになり、わざと親が言ったことと反対のことをして遊んだり、厄介度は2歳の頃よりさらに高くなります。無理に親がしてほしいことを強制するのではなく、すすんで自分からできるように誘導してあげたいですね。(文・姉崎マリオ)
2018年04月17日人気インスタグラマー、鈴木し乃さんの書下ろしコミック。早い子だと言葉がでるようになる2歳。赤ちゃん語録は、聞いていて面白いものもたくさん。2歳児の思いはママに伝わっているのかな? ママ、ママ!とノンストップに呼ぶ2歳児2歳くらいって「用があってもなくてもママを呼ぶよ! 甘えたい気持ちに理由なんてないぜ! とにかくわたしだけを見て! いっぱい抱っこして! ずっと抱っこしてて!」という赤ちゃんぽい態度が、言葉をともなって露骨に表れる最後の時期なのかな~?と、娘と息子を見ていると感じます。(5才の息子はもうあまりベタベタしてこないので…あくまでうちのこの場合ですが)娘の「呼んではみたものの特に用事はないので、とりあえず好きって言っておくか」には、可能な限り応えます。
2018年03月26日ある日。仲良く遊んでいた夫と三男。大好きな父ちゃんに遊んでもらってニコニコ顔の三男に、チュッとキスをした夫。なんとも微笑ましい光景だな~と見守っていたら、三男、なぜか夫からスッと離れ、『ちたないからやめて。』と笑顔で言い放ちました(笑)。突然の残酷なセリフに驚きを隠せない夫。『汚くないし!!』『ちたないよ!!』めげずにキスしようとする夫と逃げる三男。二人のやり取りが面白かったです(笑)
2017年10月10日ライブドアブログで大人気のブログ「うちのこざんまい」の内野こめこさんが描く、長男コウくんとの日々をつづった育児コミックエッセイが、ウーマンエキサイトに登場!待望の最新刊『うちのこざんまい コウくん、お兄ちゃんになる!』の発売を記念して、書籍からのダイジェストをたっぷり紹介します。■第6話:その1「くぐりぬけろ!」第6話は、選りすぐりの4コマ漫画をお届け!■第6話:その2「1個ずつ」■第6話:その3「父と子の歯磨き」■第6話:その4「手をつなごうよ!!」大人気の『うちのこざんまい』。次回からは、いよいよ内野こめこさんによる書き下ろし漫画をお届けします。次回の更新は8月17日。お楽しみに!内野こめこ著 『うちのこざんまい コウくん、お兄ちゃんになる!』 (KADOKAWA/1100円+税)
2017年08月10日息子が1~3歳までの2年間通った初めての保育園。夫婦揃って内気な僕たちは、保育園でもママさんパパさん達と話す機会を作れずにいた。そこは1歳児と2歳児だけの保育園で、総勢30名程度。のんびりした雰囲気が漂う場所で好きだった。1歳クラスの時の子ども達はまだ言葉も多くないので、息子のお友達といってもキャラクターがハッキリとはしなかった。それが2歳クラスになったある日、いつものように僕が息子を迎えに行くと同じクラスの女の子達が騒いでいた。「ヘンな顔~」「ヘンな顔~」女子の視線は完全に僕の顔面を捉えている。2歳も後半に差し掛かかり、他人をおちょくって笑うという程度には言語が発達している子ども達。標的は僕に限らず迎えに来たパパ達を片っ端から「ヘンな顔~」と牽制して笑っている。お望み通り軽く変顔を作ってから周りのパパ達に「いやあ、参りましたなあ」的な目配せをする。そんな日をきっかけにして一言二言パパさん達と話が出来るようになった。帰宅後、そのつたない会話に十分な手応えを感じて「〇くんパパとしゃべったよ!」と妻に大事件のテンションで報告した。ちょうど妻も子ども達を通じてママさん達との会話が増え始めたようで嬉しそうにしていた。2歳児よりも遥かに会話に手こずっている情けない30代。自分には無関係だろうと思っていた「パパ友」「ママ友」というワードが少し身近に感じられたのもこの時期だった。少し会話が始まると、だんだん周りのパパさん達に興味が沸いてきた。特に自分と送迎ルートやお迎え時間が近いパパさんとは急速に仲良くなった。保育園の草むしりがあった日曜日、パパさん達と汗だくになって作業を終えた後のひととき、誰からともなく子どもの話、家庭の話、そして仕事の話まで冷たい麦茶を片手に語り合った。職業の話になって、お迎えを担当しているパパさん達がライターや出版業など自分に近い業界のお仕事だったことに驚いた。帰り道、一人のパパさんと話し足りず一緒に僕の自宅前まで自転車で移動して、そのまま1時間ほど立ち話をしてしまった。まるで中学生の部活帰り。こうなるともう話題は尽きず、時にはファミレス、または居酒屋で何度もご一緒する仲となった。パパさん達とご一緒する際は息子達もご一緒で、ファミレスでハムスターのように机の下やソファーの上をはい回る子ども達を無視して「マイホームは購入か賃貸か」の議論を繰り広げたりした。Kちゃん(女児)のパパはキャンプに誘ってくれた。野外音楽フェスとキャンプが一体になったイベントだった。我が家は引っ越して息子の保育園も変わっていたが、それでも変わらず声を掛けてもらえるのは嬉しかった。Kちゃん一家は年に4~5回はキャンプに行くという。僕たち一家はそのパパさんのお陰で初のテント泊を体験することが出来た。Kちゃんのパパがフェス会場に移動するため手荷物を出来るだけ減らそうと工夫を凝らす中、Kちゃんは「メルちゃん」という名の人形をとても大事そうに抱きかかえている。Kパパが「それ、いるかあ…?」とため息を漏らすが、Kちゃんは断固として「メルちゃんを連れて行く」と言う。その後、キャンプ場近くの野外フェス会場に到着した僕たち。ライブの爆音が響き渡る中、まさかのタイミングで寝てしまった息子。ちょうどお昼時の爆睡だったので、仕方なく息子を抱えたままベンチを確保して腰掛け、妻に昼食のそばを買ってきてもらってそのままの姿勢で食べた。しばらくして息子が起きて、ようやく体が解放されたかと思うと今度はKちゃんが「メルちゃんもお昼寝したいんだって」と言って僕の膝にメルちゃんを丁寧に寝かせた。その所作はお人形遊びというよりももう一人の友達という雰囲気だったので、とても粗末には扱えず、僕の膝はまたしばらく休憩所として利用された。パパ友との付き合いが出来るとこうして息子以外の子どもの成長が見られるのもまた面白い。新しい保育園でも会話のチャンスを虎視眈々と狙っている。つづく
2017年05月30日こんにちは。イラストレーターの栗生です。1歳児ってなんとなくマイペースで生きているイメージだったんですが、わが家の1歳児が明らかに周囲の反応を見てネタをやっているように思えて仕方ないので、今回はその話について書きたいと思います。ネタその1「腹見せ興行」誰かがお風呂に入っていると必ずやるのがこちら。以前、まんまるなお腹を家族で笑いながら愛でたのがきっかけだと思います。この歳で笑いを取った時の快感を知ってしまったというのでしょうか。何度も見せに来て、そのたびに他の家族に強制退場させられるという芸が仕上がってしまいました。ネタその2 「流行りのネタ」これは集団生活をしている子どもに顕著かもしれません。2016年冬、保育園にてわが子が仕込まれた芸は「アイハバ?」「ペン!(天高く拳を突き上げる)」「ペッペッペー」(トレンディエンジェルのネタ)でした。パ行は1歳児でも発音しやすいので、まだうまくしゃべれない園児への浸透力もバッチリです。ネタその3「いないいない変顔」保育士さんにウケたネタらしく、これもまたお風呂に入っている家族に披露しにいきます。どうもお風呂は新しいネタを見せるところらしいのです…。保育園に迎えに行くと、毎日のように保育士さんに「おもしろくて笑っちゃいました~」と言われる(お世辞かもしれないけど…)1歳児。次はどんなネタを披露してくれるのか楽しみです。
2017年02月06日2歳に近づいてくるころからはじまる「アレやだ」「コレもいやだ」「やだ・やだ・やだ」のイヤイヤ期。第一次反抗期といわれることもある2歳児は“魔の2歳児”とも呼ばれています。まさにイヤイヤ期真っ盛りのお子さんをもつ方もこれから始まるイヤイヤ期にドキドキしている方も必見の、2歳児のイヤイヤ期を上手に乗り越えるためのコツを6つご紹介します。2歳児のイヤイヤ期とは? 子どもは、2歳前後から、「○○しようね」と促しても「イヤだ」と自己主張するようになってきます。それまでは、素直にママやパパなど周りの大人の言うことを聞いていたのに、反抗しているような様子を見せてくるのが、イヤイヤ期と呼ばれる状態です。▼なんでも自分でやりたがるまだうまく自分でできないことでも、自分でやりたがるようになります。たとえば、“靴下を履く”“お茶をコップに注ぐ”など、これまで大人がやってあげていたようなことを「自分でやる!」と主張しはじめるのはイヤイヤ期の大きな特徴です。主張はするものの、まだまだできないことも多いため、挑戦したもののうまくいかずにイライラして泣いたり、暴れたりします。それでも、自分でやらないと気が済まないのが2歳頃のイヤイヤ期なのです。▼まずイヤがるママやパパから何か提案されると、本当はやりたいことであったとしても、まずは「イヤ」と否定してしまうのもこの時期の特徴です。「お散歩に行こう」「ヤダ」、「ごはん食べようか」「イヤ」と何を聞いても、最初に返ってくる答えは「ヤダ」や「イヤ」なので、一緒にいて疲れてしまうというママやパパも多いのではないでしょうか。「イヤ」と言ったものの、本当はやりたかったことである可能性も高いため少し経ってから「やっぱり行く/やる」と言い出すこともしばしば起こります。そんなときにも「そういう時期だから仕方ない」と割り切った対処法にするようにしましょう。▼夜泣きをすることも授乳することもほとんどなくなり、離乳している子も多い2歳のイヤイヤ期に突然夜泣きがはじまることがあります。2歳過ぎからはじまる夜泣きは、怖い夢を見たり、昼間にあったことを思い出していたりすることが理由だと言われています。特にイヤイヤ期は、日中に「イヤイヤ!」と激しく興奮したことで、夜中にその気持ちを思い出して泣いてしまい、夜泣きしやすくなる時期です。ひどいときには、一度起こして「大丈夫だよ」と安心させてあげると収まることがあるため、試してみてくださいね。▼イヤイヤ期って結局どんなものなの? 早い子で1歳半頃からその兆候が見られるようになってくることがありますが、2歳を過ぎ2語文(2つの単語を組み合わせること)以上の長い文を話せるようになってくると、より主張する機会が増えてきます。それは、それまで「こうしたい」という自我がなかったり、自分の思いを言葉で表現したりできなかった状態から、「ぼく/わたしは、こうしたい」という思いが芽生え、言葉で言い表せられるようになってきた証拠でもあります。イヤイヤ期の様子を“魔の2歳児”と表現し、「言うことを聞かなくなる手のかかる時期」だとする見方も多くありますが、これは“自我の芽生え”という大事な成長過程のひとつです。「イヤイヤ」が出てきたら「自我が芽生えてきたな」「順調に成長している証だ」と考えて受け止めてあげましょう。イヤイヤ期はいつから始まっていつ終わるのかイヤイヤ期は「この日からはじまって、○週間で終わる」という決まった期間はありません。個人差も大きいため、同じ兄弟でもイヤイヤ期があっとう間に終わってしまう子もいれば、「まだ終わらないの」と長く感じてしまう子もいます。一般的に、自我が芽生え、言葉が出てくる2歳頃からはじまり、3〜4歳頃にかけて徐々に収まっていくといわれています。終わるタイミングも、ある日突然「イヤイヤ」と言わなくなるのではなく、徐々に自分でできることが増えていき、自分の思いとそのときしなければならないことの折り合いを心のなかでつけることができるようになっていくことで、少しずつ変化が現れるようになっていきます。「いつかはイヤイヤとの格闘も終わる」と気長に構えておくと、ママやパパの気持ちもラクになっていきます。それまでは、コツを押さえた対処法で乗り切るようにしましょう。2歳児のイヤイヤ期にしつけは必要? 「2歳児のイヤイヤ期でのしつけがその後にかかってくる」と言われることもありますが、2歳の自己主張をすべてわがままと捉えて叱ってしまうと、ママやパパも疲れてしまいます。家庭のルールを決め、主張している内容によって必要なときにはしつけをするスタイルを取れるように、まずはママとパパとで話し合っておくのがおすすめです。具体的には、「自分で何かしたい」という欲求から、大人がやってあげようとしたことを「自分でやる」と主張しているときにはできるだけ聞いてあげるようにしても、夜寝る時間になっても「○○したいから寝ない」という主張を通そうとするのは「いけない」こととして言い聞かせるようにするなどです。イヤイヤ期の自己主張は、成長の過程においては重要なポイントとなるものです。ただのわがままなのか、成長のために必要な自己主張なのかの判断は難しいところもありますが、「言うことを聞かせたいのは、ママやパパの思い通りにしたいからではないか」「家のルールに沿えていないことなのか」を常に意識しながら対応し、必要なときにしつけをするようにしていきましょう。2歳児のイヤイヤ期に上手に対応する6つのコツ2歳児のイヤイヤ期にも上手に対応するためのコツを押さえておくことで、ママやパパも笑顔で気持ちよく過ごすことができるようになっていきます。まずは、そのコツを知り対処法を変えてみるようにしましょう。1.時間に余裕をもつと心のゆとりが生まれる イヤイヤ期に、大人がイライラさせられてしまう原因のひとつが“時間”です。特に朝は、サッと準備をして家を出たいのに「靴下や靴を自分で履きたい!」と主張し、やってあげようとするとイヤイヤされてしまうと、待っている間中、大人はイライラしてしまいます。このイライラを解決するコツは大人が“時間に余裕をもつこと”です。家を出るには15分かかると見込んで計画を立てておけば、スムーズに準備ができて5分で出られたらラッキーと思えるようになります。さまざまな場面で想定の倍以上の時間がかかると予想し行動していると、大人がイライラしてしまう回数も減っていき、心のゆとりができるため笑顔で対応してあげることができます。イヤイヤ期には、とにかく時間に余裕をもてるようにすることを最優先にして考えておくのがおすすめです。2.“急がばまわれ”で気の済むまでまずやらせる 急いでいるときほど、「自分でやる!」と言われても「時間がないからママ/パパがやるね」と、自分でやらせずに手を出したくなってしまいます。自分でやりたいと思っているのに、手を出されると子どもは泣いて暴れることもありますよね。結局、やってあげることもできず時間だけがどんどん過ぎてしまったり、無理やりやってあげてしまったことでその後ずっと子どもが不機嫌になっていつもならできることもできなくなったりというパターンも多く見られます。急いでいるときに、「自分で」と主張されたら、まずは気の済むまでやらせてみましょう。まだ自分でうまくできないことであっても、まずはやりたいという気持ちを受け入れてやらせてあげ、途中で「手伝ってもいい?」と声をかけてから手をだすようにします。子どもが自分から「ママやパパにやってもらいたい」という気持ちになるよう、うまくできなくてイライラしてきそうなタイミングを見計らうのがコツです。 “急がば回れ”と心でつぶやきながら、まずは見守るようにしてみましょう。3.選択肢を提示して”選ばせる”「○○して」と声をかけると「イヤだ」という答えが返ってきてしまいます。そのため、何かをやらせたいときには、「自分でやるのと、ママ/パパがやってあげるの、どっちがいい?」と視点を“すべきこと”をするかしないか、ではなく“だれがやるのか”に変えた質問するようにしましょう。イヤイヤ期の子どもにとって大切なことは「自分で選んだ」という事実です。「○○しなさい」「ママ/パパがやってあげる」と伝えてしまうと、「イヤだ/いいよ」の2択から選ぶことになってしまい、多くの子どもは「イヤ」を選んでしまいます。ところが「自分でやるか、やってもらうか」の2択を提示されると、“自分でママやパパにやってもらうことを選んだ”ことに満足してくれるため、無理やりやってあげようとするよりも、スムーズに受け入れてくれることも多くなるのです。選択肢はどちらも“やってほしいこと”にするか、“自分でやるかやってもらうか”にしておくと失敗せずに促すことができます。4.イライラしたら深呼吸あれこれ対策をたてていても、イヤイヤ期にはどうしてもイライラしてしまうものです。特にひどいイヤイヤ状態に陥って、どこでも寝そべってイヤイヤしてしまうようなときには、イライラも増していきます。イヤイヤ期の子どもと接していて、イライラしてしまったときにはまず深呼吸をするようにしましょう。特に、鼻から息を吸い、口からゆっくり吐き出す深呼吸方法がおすすめです。子どもが危なくない状況であれば目を閉じて深呼吸するのも効果的です。5.多少泣かせてもひとりになって落ち着く時間をつくる家のなかでイヤイヤされてイライラして怒ってしまいそうになったときには、多少泣かせたままにしても、トイレや別の部屋に行って、ひとりになる時間をもちましょう。何十分も離れてしまうのは危険ですが、5分程度であれば安全性を確保している部屋に置いておいても大丈夫です。思わず手が出そうになってしまったときにも落ち着く時間をもつことは効果的です。息が詰まりそうだと感じたときには、別室でひとりになるようにしましょう。6.イヤイヤは大事な成長過程だと理解するイヤイヤ期は、心の成長にとってとても大事な成長過程のひとつです。自己主張をし、自分でやろうとする気持ちが育ってきた証拠でもあり、“自分の気持ちとすべきこととの折り合いをどうつけていくか”や“我慢を覚える”ということにもつながっていきます。イヤイヤ期真っ盛りには、とにかく早く終わってほしいと願うものですが、面倒な時期ではなく、子どもの成長を強く感じられる期間だと考えを変えて対応するようにしてみましょう。イヤイヤしている姿を見て、「自己主張できるようになってきたなんて順調に成長しているな」と思えるようになったら、ママやパパにとってもこの時期が楽しいものとなっていくはずですよ。イヤイヤ期にパパにしてほしいこと子どもと接している時間はママのほうが長いというケースも多く、イヤイヤ期に対応するのもママであることは多いものです。何もかもが一筋縄ではいかないイヤイヤ期には、ママもイライラしたり、フツウに過ごすだけでもぐったり疲れてしまったりします。そんなときに、パパにしてほしいことは「大変だということを理解する」「ママと話し合って家庭のルールを認識しておく」の2つです。まずは、どうしてママがそこまで疲れているのかイヤイヤ期の大変さを理解してあげましょう。子どもと一緒に過ごすことで大変さを知ることもできますが、まずはママの話を聞いてあげるのがおすすめです。日々どんな大変なことがあったのかを聞いておくことで、子どもの姿をイメージしやすくなります。話を聞くときにはアドバイスしようとするよりも、ただママの話を聞いてあげるようにすることもポイントです。また、ママを休ませてあげたいと子どもと一緒に過ごすときに、パパがママとは違った対応をしてしまうと子どもは「どちらが正しいのか」がわからず混乱してしまうことがあります。ママと話し合って家庭のルールを把握し、イヤイヤ期の接し方を身につけておきましょう。2歳児なのにイヤイヤ期がない!? 2歳を過ぎてしばらく経ってもイヤイヤ期が一向にやってこないように思える子もなかにはいます。「イヤイヤ期がなくていい子だな」と思っていたら自己主張がうまくできない子だったということもあるため、まったくないときには注意して見てあげることも必要です。しかし、なかには、ママやパパの自然な対応が子どもに合っていて、自己主張はしっかりしているものの、いわゆるイヤイヤ期と言われる状態になっていなかったり、それをイヤイヤ期だと認識していなかったりするケースも見られます。イヤイヤ期は、絶対あるものでも必ず大変になるものでもありません。「イヤイヤ期がないかも?」と思ったときには、「自分はこうしたい」「自分でやってみたい」という自我がしっかり芽生えているかを見てあげ、問題なく成長している様子が見られれば心配ありません。「ないと思っていたら突然はじまった」ということもあるので、「そのうちはじまるかもしれない」とおおらかな気持ちで構えておくことをおすすめします。イヤイヤ期の子どもと接していると、イライラしたり、つい叱りすぎてしまったりとママやパパも疲れてしまいがちです。今回ご紹介した6つのコツを押さえて上手に乗り越えて、家族みんな笑顔で過ごせるようにしていきましょう!<参考>『乳児保育の実践と子育て支援』榊原洋一・今井和子編著/ミネルヴァ書房/2007年4月20日初版第4刷発行
2017年02月01日こんにちは、イラストレーターの栗生ゑゐこです。「魔の2歳」という言葉があるように、イヤイヤ期と言えば2歳児の印象が強いですよね。しかし、赤子の面影を残す1歳児もその片鱗をチラつかせつつあり、なかなか油断なりません。今回は、わが家で観測された1歳児のイヤイヤポーズをご紹介いたします。1歳児のイヤイヤその1 伸びちぢみする小さい子が、抱っこされたくないときにこんな姿勢をとることはありませんか? わが子は湯船から出されたくないとき、全身をまっすぐにし、こんなイヤイヤ体勢をとります。あまりにも体がまっすぐになるので笑っていたら、どうやら味を占めたらしく、2回目以降はわざとやっているフシがあります。もはや様式美ですね。着地は体を「く」の字に折りたたんで抵抗するか、バレエダンサーのようにつま先を伸ばし、そのまま床に置かれないような工夫を施したりしています。そこそこ重量があるので、いつか腰がやられそうでドキドキしています。1歳児のイヤイヤその2 反り返る自転車や車のチャイルドシート、飲食店のベビーチェアの上で見られるイヤイヤポーズ。「バネが入っているのかな?」と思うほど勢いよく反り返るのですが、時間が差し迫っている時などにこれが始まると「…チッ!」と心の中で舌打ちしてしまう私がいます。1歳児のイヤイヤその3 全力死守先が尖っているペンのような、持って欲しくないものを取り上げようとすると全力で死守しようとします。取り上げようとしていることを気づかれたり、もみ合いになるとかえって危ないので、刺激しないよう優しく説得しつつ、油断した瞬間さっと取り上げます。人質をとって立て篭り中の犯人にスピーカーで語りかける母親と、裏から突撃する機動隊を頭に思い描きつつ…。1歳児のイヤイヤその4 横になるこちらはイヤイヤ期のお手本のようなごろ寝ポーズ。仰向けのまま上方へずりあがってみたり、もも上げ運動のように両足をバッタンバッタンさせるなどのアレンジを観測したこともあります。面白いのが、「えーん えーん」とわざとらしい泣き声をあげながら親の様子をチラチラとうかがっている時。バリエーション豊かなイヤイヤフォームに1歳児の成長を感じずにはおれません。イヤイヤは子どもの成長の証。とは言え、実際接する人間としては「そんな悠長なこと言っていられないわ!」という場合がほとんどです。じっくり鑑賞できるくらいの余裕を持ちたいなと思うこのごろです。
2017年01月18日みなさま、新年あけましておめでとうございます。二児の母、イラストレーターの栗生でございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。年初めの今回は「ここが謎だよ1歳児スペシャル」をお送りしたいと思います。イチから育ててみて初めて知る幼子の生態や行動。この数年、私は毎日それを実感しています。ちなみに上のイラストはみかんを両手で握りつぶす1歳児。服についた汁はもう取れません…。本日の元旦号は、このみかんを握りつぶすように「なんなのこの行動は…」と、ある意味感じいった1歳児の行動を、一部ですがご紹介いたします。ここが謎だよ1 次の行動が読めない次の行動が読めないのは幼児全般に言えることですが、1歳児の行動は輪をかけて読めません。先日などは歩行途中で立ち止まり、突然糸巻き巻きをキメていました。他にもいきなり座り込みを始め、アリや落ち葉の観察を行うなど、1歳児の自由度の高さには定評があります。危険な行動は阻止しないといけませんが、そうでないものはエラーを起こしまくるからくり人形を見ているようでかわいらしい。1歳児の重要な萌えポイントとして、わたくしは「謎かわいい」という概念を提唱したいです。ここが謎だよ2 靴を左右反対に履く1歳8-9ヶ月頃を過ぎたあたりから、意識高くなんでも「ジブンデ!」とやりたがるようになった幼子。かなりの確率で靴を履けるようになりましたが、玄関で「デチタ!!(できた)」と万歳しているので見に行ったら、必ず左右逆に履いているのが謎です。ちなみに、あらかじめ逆に置いておくとどうなるか試してみたところ、逆のまま履いていました。何故なんだ。そして、現在「履きたくない期」が到来中です。ここが謎だよ3 口に食べ物を詰め込みすぎる食欲旺盛な我が家の1歳児は、小さく刻んだ食べ物を拒否します。必ずより大きい方、より多い方を食べようとします。そして「ちょっとずつ食べようねー」「一個ずつねー」「よく噛もうねー」などの声掛けにうなずきつつも、隙あらば口いっぱいに詰め込もうとして油断がなりません。ご飯の早い段階で(食べているものを)強制撤去する毎日です。ここが謎だよ4 お風呂のお湯を飲むお風呂やシャワーのお湯で濡れたガーゼをチューチューすることに全力を注ぐ1歳児。ちなみに姉4歳も「見ないで!」などと言いながら風呂桶のお湯を飲んでいます。風呂のお湯の何がそんなに幼子らを惹きつけるのでしょうか。このほかにも「どんぐりをしまいこむ」「土下座したまま寝る」など、1歳児の気になる行動はたくさんありますが、それはまた別の機会にご報告させてください。それではまた次回!
2017年01月01日子どもが2歳にさしかかったころ、何に対しても「イヤ!」と駄々をこね、言うことを聞かなくなるようになります。これは「魔の2歳児」とか「第1次反抗期」などと呼ばれる現象で、たいていの子どもが示すものです。「反抗期」というと何か悪いことのように捉えがちですが、実際にはこれは子どもにとっては大事な成長のプロセスです。この第1次反抗期をはじめ、反抗的になった子どもにどう接していけばよいかについて見ていきましょう。「魔の2歳児」がやってくる子どもは2歳から3歳ぐらいの時期になると、それまで素直に言うことに従っていたのとは打って変わって、親が言うことに対していちいち反抗するようになります。この時期の子どもには以前よりも知恵がつき、自分のことを自分でしたいという意識、すなわち自我が表れ始めてきています。それによって、このような反抗をするようになるのです。ただでさえ育児や家事で大変なところに駄々をこねられたら、親は疲れてしまうものです。しかし、親からすればただの反抗的態度に見えるものも、子どもにとっては成長していくために欠かせないもの。子どもの反抗を「悪いこと」「やめさせるべきこと」ととらえずに、子どもと同じ次元でやりとりしてしまわないように注意したいものです。子どもの反抗に対して対応する際に注意したい点を3つほどあげてみましょう。反抗期が来たことをむしろ喜ぶ子どもが反抗するのは、覚えた言葉も増えて、知恵がついてきたからです。つまり、すくすくと成長してきた結果なのです。子どもの駄々を悪いものと捉えるのではなく、「無事にここまで成長したんだなあ」という思いを持って見るようにしてみてください。ただし、子どものわがままの言いなりになるような対応は後に禍根(かこん)を残しますので、「子どもがもっと成長していけるように」という点を考えて対応をすることが、大切になってきます。子どもと同じ次元で怒らない子どもの成長をより促すための対応として大事なのは、子どもが反抗した時に、親も一緒に感情的になって怒らないように気をつけることです。それでは子どもの駄々こねと同じ次元で怒っているだけのことになってしまいます。子どもとは違って、親は成熟した大人であるわけですから、子どもの反抗の理由や背景についても冷静に考えることができるはずです。どうして「イヤ!」なのかについてちゃんと理由を尋ね、子どもの主張にも一理あると感じたのであれば、子どもに共感を示してみせることも必要です。守らなければならない社会のルールがあるのであれば、共感を示すのとは別に、教え諭せばいいわけです。親子でよく考え、納得させる子どもがわがままを言い出した時に、頭ごなしに「ダメ!」とやってしまうのではなく、どうしてそういうわがままを言うのかをきちんと聞いた上で対応するというやり方です。たとえば、子どもが店頭でドーナツを食べたがって駄々をこねた時、「とにかくダメなものはダメ!」とはせずに、何故ドーナツを欲しがるのかの理由を尋ねるようにします。「今日は、おうちに帰ってからケーキを食べようって約束したはずだけど、今じゃないとダメなの?」であるとか、「さっきアイス食べたいって言ってたんじゃないの?」といったように、子どもにいろいろと尋ねながら、ドーナツを欲しがる理由を探っていくようにしてみてください。ただし、注意点として、矢継ぎ早に次から次へと質問をしたり、厳しい口調で問い詰めたりしてはいけません。また、何か1つの正しい結論を出すことが目的ではないので、そこそこの答えが見えてきたところで切り上げるようにするといいでしょう。そういったやりとりを通して、場合によって子どもの立場でものを見たり、親の気持ちを子どもに伝えたりすることが大事なのです。(子育ての達人)次回は、子どもの反抗期について、掘り下げていきます。
2015年11月14日子どもの成長の速度や経ていく過程は千差万別。成長速度は、もともと持っている気質にもよりますが、性格や周囲の環境による影響が大きいといわれています。ここでは、 0歳児編 、 1歳児編 、 2歳児編 に続き、3歳児の一般的な成長段階に照らし合わせて、親や周囲が促せるサポートや遊び方をご紹介します。■3歳児の遊び<この頃の特長>・体や手足の動きがますます活発になり、手先もだんだん器用になってくる・言葉が著しく発達し、「大きい⇔小さい」「長い⇔短い」などの違いがわかるようになったり、名前や年齢の質問に答えられるようになったりする・友だちとの関わりが増え、社会性が身についてくる・「欲しい」「買いたい」という欲求に対して、言い聞かせが通用するようになってくる・やってよいことと悪いことの区別がだんだんつくようになり、悪いと思うことはやらないようになってくる・自分で靴を履いたり、自分で洋服を着たりなど、自立した行動が目立つようになる3歳は、子どもが自分でできることも増えてくる時期なので、生活リズムや習慣を身につけるには良いタイミングです。親の真似をしたい時期でもあるので、ママがお手本を見せてあげながら、手洗いやお片付けなどの習慣を身につけていきましょう。特に、箸の練習やはさみ、子ども包丁などにも挑戦させて、なるべく手先を使うようにすることが、この時期の子どもにとって大切なことだといわれています。遊びの要素を取り入れながら、いろいろな経験をさせてあげましょう。そして、子どもの「やりたい」「やってみたい」という気持ちを認め、選択が必要な時はなるべく子どもに選ばせるようにしていくとよいでしょう。子どもにとっては、親が自分の意見を聞いてくれたことで、「自分を認めてくれた」という自己肯定感が育ちます。その結果、自信を持っていろんなことに興味を抱き、自分のしたいことを主張できる、理解能力の高い子どもになる確率が高まっていくでしょう。<3歳児の遊び例>(1)ジェスチャーゲームその名の通り、子どもと大人が順番に身振り手振り(ジェスチャー)をして、それが何かを当てるゲームです。子どもにとっては表現力を身につける練習になりますし、答えを知ることで語彙力を増やすことにもつながります。最初のうちは、「食べ物」や「スーパーに売っているもの」とテーマを限定し、「オレンジ色で」「丸くて」「食べるとちょっとすっぱくておいしい」など、ジェスチャーと言葉を交えながら行ってもよいでしょう。ちなみに答えは、おわかりの通り「みかん」です。(2)宝さがしゲームママやパパが紙に絵を描き、それを子どもにはさみで切ってもらいます。切ったものを、子どもが目をつぶっている間に部屋のどこかにテープで貼ります。それを探してもらうゲームです。我が家の長女は、3歳の時、「きんぎょがにげた」という絵本が好きでした。ですから、紙をきんぎょ型に切って、「きんぎょがにげた! 探そう!」と、絵本に関連付けて楽しみました。(3)保育園や幼稚園でも大人気! ごっこ遊び3歳児はごっこ遊びが大好きです。定番はやはりお店屋さんごっこ。お財布やお金を紙とはさみで手作りして、リアリティを出すとさらにGOOD! おもちゃやぬいぐるみ、お菓子などを並べれば、すぐにお店屋さんができます。店員さん役は子どもに任せて、パパやママはお客さんになるとよいでしょう。「いくらですか?」「10円です」「100円でいいですか?」「なら1円でいいです」という、おもしろい会話が生まれることもあります。たまには、リアルな食材でサンドイッチ屋さんやハンバーガー屋さんをやってみては? 具材をテーブルに並べ、注文して子どもに作ってもらいます。「これがおすすめですよ~」と、注文したものと違う具材のものができたりもしますが(笑)、お手伝いや食育に繋がる部分もあるのでおすすめです! 3歳を過ぎると、できることの幅がグンと広がります。親子でコミュニケーションを楽しみながら、よりリアリティを追求した遊びを楽しんでくださいね。
2014年12月16日子どもの成長の速度や経ていく過程は千差万別。成長速度は、もともと持っている気質にもよりますが、性格や周囲の環境による影響が大きいといわれています。ここでは、 0歳児編 、 1歳児編 に続き、2歳児の一般的な成長段階に照らし合わせて、親や周囲が促せるサポートや遊び方をご紹介します。■2歳~2歳5ヵ月頃の遊び<この頃の特長>・自分でやる!という気持ちや自己主張が一層強くなる・できないこともやりたがり、できないと癇癪(かんしゃく)を起こすことも・大人の世界に憧れ、まねをするようになる・大人のまねっこから生活習慣の自立が進む・2つ以上の事柄をつなげてするようになり、言葉の面では2語文を話す<2歳~2歳5ヵ月頃の遊び例>2歳前半の子どもは、まねっこからさまざまなことを習得します。お手本をしっかり見せ、生活体験と結び付ける遊びをしましょう。気持ちの面では、子どもの「自分でやる!」という気持ちをなるべく尊重し、助けを求めるまで手を差し伸べない心の余裕をママやパパが持つことがポイントです。なかなか難しいところですが、子どもが頑張っていると思って、親も頑張りましょう。そして、親が手を差し伸べてあげる場合も、子どもが「できた!」と達成感を感じることのできる部分は、しっかり残しておいてあげましょう。そんな時期におすすめなのは、「ごっこ遊び」。友だち同士でも、お店屋さんごっこなどを楽しみだす時期ですね。(1)おままごとママになりきって料理をつくったり、赤ちゃんの面倒をみたりと、面白いように普段の自分のママを再現して楽しんでいます。よくママが作ってくれている料理を提供したり、時には「●●ちゃん、早く食べなさい」なんて口ぐせをまねしたりすることもあるようです。おままごとは、身近な人(=ママ)の真似をする→再現する、人とやり取りをする、小さな道具を使うことで手先が器用になるなど、たくさんのメリットがある遊びです。「おままごとは女の子が遊ぶもの」と思っている親御さん! 男の子にもぜひ、おままごとを楽しませてあげてくださいね。(2)こぶた・たぬき・きつね・ねこ「♪こぶた~ たぬき~ きつね~ ねこ~」という歌を聞いたことがありませんか? ジェスチャーでその動物になりきる歌遊びです。実は、この歌遊びの重要なポイントが「まねる」→「再現する」こと。動物を見て、観察して、動きに反映する…なかなか脳を使います。そして、たとえば、たぬきはぽんぽこぽんとお腹を叩くジェスチャーをする→動物(物事)を特長的に捉える感覚を身に着ける、というちょっと高度な技術も備わった遊びなので、子どもと一緒にするにはおすすめです。実際に動物園でいろいろな動物の動きを確認して、親子でまねっこ動物園を開くのも楽しいでしょう。■2歳6ヵ月~3歳までの遊び<この頃の特長>・俗にいう「イヤイヤ期」のピークで、自己の存在主張が激しくなる・失敗を繰り返しながらも、いろいろなことができるようになってくる・「大きい・小さい」「長い・短い」といった比較や、色の区別もわかるようになる・「なぜ?」「どうして?」といった疑問や問いかけをしてくる<2歳6ヵ月~3歳までの遊び例>「 子供の運動神経は伸ばせる!? 運動能力を高める育て方 」にも書きましたが、2歳という年齢は子どもの運動能力が飛躍的に上がる時期。公園の遊具を使ったり、ボールを使ったりしながら、「走る」「のぼる」「おりる」「投げる」「蹴る」などの遊びを通して、さまざまな運動体験をさせてあげましょう。同時に、「なぜ?」「どうして?」といった問いかけが多くなるように、たくさんの疑問を抱く時期でもあります。子どもからそうした問いかけがあった時は、正解かどうかにこだわらず、きちんと答えてあげることが大切です。(1)風船でキャッチボール(投げる・蹴る)子どもが大好きな風船で投げる・蹴る、相手からもらうという経験をさせてあげましょう。自分で投げたり、蹴ったりしたものが戻ってくるというのは楽しいコミュニケーションにも繋がります。風船なら、外でも家の中でも気軽にキャッチボールができますね。(2)かくれんぼ家族でかくれんぼをしたり、人形やおもちゃを隠して探すゲームをしたりしてみましょう。「どこに隠そうか? 隠れようか?」と考えたり、隠れた人やものを探したりすることは、一生懸命頭を使うので、脳にもとてもよい刺激になります。見つかった時や見つけた時の気持ちのたかぶりもよい経験になるでしょう。懐中電灯を持たせるとより臨場感が出て、楽しめそうですね。遊びは、楽しみながらいろんな能力や感覚を養っていくもの。まずは親子で楽しくコミュニケーションしながら遊びましょう。
2014年11月25日子どもの成長の速度や経ていく過程は千差万別。成長速度は、もともと持っている気質にもよりますが、性格や周囲の環境による影響が大きいといわれています。ここでは、 前回の0歳児編 に続き、1歳児の一般的な成長段階に照らし合わせて、親や周囲が促せるサポートや遊び方をご紹介します。■歩きはじめの頃(1歳~1歳5ヶ月くらい)の遊び<歩き始めの頃の特長>・簡単な言葉の意味はわかり、自分も要求や気持ちを伝えたい欲求が生まれている・頭の中でたくさんの言葉を蓄えはじめる・重心を足の裏に移し、つかまり立ち→歩くようになる・くの字型だった足の形がだんだんまっすぐになる・尻もちをたくさんつくことでゆっくりしゃがむことができるようになる・ひざの曲げ伸ばし感覚を知り、地面に対し垂直の重心を身につける →まっすぐ立つ(足首・背骨・背筋が連動)<歩きはじめの頃の遊び例>子どもが理解できる簡単な言葉でのやり取りを楽しみながら、新しく何かができた時(たとえば、1歩を踏み出して歩けた時)は、たっぷりほめてあげましょう。ひとり歩きは偶然と本人の勇気が必要。なかなか最初の1歩が出なかったり、家の中や建物の中では歩くのに外のアスファルトの上では歩こうとしなかったり、というケースもよくあります。そのため、この時期は「上手なあんよを促す遊び」がおすすめです。(1)あんよはじょうず昔からある遊びなのでご存じの方も多いと思います。子どもと向かい合って立ち、両手を持って「♪あんよはじょうず~♪あんよはじょうず~」と言いながら一緒に歩いていきます。「おもちゃのところまでいってみようか?」などと目標を決めてあげると、なおよいでしょう。「じょうず」という褒め言葉も入っているので、子どももなんだか嬉しくなるはずです。(2)ペンギンさんママが子どもの後ろに立ち、ママの足の甲部分に子どもの足を乗せます。そして、ママが子どもの手をそれぞれ持ち「ペンギンさん、ペンギンさん」と言いながら歩いていきます。ペンギンのところを、子どもの好きな動物に変えてもいいですね。■1歳6ヵ月~の遊び<1歳6カ月の頃の特長>・個性が育つ・生まれ持った気質と環境により、性格がかたまってくる・個人差があるが、言葉を発するようになる・歩くことがだいぶ上手になり、でこぼこ道や坂道、階段など歩きにくいところにチャレンジしたくなる・「何かをつまむ」など、細かい手の動きもできるようになる・絵を描く・積み木で形を作るなど、その場にない物を記憶から引き出し、イメージして形作る遊びができるようになる<1歳6ヵ月頃からの子どもと遊び例>個性がはっきり出てくる時期なので、それぞれの個性を大切にしつつ、ダイナミックな動きを取り入れて、楽しさや嬉しさをたくさん引き出してあげるようにしましょう。(1)飛行機ブーン子どもの体を飛行機に見立て、腹ばいになった子どもの上半身とひざのあたりを支えるように抱きかかえます。そして、「飛行機出発しま~す! どこへ行きますか?」といった言葉のやり取りをしながら、「ブーン」と左右に大きく動かしてあげましょう。ママでは体力的に大変なことが多いので、パパにやってもらうとよいでしょう。(2)積み木を積む→壊す→積むだんだん手先が器用になり、細かいものも指先でつまむことができるようになってくるので、積み木遊びはおすすめです。いろいろな形の積み木を組み合わせて積んでいくことは脳の活性化にも繋がりますし、さらに積んだ積み木をダイナミックにガラガラ倒すこともやってみるとよいでしょう。形あるものが壊れることを体感できるとともに、一気に崩れ落ちるさまを見ると、子どもは大喜びするはずです。今回は1歳児のおすすめの遊びをご紹介しました。子どもの成長を促す遊びを通じて、親子のコミュニケーションをたくさん育んでくださいね。
2014年10月06日私の愛すべき家族
育児に遅れと混乱が生じてる !!
こどもと見つけた小さな発見日誌
「子どもの運動能力向上には、どのような運動や遊びをさせるか、その『質』が重要である」。そう言われると、「いかにも」と思ってしまうかもしれません。しかし、全国にスポーツスクールを展開、また部活動支援をはじめとするスポーツを通じた社会貢献をミッションに活動するリーフラス株式会社の市川雄大さんは、「遊びに質などという概念は存在しない」と断言します。その言葉に込められた真意とはどこにあるのでしょうか。遊びの本質と、子どもの運動能力向上の関係性を掘り下げていきます。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)親がやるべきは、「子どもの好きにさせる」ことだけよく、「外遊びの『質』が子どもの運動能力を決める」といった話があります。なぜ、そういった意見が出てくるのかといえば、「ゴールデンエイジ」という言葉が家庭教育の場などに浸透してきたことが起因していると思っています。ゴールデンエイジとは、子どもの「運動能力が飛躍的に伸びる時期」を指し、具体的な年齢についての考えは専門家によって多少異なるのですが、一般的には9〜12歳頃とされます。運動能力に大きく寄与する神経機能が急激に発達する時期であることから、ゴールデンエイジといわれているのです。(『子どもの運動能力が飛躍的に伸びる「ゴールデンエイジ」よりも重要な、「プレ・ゴールデンエイジ」の過ごし方』参照)。そして、多くの親にゴールデンエイジが知られるようになった結果、「子どもに良質な運動、あるいは良質な外遊びをさせたほうが、より運動能力が向上するだろう」といった考えに至っているのだと推測します。ゴールデンエイジの時期に運動能力が大きく伸びるのは事実ですし、その知識も決して無駄なものではありません。でも、そもそも「遊びの質」ってなんでしょうか?私個人としては、「遊びに質もなにもないだろう」と思っています。ですから、親がやるべきことは難しくなく、外遊びや運動で子どもの運動能力を伸ばしてあげたいのなら、子どもがやりたいように自由にやらせてあげればいいのです。「こんなふうに鬼ごっこをすると運動が得意になるから、そこを意識して鬼ごっこをしなさい」と子どもに教えたところで、素直に従う子どもがいますか?仮にその指示に子どもが従ったとしたら、それはもはや遊びではありません。子ども自身の意思が伴わっておらず「やらされる」のですから、仮にその遊び方によって本当に運動能力が伸びるとしても、その伸びも大きなものでないでしょうし、子どもだって楽しくありません。親が「やらせる運動」が、子どもの才能を埋もれさせる子どもが「やらされる」ということでいうと、たとえば「子どもをサッカー選手にしたい」と、子どもが幼いうちからサッカーばかりをやらせる親(保護者)もよくいます。そうして「足が速くなければならない」「ドリブルがうまくなければならない」と、スプリントやドリブルの練習ばかりをさせてしまうとどうなると思いますか?たしかに、サッカーに必要なスキルを向上させられるという意味では、「質」が高い運動はできるでしょう。その結果として、本当にプロのサッカー選手を目指せるくらいに伸びてくれたら、すばらしいことなのかもしれません。でも、そこまでの才能がなかったとしたら、ただ親に命じられるままにサッカーだけをし続けてきた子になってしまいます。もしかしたら、その子は野球の才能があったかもしれないし、水泳の才能があったかもしれません。つまり、子どものうちからひとつの運動だけをさせるということには、そうした本来の才能を埋もれさせてしまうリスクがあるということです。一方、子どもがやりたいようにやらせると、子どもは「多様な種類の運動」を経験します。これこそが、とても重要なことなのです。限定されないなかでたくさんの運動に挑戦すると、自分のなかで「向き不向き」が見えてきます。「なにができてなにができないか」が身を以て理解できるからこそ、長所を伸ばすため、または短所を克服するためにすべき目標設定ができるようになります。目標設定ができれば自らの意思で練習していくため、運動能力の向上が伴っていくことは言うまでもないでしょう。「やらされる」勉強では実力がつかないように、運動だって理屈は同じことです。あるいは、多様な運動を経験するうち、先に述べたような自分の隠れた才能に気づく可能性もあります。これもまた、「向き不向き」がわかるからです。なにもサッカーをやらせるのが悪いというわけではありません。サッカーをするのだって、「子どもには絶対にフォワードをやらせる」ではなく、さまざまなポジションや動きを経験させることが大切です。そうするなかで、自分が生きる道をゴールキーパーに見出すことだってあるでしょう。外遊びだけでなく、家のなかでの遊びも立派な運動ただ、「子どもがやりたいようにやらせる」というと、「そもそも子どもが運動に興味を示さないから」という方もいるかもしれません。そういうケースでは、器具を用意することもひとつの手です。たとえば、フラフープ、なわとび、一輪車、リップスティック(日本名ではブレイブボード)などを用意しておけば、それらに対して子どもが興味をもつ可能性は高いでしょう。また、そうした器具を使った運動では、普段は使わない筋肉を使ったり日常的には行なわない動作をしたりするので、体全体をバランスよく鍛えられます。あるいは、外での遊びに限らず、家のなかでできる遊びにだって立派な運動があります。手のひねりや指先の繊細な動作が必要な日本古来のお手玉やけん玉、あやとりなども運動能力に大きく影響します。また、これらはリズム感覚や空間把握能力の向上にもつながる遊びです。いずれにせよ、「子どものため」と考えるあまり、親が運動を「押しつける」ことだけはやめましょう。子どもがやりたいようにやらせる環境づくり、または、運動をやらないのならやりたくなるような環境づくりを意識してほしいと思います。■ リーフラス株式会社・市川雄大さん インタビュー一覧第1回:子どもの運動能力が飛躍的に伸びる「ゴールデンエイジ」よりも重要な、「プレ・ゴールデンエイジ」の過ごし方第2回:「好きにやらせる・遊ばせる」が運動能力を育む最短ルート。親が子に「やらせる運動」はメリットなし!第3回:運動能力とともに「非認知能力」も高まる。運動習慣がない子は、将来メンタル不調におちいりやすい?(※近日公開)【プロフィール】市川雄大(いちかわ・ゆうだい)1986年1月17日生まれ、埼玉県出身。リーフラス株式会社マーケティング部課長。中学から大学卒業までイギリスへ留学。筑波大学大学院修士(体育学)。その後、留学時に感じたスポーツのもたらす素晴らしい力を子どもたちに発信すべく、スポーツを通じた教育、指導に携わるために、リーフラス株式会社に入社。入社後、指導者としてサッカーや幼児スポーツを指導し、2014年に指導員個人部門年間最優秀賞を獲得。その後、支店長などの経験を経て、現在、子どもたちの非認知能力を育むための指導メソッド開発や非認知能力測定をする「みらぼ」の開発責任者や上智大学非常勤講師を務める。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2025年07月09日「辻口博啓 夢プロジェクト運営委員会」は、能登半島地震の被災地支援を目的とした第13回「辻口博啓 夢プロジェクト」として、「20年後のぼくたち・わたしたち絵手紙コンテスト」を2025年7月7日(月)より開始いたしました。本プロジェクトは、パティシエ辻口博啓氏の「夢がもつチカラを一人でも多くの子どもに伝えたい」という想いから始まりました。今回は能登半島地震の被災地支援プロジェクトとして、2つのチャリティ企画を実施いたします。コンテストメインビジュアル■能登復興支援につながる2つのアクション1. 絵手紙コンテストへの応募で寄付コンテストへご応募いただいた1作品につき100円を、北國新聞社「令和6年能登半島地震災害義援金」を通じて被災者の皆様にお届けします。2. チャリティ商品「YUME-BOX(夢の宝箱)」の販売コンテストの優秀作品(グランプリ・部門賞の3作品)をパッケージデザインに採用したチャリティースイーツBOX「YUME-BOX」を企画。この商品の売上の一部(1箱あたり50円)を「能登復興支援基金」として寄付します。購入することで誰もが気軽に能登の復興支援に参加できる、心温まるチャリティの循環を創出することを目的としています。この取り組みは、子どもたちにとっては自分の夢が復興支援の力になるという成功体験となり、購入者にとっては美味しいスイーツを味わう喜びと共に復興支援に参加できる満足感につながります。■チャリティ商品「YUME-BOX(夢の宝箱)」について・キャッチコピーあなたの「おいしい」が、能登の「がんばれ」になる。・内容能登産の栗を使用した「YUKIZURI能登の灯」と、能登産梅酒を使用した「YUKIZURI梅」の2個を、受賞作品でデザインされたオリジナル包装紙で包みます。商品には、企画に込められた想いを伝えるストーリーカードも同封します。・予定売価:3,850円(税込)※うち50円を寄付【「20年後のぼくたち・わたしたち絵手紙コンテスト」概要】●コンテスト名:能登地震被災地支援「辻口博啓 夢プロジェクト20年後のぼくたち・わたしたち絵手紙コンテスト」●応募テーマ :「未来の自分におくる ―20年後のぼくたち・わたしたち―」●応募期間 :2025年7月7日(月)~9月30日(火)※当日消印有効●対象 :低学年の部:年長組~小学校3年生高学年の部中学生の部●応募方法:イベント会場で配布する専用はがき、または官製はがきに必要事項を記入の上、裏面にテーマに応じた絵を描いてご応募ください。WEBでの受付も実施します。●賞典:総合グランプリ(1点):旅行券10万円、オリジナルケーキ部門グランプリ(2点):旅行券3万円審査員特別賞(10点)●応募作品について:ご応募いただいた絵葉書は、5年後に記載の住所へ郵送されます。●スケジュール・審査会:2025年10月下旬予定・表彰式:2025年11月予定●主催・後援・主催:辻口博啓 夢プロジェクト運営委員会・共催:北國新聞社・後援:石川県、石川県教育委員会、一般財団法人石川県美術文化協会、兼六園観光協会、北陸放送、テレビ金沢 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2025年07月09日こんにちは!riko yamamotoです♡7月に入りましたね〜本格的に夏って感じですね(´ー`)汗私が住んでるところは、ものすんごく毎年暑いのにプラスして、ムシムシしてまして、、涼しいところ行きたいな〜、、とそんなときに、岐阜でめちゃめちゃ涼しいくて子供と大人も楽しめるスポット見つけたのでご紹介します〜!!!^^最高のロケーションで親子で楽しめる、流しそうめん「釜ヶ滝滝茶屋」住所:岐阜県郡上市美並町上田1000営業時間:10:00 ~ 17:00まずこちらで受付します!(そうめん)私たちは混むことを想定して、電話で席を予約。(予約したい日の3日前まで)食べ放題が嬉しい!流しそうめんを堪能しよう♪流しそうめんは食べ放題のみで、料金は以下の通りです♪・大人:1200円(麺400g)・小学生:700円(麺300g)・幼児:300円(麺150g)決まったら、受付に伝えて、席に案内されて早速流しそうめん開始!!麺つゆをもらっていざ!!!自動でそうめんが流れてきて、それをひたすらすくって食べて、、、決められている量を食べ終わったら、止まるので紙に何グラム食べるか記入して、受付に紙を出しに行けば、また食べれます♪3回ぐらいおかわりしに行きました☺︎お腹はち切れるぐらい、めちゃそうめん食べました〜追加で魚料理や名物料理も食べることも◎ラムネ・冷やしきゅうり・スイカなどが購入できる売店も充実!こちらは、ラムネ、コーラ、オレンジetc...やきゅうり、桃、スイカなどなどを購入できるエリア私たちは、きゅうりを買って食べました♪郡上市の冷たい自然な水に当たってるので、めちゃめちゃおいしい!!!一緒に仲良く食べました♡200円で釣り放題!?魚釣りに挑戦しようそうめん受付の隣にある、魚釣りの受付いろんなコースがありますが、私は【マス、アマゴ釣り】を選びました!これが釣り放題で餌も無料で1つ、200円なんです!!安い!!!ここから竿をもらって、餌ももらって餌は、ちくわと茶色のボールになってるやつの2種類もらえて、ちくわはほぼヒットしない∑(゚Д゚)笑笑(ごく稀にヒットする、笑)茶色のボールは、すぐヒットする!!!こんな感じで魚釣り>* ))))><結構何匹もつれまして、全部で9匹釣れました〜っ!!!!釣った魚は、↑の通りに選んで料金を支払います!!保冷バッグを持参してたら、料金払ってそのままお持ち帰り◎私たちは唐揚げと塩焼きにしました♪これが本当においしすぎて、、(*´∀`*)♡大人はお酒が欲しくなる美味さでした♡子供達はひたすら魚の唐揚げをバクバク♡食べきれなかったら、持ち帰りできます◎以上、釜ヶ滝滝茶屋レポでした〜!!岐阜県郡上市の涼しい環境下の中で、美味しいそうめんと魚を十分満喫出来る良き場所でした♡ぜひ皆さんも行ってみてください〜!!
2025年07月09日株式会社日本教育クリエイトは、大阪府堺市からの委託を受け、「令和7年度 堺市幼児教育・保育の質の維持・向上研修会(人材育成研修)」を実施いたします。幼保連携型認定こども園要領、幼稚園教育要領、保育所保育指針のもと、多様化・複雑化する保育の現場で求められる専門性の向上と、職員同士の学び合いや対話の場を提供いたします。昨今、保育現場では、多様化・複雑化する子育てニーズへの対応が求められており、専門的知見のさらなる向上が不可欠となっています。「幼保連携型認定こども園要領」「幼稚園教育要領」「保育所保育指針」においても、教育・保育の質の維持・向上が強調されている中、現場の職員同士が互いの経験や専門性を共有し、学び合うことの重要性が増しています。本研修では、保育の現場で働く職員が一緒に学び、語り合う場を通して、相互の専門性を高め、横のつながりやコミュニティの醸成を促進します。これによって、個々の職員の資質向上だけでなく、堺市全体の保育の質向上、さらには未来を担う子どもたちの豊かな成長・発達へとつながることが期待されます。《詳細はこちら》 【研修概要】○受講の対象者堺市内の就学前教育・保育施設(特定教育・保育施設、地域型保育事業施設 等)の職員○受講料無料※研修で使用するテキスト等の印刷費は自己負担となります。○定員各研修 60名※定員を超える場合には堺市と調整の上、決定いたします。○受講方法対面での集合研修となります。会場:堺市産業振興センター セミナー室4○研修内容・日程《保育教諭研修》・こどもへのより良い関わり日時:2025年6月23日(月)14:30~16:30締切:募集を締め切りました・保育者として良い仕事をするために日時:2025年7月23日(水)14:30~16:30締切:2025年7月9日(水)《管理職研修》・働きやすい職場づくり日時:2025年11月26日(水)14:30~16:30締切:2025年11月12日(水)《詳細はこちら》 ◆会社概要株式会社日本教育クリエイト代表者 : 代表取締役 鳥居 敏所在地 : 〒160-0023 東京都新宿区西新宿1-23-7 新宿ファーストウエスト7階設立 : 1975年10月事業内容: <生涯学習事業>医療事務・介護職員初任者研修・介護福祉士実務者研修・登録販売者受験対策講座・カラーコーディネーター等、医療・福祉・薬剤・ カラーに特化した生涯学習事業<人材紹介・派遣>医療・福祉・ITに特化した 人材紹介・人材派遣・委託事業の運営<法人向け研修事業>医療・福祉に特化した法人向け研修事業資本金 : 5,000万円URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2025年07月09日株式会社教育と探求社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:宮地 勘司、以下「教育と探求社」)と三菱UFJフィナンシャルグループは、以下日程にて、金融経済教育の更なる普及を目的として、小学生高学年を対象とした、探究型金融経済イベント「マネージーニアス(Money Genius) ワンダーラボ」(以下 本イベント)を開催することをお知らせします。2025年春に続き、マネージーニアス第2弾として、東京、名古屋、大阪の3都市で、子どもたちが「お金」について楽しく、本質的に学ぶ探究型イベントを開催します。ゲームやワークショップを通じて、「お金ってなに?」「お金とどう付き合っていく?」など、親子で考える1日。未来を自分らしく、真に豊かに生きていくために必須となるマネーマインドセット(お金に対する基本的な姿勢や態度)を育む学びの場を体験できます。マネージーニアスの様子■イベントのおすすめポイント◎ゲームで体験!お金の「力」と「つながり」を探究しようおこづかいを貯めるだけじゃない、お金の力や社会とのつながりをゲームやワークショップで楽しく体験!知識を身につけるだけでなく、自分の考えを深める探究型プログラムです。◎「マネージーニアス受講証明書」プレゼントがんばった証として、参加者全員に修了証をお渡しします。◎親子で一緒に学べる!お子さま1名につき、保護者1名の同伴が必要です。■本イベントの目的金融経済教育の必要性が年々高まる中、子どもたちがお金について話し合い、探究する機会を創出し、単なる知識の習得を超えて、お金に対する意識やリテラシーを育む体験型のイベントです。知っているようで知らない、お金の力や可能性、お金との付き合い方を、本イベントならではの、体験的なゲームやワークショップで学ぶことができます。参加した小学生には、探究活動に取り組んだ証として、「受講証明書」が贈られます。また、夏休みの自由研究にも使える「自由研究シート」をご提供します。■探究型金融経済イベント「マネージーニアス(Money Genius) ワンダーラボ」開催概要<主催>三菱UFJフィナンシャル・グループ<協力>・教育と探求社・一般社団法人ティーチャーズ・イニシアティブ<日程と会場>・みなとみらい会場2025年8月3日(日) 13:20~16:00(13:00開場)MUFGグローバルラーニングセンター神奈川県横浜市西区みなとみらい4丁目8-1・名古屋会場2025年8月9日(土) 13:20~16: 00(13:00開場)三菱UFJ銀行 名古屋ビル愛知県名古屋市中区錦3丁目21-24・大阪会場2025年8月23日(土) 13:20~16: 00(13:00開場)三菱UFJ銀行 大阪ビル大阪府大阪市中央区伏見町3丁目5-6<対象>小学校高学年(5・6年生)*必ず保護者1名の同伴が必要です。<参加費>無料<募集人数>各会場40名(保護者を含め合計80名)<申込期限>・みなとみらい会場 2025年7月25日(金)・名古屋会場 2025年8月1日(金)・大阪会場 2025年8月15日(金)*応募多数の場合は抽選となります。<応募方法>以下のQRコードもしくはお申込みフォームからお申し込みください。各会場ごとにQRコードが異なりますのでご注意ください<お申込みフォーム>8月3日 みなとみらい: 8月9日 名古屋 : 8月23日 大阪 : イベント中で使用するカードゲーム「VALUE」(1)イベント中で使用するカードゲーム「VALUE」(2)イベント中で使用するカードゲーム「VALUE」(3)イベント中で使用するカードゲーム「VALUE」(4)■教育と探求社について所在地 : 〒102-0081 東京都千代田区四番町4-9 東越伯鷹ビル 6F設立 : 平成16年11月26日資本金 : 1億6,338万円事業内容: 「クエストエデュケーション」など探究学習プログラムの企画開発・制作販売、教育支援業役員 : 代表取締役社長 宮地 勘司取締役 米倉 誠一郎(一橋大学名誉教授)取締役 杉浦 治取締役 土屋 恵子URL : ■本件に関するお問い合わせ株式会社教育と探求社 金融経済教育担当Email: bim@eduq.jp Tel : 03-6674-1234 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2025年07月09日たとえ家族の頼まれごとだとしても、お金に関することってちょっと緊張感が漂いますよね。でも、習い事など「○日までに×口座に△円振り込んでおいて!」というような機会は、案外多いものです。今回はそんなお金について、家族から依頼を受けたお母さんに起きた事件です。お父さんから「ジムの会費の引き落としがあるから、口座に入金しておいて欲しい」と頼まれたお母さん。言われたとおりにATMで入金したはずなのですが、お父さんには引き落としができていないとジム側から連絡がきて…。まさか、口座からお金が盗まれてしまったのでしょうか? 果たして犯人は?なんと犯人は入金をした張本人であるお母さん! 調べたところ、自分の通帳に積み立てていたというオチ…。しかし、お父さんの口座とは暗証番号も違うはずなのに、なぜ間違えてしまったのでしょう? なぞ過ぎます。日頃から天然なお母さんの頭の中がミステリーすぎて、家族みんなを混乱させてしまうのでした。みなさんの中でも、超天然な家族に振り回されてしまった話や家族のなぞ過ぎる行動など、愛すべき家族のエピソードがあればぜひ教えてください。イラスト/ 最上うみみ ※このお話は実話を元に編集しています。あなたの「愛すべき家族」のエピソード募集中!当たり前のように一緒に暮らしてるけど、この常識ってわが家の家族だけ? 小さい子どもって奇想天外なことするから面白い! ついクスッと笑ってしまうけど、私の自慢の家族。そんな読者から投稿された「愛すべき家族」のエピソードを4コマ漫画でご紹介。ぜひあなたもエピソードを投稿してみませんか?記事下のアンケートフォームより投稿してください。
2025年07月09日質問形式で進められ、低学年からでも始めやすいと評判のサカイクサッカーノート。スポーツメンタルコーチであり、ノートの開発者である藤代圭一さんとサカイクキャンプのヘッドコーチを務める菊池健太コーチが、サカイクサッカーノートの工夫の秘密や書くことがサッカー上達につながる理由について対談。前編のテーマは、サッカーノートが書けないという子どもの背景について、さらにサッカー上達のためのノートの活用について考えます。(構成・文:木村芽久美)【サッカーノート関連記事】しっかりご飯を食べるなど生活面でも変化が!JACPA東京FCの3年生がサッカーノートを書き始めて自ら成長を感じること■子どもたちが自分で考え、判断する経験値を増やすためにサッカーノートは生まれた菊池:保護者もそうなんですが、サカイクキャンプに参加してくれている子の中でも「考える力を身につけたい」って言っている子たちが非常に多くて。その中の一つとして、このサッカーノートがすごく有効的なんじゃないかと思っているんです。改めてサカイクサッカーノートにどんな仕掛けがあるのか、教えていただきたいなと思っています。藤代:キャンプに一緒に参加させていただく中で、「自分で考える」ことをすごく大事にしていると実感したんです。自分で考え、判断した行動の裏には、成功しようと失敗しようと、必ず自分なりの経験値が溜まって、それが次に生かされていきます。そのサイクルをもっとサポートしたいと思った時に、「自由に書きなさい」では、なかなか書けないっていうこともわかったので、まずは僕たちが「こんなことを考えられたらいいかもね」という提案をしたいと思って作ったのが、サカイクノートです。■子どもたちの「何を書いたらいいのかわからない」を解決する工夫とは?藤代:まず子どもたちがどんなことで困っているのか、一つ目が「コーチからノートを書きなさいって言われるんだけど、何を書いたらいいかわからない」という悩みがありました。菊池:そうなんです。何を書いたらいいかわからないっていうのは、一番選手たちが思っているところなんですよね。藤代:ただ、それを指示や命令の形にはできるだけしたくなかったので、質問形式という形にしたんです。ノートの14ページ目に「〈試合・練習〉が終わったときにどうなっていたら最高ですか」「そのためにどんな工夫をしますか?」という質問があるのですが、この二つの質問をするだけで、なんとなく参加したキャンプや普段の練習でも、自分事として主体的に取り組むようになりますし、その結果、練習の質も高めることができます。菊池:「どうなっていたら最高ですか」っていう言葉も、選手たちがワクワクして「今日こんなことやりたいな」っていうイメージが見えてくると思うんです。キャンプ中も書くこと自体が苦手な子っていますが、その苦手な子も楽しそうに書き始めるところが、すごく魅力的だなと思っています。■サッカーノートは失敗していい場所。ノートにたくさん書いて思考を繰り返すことが、プレーの再現性につながる藤代:二つ目が、書いたら書いたで「大人に怒られて書きたくなくなる」ということが課題としてあって。「漢字が違う」「もっと工夫して書いて」って怒られちゃう。何書いたらいいかわからない上に頑張って書いたのに、怒られてしまって悲しい気持ちになる。そうした声があることが、子どもたちのヒアリングからわかってきました。サッカーのことで怒られるならまだしも「きれいに書きなさい」「もっと工夫して書きなさい」ということが理由で怒られることもある。そうした中で、ある程度大人が書いて欲しいことがあるんだなということに、ようやく気づいたんです。菊池:藤代さんがキャンプの時に「わからないのも正解だよ」て、選手たちに仰っていたので、僕もキャンプ中、ノートを配った時には「わからなければ、わからないでもいいよ」と伝えるようにしたんです。藤代:いいですよね。選手たちの書くハードルも下がりますし、まずは、自分で考えて、書いてみることが大切なんです。サッカーのトレーニングを繰り返しする目的って、試合で体が無意識に反応してしまうような形で、動けるようになるのを理想とするからじゃないですか。その無意識化ができるようになるまでには「どう考えたか」があるはず。だからノートではたくさん失敗していいし、自由に考えをめぐらせていいんです。試行錯誤をたくさん繰り返していくと、それが洗練されてピッチ上で表現されます。練習の部分でも、ミスとか正解ばかりを追い求めてしまうと、すごく堅苦しくなってしまって、試合ではさらに窮屈になってしまう。菊池:緊張感もありますしね。藤代:そうなんですよ、プレッシャーも感じると思うし。やっぱりサッカーって、いくつもプレーの選択肢があって正解がないスポーツだと思うんですけど、「答えはこれだよ」と僕たち大人が方向性を決めすぎてしまうと、今度は僕たちの顔色を伺って、ノートも書き始めちゃうんですよね。そうすると、コーチが褒めている子の書き方が正解なんだと同じようなことを書き始めちゃう。菊池:仰る通りで、みんなきれいなこと書いてくれるんですけど、それが本当に本音なのかなと思うこともあります。大人がその妨げにならないようにしないことも大切ですね。■ノートを書いたら終わりではなく、コミュニケーションツールとして活用することが重要藤代:まずは子どもたちがノートに書いてくれることが大事ですし、ノートに書いたら終わりではなくて「どうしてこの答えを書いたのか」「どうしてそう思うのか」と、ノートがコミュニケーションツールとして活用されることを重要視しています。だから「本当に困っていること」「本当はこうなりたい」「今こんなことに取り組んでいる」みたいな正直な気持ちで書けているかどうかというところも大事なんです。菊池:選手一人ひとりのノートを細かく見る時間があるんですけど、そこで「僕らが伝えようとしていることが伝わっていたんだな」と確認できたり、反対に「これってあんまり伝わってなかったんだな」と知ることができたり、僕らのスタッフミーティングの反省材料にもなっているんです。言葉の使い方だったり、伝わっていなかった部分に対する僕らのアプローチが少し弱かったなっていうのがわかって、午後のトレーニングでは修正したり。選手の考えを知れるので、すごく役に立っているし、大事なコミュニケーションのひとつでもあります。藤代:菊池コーチが仰ったように、僕たち指導者は、理想としては伝えたこと全てを受け取って欲しい。けれど、子どもたちにも成長のタイミングもありますし、コンディションも違うし、今までやってきた経験とか知識、技術が全然違うので、一人ひとり受け取れるものが全然違います。だからノートを通して一回アウトプットしてくれたものを見ることができると「彼には今これがすごく印象に残ったらしい」と、彼らの頭の中がわかるんですよね。菊池:本当、そうですね。藤代:具体的にはノートの15ページの「今日の自分は何点だった?」「うまくいったこと・いかなかったことは何ですか?」「どのようにすれば、より良くなりますか?」と、この辺りの質問に答えられると、まず自分の中で頭の中を整理することができると思います。子どもたちがどんなことを学び、どんなことを工夫しようとしているのか、頭の中を知ることができるので、そうすると菊池コーチが言ってくれたように「ここまでは伝わったな」「この子にはまだちょっと伝わりきれなかったから後でフォローしようかな」と、一人ひとりへの細かい対応策につながるので、ノートを活用できているんじゃないかなと思います。■書くことで振り返りの技術が身に付く。うまくいったことにも目を向けさせる菊池:最初はみんな悪かったことや、うまくいかなかったことばっかり書くんですよ、反省ノートみたいに。このノートでは両方書くことができるので「もっとよかったことも探してみようぜ」っていう声をかけると、「こんなこともできた」「こんなことが楽しかった」と出てくる。藤代:そうなんですね。菊池:サカイクキャンプって生活面でも成長できる部分があるので、別にプレーだけじゃなくても「生活の中でこんなチャレンジができたとかでもいいよ」って伝えると、表情も明るくなるんです。日本人の気質なんですかね(笑)。「いいところいっぱいあるのに」って悩ましくもあります。藤代:うまくいったことって、意識しないとなかなか見つけられないんです。でも、それを見つけようとする意識こそが、次の成長につながると僕は思っています。サッカーは、チャレンジしたことがうまくいかなくても、すぐに次、またその次へと切り替えていくことが求められるスポーツですよね。でもその"切り替える力"って、試合の中だけで身につけるのは難しい。だからこそ、毎回の練習や試合、あるいはキャンプの中で「うまくいったこと」を振り返ることを繰り返していく。その積み重ねが、やがて無意識でもポジティブに動ける自分をつくっていくと思っています。菊池:確かにそうですね。藤代:うまくいったことを意識的に探すことをして欲しいなと思っています。サッカーってチャレンジしたことがうまくいかなかったとしても、次、またその次...って切り替えていくことが試合中求められるじゃないですか。そうした時に、じゃあどうすればできるようになるかというと、やっぱり試合だけでそれをやるのは難しいですよね。意識的に毎回の練習や試合の時、もしくはキャンプ中に何度も繰り返し行って、自分自身の中でそれが習慣化していくと、意識せずともそれが発揮されるようになっていきます。菊池:そういうメンタリティーの部分って、ピッチ外でも人として成長するために大事な部分ですよね。そのためにもうまくいったこと・いかなかったことの両方が書けるようになった方がいいですね。藤代圭一(ふじしろけいいち)一般社団法人スポーツリレーションシップ協会代表理事。教えるのではなく問いかけることでやる気を引き出し、考える力を育む『しつもんメンタルトレーニング』を考案。全国優勝チームや日本代表選手など様々なジャンルのメンタルコーチをつとめる。2016年より全国各地に協会認定インストラクターを養成。その数は350名を超える。選手に「やらせる」のではなく「やりたくなる」動機付けを得意とする。新刊に「私を幸せにする食事」(東洋館出版)がある。菊池健太(きくちけんた)<資格>日本サッカー協会C級JFA公認キッズリーダーキッズコーディネーショントレーナー佐倉市立井野中学校サッカー部外部指導員<経歴>VERDY花巻ユース 日本クラブユース選手権出場(全国大会)中央学院大学 千葉県選手権 優勝千葉県1部リーグ 優勝
2025年07月08日保育・児童発達支援施設「元気キッズ」を運営する株式会社SHUHARI(埼玉県志木市、代表:中村 敏也)は、地元で人気のベーグル専門店「GES BAGEL WORKS(ジーズベーグルワークス)」と連携し、保育園のお迎え時に当日の朝焼き上げたベーグルを受け取れる保護者向けの新サービス「ベーグルお届け便」を2025年6月より本格始動しました。この取り組みは、多忙な保護者の買い物負担を軽減し、食を通じた家族のコミュニケーション創出を目的としており、朝霞市での試験導入を経て、新たに新座市・志木市を含む3市へ拡大します。元気キッズ×GEs BAGEL WORKS■試験導入で大好評の「ベーグルお届け便」が新座・志木エリアにも拡大!本サービスは、2024年度に朝霞市内の元気キッズ施設で試験的に実施され、大きな反響を呼びました。保護者向けに販売したベーグルは、即日で予約分が完売。「子どもと一緒に朝食に楽しめた」「受け取りが便利」「また利用したい」といった声が多数寄せられました。こうした好評を受けて、2025年度より対象エリアを朝霞市内に加え、新座市・志木市の元気キッズグループの施設にも拡大。より多くのご家庭に、安心・安全でおいしい焼きたてベーグルをお届けします。子どもたちの食と未来を育むGEs BAGEL WORKSのベーグル■ベーグルを通して生まれる、家族の明るい朝食時間「家族で囲む朝のひとときを、もっと笑顔あふれる時間にしたい」そんな想いから生まれた「ベーグルお届け便」は、地元朝霞市の人気店「GEs BAGEL WORKS」と提携し、保育施設でのお迎え時にベーグルを受け取れる便利なサービス。週末の朝、子どもと一緒にベーグルを楽しむ、そんな時間を保護者にお届けします。保育施設での受け取りというスタイルは、忙しい保護者の買い物負担を軽減するだけでなく、食を通じて家族の会話やつながりを育むきっかけにもなります。実際、厚生労働省の「令和5年版厚生労働白書」によれば、共働き世帯数は年々増加傾向にあり、家族で過ごす時間、とりわけ“朝の食事の時間”はますます貴重なものとなっています。(出典 )当社では、そんな大切なひとときを、よりあたたかく、笑顔あふれるものにしていきたいと考えています。■GEs BAGEL WORKS(ジーズベーグルワークス)についてGEs BAGEL WORKS ロゴ2020年に埼玉県朝霞市にオープンした同店(現在は埼玉県志木市に移転)は、地元のふるさと納税返礼品にも選ばれるほどの人気店。無添加、天然酵母、北海道産小麦「春よ恋」を使用し、ひとつひとつ丁寧に手作りされたベーグルは、開店後すぐに完売することも多い注目の存在です。アレルギーにも配慮し、乳製品・卵不使用のため小さなお子様も安心して食べられるのが特長。地元名産のにんじんを使用したベーグルはwebメディアや雑誌などにも取り上げられました。■今後の展望元気キッズとGEs BAGEL WORKSは今後、施設内でのベーグル作り体験や食育ワークショップなど、子どもたちの「食育」にもつながる活動を展開予定です。保護者のニーズに応えながら、地域の中で「食」を通じた笑顔とつながりを広げていきます。家族でおいしいベーグルを楽しむ明るい食卓【サービス概要】サービス名:ベーグルお届け便提供開始日:2025年6月より本格実施対象 :元気キッズグループの保育園・児童発達支援施設をご利用の保護者(朝霞・新座・志木エリア)内容 :提携ベーグル店のベーグルを、保育施設のお迎え時間にお届け・販売(水・木曜日を中心に実施予定)■株式会社SHUHARI 代表取締役 中村 敏也 コメント代表 中村 敏也この『ベーグルお届け便』は、単に利便性を提供するだけのサービスではありません。地元の魅力あるお店と連携し、食を通じて地域とのつながりを育み、ご家庭には“笑顔の朝”をお届けしたいという思いからスタートしました。今後は、保護者の皆さまの声を参考にしながら、子どもたちの学びにもつながるような“食育体験”など、園だからこそ実現できる価値を創造してまいります。■元気キッズグループ(株式会社SHUHARI)について元気キッズ ロゴ株式会社SHUHARIが運営する元気キッズグループは、「どんなGENKIもうけとめる」をスローガンに、子どもたちの個性と可能性を最大限に伸ばし、保護者が安心して預けられ、職員が誇りを持って働ける地域社会に根差した保育・療育サービスを提供することを目指しています。埼玉県志木市、朝霞市、新座市などを中心に、認可保育園、小規模保育園、児童発達支援施設など、合計28施設を運営し、約390名の職員が在籍しています。会社名 :株式会社SHUHARI所在地 :埼玉県志木市本町5-8-5 中村ビル2F代表者 :代表取締役 中村 敏也設立 :2006年7月事業内容:保育施設の運営、保育所・児童発達支援のコンサルティングなどコーポレートサイト: 元気キッズHP : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2025年07月08日将来を担う子どもたちは、「政治」や「選挙」をどう感じている?同調査は、「進研ゼミ 小学講座」の小学生3年生から6年生の会員のうち6,560人(女子4,324/男子1,677人/性別無回答・その他559人)を対象に、2025年6月27日〜29日に実施。将来を担う子どもたちが「政治」や「選挙」についてどう感じているのか、また、どのような社会を望んでいるのか、回答からみえる子どもたちの意識をまとめています。1.選挙の認知 【単一選択】「7月に選挙があることを知っていますか?」という問いに対し、「知っている」と答えた小学生は51.2%でした。一方で約4割が「知らない」と回答し、「分からない」と合わせるとほぼ半数に。小学生にとって、選挙はまだあまり話題にならないものであることがうかがえます。2.選挙への参加意欲 【単一選択】「18歳になったら選挙に行きますか?」という問いに対し、「行くと思う」27.8%、「たぶん行くと思う」23.8%と前向きな意識が約5割を超えました。「分からない」「考えていない」という声も多い一方で、多くの子どもたちが“選挙に行くこと”に前向きな気持ちを持っていることが分かります。3.家庭での会話 【単一選択】「おうちの方と選挙の話をしたことがありますか?」という問いに対し、「よく話をする」6.9%、「たまに話をする」26.2%にとどまり、「話をしない」「ほとんど話をしない」が合わせて63.2%となりました。家庭で政治や選挙について話す機会が限られている現状が明らかになりました。4.もし自分が総理大臣になったら?【自由回答】「戦争をなくす」「平和な世界にしたい」など、戦争や平和実現に関連する回答が約4割と最多となりました。続いて「物価を下げる」「教育を無償に」など、生活や経済を良くしたいという声も多く寄せられました。中には、「学校の先生をAIにしてほしい」「推しのグッズを無料配付」など、自由な発想やデジタル社会を反映した声も目立ちました。また、「同性結婚を可能にしたい」など多様性を反映した意見も見られ、社会課題に対して具体的な考えをもつ子どもたちの姿がうかがえます。特徴的な回答をピックアップ・「AIの先生や自販機を学校に置きたい」「授業を全部オンラインにしたい」・「推しのグッズを無料で配ってほしい」「学校にスマホを持ってきていいようにしたい」・「男女の差をなくしたい」「同性結婚を可能にしたい」・「少子高齢化対策をしたい」「子育て支援を充実させたい」・「お米を安くしたい」「米農家を支援したい」「食料自給率を上げたい」5.総理大臣に求める人物像【自由回答】「優しい人」「嘘をつかない人」「みんなのことを考えてくれる人」が上位を占め、子どもたちは“頼れる人格”に重きを置いていることが分かりました。きちんと向き合ってくれる人であることが、信頼の条件のようです。6.理想のリーダー像【自由回答】総理大臣になってほしい人を聞いたところ、「ドラえもん」が堂々の1位。そのほかにも名探偵コナン、『鬼滅の刃』の「炭治郎」や「アンパンマン」など、やさしさと正義感をもったキャラクターが多数登場。Snow ManやMrs. GREEN APPLEなど“推し”の名前もランクインし、子どもたちがリーダーに求める資質として身近さや信頼感を重視していることがうかがえます。7.法律への意識 【自由回答】「自分で法律をつくれるとしたら?」の問いには、「いじめをなくす」「ゴミ拾いの義務化」「戦争禁止」など、具体的な社会課題に向き合う声が多く寄せられました。一方で「毎日パフェOK」「授業は全部ゲームで」など、ユニークな案も。法律の意義や影響について慎重に考える意見もあり、子どもたちの多様な視点が表れています。特徴的な回答をピックアップ・「学校の授業は全部ゲームの授業にすること」・「アイスクリームか、パフェが毎日食べられる法律」・「国民が納得するまで可決してはいけない法律」8.社会課題へのまなざし【単一選択】「日本の社会課題の中で、一つだけよくできるとしたら?」という問いに対し、最も関心が高かったのは「地球温暖化や環境の問題」、次いで「戦争の不安」、「いじめ」など、子どもたち自身が感じる不安や違和感に関わるものでした。「貧困」や「少子化」などの社会構造に関心を寄せる声もあり、社会課題を自分の生活に引き寄せて捉える姿が見られました。調査概要・「進研ゼミ 小学講座」の利用者を対象にしたWeb調査・調査対象:全国の小学3〜6年生の男女・実施時期:2025年6月27日〜6月29日・有効回答数:6,560件(女子4,324/男子1,677人/性別無回答・その他559人)※同調査では、設問ごとに選択式と自由回答形式を併用。選択式で傾向を把握しつつ、自由回答では子どもたちの生の声を抽出しました。ベネッセコーポレーション(マイナビ子育て編集部)
2025年07月08日「これ、どうやって開けるの?」「〇〇ちゃんに『遊びたくない』って言われた……どうしよう?」――子どもの「困った!」に、つい手を差し伸べてしまうことはありませんか?でもじつは、その「困った」こそが成長のチャンス。答えがすぐ手に入るいまの時代だからこそ、子どもが自分の力で壁を乗り越える「問題解決力」が重要になっています。「うちの子、すぐ諦めちゃって」「何でも『わからない』って言うんです……」そんな悩みを抱える親御さんも多いはず。でも大丈夫。問題解決力は、日常のちょっとした工夫で確実に育てることができるのです。本記事では、専門家の意見をもとに、子どもの問題解決力の伸ばし方について具体的に解説します。子どもの「問題解決力」とは?いまの時代に欠かせない理由「問題解決力」とは、目の前の課題やトラブルに対して適切な方法で解決する力のことであり、勉強や人間関係、日常生活などあらゆる場面で必要とされます。特にこれからの時代は、答えのない問題に向き合う力が求められるため、与えられた情報を覚えるだけでは対応できません。柔軟な思考と行動力を育てる「問題解決力」は、まさに子どもの将来を支える基盤となるでしょう。探求型学習教室「LOUPE(ルーペ)」を運営する伊東美波氏は、問題解決力を育む探求学習の重要性を説きます。自分で問いを立て、自分なりの答えを見つけるプロセスを大切にする探求学習。それを学ぶことで、問題に直面したときの “モヤモヤ” をそのままにせず、言葉にして整理する力が身につき、次の一歩を後押しするのだと言います。問題解決力の土台を築く「感情の整理」は、子どもだけでなく大人もぜひ身につけたいところ。トラブルに対して「いまどんな気持ちなのか」を冷静に考え、家族や仲間と共感し合い、解決策を見つけ出すことが求められるため、人生をより豊かに楽しくするのにも一役買ってくれそうですね。次項では、さまざまな分野の専門家の意見をもとに、「子どもの問題解決能力を育むために家庭でできること」について解説していきます。調理体験で育む!子どもの実践的「問題解決力」の育て方【松島悦子氏】食育や家族社会学を専門とする松島悦子氏は、「子どもの問題解決力を伸ばすのに “調理体験” は大いに役立つ」ことを明かしています。調理の過程には、材料をそろえる、手順を考える、途中の失敗に対応する……など小さな課題が次々と出てきます。こうしたプロセスを自分で乗り越えることが、実践的な問題解決力の土台になるのです。さらに、調理は小さな成功体験を積み重ねる作業でもあります。「ひとつできたら、次はちょっとだけ難しいことに挑戦する」ことで、達成感を味わいながら自己効力感や自信も育まれていくでしょう。松島氏は「親は細かく口を出すのではなく、必要な手順を伝えたらあとは極力見守ってほしい」とアドバイスします。調理を通して得られる「考えて行動する力」は、変化の激しい社会を生きる子どもたちにとって、大きな武器になるはずです。【問題解決力の育て方】休日などに子どもと一緒に料理をする機会をつくるできる工程は子どもに任せ、親は「見守る」姿勢を意識する成功したらすぐ次の課題へ。「少し難しいこと」に挑戦させてみる関連記事子どもに「調理」をさせるメリット。料理をする子・しない子の“内面”の大きな違い(この記事はアフィリエイトを含みます) 「食育」への関心が高まるなか、「親元を離れたときに困らないように……」と…親の “聞く力” がカギ!子どもの問題解決力を伸ばす関わり方【瀬川文子氏】子どもの問題解決力を育むにあたり、「親の聞き方」にヒントが隠されているのをご存じですか?心理学や教育学をベースにした親子コミュニケーションプログラム「親業」の実践を通じて、多くの家庭に寄り添ってきた親業訓練協会の瀬川文子氏によると、子どもの話を聞くときには「受動的な聞き方」と「能動的な聞き方」の2つを意識することが大切なのだそう。たとえば、うなずく・黙って聞くなどの「受動的な聞き方」に加えて、子どもの言葉を繰り返す・言い換える・気持ちを汲み取るといった「能動的な聞き方」が、問題解決力を育むのに効果的なのだといいます。特にこの “能動的に聞く” 姿勢が、子どもに「自分の気持ちが受け止められた」という安心感を与え、自ら考えて解決策を導き出す力へとつながっていきます。大事なのは、子どもの気持ちに共感し、寄り添うこと。充実したコミュニケーションは、子どものあらゆる能力を伸ばすカギになりますよ。【問題解決力の育て方】子どもの話には、うなずきや促しなど “受け止める” 姿勢をもつ言葉を繰り返す・言い換えるなど、能動的な聞き方を意識する気持ちに共感し、答えを急がず子ども自身の考えを待つ関連記事繰り返す、言い換える、気持ちを汲む。親の「能動的な聞き方」が、子どもを問題解決に向かわせる(この記事はアフィリエイトを含みます) アメリカの臨床心理学者であるトマス・ゴードン博士が、心理学、教育学、発…思考ツールで育てる!子どもの「原因と結果を考える力」【飛田基氏】「幼い子どもは目の前の欲求に従って行動しがちで、長期的な視点をもつのが難しい」と語るのは、NPO法人・教育のためのTOC日本支部で思考ツールの普及に取り組む飛田基氏です。子どもたちがよりよく考え、行動できるようになるには、日常のなかで 「因果関係を整理する力」を育てていくことが大切だと話します。たとえば、「この行動をしたら、次に何が起こるか」「こうすると、どんな結果になるか」といった “原因と結果のつながり” を言葉にする機会を増やすことで、子どもは自分の選択を客観的に見つめられるようになるでしょう。過去のインタビュー記事に詳しい方法が紹介されているので、ぜひ参考にしてくださいね。この力は、目の前の課題に冷静に向き合い、最適な解決策を見つけ出す土台になります。楽しみながら思考の訓練を重ねていくことで、問題解決力はもちろん、「長期的な視点で考える力」も自然と育っていくでしょう。【問題解決力の育て方】日常のなかで「行動→結果」の流れを一緒に整理する習慣をつける子どもが自分の選択を言葉にできるよう促す思考ツールを使って “考え方” の型を身につける関連記事子どもの考える力を伸ばす「3つの思考ツール」(後編)――NPO法人・教育のためのTOC日本支部マスターリードファシリテータ・飛田基さんインタビューpart3(この記事はアフィリエイトを含みます) イスラエルの物理学者・エリヤフ・ゴールドラットが提唱するTOC(制約理論…ストレスに負けない!「選べる力」が子どもの問題解決力を育む【小関俊祐氏】ストレスとの向き合い方という観点から、子どもの問題解決力を育む方法を提唱しているのは、日本ストレスマネジメント学会で子どものメンタルサポートにも携わる小関俊祐氏です。ストレスへの対処法には、「情動焦点型」と「問題解決型」の2種類があります。「情動焦点型」とは、過去の出来事など自分の力ではどうにもできない問題に対して気分転換を図る方法。「問題解決型」は、たとえば明日のテストのようにこれから起こることによるストレスに対して、行動を通して対処する方法です。「問題解決型」において、ストレスを回避する手段は多いほどよいとされており、小さいうちは親が “いくつかの手段” を提示する必要があります。たとえば、勉強に集中できないという悩みに対して、親が付き添って勉強する、ひとりで部屋にこもる、塾に通うなど、複数の方法を一緒に考えることが有効です。大切なのは、親が「これが正解」と決めつけず、子ども自身が納得できる形で選べるようにサポートしていくこと。そうした積み重ねが、ストレスに柔軟に対処しながら解決策を導く力を育ててくれるのです。【問題解決力の育て方】子どもが感じているストレスの“種類”に合わせて、対応を変える解決のための手段をいくつか示し、子ども自身に選ばせる親の意見を押しつけず、「一緒に考える姿勢」を大切にする関連記事子どものストレスを軽減させる“ストレスコーピング”。選択肢は多ければ多いほどいい「ストレスコーピング」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。ストレスとうまくつき合うための方法である「スト…よくある質問(FAQ)|問題解決力の育て方Q1. 問題解決力って、具体的にはどんな力のこと?A. 問題解決力とは、目の前の課題に対して自分で考え、選び、行動しながら解決に導いていく力です。正解が一つではない現代においては、「どうすればいいか」を自分で判断する力が欠かせません。困ったときに立ち止まらずに一歩踏み出せる力、それが問題解決力の本質です。Q2. 幼児や低学年の子にも、問題解決力は育てられますか?A. はい、育てられます。たとえば「靴が見つからない」といった小さな困りごとでも、「どこで脱いだかな?」「昨日はどこに行った?」と一緒に考えることが立派なトレーニングになります。年齢に合わせた「考える経験」を積み重ねていきましょう。Q3. 失敗ばかりしていると、子どもが自信をなくさないか心配です。A. 失敗は、じつはとても貴重な学びのチャンスです。大切なのは、その失敗をどう受け止め、次にどうつなげるか。親が「失敗してもいいんだよ」と受け止めてあげることで、子どもは安心してチャレンジできるようになります。成功体験とあわせて、失敗体験も “自信” につながります。Q4. 親がどこまで手伝うべきか、判断が難しいところです。A. つい手を出したくなりますが、まずは子どもに考えさせてみましょう。すぐに答えを与えるのではなく、「どうしたい?」「ほかに方法はあるかな?」と問いかけることで、自ら考える力を引き出せます。親は “見守る姿勢” を意識してサポートすることがポイントです。Q5. 問題解決力を育てるのに役立つ日常的な習慣はありますか?A. 料理や買い物、遊びのなかでも育てることができます。たとえば「卵がないけど、どうする?」など、日常のなかで自然に「考える→選ぶ→行動する」機会をつくってあげましょう。無理なく、楽しく取り入れられることが長続きのコツです。***子どもの「問題解決力」は、変化の激しい時代をたくましく生きるために欠かせない力です。そしてその力は、特別な教育プログラムで育まれるものではありません。親ができることは、先回りして問題を解決してあげるのではなく、「考える時間」を与えて、見守りながら寄り添うこと。そして、ときには一緒に悩みながら、答えにたどり着く過程を共有しましょう。小さな「できた!」の積み重ねが、これからの時代を生きる確かな力となっていくはずです。文/野口燈(参考)STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|小学校でも注目の「探求学習」を家庭で!「なぜ?どうして?」を“生きる力”に変えよう【探求型教室のテーマと実践例つき】STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|子どもに「調理」をさせるメリット。料理をする子・しない子の“内面”の大きな違いSTUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|繰り返す、言い換える、気持ちを汲む。親の「能動的な聞き方」が、子どもを問題解決に向かわせるSTUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|子どもの考える力を伸ばす「3つの思考ツール」(後編)ーーNPO法人・教育のためのTOC日本支部マスターリードファシリテータ・飛田基さんインタビューpart3STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|子どものストレスを軽減させる“ストレスコーピング”。選択肢は多ければ多いほどいい
2025年07月08日雲云テクノロジー株式会社(本社:東京都千代田区)は、2025年7月8日(火)0:00から7月19日(土)23:59まで、CuboAi公式サイトおよびAmazon公式ストアにて、「CuboAi プライムデーセール」を開催いたします。暑い夏でも、お子さまの体調管理や快適な睡眠環境づくりをサポートするCuboAiスマートベビーモニターを、年間最安値となる特別価格でご提供いたします。最大18,960円OFF!プライムデーセール開催【セール概要】■第1弾:プライムデーセール期間 :2025年7月8日(火)0:00~7月14日(月)23:59開催場所:CuboAi公式サイト/Amazon公式ストア割引方式:割引価格にて提供■第2弾:プライムデー延長セール期間 :2025年7月15日(火)0:00~7月19日(土)23:59開催場所:CuboAi公式サイト(クーポンコード割引:PRIMEDAY25)/Amazon公式ストア(ポイント還元での実質割引)■対象商品・特別価格 ※税別商品名 :CuboAi スマートベビーモニター(第3世代)通常価格 :51,800円セール価格:35,040円割引額 :16,760円 OFFCuboAi スマートベビーモニター(第3世代)商品名 :CuboAi 赤ちゃんねんね見守りセット通常価格 :66,800円セール価格:47,840円割引額 :18,960円 OFFCuboAi 赤ちゃんねんね見守りセット※赤ちゃんねんね見守りセットは、スマートベビーモニター(第3世代)とベビーセンサーパッドのお得なセット商品です。【夏の子育てをサポートする CuboAi スマートベビーモニター(第3世代)の特徴】赤ちゃんをしっかり見守る多数の機能■快適な睡眠環境をサポート温湿度センサー搭載:室内環境が快適範囲を超えたらスマートフォンにお知らせAI子守唄機能:慣れない場所でも快適なねんねタイムを演出■安心の見守り機能顔覆われカバー&寝返りアラート:本体内蔵AIで旧モデルから6倍高速検知2.5K QHDカメラ:スマートベビーモニター史上最高画質(※)で細部まで鮮明過去72時間の自動録画:無料で最長3日間分の映像保存が可能顔覆われカバー防止、寝返りアラート■成長記録機能成長トラッキング:アクセサリー不要の自動身長測定機能を世界初※実現睡眠分析:詳細な睡眠レポートで赤ちゃんの快眠をサポート睡眠分析■家族での共有家族シェア機能:最大8デバイスで簡単共有※2025年当社調べ【メッセージ】赤ちゃんの睡眠環境をしっかり管理暑い夏の季節は、赤ちゃんの体温調節や室内環境管理がより重要になります。CuboAiスマートベビーモニターは、温湿度センサーによる環境モニタリングと高精度なAI見守り機能で、ママパパの心配を軽減し、安心できる子育て環境をサポートいたします。今回のプライムデーセールでは、より多くのご家庭にCuboAiをお届けし、夏の子育てを応援したいという想いから、年間最大級の割引を実施いたします。【セール実施チャネル】■CuboAi公式サイトURL: 全期間割引価格(延長期間はクーポンコード入力で割引)■Amazon公式ストアURL: プライムデー期間は割引価格+延長期間はポイント還元で実質割引■お得な情報をLINEでお届けCuboAi公式LINEアカウントでは、セール情報やお得なクーポン情報を配信中です。CuboAi公式LINE: ■SNS公式アカウントInstagram : X (旧Twitter) : LINE公式アカウント: ※不具合や製品自体に関連するお問い合わせはメールまたは公式LINE、CuboAiアプリのカスタマーサポートへお願いいたします 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2025年07月08日普段、何気なく使っている日本語でも、いざ子どもに説明するとなると困ってしまうことってありませんか? とくにまだ漢字がわからない幼い子に「同音異義語」を理解してもらうのは、なかなかハードモードではないでしょうか。今回はまさに、同音異義語で息子さんが可愛らしい勘違いをしてしまい、パパがあたふた。日本語って難しい〜! と思わず叫びたくなるようなエピソードです。主人公は、4歳の息子さんを持つパパ。ブロックを拭いていると息子さんがお手伝いを申し出てくれたので、何気なく感謝の気持ちをつぶやいたところ…。働き手という意味の「人手」と、海の生き物の「ヒトデ」。どちらも「ひとで」と発音するのはいっしょなので、息子さんが勘違いするのは無理もないですよね。「人手」を4歳の子どもにもわかりやすく説明するのも悩ましいし、日本語って本当に奥が深いです。それにしても、「ヒトデじゃなくてタコならいい」という息子さんの発言も、ツッコまずにはいられません。何とも微笑ましいエピソードでした。みなさんの中でも、お子さんの勘違いや珍発言など、愛すべき家族のエピソードがあればぜひ教えてください。イラスト/ 最上うみみ ※このお話は実話を元に編集しています。あなたの「愛すべき家族」のエピソード募集中!当たり前のように一緒に暮らしてるけど、この常識ってわが家の家族だけ? 小さい子どもって奇想天外なことするから面白い! ついクスッと笑ってしまうけど、私の自慢の家族。そんな読者から投稿された「愛すべき家族」のエピソードを4コマ漫画でご紹介。ぜひあなたもエピソードを投稿してみませんか?記事下のアンケートフォームより投稿してください。
2025年07月08日「パニック中の記憶がない」という衝撃の告白現在16歳、高校生の息子は、10歳でASD(自閉スペクトラム症)の診断を受けました。慎重で落ち着きがなく、初めての場所やいつもと違うことに弱い、急な予定変更など見通しが立たないと不安になる、目や耳が過敏などの特性があります。幼い頃から癇癪は見られていましたが、小学3年生になると、担任の先生との相性が合わないのか、パニックの激しさが増し、全力で泣き叫んだり、自傷行為をしようとするようになりました。そして小学4年生のある日、息子が突然私のところへ来て、衝撃的な言葉を口にしました。「パニック中の記憶が無い。居ない人の声が聞こえる」Upload By ユーザー体験談それまでは、スクールカウンセラーと協力し、パニックが起こる前に次の行動を予告したり、学校へ行く準備を手伝ったり、イライラした時には深呼吸を促すなど、さまざまな対策をしてきましたが、さすがにこれは深刻な状況だと感じました。息子の言葉をスクールカウンセラーに伝えたところ、即座に「それは病院に連れて行ったほうがいい。家族の努力だけじゃどうにもならないから、薬の処方などについても相談してみましょう」と言われ、「前に療育に通っていたときに診てもらっていたところにカルテがあるはずだから、まずはそこに相談してみてはどうでしょう」とアドバイスを受けました。年長から小1まで通っていた発達支援施設には医師が常駐し、そこに受診していました。ですが、連絡してみると予想外の返答が返ってきました。「小児科ではなく児童精神科へ」思春期外来のある精神科病院への転科すぐ発達支援施設に問い合わせたところ「最後の受診から何年も経っているため、初診まで半年かかります。半年後には状況も変わっていると思いますし、息子さんはもう10歳なので、症状からも小児科ではなく児童精神科で診てもらったほうが良いと思います」と言われました。そして、思春期外来のある精神科病院を教えてくれました。紹介状についてダメ元で聞いてみたところ、「紹介状を書くにも初診が必要ですが、お子さんが改めてこの施設で受診しなくても、これからかかる先の病院に情報を提供できます」とのこと。この施設が初診まで半年かかるのは知っていましたし、通っていたのはかなり前なので、ほかの病院に変わることに特に抵抗はありませんでした。地元で子どもが通える精神科についての知識は全くなかったので、別の病院を教えてもらえたのは大変ありがたかったです。すぐ教えてもらった病院に電話したところ、「思春期外来の先生が〇曜日に来ます。予約は要らないので、その曜日の午前中に来てください」と言われ、幸いにも割とスムーズに受診することができました。問診表と持参した過去の発達検査の結果で診断、リスペリドンを処方紹介された精神科病院はとても混んでいました。問診票の項目が多かったため、母子手帳を確認しながら小さい頃のことを思い出して記入、さらに問診でいろいろと聞かれたあと、職員さんが息子に「先生が原因を調べてくれるからね」と言ってくれました。診察では問診票と家から持参した過去の発達検査の結果を見て、先生からあっさりと診断を受けました。「発達障害ですね。保育園で落ち着きが無くて加配の先生が付いていたことからも、ASD(自閉スペクトラム症)で間違いないと思います」そう言って、紙に「自閉スペクトラム症」と書いて渡してくれました。そして、「パニックを起こしたり、起こしそうになったりした時には、薬を飲ませてください」と、リスペリドンという薬を処方してくれました。発達障害の診断には時間がかかると思っていたことと、息子が横で一緒に聞いていたこともあってすぐ診断が出たことに少し戸惑いました。ただ、幼い頃から落ち着きがなく、ずっと発達障害の疑いを持っていたので、診断を受けてホッとしたというのが一番の感想です。学校へ配慮のお願いをしても「一体何の問題が?」という態度を取られることが何度かあったので、「これで学校にいろいろとお願いしやすくなる」とも思いました。突然診断を受けた息子の思いは……息子は思いのほか落ち着いていました。「自分がパニックを起こして記憶がなくなったりするのには原因があるんだ」ということが分かって安心したようです。その日から「何で僕はみんなと違うの?」と泣きながら訴えてくることがなくなりました。そしてパニック時に薬を飲むととても落ち着くようになりました。私は「薬を飲むとこんなに楽なんだ」と驚きましたし、息子自身も「心に効く薬があるんだ!」とびっくりしていました。次の受診で「薬のおかげですごく楽になりました」と伝えると、先生は「そう言ってもらえるのが一番嬉しい」と笑顔で言われました。Upload By ユーザー体験談服薬はメリットが多いですが、副作用もありました。息子は頭痛と眠気がでるようになり、頭痛については、「パニック中は神経が高ぶっているからそういうこともあると思います」と説明されました。そして夜遅くに薬を飲むと、次の日昼頃まで起きられないこともあることを相談すると、「傾眠がある場合は薬を半分にしてもいいですよ」と言われ、半分に割って飲んでいます。十分に眠ると今度はスッキリするので、学校への行き渋りも減って助かりました。高校生になった息子、現在の状況は……受診、服薬もしていますが、今でもパニックを起こすことはありますし、「記憶がない」ともよく言います。しかし、成長して泣き叫ぶようなことはなくなりましたし、何よりも「薬があるから」という安心感があります。また、不安なことも相談でき、「記憶がなくなるのは自分の心を守るためだから」「記憶が戻らなくなることはないから大丈夫です」と医師から言われるとホッとします。途中で先生が変わってしまいましたが、新しい先生も息子の悩みに付き合ってくれています。定期的に状況報告をして薬をもらうだけでも、いざという時に医師に助けを求められる状況はとても大事です。現在高校生になった息子ですが、環境の変化もあって疲れが溜まるらしく、たまに学校を休んだりしています。それでも学校自体は楽しいらしいです。今後は、自分自身をしっかり理解して、自分のことを自分で周囲に説明できるようになり、困ったときは助けを求めたり、困っている人を助けたりできるようになると良いと思います。イラスト/keikoエピソード参考/まこぺ(監修:新美先生より)小児科から児童精神科に転科したときのことを聞かせていただきありがとうございます。何歳まで小児科で、何歳から児童精神科・精神科か、どのような状況でどちらの科に受診するとよいかということについては、地域や病院による差が非常に大きいため、お住まいの地域やかかりつけの病院で問い合わせていただくことが必要です。病院や科ごとに、診療の対象年齢がある程度決まっていたり、症状や状況によって得意分野や、役割分担(すみわけ)があったりします。また紹介や初診の手順についても、病院ごとのルールやローカルルールみたいなものが決まっていることもあります。面倒だな、融通が利かなくて不親切だなと感じることもあるかもしれませんが、この分野の診療リソースがニーズに比べて不足していることがほとんどなため、少ないリソースで診療体制を維持するための工夫でもあるのでどうかご了承ください。元々発達障害特性のあるお子さんは学校生活でストレスを受けやすく、学童期、特に思春期頃になってくると、今までにないさまざまな精神症状が起きてくることは少なくありません。そうした時に、ストレス源を減らしたり、ストレス対処行動を身につけたりすることと同時に、適切な薬物療法を受けることも、お子さんにとってメリットがあることも多いです。筆者さんの息子さんも、そうした相談ができる担当医にスムーズつながることができ、ストレスや自分の特性とうまく付き合いながら成長していけていることが伺えてよかったです。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2025年07月08日パパが3カ月の育休を取得した満川さんファミリー今回のパパ満川アーサーさん/36歳/シーメンスヘルスケア株式会社●ご家族妻:りささん/35歳/育休中長女:ローラちゃん/5歳長男:ルークくん/0歳※ご本人を含め、お名前は仮名です。●満川家のパパ育休2024年10月に第二子となる長男が誕生。育休+有休などを組み合わせて年末まで休職し、1月に復帰。社内の有志団体であるERG(従業員リソースグループ)の中で、社員の成長を応援する“StepUp”に所属し、自身の育休経験を活かして社員約70名を前に講演するなど、男性の育児参加に関する啓発活動等を行う。現在は主に在宅勤務で家庭と仕事を両立。妻のりささんは育休中。満川さんの育休中のタイムスケジュール■転職後「男性は育休は取らなくていい」から「男性も必ず取るべきもの」へと意識が変化――満川さんが育休を取得した経緯を教えてください。満川さん昨年、第二子の誕生にあたり育休を取得しました。第一子のときは、まだ前職の日系企業に勤めていたのですが、その会社には男性の育休取得を支援するような雰囲気はまったくなく、私自身も「男性は育休を取らないのが当たり前」だと思い込んでいました。実際、出産には立ち会えたものの、その前後に業務や海外出張が重なっており、長期の休暇を取るという発想すら持っていなかったんです。その後、2020年に現在の勤務先であるシーメンスヘルスケア(以下、SHS)へ転職しました。SHSは入社当初から、従業員を大切にする文化を強く感じられる会社で、社内報などでも男性社員が当たり前のように育休を取得した体験をシェアしていました。おかげで自分も自然と「男性も育休を取るのが当たり前」という考え方に変わっていきました。そんな中で、自身の意識がさらに大きく変わるきっかけとなったのが、“StepUp”というERG(Employee Resource Group=従業員の自主的な活動グループ)への参加です。StepUpは男性・女性にかかわらず、SHSがより良い会社にステップアップするために、ワークライフバランスや男性育休、女性活躍をキーワードに、イベント企画や講演会の開催を行っています。その活動の一環で専門家の方を招いた講演会があったのですが、これが非常に印象的でした。それまで私にとって男性育休は「なんとなくいいもの」というぼんやりとしたイメージでしたが、その講演では、育休のメリットが定量的なデータや科学的なエビデンスをもとに語られたんです。たとえば、男性が育休を取ることは、単に家族と過ごす時間を増やすだけでなく、パートナーのメンタルとフィジカル両方の健康維持や、職場復帰の促進、さらには多子世帯の増加にもつながる――そんな複合的な意義があることを知りました。そこから、育休は「取ったほうがいいもの」ではなく、「取るべきもの」だと強く思うようになりました。ーー転職を皮切りにどんどん意識の変革が起きていったんですね。第一子のときは、里帰り出産をされていたんですか?満川さん妻の母は早くに亡くなっているため実家には頼れず、私の両親も海外に住んでいるので、里帰り出産はしませんでしたが、私の母と妻の叔母がそれぞれ1週間ずつサポートに来てくれました。妻は今でも「振り返るとあのときは、ほとんど一人で全部やっていた」と話しますし、私もそう思います。とくに印象に残っているのは、生後まもなく私が海外出張に出る直前、住んでいた賃貸住宅のトイレが詰まってしまったことです。焦る中で「フライトに間に合わない!」と、すべて妻に任せて、急いで家を出てしまったんです。仕方ないとはいえ、今振り返るともう少し何かできなかったかなと思うことがあります。当時の私は、「赤ちゃんや家のことは女性がするもの」という考え方にどっぷり浸かっていました。でも転職した今は「男性も育休を取るべきだし、取ったほうが絶対にいい」というマインドに変わり、会社の文化が個人の意識に与える影響の大きさを実感しています。「会社からは少し距離のある海に近いエリアに住んでいますが、現在も在宅勤務が基本であるおかげで、育児と仕事の両立がうまくできています」(満川さん)■自分の育休が次の誰かへとつながるように…――“StepUp”には入社してすぐに参加されたんですか?満川さんいえ、入社して2~3年経った頃からです。SHSはもともと、役職に関係なく意見を言いやすいフラットな社風があり、ERGの活動もとても活発です。StepUpは主な目的として女性の活躍を推進していますが、「男性育休の取得率を高める」ことも大きな目標の一つで、私が参加した当時もすでに、メンバーの積極的な活動により、SHS全体で男性の育休取得率がかなり高い水準にありました。私はStepUp初の男性メンバーとして合流し、「さらに育休が取りやすい雰囲気をつくりたい」という思いで活動してきました。実際、私自身の育休取得も、家族や自分のためであると同時に、「次の誰かにつなげたい」という意識が強かったんです。StepUpの活動で男性育休の重要性を発信している立場として、自分が育休を取らなかったり、短期間の取得にとどめたりするのは、説得力がなかったと思います。――「男性育休を取得するのも当たり前」という社内の雰囲気の中、育休を伝えたときの周囲の反応はいかがでしたか?満川さん皆さん温かく受け入れてくれました。心の底から「おめでとう!」と祝福してくれましたし、「しっかり取ってね!」「3カ月だと短いんじゃない?」というような、素敵な言葉をかけてもらいました。また中には「その経験をぜひ次につなげられるように」と話してくれる方もいましたね。チームのメンバーはいつもサポーティブで、本当に感謝しています。会社全体でワークライフバランスを重視し、従業員やその家族を大事にする雰囲気が醸成されているだけのことはあると感じました。「子どもが生まれてからも、妻との関係の変化はいい意味でありません。これまでと同じように今でも非常に仲良しにしています。よく子どもの誕生を契機に夫婦関係に変化が生じると言われますが、そうならないように計画的に準備し、積極的に家事分担をしてきました」(満川さん)■育休は所属企業へのエンゲージメントを育む――満川さんはどのようなお仕事をされているのでしょうか?どのように引き継いだかも教えてください。満川さん業務内容としては、いわゆる営業企画のような立ち位置です。実際はオールラウンダー的なポジションで、新しいサービスの企画や制度設計、データ分析、カスタマーリレーテッドマネジメント、マーケティングのほか、外資系企業なので本社との窓口業務も担っています。育休前の引き継ぎについては、詳細な引き継ぎ書を作成し、それぞれの業務をお願いする担当者とミーティングを重ねました。最初は一緒に実務を行い、徐々に任せていくというステップを踏みました。途中で困ることがないよう丁寧に引き継いだつもりですが、それでも想定外の業務が発生したと思います。しかし、そこは皆さん優秀なメンバーなので、カバーしてくれました。また、HR(人事・総務関連の部署)にも大変お世話になったと思います。誰しもが気になるのが休業中の手当だと思いますが、制度はどんどん変わっているので、非常にわかりづらかった。ただ、担当者が非常に親身に相談に乗ってくれ、最も適切な取得方法についてアドバイスをくれたおかげで、とても助かりました。個人的には温かく育休をとらせてくれたチーム、育休をバックアップする社風のある組織に非常に感謝するようになり、組織へのエンゲージメントや貢献したいという思いが増したと思っています。「育休を取った従業員は貢献度があがる」、この事実は我が社に限らず、多くの経営者やトップマネジメント層にぜひ知ってもらいたいです。■「育休=休み」じゃない!予想以上に大忙しな毎日――ここからは育休中のお話を聞かせてください。育休に入ってから、大変なことはありましたか?満川さん大変なことだらけでした(笑)。どうしても「育休=ちょっとしたお休み期間」みたいなイメージって、ありますよね。正直、StepUpで男性育休の普及に取り組んでいた自分でさえ、どこかそんなふうに思っていたんです。でも、実際には予想よりもハードな日々でした。新生児のお世話に加えて、上の子の対応も必要ですし、我が家には犬もいるんです。とにかく、やることが山積みで……。振り返ってみると、あまりに忙しくて3カ月があっという間。体感では「2日で終わったんじゃないか?」ってくらい一瞬でした。――上のお子さんのお世話は、パパ担当になることが多かったですか?満川さん自然とそうなりましたね。妻は帝王切開で、術後の痛みが強かったんです。くしゃみをするだけでも傷に響くと言っていましたし、夜間授乳もあるので朝はフラフラ。だからこそ、私は夜中は寝かせてもらい、日中はしっかり長男の世話をしたり、長女の保育園の送り迎えや相手をしたりしていました。――家事や育児の分担はどのようにされていましたか?満川さん基本的には当時も今も「気づいたほうがやる」スタイルです。料理もよく作っていましたし、今もしますよ。もともとはコロナ禍に料理関連のYouTubeを見てハマったのが始めたきっかけなんですが、おかげで自炊のベースができました。料理って、結構ゲーム感覚なんですよ。パズルの組み合わせのように「この調味料を加えるとどうなる?」と考えたり、工程を工夫して攻略したり。男性ってそういう“やり込み要素”があるものにハマる人も多いですよね。料理もその一つだと思いますよ。あと、個人的な意見ですが、「自分は仕事ができる」と思っている人にこそ、育休を取ってほしいと思っています。育休って、複数のタスクをマネジメントしていく感覚が仕事とすごく似ている。だからこそ、仕事に自信がある人ほどチャレンジしてみる価値があると思います。「絵本を読むのが夜の日課です。他にも長女とお絵描きをしたり、一緒にアニメを見たりして過ごすことが多いですね」(満川さん)■「どちらでも対応できる」が我が家のスタンスーー復帰後はどのように仕事と家庭のことを両立されていますか?満川さん上の子の保育園の送りは私の担当です。ただ日中は仕事があるので、下の子の育児は育休中の妻にお願いしています。私は基本が在宅勤務なので、お昼休みの時間は下の子を見たり、仕事以外の時間ではできるだけ負担のかからないよう家事は積極的に分担しています。また、妻はサーフィンが趣味なので、週末のどちらかは半日ほどサーフィンに行けるように、私が子どもたち2人を見るようにしています。「育休を終えたから役目は終了。復職後の家庭は後回し」なんてかっこ悪いと思うんです。育休を経てレベルアップしたからこそ、家庭にも仕事にもより一層エネルギーを注いで向き合うようにしています。ーー素晴らしいですね。そんな中でお子さんの体調不良など、急な対応が起きたらどうされていますか?満川さんそのときの夫婦のスケジュールなどで、臨機応変に対応する感じですね。手が空いていたら私が、会議や出社日で難しい場合は妻が、といった具合です。我が家では「どちらがやる」と決めすぎず、どちらでも対応できるようにしておくことが大事だと考えています。そういう意味でも夫側が“丸投げで何もできない”状態ではなく、普段から一通りこなせるようにしておくのが、一番だと思います。ーーファミサポなど、外部のサービスを頼ったことはありますか?満川さんありません。もちろん、ファミサポやベビーシッターの補助が自治体にあるのは知っているのですが、電話や紙での申し込みが必要だったり、スマートフォン表示に対応していないなど、手続きがわかりづらいし頼みづらいと思ってしまいました。平成元年生まれゆとり世代の私ですらそう思っているのですから、さらに下の世代……例えばZ世代などはもっとそう思っているのではないでしょうか。アプリやLINEですべて完結できるような仕組みを作ってもらえるとうれしいですね!「私はパスタなど洋食系、妻は私の作らない和食系を作ってくれることが多いです。最近は長女も時々手伝ってくれます」(満川さん)■パパの育休は社会全体にとっても価値ある選択ーー育休中によかったこと、うれしかったことはどんなことですか?満川さんうれしかったエピソードは数えきれません。3カ月間、毎日忙しくて大変でしたが、それ以上に楽しく、充実した日々でした。中でも一番よかったと思うのは、上の子が下の子のことを本当にかわいがってくれて、いつも気にかけている姿をそばで見られたことです。下の子もお姉ちゃんが大好きで、姿を見るたびにニコニコ笑うんですよ。姉は「弟と一緒に早く公園で遊びたい!」と話しているので、弟が歩けるようになる日がとても楽しみです。ーーパパがお仕事を休んで自分のことをしっかり見てくれたからこそ、お姉ちゃんも素直に弟くんを可愛がってくれたのかもしれませんね。最後にこれから育休取得を検討している方へのメッセージをお願いします。満川さん育休はぜひ多くの男性に取ってもらいたいですね。私自身は、男性が育休を取ることが、企業や社会を前進させる力になると信じています。日本の景気が低迷する原因の一つは、皆さんご存じの通り、少子高齢化です。子どもが増えれば将来の労働力が増え、消費も拡大し、経済が回ります。そして実際に、男性の積極的な育児参加が第二子以降の出生率を高めるというデータもあります。また「働き手が足りない」と言われる今、育休がパートナーの早期復職や社会復帰を後押しすることで、女性の活躍も後押しできます。だからこそ、男性の育休取得は家庭だけでなく社会全体にとっても価値のある選択だと思います。育休を通して家族との時間を大切にしつつ、日本の未来も元気にしていきましょう!(取材・文:江原めぐみ、イラスト:ぺぷり)
2025年07月07日仕事のあとの、キンキンに冷えたビール! お酒が好きな人にとってはたまらない、最高の瞬間ですよね。でももし、楽しみにしていたビールが冷えていなかったら…? 日常の些細なできごととしてよくあることかもしれませんが、わりとショックは大きいのではないでしょうか。今回の主人公の男性は、帰宅後にキンキンに冷えたビールを飲めるように、毎朝抜かりなく冷蔵庫にビールを入れているほどのお酒好き。ところがある日、冷蔵庫を開けてみると入れておいたはずのビールがない! そのワケは、お酒をまったく飲まない奥さんによるまさかのリベンジで…⁉︎お酒を飲まない人からすると、酔っ払うまで飲むというのはなかなか理解しがたいもの。介抱したときのイライラが収まりきらず、“冷蔵庫のビールを棚に戻す”というささやかなリベンジを果たした奥さんの行為は、当然といえば当然なのかもしれません。旦那さんのきつねにつままれたような顔を見て、許そう! と思ったそうですが、あとから笑えるリベンジでイライラを溜めずにその場で解消していくのも、家族がうまくやっていく秘訣なのかもしれません。みなさんの中でも、お酒好きな家族の失敗談や家族への仕返しなど、愛すべき家族のエピソードがあればぜひ教えてください。イラスト/ 最上うみみ ※このお話は実話を元に編集しています。あなたの「愛すべき家族」のエピソード募集中!当たり前のように一緒に暮らしてるけど、この常識ってわが家の家族だけ? 小さい子どもって奇想天外なことするから面白い! ついクスッと笑ってしまうけど、私の自慢の家族。そんな読者から投稿された「愛すべき家族」のエピソードを4コマ漫画でご紹介。ぜひあなたもエピソードを投稿してみませんか?記事下のアンケートフォームより投稿してください。
2025年07月07日子どもの運動能力が大きく伸びる期間として知られるのが、「ゴールデンエイジ」です。しかし、全国にスポーツスクールを展開、また部活動支援などスポーツを通じた社会貢献をミッションとして活動するリーフラス株式会社の市川雄大さんは、それ以前の「プレ・ゴールデンエイジ」こそが、運動能力向上のための重要な期間であると指摘します。そのプレ・ゴールデンエイジにおいて、子どもはどのように過ごすのが望ましいのでしょうか。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)子どもの運動能力は12歳までに9割が決まる!?「ゴールデンエイジ」という言葉を見聞きしたことがあると思います。これは、子どもの「運動能力が飛躍的に伸びる時期」を指し、具体的な年齢についての考えは専門家によって多少異なるものの、一般的には9~12歳頃とされます。また、その前段階の5~8歳頃を、運動の基礎を身につける準備期間として「プレ・ゴールデンエイジ」と呼び、ゴールデンエイジのあとの13〜15歳頃を、それまでに習得した技術の精度や応用力を磨いて高める期間として「ポスト・ゴールデンエイジ」と呼ぶこともあります。これらの期間に運動能力が伸びる理由は、神経の発達にあります。「運動神経」という神経は実際には存在しないのですが、人間に備わる多様な機能のうち、神経機能がもっとも運動能力に寄与します。その神経の発達は非常に早く、生まれてから8歳頃までのあいだに約80%、12歳前後でほぼ大人と同程度の約90%にまで達します。そのため、ゴールデンエイジには神経の発達と比例して運動能力も高まるのです。すでに大人になっているみなさん自身のことを考えてもらうと、より理解が進むかもしれません。子どもの頃なら、なにか新たなスポーツをはじめればどんどん上達したのに、大人になったあとで始めたことはなかなか上達しなかったという経験を持っている人もいるはずです。これは、ゴールデンエイジが、「即座の習得」が可能な時期だからです。即座の習得とは文字どおり、その場ですぐに新たな動きや技を習得できること。ゴールデンエイジにあたる子どもは、たとえば自転車に乗るのでもなわとびの二重跳びでも、多くの子があっという間にできるようになりますよね。一方、大人はそうはいきません。みなさんのなかにも、たとえばゴルフをはじめて何年も経っているのに、一向にうまくならないという人もいるのではありませんか?※具体的な年齢についての考えは専門家によって多少異なります基礎づくりの「プレ・ゴールデンエイジ」が最重要プレ・ゴールデンエイジ、ゴールデンエイジ、ポスト・ゴールデンエイジの話に戻しますが、それらの期間は明確にわけられるものではありませんし、個人差もあります。「グラデーション」のようなものであると捉えてください。多くの子どもが9〜12歳頃に運動能力向上のピークを迎えますが、その時期に向けて5歳頃から徐々に運動能力が伸びやすくなり、15歳を過ぎるとその伸びがなだらかに鈍化していきます。ピークを迎えるのが早い子どももいれば遅い子もいます。私自身の考えですが、子どもの運動能力を高めるためにはプレ・ゴールデンエイジがより重要だと思っています。先にお伝えしたように、もっとも運動能力が伸びるのはゴールデンエイジなのですが、いわゆる「基礎づくり」にあたるのがプレ・ゴールデンエイジだからです。極端な話になりますが、幼いときからまったく運動をしなかった子どもがいたとして、その子が6歳になった瞬間、人が変わったようにいきなり運動能力がぐんぐん伸びはじめるでしょうか?さすがにそれは現実的ではありません。散歩も公園で遊ぶのも、紛れもない「運動」ここからが重要なポイントですが、その肝心のプレ・ゴールデンエイジを、子どもはどのように過ごすのが望ましいのでしょうか?ここでみなさんに注意してほしいのは、「運動」という言葉の解釈です。親が「子どもの運動能力を高めたい」というとき、多くの人がイメージしているのは「スポーツがうまくなる」「学校のスポーツテスト(体力測定)で好成績を残す」といったことであるはずです。そのような考えから、「スポーツ教室に通わせよう」といった発想に至るのです。でも、散歩だって公園で遊ぶのだって立派な運動です。しゃがんでアリの行列を延々と追いかけることなんて、多くの大人にとってはかなり負荷の高い運動でしょう。つまり、わざわざスポーツ教室に通わせなくても、親が止めない限り、子どもは日常生活のなかでつねに遊びまわって運動をし続けるのです。ですから、公園で遊ばせるにも、「それは危ないからやっちゃダメ」というように、子どもの行動を必要以上に止めないでほしいのです。親からすると心配でしょうし、当然ながら命に危険が及んだり大怪我につながったりするようなことは避けなければなりません。でも、いまの公園は、むかしの公園と比べて危険をなるべくなくすような環境になっているように感じます。親御さんの目が届くなかで、子どもが自らやろうとしていることをできるだけやらせてあげてください。高いところからジャンプしたら足が痛かった、プランコから手を放して地面に落ちてしまったなど、小さな怪我をすることはあるかもしれません。でも、その失敗経験も、子どもの運動能力向上にとって大切なものです。大怪我にはつながらない安全圏のなかで、許容範囲の痛い思いや失敗をするからこそそこから学び、「今度はこうしてみよう」と子ども自身が考えることができるようになるのです。■ リーフラス株式会社・市川雄大さん インタビュー一覧第1回:子どもの運動能力が飛躍的に伸びる「ゴールデンエイジ」よりも重要な、「プレ・ゴールデンエイジ」の過ごし方第2回:「好きにやらせる・遊ばせる」が運動能力を育む最短ルート。親が子に「やらせる運動」はメリットなし!(※近日公開)第3回:運動能力とともに「非認知能力」も高まる。運動習慣がない子は、将来メンタル不調におちいりやすい?(※近日公開)【プロフィール】市川雄大(いちかわ・ゆうだい)1986年1月17日生まれ、埼玉県出身。リーフラス株式会社マーケティング部課長。中学から大学卒業までイギリスへ留学。筑波大学大学院修士(体育学)。その後、留学時に感じたスポーツのもたらす素晴らしい力を子どもたちに発信すべく、スポーツを通じた教育、指導に携わるために、リーフラス株式会社に入社。入社後、指導者としてサッカーや幼児スポーツを指導し、2014年に指導員個人部門年間最優秀賞を獲得。その後、支店長などの経験を経て、現在、子どもたちの非認知能力を育むための指導メソッド開発や非認知能力測定をする「みらぼ」の開発責任者や上智大学非常勤講師を務める。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2025年07月07日