妊娠・出産を経てママになった多くの女性が悩む子育て。赤ちゃんのお世話や子どもの成長に対する悩みや不安、将来を見据えた教育や習い事など、年齢や性別、時期により子育てについて知りたいことは切々と変わります。各ジャンルに特化した専門家による記事や共感の声が寄せられるコミックエッセイで、毎日の子育てを前向きに、笑顔を忘れない子育てをする秘訣や子どもに対する選択を手助けする情報をお伝えします。 (1910/1926)
寒い日が続く冬場は、子どもたちも外で遊ぶより家の中で過ごしてしまいがちですよね。家の中といっても、1日中コンピューターゲームで遊んで欲しくはないという親御さんも多いのではないでしょうか?今回は、子どもたちがゲームよりも夢中になる、知的インドアアクティビティを4つご紹介します。温かいお風呂の中で遊ぶ! 泡遊び外国映画の世界で、よく出てくる泡風呂。寒い冬、体を温めるためにも長風呂タイムを泡風呂で楽しませてみてもよいのではないでしょうか? 泡の作り方は意外に簡単です。お風呂にお湯を張る前に浴槽の中に、ボディソープを適量入れて、始めにシャワーで勢いよくお湯をだします。少し泡立ってきたら、普通の蛇口から水圧を高くしてお湯を入れましょう。ボディソープで作った泡は長続きしないこともあるので、泡を長持ちさせたいのであれば、市販の泡風呂用ソープを購入してもよいかもしれません。食べられるウィンターツリーを作ってみよう!! 子どもたちが大好きなお菓子作り。でも、後片付けの時間や手間を考えると、ちょっとためらってしまいますよね。そこでおすすめしたいのが、アイスコーンをつかったウィンターツリー作りです。用意する物は、アイスコーン、アイシングやホイップクリームに、カラフルなマーブルチョコレート、グミ、ラムネなど。すべて市販のものを購入するだけでOKです。やり方は、アイスコーンにまず真っ白いアイシングやホイップクリームをつけて、あとは、子どもが自分の好きなようにトッピングを付けて行くだけ。これなら、材料さえ用意すれば、いつでもどの年齢の子でも、自分でお菓子作りを楽しめますね。面倒な後片付け不要! マーブルペインティングインドアでの遊びでも、できれば五感を使って遊んでもらいたいところ。以前紹介した、 シェービングクリームを使用したマーブルペインティング も、子どもが喜ぶアートアクティビティでしたが、後片付けに時間がかかるという難点がありました。今回ご紹介するマーブルペインティングは、頑丈なジップロックに、ベビーオイルとお好みのカラーの水性絵具を同量入れてビニールの上から指で色を混ぜて行くマーブルペインティング。これなら、手も汚れないので家の中を汚される心配もないですよ。色の中に光るラメなどを入れてみても楽しいかもしれませんね。おいしくキッチンサイエンスを楽しもう!知育菓子が流行していますが、家庭でも食事の支度をしながら、「紫キャベツを使って焼きそばをつくると麺が緑色になるのはなぜ?」「コーラにお肉を漬けると、お肉が柔らかくなるのははぜ?」など、台所でさまざまな科学現象を学ぶことができます。キッチンでいろいろな科学を学んでもらえるだけでなく、食事の準備もできて一石二鳥ですよね。ただ本を読む、テーブルで絵を描くのもいいですが、年齢に関係なく子どもはクリエイティブな遊びが大好きです。皆さんもぜひ一度、お子さんと一緒に遊んでみてください。(徳武加奈子)
2016年02月17日「仕事が終わらず帰りが遅くなってしまうから…うちの子おねがい!!」とママ友から頼まれ、1時間程度子どもを預かるなんてことよくありませんか? 保育士の立場からしても、関わりの少ないベビーシッターのお迎えより「今日はうちで預かります!」とお友達のママが言ってくれるほうが安心して見送れるものです。預かった側の子が翌日「もう家に来ないでほしい」と言うのはなぜ?しかし翌日、お友達の家に帰った子どもに「昨日は●●ちゃんと楽しかった?」と聞くと「楽しかったよ!」と言うのに対して、預かった側の子は「もうやだ、●●はもう家に来ないでほしい」と言うことが実はよくあるのです。なぜ、普段仲良く遊ぶ二人の感想が極端に分かれてしまうのでしょうか。「私は招待していない」という気持ちの表れ預けられた子は大好きなお友達と遊べる喜びで満ちていますが、預かった側の子は「私は招待してない」という気持ちでいっぱい。そのうえ、大好きなママは友達をもてなすために一生懸命。そんな姿を見ると、子どもは嫉妬心でいっぱいになってしまうのです。当たり前のことをないがしろにしないでお友達を預かるときに大切にしてほしいことはただ一つ、「私はあなただけのママだよ」ときちんと伝えてあげることです。日中一緒にいられない分、家にいるときはママを独り占めしたいと強く思うのは自然なことです。他のお友達がきてママがその子をもてなす姿なんて見てしまったら強く嫉妬していまうのは当たり前。普段と同じかそれ以上に大切に扱ってあげてください。“かゆいところに手が届く”ママ同士の関係性保育士をしていると、この他にもママ友同士の連携を見ることがよくあります。猛スピードで自転車を走らせ保育園に向かうママと、子どもを預け急いで駅に向かうママがすれ違う一瞬のすきに「おはよう」というアイコンタクトをしたり、仕事から疲れて帰ってきたのにおもちゃを手放さないわが子に呆然と座り込むママを気遣い、一緒に帰ろうと子どもに対して促してくれたり…。例をあげればきりがないほど、“かゆいところに手が届きあっている”ママ同士の連携は多いものです。育児は一人で完璧にこなそうと思えば思うほど辛くなってしまうもの。同じ悩みを抱える者同士、助け合いながら子育てを楽しんでくださいね。(ポセイドン・ヨーコ)
2016年02月15日仕事の引き継ぎも終わり、やっと産休に突入。そんなフルタイムで働いていた初産の妊婦さんが、出産前にしておきたいことはたくさんあるはず。今回は私が特にしておいてよかったと思ったことをいくつかご紹介します。自分一人のことは今のうちに(1)美容院に行く赤ちゃんが産まれてすぐは、髪を洗ったり、ブラッシングをする時間なんてありません。時間があってもその時間は睡眠にあてたい、という人は多いはずです。そのため、自分で手入れがしやすい髪型にするために、美容院へいくことをおすすめします。(2)妊娠中の日記をつける毎日は無理でも、1週間ごとの経過を記入してみるのはいかがでしょう。後から読み返すと楽しいもの。赤ちゃんが大きくなったときにみせるのもよいかもしれません。(3)ひとりの時間を楽しむ出産後、自由な時間なんてしばらくありません。ゆっくりお茶を飲む、読みたかった本を読んでおく、とにかくのんびりするなど、ひとりの時間をたっぷり楽しみましょう。出産後は体力も必要です。適度に散歩に行くなどして、身体を動かすのもよいでしょう。(4)マタニティフォトを撮る子どもが生まれ育児に追われていると、お腹が大きかったことを意外と忘れてしまうもの。幸せが詰まった大きなお腹を写真に残せば、赤ちゃんが大きくなったときに「あなたと一緒に撮った最初の写真よ」と話しをすることもできます。ちなみに、私は双子を妊娠していたので胎動を動画で撮りました。何カ月も感じていた胎動なのに、出産してしまったら忘れてしまう…。でも、動画をみると、なんとなくあの感覚が甦ってきて、赤ちゃんが目の前にいる幸せとはまた別の幸せな気持ちを思い出せます。夫婦で過ごす時間も大切に子育てをはじめたらなかなかいけない場所へ行ってみるのはどうでしょう。映画館やコース料理が食べられるレストランなどもオススメです。また、ふたりっきりの写真を撮ることは、もうしばらくないかもしれません。外出した先々で思い出の写真を撮っておくのも後になってみると楽しいものです。赤ちゃんのためにできることもたくさん赤ちゃんの成長は待ったなし。そのため、部屋の片付けをしておくならば産休中がチャンス。ずっと寝ている赤ちゃん期から、寝がえり、ハイハイまでをシミュレーションし、部屋の家具を配置し直しておくことをおすすめします。子育て経験者に聞くと、いろいろなアドバイスがもらえます。「赤ちゃんがきてからじゃないとわからない」という人は、部屋を片づけて、部屋にあまりモノがない状態にしておくと、その後の部屋づくりが楽に進められますよ。しておきたいこと、しておいてよかったことは、ママたちの置かれている環境や体調で変わってくることもあります。働くママにとっては「この機会を逃したら定年までなにもできないかもしれない!」ということがあるかもしれません。産休に入ったら思いつくものをリストアップして、楽しい気分でマタニティライフをお過ごしくださいね。(田中かなた)
2016年02月15日英会話スクールに通わないと、語学を習得するのは難しいと思う人も多いでしょう。それゆえ張り切って通わせようとするものの、効果が出るまで継続させるのは経済的にも時間的にもなかなか大変なところがあります。そこでおすすめしたいのが、オンラインを利用した語学学習です。最近では、ネイティブとスカイプなどを使って会話しながら英語が学べるオンライン語学教室も注目を集めていますよね。今回は、お財布にもやさしく、しかも気軽に親子で学べる無料語学サイトを集めてみました。子どもから大人まで学べる、英国の公的機関が提供するサイトイギリス政府の国際文化交流機関「ブリテッシュ・カウンシル」が子ども向けに提供している語学サイト。すべて英語表記ですが、文法、会話、読解力といった勉強カテゴリーのほか、体のパーツを覚えながら自分だけのヒーローを作ってみるゲームなど、遊びながら英語を学べるサイトです。子ども向けコンテンツだけでなく、中高生向けの英会話コース、大人ならば、日常会話、ビジネス語会話のほかにサッカーを通して学ぶPremier Skill Englishや英国文化を学べるコースもあります。・ LearnEnglishkids 英語のほかにフランス語も学べる? BBCのキッズサイトイギリスの公共放送局「BBC」が提供しているキッズサイト。こちらもすべて英語表記で、低学年向けと高学年向けの2つのカテゴリーに分かれています。英語のほか、第2外国語としてフランス語のアルファベットや数字の読み方、簡単な単語を教えるコーナーもあるので、英語+αでフランス語も覚えられるかも!?・ Schools ネイティブの発音や単語を学ぶのにおすすめ、フリー・ジュニアアカデミー小中高生向けの日本語表記の無料英語学習サイト。ネイティブスピーカーの音声を録画した動画を見ながら単語をリピートするコンテンツや、英単語を覚えるフラッシュ英単語など、ちょっとした時間を使って英単語やあいさつを覚えるにはピッタリのサイトです。・ フリー・ジュニアアカデミー 英語+6ヵ国語が学べる、PetraLinguaPetraLingua は、英語表記のサイト。英語のほかに、中国語、スペイン語、ロシア語、ドイツ語、フランス語の全7カ国語を学べます。動画を集めたフリーページのほかに、テキストもPDFで無料ダウンロードできます。・ PetraLingua どこにいても、時間があるときにすぐに学べて、しかもお財布にやさしい。皆さんもお子さんの英語学習に、こうしたサイトを役立ててみてはいかがでしょうか?(徳武加奈子)
2016年02月15日生後半年ぐらいになると、赤ちゃんが急に人見知りをはじめ、知らない人やあまり接点のない人に接すると泣き出すことが増えてきます。しかし、これは赤ちゃんが正常に脳を発達させている結果であり、心配することではありません。人見知りは赤ちゃんの成長の証です赤ちゃんの人見知りは、赤ちゃんの脳が正常に発達してきている証だと言えます。この頃になると赤ちゃんはお母さん、お父さん、よく接する家族などとその他の人の区別がきちんとつくようになるため、こういった行動を取るようになるのです。赤ちゃんが人見知りを始めるのは生後半年ぐらいからが多く、遅くても7ヵ月目までにはたいていの子がし始めます。赤ちゃんが人見知りをし始めたら心配するのではなく、正常に育っているなと安心するようにしたほうがいいでしょう。そうすれば、赤ちゃんが激しく人見知りをしても余裕を持って臨めるはずです。赤ちゃんの人見知りが悪いことのように言われるのは、赤ちゃんに問題があるわけではなく、周囲の大人の考え方に問題があるのです。今までは誰彼なく笑いかけていたのが急に違った反応をされたからといって、それが悪いことのように言われたら赤ちゃんにとっても心外でしょう。人見知りが始まったときに、それをおかしなことのように言う大人がいるのなら、お母さんはむしろ正しい発育ができているから人見知りを始めたのだと、その人に教えてあげるぐらいの心持ちでいたほうが気にせずに切り抜けられるでしょう。生まれたばかりの頃にお母さんとのスキンシップが不足している子どもは、人見知りが始まる時期が遅れるという研究結果もあります。お母さんはむしろ人見知りするようになったことを喜ぶぐらいでいいのです。赤ちゃんは目を見つめられると恐怖を覚えます、注意!とはいえ、激しく人見知りするわが子をみれば、将来社交的になれないのではないか、などと心配になる人がいるかもしれません。しかし、こういった心配はまったく的外れなものです。赤ちゃんの頃の人見知りは始まって2ヵ月から3ヵ月もすれば自然に治まりますし、むしろきちんと発育するためには必要不可欠なものだからです。さて、赤ちゃんの人見知りですが、生まれてからどんなところで育てられてきたかによって個人差が出ます。大勢の人がいる家で育った赤ちゃんは人見知りはそんなに激しくならず、お店をやっていていろんな人が尋ねてくる家の赤ちゃんもそうなりがちです。こういった環境で赤ちゃんを育てる必要がある場合、お母さんはほかの家庭よりもよりいっそう、赤ちゃんとのコミュニケーションをきちんと図ったほうがよいと思われます。というのも、人見知りの薄い子どもは、大きくなってから主体性に欠け、他人の意見に流されやすい性格に育ちかねないからです。流されやすさと社交性の高さは別物なので、その点注意してあげる必要があるでしょう。話題は変わりますが、人見知りの始まった頃の赤ちゃんというのは、他人の顔の中でも目を怖いと感じるようになっています。このため、よく知らない人に目を見つめられると不安になり、恐怖を感じてひどく泣き出すことがあります。赤ちゃんの脳の発達という面から見ると、恐怖を感じるというのはあまりいいことではありません。よく知らない人に凝視されないように、お母さんのほうでそれとなく配慮してあげましょう。(子育ての達人)
2016年02月14日子どもにせっかく英語を学ばせたのに、まったく身につかなかったというお声をよく聞きます。使える英語を身につけるにはどうすればいいのか、バイリンガル育児コンサルタントの山田日弓さんに伺いました。(前編は こちら )英語を覚えるにはまずインプットから「まずは、大量の英語の例文に触れることが大切です。例文の量が少ないと、解析材料が少ないので、英語の脳ができあがりません」 前回 、臨界期前の子どもは文法解析能力を持っているので、大量の英語を聞けば、そこから法則性を導き出して自分で文法を理解できるというお話を伺いました。「ですから、幼児期の英語教育には、たくさん話しかけることが重要なのです。親子で英語の絵本や音楽を楽しむのもいいですね」英語ができないママやパパはどうしたらいい?「英語に自信がない方は、ムリに話しかけなくても大丈夫ですよ。ただし、お母様が英語に興味がないと、ご家庭に英語が入ってきにくいんですね。お母様が英語を好きだと、自然と英語の番組を見たり、絵本を読んであげたり、ご家庭の中での英語量が違います。みなさん、英語は中学生や高校生のときに勉強していますよね。あまり気負わずに、お子さんと一緒に英語を楽しんでみてはいかがでしょう。発音が気になるなら、発音を矯正するスクールや講座に通うのもいいですね」ネイティブとのインタラクティブ(双方向)な会話の機会をつくる「できれば週に一度は、英語圏で生まれ育ったネイティブと会話する機会をつくってあげてください。ネイティブの英語家庭教師をつけたり、スクールなどに通わせたりすることをおすすめします。ただし、子どもに英語を教えるには、特別なスキルが必要です。ナチュラルな英語で、子どもが興味を持ちそうな話題にふれ、たくさん話しかけてくれる先生を選んでください。教科書を読むだけ、カードで単語を暗記させるだけというのでは、実際に使える英語を身につけることは難しいでしょう」英語を話せるようになるには時間が必要「英語力は、英語に触れた時間に応じて上がっていきます。片言を話すのに1,000時間、日常会話に3,000時間、使いこなせるようになるには6,000~10,000時間必要だと言われています。では、最低限の会話ができるようになるために、3,000時間を人生のどこで確保するか。10歳ころになると抽象的思考ができるようになります。抽象的思考とは、言語や記号をもとに考える能力のことです。あわせて、学校の勉強がどんどん難しくなり、暗記力だけではなく思考力が求められるようになってきます。そういう大切な時期に、言語の基礎であるような、ネイティブであれば幼稚園の時期に学ぶようなことのために、3,000時間を使ってしまうのはもったいないと思いませんか。受験の時期であれば、なおさらです。脳の働きがもっとも活発になるころですから、創造的なことや興味のある学問に時間を使わせてあげたいですね」次回は、幼児期の英語に触れる環境づくりについてご紹介します。(佐々木月子)今回取材に協力してくださったのは山田 日弓(やまだ ひゆみ)さんソレイユインターナショナルスクール学長。東大法学部卒。米国デューク大学ロースクール修士。米国コロンビア大学プロフェッショナルフェロー。外資系企業(GE)などを経て現職に。自身の経験や、バイリンガル研究の成果を元に、バイリンガル育児コンサルタントとして活躍中。■0歳からのバイリンガル育成スクール Soleilis(ソレイユインターナショナルスクール) ■ブログ「 年収3000万円以上の子供を育てる方法 」
2016年02月14日前編 では、赤ちゃんに離乳食をあげる際の注意点を説明しました。今回は、赤ちゃんの脳の成長に必要な栄養素について解説します。赤ちゃんの脳の成長にはビタミンが必須です赤ちゃんが脳を成長させるにはビタミンがどうしても必要になってきます。ビタミン類は水溶性と脂溶性の2つの種類に大きく分けることができますが、このうち、水溶性のビタミンは不足しないように、少し気をつけてやる必要があります。というのも、水溶性のビタミンは尿に溶けて体の外に出てしまいますので、体内に蓄積しておくことができないからです。このため、毎日必要な量を摂取することが欠かせません。一方、脂溶性のビタミンは体内に蓄積することが可能なビタミンで、十分な量を摂取しているなら、数日摂取しなくても問題は起こりません。大人であれば、ビタミンが不足したらサプリメントを飲めばいいのでしょうが、赤ちゃんはカプセルや錠剤を飲み込むことができません。どうしても離乳食を食べず、食品に含まれるビタミンが不足するような場合には、乳幼児用のビタミン剤を利用してもいいでしょう。乳幼児用のビタミン剤は液体状になっており、ミルクやスープなどの中に混ぜ込んで与えられるようになっています。脳を成長させるために必須となる水溶性ビタミン類を多く含有している食品は次の通りです。・ビタミンB1:全粒パン、オートミール、レバー、豚肉 └精神の安定や神経系の発達に必要・ビタミンB6:レバー、キャベツ、鶏肉、魚介類 └ストレス軽減に必要・ビタミンB12:レバー、牛肉、魚介類、卵、牛乳、チーズ └集中力や記憶力の向上、情緒の安定に必要・ビタミンC:ミカン、イチゴ、野菜、芋類 └神経の活性化、ストレス軽減やアレルギー対策に必要摂り過ぎないほうがよい栄養素はかならず摂るようにしたい栄養素もあれば、あまり摂り過ぎないほうがいいものもあります。それは、糖分です。おやつなどで過剰に甘いものを摂取すると、赤ちゃんは高血糖症になってしまいます。高血糖症になった赤ちゃんは脳の発達に遅れが出ると言われており、ものごとを学び取る力も下がってきます。普通にお店で売られているお菓子は砂糖がふんだんに入っており、赤ちゃんにとっては甘すぎますので、おやつについては砂糖を控えめにして手作りをしたものをあげるようにしてください。なお、清涼飲料水、特にコーラは赤ちゃんにとっては危険です。重量の10分の1は砂糖ですし、コーヒー並みのカフェインを摂ってしまうことになるからです。(子育ての達人)
2016年02月13日個人差はあるものの、赤ちゃんは生まれてから100日前後で乳歯が生え始めます。このため、この時期にいわゆる「お食い初め」の儀式をすることもありますが、実際のところどれぐらいになったら離乳食に移るようにすればいいのでしょうか。離乳食の味は薄めにお食い初めでは赤ちゃんに実際にものを食べさせるわけではなく、食事をする「まね」をさせます。実際、生後100日目で離乳食を始めるのは、赤ちゃんにとっては少し早すぎます。離乳食、特に液体状ではなく流動食状態のようなものを赤ちゃんにあげ始める時期は、生後6ヵ月目ぐらいからにするといいでしょう。最初は流動食のようなものから始めて、固形のものを食べさせるのは、赤ちゃんの慣れに従ってという具合いで進めていきます。離乳食については、あまり味つけを濃くせず、大人からすると薄味過ぎておいしく感じられない程度の味の濃さにしてください。あまり最初から濃い味のものを与えると、赤ちゃんがそれに慣れきってしまい、食べ物の持っている微妙な味わいを学習できずに味覚の幅が狭くなってしまいかねないからです。味覚への刺激は赤ちゃんの脳の発達のために必要不可欠な要素となっています。味覚の幅が狭いということはそれだけ脳が受ける刺激が狭くなってしまうことを意味しますから、味オンチにならないように気をつけてあげたいものです。無理強いは禁物とはいえ、赤ちゃんは毎日いつでも機嫌良く食事をしてくれるわけではありません。大人であっても、日によって食べたくなく感じる日もあるでしょう。赤ちゃんだってこれは同じですから、とにかく無理強いは禁物です。赤ちゃんによっては、気分的な問題のほかに、天候、運動の多い少ない、便秘などの体調によって食事を嫌がることもあります。食べたくないと感じているときに無理強いすると、食べることそのものを嫌がることにもなりかねませんから、無理は禁物なのです。 赤ちゃんが食べたがらないときには無理に食べさせなくても大丈夫です。空腹になればいずれは食べますし、毎日必ず決まった量、決まった栄養成分を確実に取らなければ死んでしまうというわけでもありません。嫌がっているときには一食ぐらい食べなくても大丈夫ですから、あまり神経質にならないようにしてください。離乳食を食べ始めた頃の赤ちゃんに、食べたがるものを食べたがるだけ与える実験をしたところ、1ヵ月経ってならしてみると、栄養のバランスがしっかりと取れていたというデータもあります。必ずしもそううまくいくとは限りませんが、あまり神経質にならなくても大丈夫だということは、おわかりいただけるでしょうか。思う通りに食べてくれず、食べさせる側が焦って神経質になると、赤ちゃんはそれを敏感に感じ取ります。そのせいで余計食べなくなったり、時には本格的な離乳がかなり遅れるようなことにもなりかねませんから注意が必要です。< 後編 に続く>(子育ての達人)
2016年02月13日中学、高校、大学と英語を勉強し、英会話スクールにも通ったのに英語を話せない! という人がたくさんいます。子どもが「使える英語」を身につけるには、どうすればいいのでしょうか。バイリンガル育児コンサルタントの山田日弓さんに伺いました。日本人はなぜ英語ができないのか「大きな原因として、日本語は音が少ない言語だということがあげられます。日本語では『ア』の音は1種類だけですが、英語では日本人に『ア』または『アー』と聞こえる音は7種類もあります。ふつうの日本人がそれを聞き分けるのは大変です。実際、多くの方が『heart』か『hurt』か『hat』か『hot』か『hut』かを聞き分けることができず、前後の文章から推測しています。これでは脳に負担がかかり過ぎますから、そのうち処理が追いつかなくなり、英語を聞き取れない状態になってしまうのです。ところが、小さいころから英語を聞いていると、7種類の『ア』と『アー』がまったく違う音として聞こえるようになります」幼児期なら、文法を学ばなくてもネイティブなみの英語が身につく「しかも、小さいお子さんは文法を学ばなくても、英語を話せるようになります。9歳くらいまでの、臨界期前のお子さんは文法解析能力というものを持っているので、大量の英語を聞けば、そこから法則性を導き出して自分で文法を理解できるのです。中学生以上になると、英語を習得するには文法を学ぶ必要があります」臨界期とは、ある年齢を過ぎると技術の習得が難しくなる時期のことです。英語の臨界期にはさまざまな説がありますが、山田さんは多くの子どもたちを見てきた経験や集めたデータから「9歳説」を支持しているそうです。「臨界期を過ぎても努力で補うことはできるのですが、ネイティブと違うことは明らかで不自由さが残ります。大人になってから自然な英語を習得することは相当難しいのです」英語は何歳から始めるのがいい?「9歳を過ぎてから英語を学ぶと、ネイティブレベルになることはまずムリです。言語習得には最低3年かかるので、6~7歳がスタートのリミットですね。できれば4歳から、理想を言えば0歳から始めていただきたいと思います。生後9ヵ月までにネイティブが実際に話す英語を聞いていないと、RとLなどの音の違いを聞き分ける力がなくなってしまうことがわかっています」しかし、第2外国語を習得するのは、母国語をしっかり話せるようになってからがいいという主張もあります。「英語だけをインプットしていたら、日本語力が伸びなくなることはあるでしょう。ですからその分、ご家庭でしっかり日本語のサポートをすることが大切です」英語を覚えるために重要なポイントは「できれば親子で、英語で会話できるといいですね。言語はただ流れているものを聞いて覚えるのではなく、お互いに受け答えをして覚えていくものです。英語を覚えるには、インタラクティブ(相互的)であることがすごく重要なのです」生身の人間との会話が大切なのですね。「英語のDVDやCD付きの絵本を利用することもいいと思います。ただ、それだけで使える英語が身につくかというと難しいでしょう。乳幼児期はとくに自分の身の回りでおきていることと言語を結びつけて覚えることが得意なので、生活の中で英語を身につけていけるといいですね」子どもが英語を身につけるための方法について、次回、さらに詳しく伺います。(佐々木月子)今回取材に協力してくださったのは山田 日弓(やまだ ひゆみ)さんソレイユインターナショナルスクール学長。東大法学部卒。米国デューク大学ロースクール修士。米国コロンビア大学プロフェッショナルフェロー。外資系企業(GE)などを経て現職に。自身の経験や、バイリンガル研究の成果を元に、バイリンガル育児コンサルタントとして活躍中。■0歳からのバイリンガル育成スクール Soleilis(ソレイユインターナショナルスクール) ■ブログ「 年収3000万円以上の子供を育てる方法 」
2016年02月13日前編 では、赤ちゃんが持つ短期記憶と論理的思考力について説明しました。今回はその続きとして、遊びを通じて赤ちゃんの記憶力と思考力をトレーニングする方法を紹介します。「いないいないばあ」をするなら顔全体を隠そう玩具隠しと同じように、「いないいないばあ」にも赤ちゃんの脳をトレーニングし、記憶力を発達させる効果が見込めます。「いないいないばあ」をされて赤ちゃんが大喜びするのは、自分にとって大事なお母さんが急に消えてしまって不安になったものの、すぐまた見つかって安心することによるものです。繰り返しやっていると、記憶力が育ってくるため、お母さんが「いないいないばあ」をして顔が見えなくなっても、「どこかすぐ近くにいるはずだ」という考え方ができるようになってきます。こうした記憶力のトレーニングという意味では、「いないいないばあ」をするときに目だけを隠すのは意味がありません。赤ちゃんからお母さんの顔が見えなくなり、お母さんが一瞬いなくなったと思わなければ意味がないからです。目は隠れていても顔の全体像が見えていては、赤ちゃんでもお母さんがいなくなったと感じません。このため、記憶力のトレーニングも兼ねるのであれば、「いないいないばあ」をする時にはお母さんの顔全体が隠れるようなかたちで行いましょう。たとえば、赤ちゃんの前に布を垂らしたり、自分の顔の前に新聞紙をもってくる、といったようなやり方をすると簡単にできるでしょう。赤ちゃんの視界からお母さんの顔を一度完全に見えなくするところがポイントです。生後半年もすると、赤ちゃんはようやくお父さんのことを意識できるようになるので、「いないいないばあ」をお父さんがやってもいいでしょう。しかし、この頃になると人見知りが始まる子もいます。このため、あまり頻繁に顔を合わせない人(おじいちゃん、おばあちゃん、親戚の人など)がいきなり「いないいないばあ」をすると怖がってしまい、泣き出してしまうことがありますので注意が必要です。幼い頃からワーキングメモリシステムを訓練しておこう「短期的記憶力」というのは、脳科学では「ワーキングメモリシステム」と言われています。例えば、人から用を言われメモするまで覚えておく、買い物で買ってくるものを覚えておく、というような、少しの間だけ覚えておけば後は記憶しておく必要のないことを記憶するシステムです。ワーキングメモリシステムは、日常生活を送るには必須であり、学習のスキルアップにも重要なファクターとなってきます。そのため、できるだけ幼い頃からワーキングメモリシステムを訓練しておくことがベターだと言えるでしょう。(子育ての達人)
2016年02月12日生後半年ぐらいになると、赤ちゃんは「いないいないばあ」で大喜びをするようになります。そういう様子を見せ始めたら、玩具遊びを利用して赤ちゃんの記憶力や思考力をトレーニングしてあげましょう。玩具隠しで赤ちゃんの脳を発達させよう赤ちゃんが日頃見慣れている玩具を用意して、それを半分布で覆って隠します。そうして、赤ちゃんが布で覆ったものを玩具であると理解して取ろうとすることができるかチェックしてください。それができることがわかったら、赤ちゃんの目の前で、今度は玩具を布で完全に隠してみます。初めてこれをされたときには、赤ちゃんは玩具が唐突に目の前から消えたので不思議そうなそぶりを見せます。この時点では赤ちゃんは視界から消えたものはないものとしか認識できないので、目の前で隠されたにもかかわらず、布をはいで玩具を見つけるということができないのです。とはいえ、これを何度も繰り返しやってみせると、そのうちに赤ちゃんは布がかぶさっているところに玩具があったことを記憶できるようになり、その記憶に基づいて布を取りのけ、玩具を発見できるようになります。この行動は短期的な記憶力だけでなく、そこに玩具があったのだから布のかげにあるはずだ、という論理的な思考力が芽生えていなければ行うことができません。それだけ赤ちゃんの脳が発達してきているということです。こういった行動は、生後半年から1年ぐらいで行えるようになります。赤ちゃんが理解できること、そうでないこと赤ちゃんが布をはいで玩具を見つけられるようになったら、今度は赤と青といった区別しやすい色合いの布を2枚用意します。そして、片方の布で玩具を隠してしまいます。それから赤ちゃんが見ている前で、玩具を隠した布ともう一方の布の位置をすり替えてみましょう。赤ちゃんは目の前で布をすり替えられても、さらには玩具を隠したほうの布が盛り上がっていても、最初に玩具があったほうの位置にある布を持ち上げます。そして、何もないのにびっくりして、ちょっと残念そうな顔をすると思います。目の前で位置が交換されたのにこういう行動を取ってしまうのは、玩具がもともとあった場所についての短期的な記憶はあるものの、玩具が布ごと場所を移された、ということを理解することができないためです。また、盛り上がった布を見て玩具が隠されていることを理解することもできません。こういった事柄について、赤ちゃんは生後1年~1年3ヵ月ぐらいで理解できるようになります。この頃の赤ちゃんの脳はそこまでの思考力を備えるようになってきているのです。< 後編 に続く>(子育ての達人)
2016年02月12日「会社、辞めておいでよ」サラリと出た言葉だったけれど、思い返すとびっくりする。こどもが産まれたばかりで、妻から夫に言う言葉とは思えない。でも、わたしも仕事をしている身だ。幸いにも、現段階でイラストレーターの仕事は忙しく、このままいくと育児との両立につまづく事も考えられる。子育ても夫と分担できれば助かるのでは?夫は長い間サラリーマン生活を送っていたことだし、辞めてすぐは退職金や失業保険でどうにか次のステップまで持つだろう。翌日、わたしの説得もあり、夫は出社し、上司に辞める事を告げてきた。何度も引き止められたらしいが、夫の意志は固かったようで、引き継ぎの終わる2カ月後を目安に退社することを決めた。大学卒業後、ずっと続けてきた仕事をこのタイミングで辞めることになるとは、こどもの誕生がわたしたちの運命を大きく変える鍵になっているようにしか思えない。どうなる? わたしたち!!もともと夫も転職したがっていたし、これはきっと良い選択に違いない。そう自分に言い聞かせながら、わたしは不安と戦っていた。そして「真面目にやってきたんだ。転職だって頑張ればきっとうまくいく」と自分に言い聞かせた。学生時代、イラストレーターの卵で、まだまだ仕事のなかったわたしを影ながら応援してくれたのは彼だった。10年が経ち、こうして仕事が忙しいのは彼のおかげもある。好きな仕事に就きたいのなら、就けばいい。努力したら報われるはずだ。今度はわたしが夫を応援する番じゃないか。共に働こう、共に育児もしよう、夫よ!それから、2カ月が経ち夫は会社を辞め、息子は生後4カ月になった。その間、育児をする上でのトラブルもなく、すくすく元気に大きくなっていった息子。もう出社する必要の無い夫は、朝起きてからずっと息子にデレデレしている様子。何をしても可愛いらしい。わたしが仕事で作業をしている間は、ミルクをあげるのも、オムツ替えも、家事も全部やってくれた。 夫と育児を分担することでわたしの仕事は円滑になった。これまで、授乳をしながら仕事は猫の手も借りたい状態だったので、夫の助けは、とてもとても大きかった。毎朝満員電車に乗り、毎日のように頭を下げ、頑張っていた夫。わたしには到底出来ない。夫が息子を抱き上げ、満面の笑みであやしている姿を見ると、会社勤めをしていたころよりも、確実に良い顔をしているなぁと思う。ちいさな手、むちむちのあんよ、ふわふわの甘いおっぱいの香り…。赤ちゃんと呼べるこの貴重な時間を、こうして家族3人過ごすことができるのは「しあわせ」そのものだ。夫が会社を辞めた。安定を捨てた。お金は入ってこない。でも、今この瞬間は誰がなんと言おうと「しあわせ」だと言える。不安は大きい。でもきっと大丈夫、なんとかなる。わたしたちは家族なんだ。信じよう。息子のためなら、夫婦力を合わせてきっと頑張れるだろう。つづく
2016年02月11日3年にいたる不妊治療の末、やっと着床した赤ちゃん。それは軽いつわりから始まりました。ようやく妊婦生活がスタートできる と思い始めた妊娠7週の診察日のこと。エコーを見ながら先生がひとこと。「双子」「えっ?」びっくりした私は思わず聞き直してしまいました。「ほら、ここを見てください。2つ丸いのが見えるでしょ?」エコーには、先生の言うとおり、小さい2つの丸が見えました。そのときはとにかく気が動転して、あいさつもそこそこに内診室から出たことを覚えています。双生児にも違いがある双生児、いわゆる双子は大きく分けて「一卵性」と「二卵性」があることは一般によく知られています。1つの受精卵から生まれるのが「一卵性」。2つの受精卵から生まれるのが「二卵性」です。一卵性は受精卵が細胞分裂を繰り返す際、何らかの原因で2つに分かれることにより、2人の赤ちゃんが誕生します。二卵性はそれとは違い、2つの受精卵がそのまま、ママのお腹の中で育ちます。そして、2人のきょうだいが同時に育ち、生まれるのです。なので、一卵性は性別も血液型も同じで、顔もよく似ています。二卵性は性別や血液型が異なることもあります。ただし、性別・血液型が同じ二卵性は顔もよく似ることがあります。双生児は「卵生」の違い以外に「膜性」による違いもあります。絨毛膜(胎盤)と赤ちゃんを包む羊膜、この2つの膜を共有しているかどうかによって、胎児のリスクが変わってくるのです。二卵性の場合、絨毛膜も羊膜もそれぞれの赤ちゃんに1つずつ用意されていますが、一卵性の場合は受精卵が分裂する時期によって・二絨毛膜二羊膜双胎 (DD 双胎) └胎盤も羊膜も、2人の赤ちゃんにそれぞれ用意されている・一絨毛膜二羊膜双胎(MD双胎) └羊膜は1つずつあるが、胎盤を2人の赤ちゃんで共有している・一絨毛膜一羊膜双胎(MM双胎) └羊膜も胎盤も1つしかない状態という複数の膜性パターンに分かれます。喜びだけではないけど、でもやっぱりうれしい私は、赤ちゃんがそれぞれ羊膜で包まれているものの、1つの胎盤を共有しているMD双胎でした。妊娠中はMD双胎特有の病気のほか、多胎妊娠ならではのトラブルにも悩まされていました。たとえば、以下のような症状です。・TTTS(双胎間輸血症候群)2人の赤ちゃんが胎盤を共有するため、血流移動がアンバランスになり、赤ちゃんたちに危険が及ぶ、MD双胎特有の病気です。発症はMD双胎全体の2割に満たない数と言われていますが、早ければ16週あたりから発症し、出産直前に発症する場合もあります。そのため、MD双胎だと判明したら、もっとも注意を払う必要のある病気です。・貧血胎児に多くの血液が必要なため、単胎妊娠より多く発生します。最初は食事に注意をしながら様子を見ますが、ひどくなった場合は鉄剤が処方されます。・むくみ多胎妊娠による負担で、ママの体が急速な変化に耐えられず、起こることが多いそうです。安静、食事療法で様子を見ます。出産後は、利尿作用のある漢方が処方されることもあります。・切迫早産急に子宮が大きくなり、お腹の張りも出てくるため、早産になりやすい傾向があります。双子を授かるということは、妊娠・出産中のリスクが単胎妊娠よりはるかに大きくなるということ。手放しで喜べるものではありません。私は最初、不安から双子だということをなかなか周囲に打ち明けられなかったほどです。でも、胎動を感じ始めて子どもたちの居場所がわかるようになってくると本当に愛おしく、「早く会いたい、でも1日でも長くお腹で成長してほしい」と思うようになりました。また、双子の場合、医療機関の受診頻度も高くなるので、不安なことは受診の度に解消できて、むしろ安心なくらいでした。出産を終えたいま、2人が同時に笑いかけてくれると、何物にも代えがたい喜びを感じることができます。双子を妊娠するということは、たしかにうれしさや喜びだけではありませんが、乗り越えた苦労以上の幸せを運んでくれると思っています。現在、双子を妊娠中で不安な人が、この記事を読んで少しでも気持ちがラクになってもらえれば幸いです。(田中かなた<フォークラス>)
2016年02月11日こんにちは、イラストレーターの栗生です。インフルエンザその他の感染症による学級閉鎖や学年閉鎖などのうわさを伝え聞くこの頃、いかがお過ごしでしょうか? かくいう私も集団生活をするわが子たちが感染しないかとビクビクしていたのですが、なんと自分が高熱を出してしまいました。集団生活とは程遠いロンリー在宅労働者なのに、一体なぜ! インフル検査では陰性と出たものの、お医者さんはクロとのお見立て。薬を処方してもらい、とりあえず熱は一晩で下がりました。怖いのは家族に移してしまうことですが、そういう時に限ってなぜか子どもたちがいつもよりもくっついてくるんですよね。上の子は嬉々としてお医者さんごっこを始めるわ、下の赤子はマスクを引っぺがすわ、口に手を突っ込もうとするわ(なんで!?)で、もうやめてくれ! 母さんに触れるなァァ!…と、小さい子どもがいると、隔離されたくてもできないのがつらいですね。今のところ家族には移っていない模様ですが、できる予防は早めに、計画的にやっておくにこしたことはないですね。皆さんもお気をつけください…。今日のカルタ「手をつっこんでくる」
2016年02月10日3DSなどの携帯ゲームは、いまや子どもの必須アイテムであるかのような時代になっています。子ども同士のつき合いにゲームが絡むことも多く、問題は複雑です。携帯ゲームは買うべき? プレイ時間の考え方は? 子どもが携帯ゲームと上手に接するための、家庭内でのルールの決め方について紹介します。携帯ゲーム、買う? 買わない?結論から言えば、子どもが携帯ゲームを欲しがるなら買ってあげるのが良いでしょう。いまの子ども社会では大多数が携帯ゲームを持っています。わが子だけゲームから完全に隔離するのは、ほぼ不可能です。欲しがるのを無理に我慢させても、友だちに借りてプレイしまくるだけ。家の外で執着する結果になってしまうだけです。だったら「持たせるかどうか?」で悩むより、むしろ買い与えてから「ゲームとの上手なつき合い方」を子どもに教えたほうが、結局は子どものためになります。ルールを習慣づけておくと、後に子どもがスマホやパソコンを持つようになってからも、子ども自身で使い方をコントロールできるようになります。つまり、将来に繋がるルール作りのチャンスともいえるのです。「ルールを守れるかどうかのテストをクリアできたら買う」ということにすると、子どもも納得しやすくなります。「〇時になったら必ず宿題を始める」「お手伝いをする」など1日ごとのルールと、「〇ヵ月の間」「誕生日まで」などのテスト期間を設け、その間子どもがきちんと守れたら「買おうね」と約束するのです。友だちと携帯ゲーム 決めておきたいルール友だち間のトラブルで一番多いのが、ゲームソフトや本体の紛失、盗難。特にDSのソフトは薄くて小さいので「なくなった!」と騒ぎになりがちです。そのときに「取った」「取ってない」と子ども同士でケンカになることも…。またまだ小さな子どもの場合、つい出来心でソフトをポケットに入れて持って帰っちゃった、ということもよくあるのです。そういったトラブルを防ぐために、まずゲーム本体やソフトには名前を書きましょう。そして、必ず大人のいる部屋で遊ばせること。友だちが帰るときには持ち物の確認をします。わが子のソフトはちゃんと揃っているか? 友だちは持って来たソフトを忘れていないか? 本体に挿してあるソフトも含めてチェックしましょう。また、子どもにルールを伝えるときには、きちんと説明しておかないと、子どもとケンカになるおそれがあります。ですから、具体的な例とともに説明すると説得力があります。プレイ時間は決めるべき?ゲームとのつき合い方で大切なのは、1日の生活リズムを崩さないことです。そのためにも「宿題は必ず済ませてからやる」「夜は〇時に寝る」などの生活リズムや、するべきことに重点を置いて時間を決めましょう。1日のプレイ時間は、子どもの普段のスケジュールから逆算すると決めやすいです。平日と休日、または曜日ごとにそれぞれゲームが可能な時間を書きだすと、平日は割と忙しく、自由な時間が少ないので自然に決まります。問題は休日です。休日は時間がたくさんあるので、かえって具体的な時間が決めづらいもの。でも、子どもにゲームの利点と問題点(とても楽しいけれど、学力や体力など将来のためになる力はつきにくいなど)を説明し、ゲームとその他の遊びのバランスを親子で話し合って決めると、子どもも納得できるのでいいですよ。携帯ゲームに関するルールは、できるだけ子どもと話し合って決めることをおすすめします。子どもがよく理解すれば、守ってくれる確率も格段にアップしますよ。大人が決めたルールを子どもに話す場合は、理由もきちんと話してわかってもらいましょう。(あとりゆうか<フォークラス>)
2016年02月10日普段何気なく触れている音楽には、精神の安定を図る、創造性を高めるなどの良い効果があるそうです。感受性が発達する大切な成長期。音楽と触れ合うことで、心身のバランスも整うと言われています。では、音楽はどんな影響を与えてくれるのでしょうか?子どもにおすすめの曲とは人の心を豊かにする音楽は、子どもにさまざまなパワーをもたらしてくれます。・幼児期の子どもには諸説ありますが、幼少期にオススメしたいジャンルといえば、やはり童謡です。童謡は歌詞の内容が分かりやすく、曲調もリズミカル。子どもでも歌いやすいようにつくられています。日常的に童謡を聞かせることによって、子どもが口ずさむようにもなり、歌への関心を持つようになります。それにママの優しい歌声が子どもは大好き。歌うことはストレス発散にも役立つといわれているので、空き時間をみつけて一緒に歌う時間をつくってみては。親子にとってよいコミュニケーションとなりますよ。・小学生になったら行動範囲が広がり個性も表れる小学校時代では、いろんなジャンルの音楽と触れ合う機会があります。授業だけでなく、好きなアニメ、アイドルなど、さまざま影響を受けやすい時期です。自我が確立する時期だからこそ、本人の気持ちを尊重してあげましょう。ただ、小学生は勉強にスポーツに遊びにと、なにかしら忙しい日常を送っています。もしも疲れている様子が見られたら、ぜひ一度クラシックを聴かせてあげてください。歌詞がないクラシックは、頭を休めるのにふさわしい音楽です。感覚を司る右脳が刺激されることで結果、言語や、計算力などの役割を担う左脳を休ませることができ、リラックス効果を生みます。歌うことで得られる効果歌うときには自然と深呼吸する回数が増え、多くの酸素が体内に取り入れられます。それが緊張を和らげ、リラックスした状態をつくるのだそうです。また、歌は複式呼吸が基本。複式呼吸をマスターできれば、さらに良い効果があります。複式呼吸は自律神経とも密接な関係があり、心の安定と免疫力アップにもつながります。そのほか、歌詞を覚えようとする姿勢は、集中力や記憶力の向上にも一役買ってくれることでしょう。リトミックが人気の理由子どもの習いごととして人気の高い音楽。特に7歳までは、聴覚が急激に発達すると言われていて、ピアノなどの楽器を習わせると豊かな感受性が育まれるほか、脳の発達にも良いといわれています。ただし、好き嫌いがあるのは当然です。無理に習わせるのは逆効果となりますので気をつけましょう。「楽器の習い事はハードルが高い」というママは、リトミックから始めてみては? 音楽に合わせて自由に体を動かせるリトミックは表現力や発想力も培われます。体を大きく動かすためよい全身運動にもなりますよ。人見知りが激しくて集団行動は苦手という子どもでも、楽しい雰囲気のなかで開放的になって、新しい交流が生まれそうです。(EKKO <フォークラス>)
2016年02月10日いちご狩りシーズンは1月~5月今が旬のイチゴ。真っ赤な愛らしい形と、甘酸っぱくみずみずしい味わいは、子どもたちにも大人気の果物です。露地ものの旬は4月~5月ごろですが、いまはハウス栽培が主流なので、1月~3月ごろがもっとも多く出回る時期となっています。せっかくの旬の季節。子どもたちと一緒に、「いちご狩り」に出かけてみましょう!土の匂い、生き生きとした緑の葉に、小さな白い花…。ふだんお店で見ているイチゴが、どんなふうに育っているのか、五感で体験することができるはず。各地の観光いちご園では、1月~5月のゴールデンウィーク頃まで、いちご狩りを行っているところが多いようです。ハウス内は温かいので、冬のレジャーとして、寒さを気にせず楽しめるのもいいですね。子ども連れなら、低農薬や有機栽培の農園にこだわるのもおすすめ子ども連れで出かけるなら、「減農薬」や「無農薬」、「有機肥料」など、栽培にもこだわった農園を探してみるのもオススメです。イチゴをはじめとする果物は、農薬などを使わずに、きれいにたくさん栽培するのはとても難しいもの。それでも、その場で採って直接口にする果物狩りは、なるべく安心して食べられるものを選んであげられたら良いなと思います。低農薬などで栽培しているいちご園は、ミツバチによる受粉をしていたりします。いろいろな動植物のはたらきや、つながりを感じられるキッカケにもなりますね。また、果物が苦手なお子さんにとっては、家族や友だちと楽しみながら味わうことで、いつもとは違った興味がわいて、自然と食べられるようになるかもしれません。ちなみに、イチゴには、ビタミンCやペクチンなど、栄養素が豊富に含まれていますが、鮮度が良いものほど、それらの栄養もしっかり摂ることができますよ。今が旬のお出かけスポット。おいしくて楽しいいちご狩り体験で、心も体も元気になりましょう!<都内近郊の・栽培にこだわったいちご園 サイトまとめ>・ わだいちご園 (神奈川)・ 高梨いちごえん (神奈川)・ 出井絹江農園 (山梨)・ 深作農園 (茨城)・ 日光ストロベリーパーク (栃木) (あまやゆか)
2016年02月09日Vol.1 では、お手伝いを習慣にすることで、勉強だけでは教えられない、生きるために必要なスキルや心を身につけることができるというお話をしました。今回はその続きとして、お手伝いを習慣づけるために、やるべきこと、やってはいけないことを紹介します。1.毎日継続してできる仕事を探そう「子どもにお手伝いをさせたくても、毎日は時間がとれない」と思う方も多いかもしれません。ですが、短時間でできる小さな仕事はたくさんあります。お手伝いを習慣にするための第一歩は、短時間で簡単に終わる仕事を選び、継続させることです。お手伝いというと、ゴミ出しや部屋の片付け、風呂掃除、食器洗いなど、ある程度手間のかかるものが定番ですが、家事を行動別にみると、子どもに頼みやすい簡単なお手伝いはほかにもたくさんあります。たとえば、「洗濯」について、ひとつひとつの行動を書き出してみましょう。洗濯物を分ける、洗濯機に入れる、洗剤を入れる、スイッチを押す、汚れ物を手洗いする、色物を手洗いする、脱水する、洗濯機から出す、干し場に運ぶ、干す、取り込む、畳む、アイロンをかける、持ち主の部屋に運ぶ。このように、小さなたくさんの仕事に分けられますね。全部を子どもに任せるには、根気よく教えこまなければなりませんが、どれかひとつだったら頼みやすいはずです。全員分の洗濯物を畳むのは大変でも、畳んだ洗濯物を「持ち主の部屋に運ぶ」だったら、すぐに終わりますよね。小さな子には「これは誰の洗濯物かな?」などクイズにしながら、遊びの要素も取り入れると楽しいですね。お風呂に入ったときに、ついでに自分の靴下を手洗いさせるというのも、ひとつのお手伝いです。洗濯物を干す前の洗濯物を洗濯機から出す、と、干し場に運ぶ、の作業は簡単にできるので、毎日継続させる仕事に向いているといえます。これ以外にも、玄関や窓際のスペースなどを持ち場にして、その場所をきれいに掃除して飾るなど、その子の性格に合った、楽しく取り組める方法を考えてみましょう。なるべく簡単ですぐにできて、本人が継続しやすいものから始めると、忙しい子でも習慣にしやすいのでおすすめです。時間のかかるものは、習い事のない日や、休日にまとめてやるなど、負担のない範囲でしっかりお願いしましょう。2.「やりたい」お手伝いと「やってほしい」お手伝いをセットで頼もうお手伝いをやらせるのが大変と感じる理由のひとつに、「大人がやってほしいお手伝いと子どもがやりたいお手伝いが違う」ということがあるかもしれません。夕飯準備で忙しいときに、片付けやお皿の用意を頼みたいのに、野菜を切りたいと言われた場合、親としては子どもの気持ちに応えたいところですが、注意して見ていなければならない分、仕事は増えます。ケガや失敗するリスクを考えると、お手伝いを頼むほうが面倒…なんて思ってしまいますよね。そうならないために提案したいのが、子どもが「やりたい」お手伝いと大人が「やってほしい」お手伝いをセットで頼む、という方法です。たとえば、お箸とお皿を並べてほしければ、「野菜を切る」とセットで頼みます。お箸とお皿を並べたら、野菜を切っていいことにしてみましょう。ほかには、「味噌汁の味つけ」と「味噌汁をよそって食卓に運ぶ」をセットにすると、「味噌汁を運ぶ」だけよりも、喜んで運んでくれることでしょう。味つけだけでなく、味噌汁を最初から作ることにも興味をもってくれるかもしれません。子どものやりたい気持ちを尊重しながら、大人が「やってほしい」お手伝いもできるようにリードしていきましょう。できることが増えるのは楽しいことです。お手伝いが楽しくなってくれば、すんなり協力してくれるようになってくるでしょう。3.どんなに小さな仕事でも「ありがとう」お手伝いをしてもらうと、つい「えらいね」とか「よくできたね」という褒め方をしてしまうかもしれませんが、それよりもまず「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えることが大切です。家の仕事をやることは、家族の一員として当たり前のことで、特別えらいことではありません。それよりも、「ありがとう」とか「手伝ってもらって嬉しい」と言われるほうが、子どもにとっても嬉しいはずです。お手伝いをすると家族が喜ぶ、とわかれば、お手伝いをすることに抵抗感はなくなっていくでしょう。ここでひとつ気をつけたいことがあります。お礼としてのお小遣いについてです。時々あげる分にはいいかもしれませんが、毎回はやめたほうがいいと思います。感謝の気持ちを純粋に伝えたいなら、お金は渡さないほうが懸命です。お小遣いをあげてしまうと、純粋に家族に奉仕したいという気持ちが歪められてしまう心配があるからです。また、お金や欲しい物で釣ると、お手伝いそのものへの興味がそらされてしまいます。それよりも心からの「ありがとう」をしっかり伝えましょう。4.指示を出しすぎない、任せるところは任せるつもりで脇で見ていると、つい口を出したくなりますが、いつのまにか事細かに指導している、というのでは、子どももうんざりしてしまうでしょう。ひと通りやり方を教えたら口を出さずに見守ることも大切です。任せたからにはしっかり任せましょう。お願いした仕事をまったくしないときは注意すべきですが、一生懸命やった上で不十分なときには、不満はなるべく言わないように、最初から高望みしないことが得策です。やはり、まずは「ありがとう」とお礼をいい、不十分なところはあとでそっとやり直しましょう。お手伝いを習慣にするためには、本人が楽しんで意欲的になれる環境をつくることが先決です。お手伝いの習慣、今日から始めてみてくださいね。(KANA)
2016年02月09日いつも子どもに「ごめんね」という言葉ばかり言っていませんか? 子どもとずっと一緒に居てあげられないのがかわいそう。だからつい謝ってしまうのもよくわかります。でも、その言葉が本当に子どものためになっているのかというと、実はそうではないかもしれません。「ごめんね」はかえって子どもを不安にする私の住むフランスの耳鼻科の待合室に張り紙がありました。そこにはこういったことが書かれていました。「診察室から出てくるお子さんに『嫌だったね』『(嫌な思いをさせて)ごめんね』という方がいます。これだと病気を良くする治療をしているのに、こちらが悪いことをしているようで悲しくなります。ぜひ『がんばったね』『はやく良くなろうね』と声かけをしてください」これを見て「たしかにそのほうがいい!」と、うなずいてしまいました。周りに迷惑をかける行為をした場合は謝るのが普通です。それがキチンと守られている日本は礼儀正しくて、規律が整っていて、フランスを始めとする欧米に比べると、本当に過ごしていて気持ちいいと思えることが多いです。でも、子どもに対して「ごめんね」を発する数が多いと、それは反対にマイナスエネルギーになって子どもが不幸を感じたり、周りの人に罪悪感を覚えさせてしまったりすることだってあるのではないでしょうか?「自分はママといられないから不幸なんだ」「保育園に居ることは、あまり良くないことなんだ」自分がよかれと思って発している、子どもに向けての「ごめんね」なのに、子どもはそんなふうに受け取ってしまうとしたら、どうですか?ポジティブな声がけで空気を変える子どもを自立させることを教育目標にしているフランスでは、子どもに「ごめんね」という言葉をかけることが、かなり少ないことに気づきます。そのかわり、子どもにも周りにも、ポジティブな言葉かけをしていることが多いです。その姿は、子どもについて話しているときにもよく表れています。「これをやろうと思ったら、息子が張り切ってやってくれたわ。うちの子、そういうの得意だから、楽しんでやってくれるの」こういった発言は慣れていないと、子どもの自慢話をしているように聞こえてしまいます。でも実は、この会話と同じことを子どもたちにも言っていて、子どもにとってはそれが自信につながっています。おまけに第3者までもが、子どもに「ママから聞いたのだけど、◯◯が得意なんだってね」と繰り返すことで、子どもの「自信」がさらに「確信」にも変わっていくのです。他人を巻き込んで子どもに声かけをすることまではできないかもしれませんが、自分からわが子への声かけを変えることはできるはずです。 「ごめんね」を言うかわりに「保育園が楽しくてよかったね」「仕事で忙しくて遅くなっても、ちゃんと好きなこと見つけて楽しんでくれているから、ママ助かるわ」と言ってみるのはどうでしょうか?保育園の先生や職場の人たちにも「申し訳ありません」や「ごめんなさい」ではなく、「ありがとうございます」「助かります」という言葉に変えてみるのもいいかもしれません。プラスエネルギーの出る言葉を発し続けることで周りの空気も変わり、いろんなことがスムーズに回るようになっていくかもしれませんよ。(Ulala<フォークラス>)
2016年02月09日子育てと仕事の両立、夫との関係など、常にストレスフルな状況下にいるママたち。「なぜ自分はこんなに頑張らなきゃいけないの?」と、日々の自分の努力に、むなしさを感じてしまうときもありますよね。そんなときはちょっと立ち止まって、哲学者や思想家たちの名言、考え方に触れてみましょう。きっと毎日の自分の「頑張り」に意味を見出すことができるはずです。今回は、思想家であり人気作家・吉本ばななの父である、吉本隆明の言葉に学びます。思想家の吉本隆明に学ぶ『キッチン』『TUGUMI』などの作品でお馴染みの人気作家・吉本ばななの父親でもある思想家の吉本隆明(1924~2012)は生前、さまざまなことを論じていました。吉本は「子育て」や「家族」にまつわる著作も数多く残しています。今回取り上げるのは、1988年に行われた講演会の中での言葉です。吉本はその講演で、「乳児期の子育てはなぜ重要か」について話しています。昼も夜もなく常に世話をしなければならない乳児期の子ども。嫌になってしまうこともありますが、「乳児期」というものについて、改めて見つめ直すきっかけになるでしょう。「乳児期というのを別の言葉で定義すれば、自分に責任がないにもかかわらず生涯自分にいちばん関係のある時期、それが乳児期なんだという定義もできるくらいの時期です」 出典: 講演録・「こどもの哲学」(ほぼ日刊イトイ新聞より) 「人間と、チンパンジーと、どこが違うかっていうと、人間がはやく出てきちゃうってことが、人間の特徴なんです」出典: 講演録・「家族の問題とはどういうことか」(ほぼ日刊イトイ新聞より) 思想家・吉本隆明は、子育ての中でも特に、乳児期の子供と母親の関係を重視していました。吉本は人間と類人猿のもっとも異なる点として、人間の子どもには乳児期があるという点を挙げています。たしかに乳児期の赤ちゃんは、母親から産まれてきたのはいいものの、自分では動くこともできないし、食事や排泄物の処理も手伝いなしではできません。ひとりではほぼ何もできない状態のまま、1年ほど過ごす時期があるのは、人間特有です。野生環境ではすぐに、ほかの動物の標的にされてしまいます。この、誰かに頼らざるを得ない乳児期という発達段階こそが、子どもにとって大変重要になると吉本は考えています。「早く出てくることによって、どうしても母親と1年間、接触せざるを得ない。そこから栄養を受けたり、世話してもらう以外にない。そうすると、その間に、母親がもっている文化的水準、それから、感覚、心の構造っていうのは、全部、いま言いましたように、乳児に刷り込まれるわけです」出典: 講演録・「家族の問題とはどういうことか」(ほぼ日刊イトイ新聞より) つまり、毎日24時間、母親からケアを受ける状態の乳児期の子どもは、それゆえ母親のすべてを自分の中に取り込んでいる、ということです。母体から産まれ落ちた後すぐに自分で動くことができる、ほかの動物の子どもとは、その点がまったくもって異なるのです。逆に、この時期に母親に対する「絶対的な信頼感」を与えることができれば、登校拒否、学校内暴力や家庭内暴力の恐れなどはほとんどなくなる、というのが吉本の主張です。実は日本だけ!? 母親に負担がかかりすぎる「日本型の子育て」また、日本型の子育ては、女性に大きな責任と負担が課せられてしまっている、と吉本は言っています。吉本によると、西洋型の典型的な子育てでは、乳児期の子どもは生後1ヵ月ほどで母親の手から離れ、看護師やシッターの手に委ねられるとのこと。一方、日本型の子育ては、母親はずっと乳児期につきっきりで世話をしなければならなりません。つまり、母親1人に子育ての責任がのしかかってしまうのです。このような日本の子育てについて、以下のように吉本は語っています。「もし非常にいい母親だったら、もちろん日本型の育て方は、人類の理想的な育て方なんです。だけどたいてい、どんな親でもそうですけど、様々な事情がありましてね。100%いい育て方なんてできないんですよ。手をぬいたり、まずったりってことは、たいていどの母親、父親でもあるわけですよ。だけども、まず、55点以上の育て方をしたと母親が自信をもって正直にいえるのならば、それは立派な育て方といっていいんだと思います」出典: 講演録・「言葉以前のこと–内的コミュニケーション」(ほぼ日刊イトイ新聞より) 現在は、吉本が子育てをしていた時代よりも、夫の協力やベビーシッターの協力を得やすい時代になってきています。それでも育児に疲れてしまったときは、「日本型の子育ては母親に負担がかかりすぎている」という吉本の言葉を思い出し、たまには周りの人や育児サービスに頼ってしまってもよいのではないでしょうか。100点満点でなくてもいい。あなただけができる子育てを目指して、乳児期の育児を乗り切っていきましょう。(サカマキ貝<フォークラス>)
2016年02月07日生まれたばかりの赤ちゃんは、耳はきこえていますが、旋律主体の音楽よりもリズム主体の音楽のほうを理解します。これはリズム主体の音楽がお腹の中にいる間に聞いていたお母さんの鼓動を連想させるからだといわれています。しかし、生後4ヵ月を過ぎるあたりから赤ちゃんは旋律を理解し始めますので、そうなってきたらいわゆる「名曲」の出番です。美しい音楽で眠りにつく条件づけを生後4ヵ月ぐらいになると、赤ちゃんはさまざまな音を聞き分けることができるようになり、またよく接する家族などの声を判別できるようになります。少し離れたところからお母さんが声をかけると、それに反応して首を巡らせ、振り向けるようにもなってきます。ここまで成長してくると、今まで主にリズム主体の音楽に反応していたものが、音楽の旋律にも理解を示すようになってきます。こうなってきたら、クラシックなどのいわゆる「名曲」を利用して脳に刺激を与え、感情の安定をはかれるようになります。この時期から名曲などを使って音楽を聴かせると、音感を訓練することができるほか、美しいものへの感受性を育てることもできます。しかし、せっかく聞かせるのですからただ聞かせてはもったいありません。少し工夫して、目を覚ますときの音楽、おっぱいの時間の音楽、遊ぶ時の音楽、そして眠るときの音楽を決めてみましょう。そうすることで、赤ちゃんはその音楽が鳴り始めると、関連づけられた行動に条件づけた行動を取るようになります。条件づけというと、パブロフの犬のお話のことを思い浮かべる人もいるでしょう。犬に餌を与えるときにベルを鳴らしながら与えていると、しばらくするとベルの音を聞いただけで唾液を分泌するようになるという実験の話です。この時期の赤ちゃんは本能的な行動だけでなく、こうした条件づけによる行動ができるまでに成長しています。そして犬とは違い、音楽を音ではなく曲として理解できるまでになっています。このようにして音楽を用いた条件づけができてくると、赤ちゃんは起きたり寝たりをすんなりとしてくれるようになるという副次効果を得ることもできるのです。赤ちゃんに聴かせたい名曲の例あくまで一例ですが、赤ちゃんの条件づけに適していそうな曲を以下にあげてみます。どれもシンプルかつ美しい旋律の曲ばかりです。●目を覚ますときにおすすめの音楽 ・エリーゼのために (ベートーヴェン) ・春の歌 (メンデルスゾーン) ・眠れる森の美女 (チャイコフスキー) ・水上の音楽 (ヘンデル) ・美しき青きドナウ (ヨハン・シュトラウス)●おっぱいの時間におすすめの音楽 ・フルート協奏曲 (モーツァルト) ・ウィリアム・テル序曲(嵐のあとの静けさ) (ロッシーニ) ・セレナーデ (ドリゴ) ・アルルの女(メヌエット) (ビゼー)●遊ぶときにおすすめの音楽 ・くるみ割り人形 (チャイコフスキー) ・田園交響曲 第四楽章 (ベートーヴェン) ・水の戯れ (ラヴェル)●眠るときにおすすめの音楽 ・子守歌 (ブラームス) ・トロイメライ (シューマン) ・月光の曲 (ベートーヴェン) ・ホフマンの舟歌 (オッフェンバッハ)名曲には、ママの気持ちをリラックスさせる効果も含まれています。親子の大切な時間に、ぜひ名曲も加えてみてください。(子育ての達人)
2016年02月05日みなさん、こんにちは。おかっぱちゃんです。突然ですが、育児中のみなさん、お仕事ってどうされていますか?私の場合でいうと、産前産後、一度もまとまった休みをとらずにここまでやってきた。それがよいのか、悪いのはさておき、うちの場合は共働き。夫は外で汗水たらして、がむしゃらに働いている。ここで夫の仕事を紹介すると、彼は大学卒業後ずっと、小さな銀行の営業でサラリーマンとして働いてきた。わたしのイラストレーターの仕事と比較するとずっと安定しているし、世間からの信用と言ったらすごいもの。銀行員とイラストレーター。完全に庭が違う。友達に夫を紹介すると、どうやって知り合ったのか?とよく聞かれる。もともと高校の同級生だった彼は、学生時代からの親友だった。親友から夫婦になるとは誰も予想していなかったことだけれど、あらゆるチョメチョメ(笑)を介し、10年という親友関係を逸脱し、わたしたちは夫婦になった。「結婚するならワイルドな人が良い」そう思い込んでいたわたしは、これまでヒッピーのような容姿の“難あり男子”とばかり恋愛をしては失敗してきた。男運のなかったわたしにとって、こうして真面目で、優しい彼と結婚できたことは奇跡といってもいい。当時わたしは生涯を共にする人が、こんな身近にいたなんてびっくりしたものだ。話は戻るが、わたしの仕事は自宅でもできてしまうので、基本わたしが育児と仕事を両立せざるおえない。しかし、これがなかなか難しい。平日は仕事で夫は夜まで帰って来ない。わたしは締め切りに追われ、授乳しながら筆を走らせる日々…。「あぁ、もっと余裕をもって育児に向き合いたいものだなぁ。でも仕事のキャリアを失いたくはないし…」と、この生活に憤りを感じ始めていた。 そんな中、息子が産まれて2カ月が経った夜のこと。夫がいつもにも増して疲れてた表情で家に帰って来た。普段ならドアを開けるなり、息子を抱き上げ、お決まりの赤ちゃん言葉で「ただいま~かえりまちたよ~」と笑顔を見せるのに、今日は息子の顔を見てもニコリともしないのである。心配した私は、あまりにも元気がない夫に「どうしたの?」と聞くと、どうやらこの春人事異動があってから、仕事量が増え、人手不足でかなりつらい状況だと言う。真面目で、忍耐強さが売りの夫が、珍しくまいっている。こんなこと今までなかった。息子が産まれる直前に、今の部署になってから忙しいと話は聞いていたけれど、まさかここまで疲れきってしまうとは。忙しさから心を無くしているように見えた。大学卒業後、あまり興味の持てない金融の仕事を、真面目に7年も勤めてきた彼が初めて愚痴をこぼした夜だった。思い返すと、わたしは毎日仕事と育児に追われ、自分のことばかり話して、不満をぶつけ、夫の変化に気付かずにいた。夫がSOSを出す前に、なんでもっと気にかけてあげられなかったのだろう。わたしは好きな仕事をしている一方、夫は仕事を楽しんでいるのだろうか。つらい事ばかりではないのか? 話を聞いて「面白そうな職場だねえ」と言ってあげられたことは一度もない。人生の楽しみ方は、いろんなところに転がっているはず。仕事もひとつではない。意志さえ強く持てば、選ぶ権利あるはずだ。人生のほとんどを締める仕事の時間を夫にも、もっと楽しんでもらいたい。小さな息子を抱きながら、わたしは夫にこう言った。「会社、辞めておいでよ」。つづく~おかっぱちゃんの夫の仕事はどうなる? 乞うご期待!次回は「夫が脱サラ!? ~仕事と育児~後編」をお届けします。
2016年02月05日「わが家の事情がわかってしまうから、ままごとはもうやらないで!」と、子どもにままごとを禁止したくなる人もいるかもしれませんが、ちょっと待って。女子のままごとやごっこ遊びは禁止せず、むしろ積極的に推奨してもいいぐらいなのだそうです。一体なぜなのでしょうか。・ 前編 はこちらからごっこ遊びで真似をすること=物事の上達につながる物事を学ぶ際にはどうしても必要なものがあります。それは、何かを模倣する力です。よく人の真似をすることを馬鹿にしてけなすような人がいますが、とんでもありません。勉強もしかり、芸術的な活動や運動もしかりですが、今よりも上達したいと感じたときに一番効果があるのは、より優れた能力を持っていてお手本になりそうな人物を見つけ、その人物の真似をすることです。こういった模倣をする際には、その前提として鋭い観察力を持っている必要があります。なぜならば、自分のやり方とお手本にする人物のやり方では、何がどう違っているかを認識できなければいけないからです。自分の至らない点を見極め、相手の優れた点を見極め、その部分を模倣してうまくやれるように練習するわけです。そしてうまくやれるようになってきたら、より高みを目指して自分なりに考え、より上積みをはかっていきます。こうしたプロセスはものごとを学習する際に一番大事になる部分です。ごっこ遊びやおままごとは、自分の一番身近にいる親を手本において観察し、その行動を模倣する遊びです。つまり、遊びではあるものの、人間やその技術などを観察するための力を養うことができるのです。子どもたちは自分の親を観察してそのまねをしながら、「もし自分がこの立場だったら、こんなふうにやるな」というイメージを頭の中に描き、自分なりの人物像に沿って行動しています。こういったやり方は、絵画の制作や楽器の演奏などをする際の訓練の流れとまったく一緒です。ごっこ遊びやおままごとにより、子どもは自分のあり方そのものを高め、成長をはかっていると言ってもいいでしょう。それだけに非常に効果のある遊びなのです。子どもの遊びを見ることでその関心を知ろう子どもがごっこ遊びやおままごとをしているのを観察することは、親にとっても役に立ちます。それは、その子どもが現在どんなことに関心を抱いているかがわかるということです。子どもが自分より幼い子どもをかわいいと感じ始めているなら、たとえば人形を赤ちゃんに見立ててお母さんごっこを始めるかもしれません。スーパーマーケットやお店に関心が向いていれば、レジ打ちや売り場の真似をするでしょうし、医者や看護師さんに興味を引かれ面白そうだと感じればお医者さんの真似をすることでしょう。子どもは興味関心が向いているものを真似しようと考えるものだからです。親はそうした子どもの興味の行き先を、遊びの様子を観察することで知ることができます。そして、その興味や関心をもっとかき立て、深めることができるようにしていくことができます。たとえば楽器に興味を持っているようなら音楽会に連れて行ったり、動物に興味を示しているなら動物園や水族館に連れて行ったりなどするのです。子どものごっこ遊びはこうした体験を糧にして深く広くなっていく傾向があり、遊びを通してさらに子どものイメージ力を育むことができます。このように、ごっこ遊びやままごとは子どもの能力を高めて成長を促してくれる、またとない機会を提供してくれます。また、親にとっては、子どもの関心の行く先を教えてくれる大事なバロメーターにもなります。小さい子の遊びだとか、自分の家の中が外にわかってしまって恥ずかしいとかいうことでやめさせようとするのではなく、むしろそれが奥行きを増すように促してあげてほしいと思います。(子育ての達人)
2016年02月04日小さな子どもたちはいろんなことをして遊びますが、不思議なことに誰に言われずとも、性別によって違う遊び方を始めるものです。特に女子はごっこ遊びやままごとが大好きですが、こうした遊びが好きなほど将来頭が良くなるという考えがあります。どういうことなのか、見ていきましょう。子どもの遊び方には自然に男女差が現れる小さい子どもたちが集まって遊んでいる場面、公園や幼稚園、保育園といったような場で、男子と女子が自然に違った遊びをしているのに気がついたことがある方も多いかと思います。特段、親が何か指示したり教えたりしたわけでもないのに、たとえ同じものを使って遊んでいても遊び方が変わってくるのですから、おもしろいものです。男子と女子が入り交じって遊んでいたとしても、たとえば地面にぬかるみがあるようなところでは、男子が勢いよく泥をはね散らかして回る脇で、女子が泥をこねてお団子を作ったりしていることがあります。誰に指示されたわけでもないのにこうした違いは自然にできてくるものですし、互いに相手がしていることのどこがおもしろいかわからない、などということを口にしたりします。細部はともかくとして、男子と女子の遊び方というのはおおよそこういったような形でいつの間にか分かれてくるものですが、そんな遊びの中でも女子がよくやるままごとやごっこ遊びというものほど、男子にとっておもしろみが分からないものはありません(編集部注:もちろん、個人差はあります)。お母さんやお父さんの役どころを決めて、おもちゃの調理器具を手にして草をきざんだり混ぜたりし、それを器に盛って「いただきます」とやる…。そんな女子の遊びは、男子には何がおもしろいのかさっぱりで、最初のうちこそ調子を合わせていても、そのうちにつまらなくなってしまってどこかに行ってしまったりします。女の子はごっこ遊びやままごとが大好き一方の女子は、似たような場面をずっと飽きずに続けていたりします。人形を赤ちゃんに見立ててそのお世話をしたり、病気の子どもとそのお母さんといった役どころを決めて看病する真似をしてみたり、子どもたちが状況を思いつく限り、遊びはずっと続きます。よく言われることに、「子どものままごとの様子を見ると家庭の様子がわかる」というのがあります。たとえば、いつも母親に急かされている子どもがままごとをすると、母親の様子をそっくりそのまま真似して相手を急かすものです。そのほか、家でどんなふうに食事をとっているかといったことから、果ては給料日が近いから献立を節約しましょう、なんてことまであけすけにやっていたりします。このため、子どものままごとを見ていてそんな実態に気づいた親が、ままごとを禁止したくなることも多いといいます。しかし、女子のままごとやごっこ遊びなどを禁止したりしてはいけません。むしろ積極的に推奨してもいいぐらいです。ままごとやごっこ遊びを好む子どもは、大きくなってから勉強も得意になる可能性が高いからです。<後編に続く>(子育ての達人)
2016年02月04日前編 では、「赤ちゃんの生育のためには、頻繁に屋外に連れて行くことが大切で、マンションの高層階に住むと、外出がおっくうになる傾向がある」ということをお話ししました。今回は、前編の最後にお話しした、「赤ちゃんを散歩させたほうがよい理由」の続きとして、日光浴の効果について解説します。日光浴が強い骨をつくる散歩をすることによって得られるもう1つの利点に日光浴効果があります。日光浴をすることで、人間の体は代謝活動が上がり、酸素を吸って二酸化炭素を吐き出す量が増加します。さらに、体の中でビタミンDが合成されます。ビタミンDは骨をつくるのに欠かすことのできない栄養分ですので、体を作っている途中の赤ちゃんにはなくてはならないものなのです。日光浴、ビタミンD、骨の関係については次のページに詳しく解説されていますので参考にしてください。・ 牛乳をたくさん飲んでいるのに骨の弱い現代っ子 なお、「日光浴をせずとも食事でビタミンDを摂れるのでは?」と思われる方もあるかもしれませんが、(赤ちゃん、大人ともに言えることですが)基本的には日光に当たる必要があります。このあたりに関しても上記ページに詳しく解説されています。ただし、強すぎる日差しや暑さは赤ちゃんにとってはかなり負担になりますので、その点には配慮をしてあげることが必要です。赤ちゃんの目が直射日光を浴びないように、つばつきの帽子を利用したり、日差しの強い夏場などは朝の早い時間や夕方近くに散歩をするようにするなど工夫をしましょう。赤ちゃんを外に連れ出す時の時間ですが、生まれてから1ヵ月ぐらいであれば1日10分ほど、首が据わってからは30分~1時間ほど、といった具合に徐々に増やしていってください。窓越しの光では日光浴にならないなお、日光浴であれば部屋の中でもできるのではないかと思うかもしれませんが、ガラスを通過した太陽光では日光浴の効果がありませんので注意しましょう。ガラスは太陽光の熱線は通過させるのですが、紫外線の中でも体の役に立つドルノ線を遮ってしまいます。このため、ガラス窓ごしに太陽の光に当たっても日光浴の効果は得られないのです。実際、病気などで1ヵ月以上も入院した赤ちゃんが日光浴をしなかったせいで、くる病に似た症状を起こしてしまったということもよくあります。赤ちゃんには窓越しではなく、きちんと太陽の光を浴びさせてあげましょう。散歩といっても、まだこの時期の赤ちゃんは自分で歩けませんから、何かに乗せて外に連れ出すことになります。最近ではお座りする形式のバギーなども売られていますが、首が据わっていない時期にはこういったものを使うのはよくありません。なるべくなら寝かせて外に連れ出せる、乳母車のようなものを用意しましょう。乳母車は短い間しか使えないのに場所を取る上、購入費用も馬鹿にならないという場合には、先輩ママから借りたり、あるいはリース会社からレンタルしたりというやり方もあります。ものによりますが、だいたい3ヵ月で5,000円~10,000円程度でレンタルできます。結局のところ、どこに住んでいても、頻繁に散歩をしていれば問題はないので、赤ちゃんがいるご家庭は、体調にもよりますが、できるだけおっくうがらず散歩に出かけるよう心がけていきましょう。(子育ての達人)
2016年02月03日赤ちゃんはまさに体のいろいろな部分を成長させていっているわけですが、体だけではなく脳の神経回路もまた成長させていっています。そのためにはどんな住まいに住むといいかをチェックしてみましょう。高層階に住むことが赤ちゃんにとってハンデとなる!? 赤ちゃんが健やかに生育するためには、庭があって赤ちゃんを遊ばせることができるような一戸建ての住宅が望ましいのですが、現代日本の、特に都市部に住む子育て世代の若い夫婦にとって、それは無理な相談なのかもしれません。庭付きの一戸建てどころか、マンションやアパート住まい、という方が多いのが現実ではないでしょうか。マンションやアパートに住みながら赤ちゃんを育てる場合、できるなら1階~2階といった低層階の部屋を選ぶようにしたほうが、赤ちゃんの生育にいい影響があります。マンションやアパートの低層階というと、車などが通行するときの音や振動、近くの家からの騒音、子どもが遊び回る声などが入ってきて少々騒がしく、煩わしく感じることもあるものですが、一方で赤ちゃんを外に連れ出す際におっくうにならない、という大きな利点が得られます。実際のところ調査してみると、マンションやアパートの高い階層に住んでいるご家庭では、赤ちゃんを外で散歩させる回数が少なくなることがわかっています。1階~2階に住んでいるご家庭に比べて4割程度になるというのです。これはエレベーターの有無に関わりませんので、高い階層に住んでしまうと、それだけ下まで降りていくのが面倒に感じるようになるのだと思われます。この点だけで考えると、マンションやアパートの高層階に住んでいる赤ちゃんはそれだけでハンデを背負ってしまうことになると言えるでしょう。(高層階でも頻繁に散歩などしているご家庭は問題ありません)。赤ちゃんを散歩させたほうがよい理由赤ちゃんを屋外に連れ出すようにしたほうがいい理由としては、赤ちゃんには酸素がたくさん必要である、ということがあげられます。家の中の空気に含まれている酸素は、どれだけ注意していたとしても外の空気よりも濃度が下がってきます。また、酸素の濃度が低いだけでなく、室内の空気はどうしても汚れます。空気が汚れる理由としては、赤ちゃん本人をはじめとする家族が呼吸することで二酸化炭素濃度が上がることや、ハウスダストが発生することです。赤ちゃんは毎日ものすごいスピードで成長していて、特に脳の神経回路を作るためには大人よりも酸素をたくさん必要とします。体重比で見ると3割以上多く必要になるという研究もあるぐらいです。このため、空気が汚れていて酸素濃度の低い室内にずっといることは、赤ちゃんの脳の発達にとって望ましいとは言えません。赤ちゃんを連れて外に出れば、赤ちゃんは脳の生育に必要な酸素を存分に取り入れることができるようになります。外で散歩をする際には車の排気ガスが多い道路などはなるべく避けて、木々が多く空気のきれいな公園などを利用するとよいでしょう。また、時には郊外に出て森林浴をしてみてもいいでしょう。森林では木々が光合成によって酸素を作り出すため、きれいで酸素の豊富な空気を取り入れることができるからです。酸素という面以外にも、赤ちゃんは外気にさらされることで皮膚や粘膜を強くすることができます。そうやって、季節の移ろいによる環境の変化に耐える力を付けていくことになりますし、一方で風邪などの病原菌に対する抵抗力を身につけることができるのです。さらに、部屋の中で代わり映えのしない光景を見ているよりも、外に出てさまざまな刺激を受ければ赤ちゃんの脳を生育するためのいい刺激になります。こうした点を考えて、マンションやアパートの上の階に住んでいる方は意識的に赤ちゃんを外に連れ出すように心がけるとよいでしょう。< 後編 に続く>(子育ての達人)
2016年02月03日こんにちは。遠方に住む友人が春に出産予定と聞いて、今からウキウキソワソワしている栗生です。友人数人と共同で出産祝いを贈ろうという話になっているのですが、もう高性能ブランドバギー(高価)でも電動ハイローチェア(高価)でも、何でも贈ってあげたい気分です。…と、自分が産むという緊張感がないからか、うれしさやおめでたさがMAXになってしまって妙にハイになっている自分がいます。あぁ、早く新生児の顔を拝みたいな~。ところで、赤ちゃんの誕生祝いって、一体何が喜ばれるんでしょう。わが家でもいろいろなものをいただきましたが、もらってうれしいものとよく使うものって、実は違ったりするんですよね。うちでずっと使っているのは、超軽量おむつポーチと赤ちゃんの成長に合わせて形態を変えられるメリー。逆にすぐ使わなくなってしまったのはバウンサー。低月齢の頃はよく使いましたが、今は自分で動き回りたいようで大人しく座っていてくれません。ひとつ、もらってうれしかったものがあります。それは、さまざまな種類の木でできた無垢の積み木。匂いや手触りの違いが楽しく、おそらく高品質なおもちゃだと思うのですが、なにせ赤ちゃんが積み木を積むのはだいぶ先のこと。もらって1年はひたすら舐められしゃぶられ、その次は放り投げられ、大人が積もうものなら速攻でなぎ倒される、という具合です。もしや、しゃぶっているときに木の味の違いを覚えたりしていたのだろうか? だとしたら味覚の発達に一役買っていると言えなくもない…のかもしれない…。いろいろな意味で長く使えると言える積み木、友人の出産祝いに、ひとついいのを贈ってみようかしら。今日のカルタ「積み木は積みません」(栗生ゑゐこ)
2016年02月03日前編 では、赤ちゃんの色彩感覚を養う方法について紹介しました。今回はいよいよ、「赤ちゃんの色彩感覚を鍛えるのが、なぜ大切なのか?」についてお話しします。色彩感覚は、乳幼児期の経験により鍛えられる特に芸術家になって欲しいわけでもないのに赤ちゃんに色彩感覚の訓練をさせる必要があるのかと不思議に思う方があるかもしれませんが、正しい色彩感覚を身につけるというのは誰にとっても重要なことです。実は、色彩感覚は赤ちゃんが生まれながらにして持っている能力と考えられていたのですが、そうではなく、生まれた後の視覚体験(特に乳幼児期の視覚体験)で獲得されるものである、という研究結果が出てきたのです。この研究によると、乳幼児期にうまく視覚体験ができず色彩障害を持った場合、その後に高度な視覚体験を経験したり、色彩訓練を行ったりしても改善されることはなかったとのことです。乳幼児期の視覚体験が、その後の色彩感覚の発達に重要な影響を及ぼすことを示しています。※余談ですが、10年以上前までは小学校で色覚検査という検査が視力検査などと一緒に行われていました(現在は廃止になり、実施していません)。この検査では、色盲や色弱といった色覚異常を診断していました。現在、検査をしていないため、色覚異常に気づかないまま進学、就職と進み、直前で進路を断念しないといけないケースが出てきていることが日本眼科医会の調査で明らかになっています。感覚を発達させることで、物事をきちんと認識できるようになる生まれてから1年ぐらいをかけて、赤ちゃんは五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)を感じ取るための脳の神経回路を発達させます。つまり、この時期は自分の周囲の世界をしっかりと感じ取るための機能をせっせと作っている時期なのです。物事に対して反応するためには、まず最初に、対象についてきちんと認識することができている必要があります。それが狂っていたのでは、それに対する身体的精神的反応をうまく行うことはできないでしょう。周囲をきちんと認識できなければ、歩くことさえ難しいでしょう。すべての行動の基礎になるのが五感で感じる刺激になるわけですから、それを感じ取る機能が正常に出来上がってこそ、さらなる知能や言葉といった人間らしさを発達させることができるわけです。ちなみに、赤ちゃんが意味のある言葉を話し始めるのは誕生から1年ほどたった頃になりますが、それまでに五感をうまく発達させることができなかった子どもは言葉の発達も遅れてしまうというデータもあります。四季豊かな日本は知能を育てるには絶好の国日本の自然は豊かで四季の移り変わりがあり、さまざまな色彩に包まれて生きることができる国です。そのため、自然に触れて生きているだけで子どもはたくさんの刺激を受けることができます。実際、知能テストで日本人の子どもの平均がほかの国より高いのはそこに理由があるという研究もあるほどです。日本の利点を利用して、子どもの五感をしっかりと発達させてあげましょう。(子育ての達人)
2016年02月02日生まれたての赤ちゃんは色の区別をすることができず、識別ができるようになるのはおよそ生後4ヵ月がたってからになります。色が識別でき始めたら色彩感覚の基本的なところを身につけさせるための訓練をすると良いとされています。それは一体なぜなのでしょうか? その理由については後編でお話しするとして、まずは赤ちゃんの色彩感覚を養うため、色の三原色を覚える方法を紹介します。赤ちゃんは赤・青・黄なら識別できます赤ちゃんがまず識別できるようになるのは赤い色と言われ、次に青と黄色がわかるようになります。それ以外の色についてはまだまだ識別できませんので、色彩感覚を養うにはこうした色の三原色を使って訓練を行っていくことになります。どんなことでもそうですが、難しいことを覚える前にまず基礎を覚えなければなりません。まず始めに赤・青・黄の3つの色彩を識別できるように覚えてもらうことが、この基礎に当たる重要なことなのです。ではどうやってこれら3種類の色彩を覚えてもらうかですが、赤ちゃんが日常生活で興味を向けやすいものにこうした色味を配置するようにすると、もっとも効果が上がります。赤ちゃんの周りに、赤・青・黄の色味を配置するこの時期の赤ちゃんがもっとも興味を向けるものというと、それはお母さんという存在です。ですからお母さんが着用しているものに赤・青・黄の色味を配置するようにするのです。とはいえ、原色の赤・青・黄を使ったケバケバしい衣服ばかり着ているわけにもいかないかと思いますので、赤ちゃんとふれあう時だけ脱ぎ着できるようにエプロンなどを利用してみてはどうでしょうか。エプロンならば取り外しも楽ですのでおすすめです。ただし、赤ちゃんはこの時期まだベッドに寝ている姿勢を取っていますから、お母さんの腰から下はあまり見ることができません。使うなら胸のところまで生地のある大きめのエプロンにしましょう。また、赤ちゃんのベッドまわりに赤・青・黄の色味を持ったものを配置するという手もあります。たとえばお部屋のカーテンを使ってもいいでしょうし、赤ちゃんの視野に入るところに色紙をつるしたりしてみてもいいでしょう。いずれにしても、全体が真っ赤であったり真っ青なものを使う必要はありません。一部に原色の模様が入っているようなエプロンやカーテンでも十分ですので、うまく探してみてください。赤ちゃんが成長して生後5ヵ月ぐらいになり、周囲にあるものや玩具に興味を示し始めたら、これも色彩の訓練に利用できます。中間色のかわいらしい玩具ではなく、多少ケバケバしく見えても赤か青か黄色の原色の玩具を与えてあげてください。赤ちゃんが中間色を見分けることができるようになるのは、生後半年をすぎてからのことになります。< 後編 に続く>(子育ての達人)
2016年02月02日前編 では、「子どもがまっすぐ育つためには、家族以外の年長者が、その子を理解してくれていることが重要」という話をしました。後編では、その重要性をもう少し掘り下げていきます。家族以外の理解者って、たとえばどんな人?「子どもにとっての家族以外の理解者」という位置に一番適当なのが学校の先生ですが、実際にはなかなか難しい、という悲しい現実もあります。先生に求めることさえ難しいのに、「誰かほかにいるのか」と思ってしまいがちですが、実はそれほど悩む必要はありません。親の友人で家によく遊びに来る人がいればその人で構いませんし、近所のおじさん、おばさんなどでも十分です。子どもを認めると言ってもそんなに難しいことが必要なわけではなく、「おお、大きくなったなあ、ちゃんと勉強や部活してるか?」などと声をかけてくれるだけのことでよいのです。大事なのは、子どもがその人と接することで、その人に理解してもらっている、受け容れてもらっているというふうに実感できることです。それによって子どもがうれしく思うことが大事なのです。子どものためを思った言葉であれば、子どもには伝わるこういった位置にいる人で、子どもの顔を見るたび、チクチクと小言を言う人もいるかもしれません。しかし、それがその子どものためを思った言葉で、基本的にその子のことを好きで言ってくれているのであれば、子どもには必ずそれが通じます。逆に、よく顔を合わせる人でもその子に別段好意を持ってくれているわけではないようなケースでは、たとえどんなに耳障りのいい言葉をかけられても子どもは自分が受け容れてもらっているというようには感じません。このように、子どもに好意を持ってちょくちょく顔を合わせる位置にいる人であれば誰でもいいのですが、一番いいのは自宅近くに住んでいることです。毎日の登下校の際に必ず顔を合わせる近所の人あたりがいちばんでしょう。そういった人物と子どもがいい関係を築くためには、本人同士の関係性もそうですが、子どもの親とその人物との関係が良好であることが大事になってきます。近ごろはこうした近所づきあいも薄れ、中には近所にどんな人が住んでいるかも知らない、といったようなことも増えてきています。しかし、このようないい近所づきあいを家族ぐるみでしておくことは子どもが成長する上でも必ずプラスに作用するということを、親はしっかりと心に留めておくべきでしょう。習いごとの先生も理想的な理解者になり得るまた、さらに一歩踏み込んで子どもを理解してくれそうな存在として、子どもが通う習いごとの先生が挙げられます。こうした先生は、家族以外に子どもがちょくちょく顔を合わせますので、まさにうってつけの位置にいると言えます。習いごとに子どもを行かせるときには、親同士のネットワークや近所の人などからの評価を元に教室を選ぶことが多いでしょう。その際に、その先生が持っている技術や育成方針といったものに目を向けるのもいいですが、その先生が子どもを好きな人かどうか、あるいは一人一人の個性を見極めてそれを大事にしてくれる人かどうか、といった視点を加えてみることも大事になってくるでしょう。習いごとの先生が自分のことを理解し評価してくれ、そうした人とちょくちょく顔を合わせることができれば、子どもは安心感と自信とを得ることができます。自分に何か問題が起きたときに、親身になってくれたり、共感してくれたり、時に叱ってくれたりするような人が多ければ多いほど、子どもは素直に成長します。自分を理解してくれる他人を持った経験のある子どもが歪んで育ってしまったり、非行に走ってしまったりする可能性はぐっと下がるのです。そのためには、子どものみならず親も社交性を持ち、地域活動などに積極的に参加することが必要です。それによって交友関係が広がり、子どもが多くの人たちに出会う機会が広がるからです。中には他人とつきあうのがちょっと苦手といった親もあるかもしれませんが、そこは子どものためです。親だけ、家族だけで子どもを育てようと思っても限界がありますから、そこは地域の人の助けを借りるためぐらいの気持ちを持って、近所づきあいもそれなりにしておくことが大事になってくると思われます。(子育ての達人)
2016年02月01日両手に男児
PUKUTY(プクティ)只今育児奮闘中!
猫の手貸して~育児絵日記~