声のかけ方が大事! 保育園で実践しているほめ方・しかり方【トイレ編】
「トイレでしなさい!」と言ってしまうこともあると思います。
保育士は、子どもがおもらしをしたときは大騒ぎしないように心がけています。「おしっこ出たね。着替えようか」と言って、お風呂に連れていき体を洗って着替えをするだけです。子どもが一番失敗してしまったということをわかっています。ですので、この場合は誘うときの言葉を考えていきましょう。
例えば数字が読める子なら「時計の長い針が1にきたらトイレだよ」と誘います。他には「ピピっと鳴ったらトイレに行こうね」とタイマーを使ってもいいです。
遊んでいる途中で急に「トイレに行こう」と言われてもなかなか行きにくいものです。ですので、トイレに行く目安を先に大人が示してあげます。そして、時間になりトイレに立つことができたら「トイレに行けたね! すごい!」とほめましょう。
トイレ周りでの子どもの困った行動は、大人の気持ちと言葉を換えるだけで、子どもへの伝わり方が変わります。今回の【トイレ編】に関しては、ほめることは多くありますが、しかることは正直ありません。しかるとすれば「便座の上に立った」など危険なことをしたときだけ。焦らず子どものペースに合わせつつおむつはずしを進めていきましょう。
イラスト/sawawa
著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。
息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
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