子育て情報『嘘をつき通し不妊治療に通う日々。パワハラで精神的に追い詰められた悲しい結末… #2』

2021年7月30日 18:00

嘘をつき通し不妊治療に通う日々。パワハラで精神的に追い詰められた悲しい結末… #2

目次

・手術は成功、人工授精にステップアップ
・不妊治療への理解が得られない職場のストレスを抱えて
・初めて陽性反応も初期流産でお空へ。職場ストレスを悔やむ日々
嘘をつき通し不妊治療に通う日々。パワハラで精神的に追い詰められた悲しい結末… #2


「赤ちゃんを産みたい」と思える情報を届けたい。ベビーカレンダーは「べビカレ特集」として、妊娠、出産、子育てなどママたちを取り巻く現状やさまざまな課題を問題提起し、取り上げています。今回は「不妊治療」について。仕事と不妊治療の両立が難しい現代の「不妊治療への理解」について考えます。

「不妊」という問題を、夫婦どちらかが過剰に背負うのではなく、「夫婦2人の問題」ととらえ、不安や痛み、悲しみや希望を分かち合い、二人三脚で不妊治療を乗り越えた夫婦の物語、霧野志保さん(31・仮名)の場合、第2話です。

手術は成功、人工授精にステップアップ

手術は無事に成功した。日帰り手術だったが、ぐったりと疲れた様子だった。
麻酔が切れるとひどく痛むようで、痛みに強いはずの夫が、珍しく顔をしかめていた。術後は1カ月ほど痛みが残った。その回復加減を見ながら、排卵誘発剤を使い、いよいよタイミング療法が始まった。

しかし、そう簡単に成果は出ない。医師のアドバイスに従い、早々に人工授精にステップアップすることになった。

「ステップアップすることにためらいはありませんでした。『やれるだけのことはやろう』って2人で決めていましたから。不妊治療を始める当初から、体外受精や顕微授精は金銭的なハードルが高くて難しいけれど、人工授精まではチャレンジするつもりでした」

※体外受精、顕微授精には公的補助があります。
2021年1月から体外受精には、1回最大30万円に増額された補助金がでます。2021年から、補助金に対して年収制限は廃止になりました。入籍または事実婚が必須条件です。補助金回数は、女性40歳未満は6回まで、40〜43歳未満は3回までとなり、43歳以上は対象外です。

不妊治療への理解が得られない職場のストレスを抱えて

人工授精への挑戦が始まる頃、志保さんは職場で大きなストレスを抱えていた。不妊治療への職場の理解が得られない、または言えないことに悩む人は多い。

そもそも不妊治療と仕事の両立は、日本の社会ではまだまだ難しい。
ベビーカレンダーが行ったアンケート調査でも、75%の人が職場の理解が「ない」「どちらとも言えない」と答えている。


出産のタイミング・不妊治療に関するアンケート/ベビーカレンダー


さらに、仕事と不妊治療を「両立できなかった」という人は約20%いた。

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