子育て情報『【産婦人科医ママ】母乳で悩みトラウマに。わが子をおんぶと抱っこしながら分娩に立ち会ったことも!』

【産婦人科医ママ】母乳で悩みトラウマに。わが子をおんぶと抱っこしながら分娩に立ち会ったことも!

でも、1カ月健診の赤ちゃんが来た瞬間に、赤ちゃんの周りはふわぁ〜っと明るくなるんですよ。

これって、例えば海外の戦時下でも、赤ちゃんの笑顔って変わらないと思うんです。キラキラした目をしてて「世界は素晴らしい」って顔をしてる。何より周りにいる大人たちを巻き込む力があるんです。赤ちゃんが笑えば、大人も笑いますよね。

うちの産院は毎週木曜日に1カ月健診をやってるんですけど、木曜日は幸せでしょうがないんです(笑)。嫌なことも忘れちゃうくらい。赤ちゃんからたくさんパワーをもらってます。


完ミ・混合・完母どれも経験したからどの気持ちもわかる

ー善方先生は母乳育児を推進しているとのことですが、ご自身の育児ではどうだったんでしょうか?

【善方先生】
おっぱいに関しては本当に三者三様でした。なので、どのママの気持ちもよくわかります。

長女のときには時代的にも生まれてすぐに母子別室。授乳指導も何もなく、おっぱいの咥えさせ方もわからないまま退院し、結局、母乳は断念して乳児用ミルクで育てることになりました。次女は生後6〜7カ月くらいまで混合で頑張ってたんですけど、その後、母乳不足の不安がぬぐえず乳児用ミルクに。三女が生まれるまでの4年間に自分の病院を母子同室にして、母乳指導もしっかりできるようにして…と今と近い形へ変えていきました。

なので、三女を出産するときには妊娠中から当院の助産師さんにおっぱいケアをしてもらって、産後も完全母乳で育てられたんです。それまで、自分はダメなおっぱいなんだってずっと思ってました。
すごく悲しかったし、トラウマになっていたと思います。それが、完全母乳にできたことでストンとラクになりました。うれしくてうれしくて、三女は5歳くらいまで飲ませてましたね。

でも、そのうちお姉ちゃんたちから「もう、年長さんになるのにぃ~。いつまで飲んでるの〜?」とか言われるようになって、ある日、自分から「今日はちょっと我慢してみる」って。「我慢しなくていいよ」って言ったんですけど、「でも、がんばれる、大丈夫」って(笑)。それで、私は寂しかったんですが、その日が卒乳の日になってしまいましたね。

ー自ら卒業していったんですね(笑)。


【善方先生】
さすがに5歳まで飲んでいたからか、高校生になって「私、母乳の味、結構覚えてるんだよねー」

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