2022年9月30日 21:15
掃除にまつわる「名もなき家事」のリアル。夫よ、ゴミ出し日を把握して!夫とうまく分担するには…?
月水金に自動で動くように設定していますから、月水金の朝は床の物を全部上げて、椅子もテーブルに上げて、部屋のドアも開けて出掛けます。こういうことを忙しい朝に1人でこなすのは大変です。一緒に曜日を決めて、夫婦の共同作業にしたいですね」
ケース4:玄関まわりを掃く
毎日必要ではないかもしれませんが、ほうきを使って玄関まわりを掃くことも必要です。子どもが芝生や土をたくさん付けて帰ってくるなど、玄関も汚れがたまりやすいものです。
小崎先生から
「玄関まわりの汚れはなかなかパパが気づきにくい場所です。土やホコリが溜まっていても、そういうものだと思ってしまい、気にならないかもしれません。それだけにママがほうきで掃いてくれていることすら気づいていない場合も。でも、パパも育児に積極的に関わって『子どもを育てている』という視点を持つと、見え方も変わってほこりが気になってくるでしょう。
ほこりがあると、アレルギーの心配がでてきたり、不衛生だなと感じたりすると思います。自己アピールが好きな男性も多いと思うので、家の個性となる玄関のデコレーションと一緒に掃除をお願いするのも良いかもしれません」
パパがやってくれないとあきらめないで
小崎先生は「パパが変わらない、やってくれないと、あきらめないで」とママたちに訴えます。
「子どももパパも、どこかで変わるタイミングというのがあるんです。僕だって、がさつな生活をしていましたが、育休を取ってからちゃんと掃除をするようになりましたし、夜はパジャマを着て寝るようになりました(笑)自分でもこの変化には驚きます。やっぱり責任を持って家庭生活を送ると、心地よい暮らしとは何かについて真剣に向き合います。そうすると自身のQOLも上がるんです」
なかなか掃除してくれないパパに対し、「あきらめモード」のママもいるかもしれません。しかし夫婦で歩む道は、この先も長いです。トライアンドエラーの積み重ねで根気よく夫婦で話し合い、心地よい暮らしを共に作っていくことが大切のようです。
取材・文/大楽眞衣子
監修者:保育士 大阪教育大学教育学部学校教育教員養成課程家政教育部門(保育学)教授 小崎恭弘
兵庫県西宮市初の男性保育士として施設・保育所に12年間勤務。3人の息子が生まれるたびに育児休暇を取得。