お金だけでは解決しない少子化問題!実は2割以上の夫婦が悩む「セックスレス妊活」に対策はあるの?
話せない→解決方法が分からない、の悪循環だと思う。
・妊活に協力してくれるよう夫を諭す人がいない。女性側の気持ちを代弁してくれる人がいると良い。
・話せる場所があれば少し気持ちがラクになると思うが、なかなか話せない。
・今さら夫に話すのもどうしたら良いか分からない。もはやタブー化している。
人に悩みを打ち明けにくい「セックスレス妊活」にはどんな対策ができるのか。独自取材で見えてきたものとは?
セックスする・しないは個々の考えや気持ちが尊重されるべきものです。
ただ、子どもを望んでいる場合のセックスレス問題には、適切な対策や周囲のサポートも必要ではないでしょうか。不妊に悩む人々を孤立しないために、さまざまな活動を通して不妊体験者をサポートするNPO法人Fine(https://j-fine.jp/)理事長の野曽原氏に、「セックスレス妊活」へのアプローチやどんな対策ができるか等、見解を伺いました。
―今回の調査では、子どもを望むママのうち2割以上が「セックスレス妊活」に悩んでいることが明らかに。この割合は野曽原氏によると「増えているというイメージはありませんが、以前より一定数の相談があり、減ってもいないと思います」とのこと。なぜ「セックスレス妊活」の悩みは解消されにくいのでしょうか。
<野曽原氏コメント>
男性も女性も仕事が忙しく、精神的なストレスや身体的な疲労からくるストレスに加え、時間的にも精神的にも余裕がない状況が影響しているのではないでしょうか。30代、40代の妊活世代は、企業の中でもリーダー的存在となっているケースも多く、企業の主要な戦力的立場であり、家庭生活や妊活への影響も少なくないと感じています。また、2人目以降となると、そこに育児がプラスされます。
ますます日々の余白がなくなり、心身ともに疲弊してしまう傾向にあると思います。
―「セックスレス妊活」に悩む夫婦が子どもを授かるには、夫婦としてまずどのようなことに取り組むと良いのでしょうか。
<野曽原氏コメント>
まずはカップルで、未来を具体的にイメージする話し合いをしてほしいと思います。子どもが本当に欲しいのか、欲しいなら何人で、いつごろなのか。そのときのキャリアはどうするのか。