保育士の中田馨さんが、保育士から見たパパの子育てについて教えてくれました。保育園の送り迎えなども最近はパパが行う家庭も増えてきています。今回は、パパが陥りやすい子育てに関するNG行動についてお話ししてくれていますよ。ぜひ参考にしてくださいね。
こんにちは。保育士の中田馨です。ここ数年、保育園でも変化があると感じられるのは「パパの子育て」です。私が保育士になったころは、保育園への送り迎えはママ。
子どもが病気になっても、仕事を休むのはいつもママ。卒園するまで、パパのお顔を見たことがないご家庭も多くありました。それが、ここ数年は、保育園への送り迎えを夫婦で協力し合って行っているご家庭がグーンと増えました。これは子どもにとって本当に嬉しいことだと思います。今回は保育士としてパパを見ていて、また、ママから聞くお話を聞いていて、パパが陥りやすい行動についてお話しします。
子どもの言いなりになりすぎている
子どもは成長するごとに、「この人にはOK」「この人にはNG」という線引きができるようになってきます。保育園で見ていると、子どもに「NO」と言えないパパが時々います。
例えば、子どもが「自転車のヘルメットをかぶらない!」と言えばかぶらずに自転車に乗せて帰ろうとするパパ。
また、子どもが保育園に着いた瞬間に「お散歩に行きたい」と言ったら「今から少し、お散歩に行ってもいいですか?」と言うパパもいました。
自転車のヘルメットの場合は、「自転車に乗るときは、絶対にかぶります」と伝えます。だって、ヘルメットをかぶることが子どもの命を守ることに繋がるのですから。更に道路交通法でも保護者は13歳以下の子どもにヘルメットを着用させるのが努力義務化されています。お散歩に行くことも、「今は、お散歩に行く時間ではない」ことを子どもに伝えればよいのです。
一度OKを出してしまうと、子どもは次も同じように要求してきます。今は些細なことかもしれませんが、それがだんだん膨らんで大きなことになるかもしれません。最初の段階で、「あなたの要求は、受け入れられません」と子どもに伝えることは、実はとても大切なのです。
子どもの様子を把握できていない
最初にお話ししたように、ここ数年、保育園での送り迎えを協力し合うご夫婦が増えました。そこでの問題が一つ!パパが、子どもの様子や体調面を把握できていない時があるのです。