子育て情報『#23 作家/マンガ家・小林エリカさん』

2019年5月31日 19:00

#23 作家/マンガ家・小林エリカさん

しかも、すでに亡くなっている人だったりするわけで。そういう人たちが私の人生を変えてくれていると思ったら、胸を打たれて、泣けてきました。と同時に、子育てもすごく気が楽になったというか。なにも血縁とか家族だけが子どもに影響を与えるわけじゃない。私にとっては、本から受けた影響も、家族から受けたそれと同じくらいある。親だからって『自分だけががんばらなきゃ!』と気負う必要はないのかなって。世の中には、すばらしい本がいっぱいあるんだと思うと、それだけでなんだか安心します」

小林さんの両親が、何より自分たち自身が好きな本に夢中になっていたように、母となった小林さんもまた、今は再び絵本の魅力にとりつかれている。

「とにかく自分が読みたい!っていう(笑)。
子どもがいなかったときは、読書といえば、自分の好きな本しか選んでこなかったんです。でも、子どもは、どんな絵柄が好きかも、どういう話が好きかも分からないから、はじめの頃は、それこそ図書館に行って、片っぱしから借りるというのをやっていて。最近だと子どもも大きくなったので、本人が持ってくる絵本はそのまま借りますし。ロングセラーだけじゃなく、新しく出版されたおもしろい絵本に出会えることも多いから、自分が楽しくて、絵本をいっぱい買っちゃっています(笑)。

自分だけが読むなら選ばなかったような絵本も、読んでみたら、すごくおもしろくて、子どもも大喜びしたりする。思いもよらなかったおもしろさを発見できるのが、すごく新鮮!子育てを機に、新しい絵本をいっぱい読めることが、今、嬉しくてしょうがないです」

【小林エリカさん、これもオススメ】

「虫が好き!」という愛情が
力強い絵と言葉からあふれている

『てんてんむし』

#23 作家/マンガ家・小林エリカさん


作・絵:あべ弘士¥1400/童心社

体に丸いテンテンのある虫、しましまの虫、ハートやダイヤ、スペードなどのトランプ模様、三角、ひし形、漢字、アルファベット、さらには人の顔に見える模様まで……不思議な虫たちが大集合!虫は体にさまざまな模様を持っています。虫の模様はすなわち “虫の言葉” 。虫はこの言葉を使って、ずっと昔から私たちに話しかけてきたのです。
虫好きな子はもちろん、それまで虫に興味がなかった子も、きっと虫が大好きになってしまう一冊。

画像: 「虫が好き!」という愛情が 力強い絵と言葉からあふれている


「あべ弘士さんが描く虫の絵は、ラフに見えて、繊細に正確に描かれているところがいいですね。

関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.