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レースクイーンの央川かこが9日に自身のインスタグラムを更新した。【画像】「SFを今シーズン一緒に…」レースクイーン・央川かこ が"TOM’S チームアテンダント"に就任!「SUPER FOMULA Rd.2 鈴鹿、37号車は16位、そして1号車は2位表彰台✨」とレースの成績を報告。「そしてLightsでは佐野雄城選手が見事3連勝という快挙」とチームの快挙を語り「シーズン幕開けからいろんなシーンがあって、レースを見ながら叫びまくってたし、やっぱりSFは見応えがあって楽しい❣️」と魅力をアピールした。シャンパンがけの動画やレースクイーンたちとの集合写真から大会の盛り上がりがわかる。 この投稿をInstagramで見る 央川かこ(@kako.717)がシェアした投稿 この投稿には多くのいいねが集まっている。
2025年03月09日レースクイーンの央川かこが28日に自身のインスタグラムを更新した。【画像】「素敵っす」レースクイーン央川かこが美しすぎる着物姿でファン魅了!「神田外語学院1年生の皆さんの3学期 最終授業の特別講師を担当させて頂きました♀️」と報告。全身黒のシックな服装で講師をしている様子を公開し、生徒たちの様子に「『すごい!』『えらい!』という言葉が自然に何度も出てきてしまいました」と感動したようだ。「生徒の皆さんから学ばせてもらうこともすごく多いから、いつも講義の機会を作ってくださる神田外語学院さまには本当に感謝しています✨」と貴重な機会への感謝を綴り、締めくくった。 この投稿をInstagramで見る 央川かこ(@kako.717)がシェアした投稿 この投稿には多くのいいねが寄せられている。
2025年03月01日レースクイーンの央川かこが4日に自身のインスタグラムを更新した。【画像】「色気やばいな」大人気RQ・央川かこ、酒井翔太選手の表彰台を祝福!美麗すぎショットに新規ファン増大?「SUPER GTにてTGR TEAM au TOM’Sをスポンサードしてくださっている熊本トヨペットさまの研修会でMCを務めさせて頂きました♀️」とイベントへの参加を報告。「わたしも初めてタイヤ交換を体験したんだけど、ひとつひとつの作業がすごく大変で改めてメカニックさんの凄さを思い知ったし、パーツのことも勉強できたからこれからさらにレースを見るのが楽しみになった」とタイヤ交換の体験動画を公開した。ハイヒールでタイヤ交換を頑張る姿に称賛の声が届いている。 この投稿をInstagramで見る 央川かこ(@kako.717)がシェアした投稿 この投稿には多くのいいね!が集まっている。
2025年02月05日レースクイーンの央川かこが16日に自身のインスタグラムを更新した。【画像】「素敵っす」レースクイーン央川かこが美しすぎる着物姿でファン魅了!「オートサロン終わってから爆食いはっぴー週間を過ごしてたんだけど、今月まだまだコスチューム着るお仕事があるからそろそろ調整しなければ」と仕事への意欲を語った。黒コスチュームでスレンダーなスタイルをアピールしつつも、「痩せるのしぬほど大変なのに、なんで太るのは一瞬なんだろうね?そこの矛盾やめてほしいね?」とダイエットへの苦労を綴り締めくくった。 この投稿をInstagramで見る 央川かこ(@kako.717)がシェアした投稿 この投稿には多くのいいねと、応援コメントが集まっている。
2025年01月17日モデル、ラウンドガール、レースクイーンの央川かこが19日、自身のインスタグラムを更新した。【画像】レースクイーン・央川かこ、美ヘソ&胸元輝くオレンジショットを披露し「超絶綺麗」とファン陶酔央川かこは「昨日はトヨタカローラ静岡さま、今日は熊本トヨペットさまのフォーミュライベントのお手伝いをさせて頂きました♀️️」と綴り、複数枚の最新ショット+ムービーを公開した。続けて「TOM’Sアテンダントとして、フォーミュラカレッジに参加できるのはすごく嬉しい✨」と綴った彼女。「TOM’S」についてだが、株式会社トムスのアテンダントを意味している。主に、トヨタ車向けのアフターパーツなどの開発・販売を手がける日本企業だ。加えてモータースポーツだとトヨタのセミワークスチームとしての参戦が見られる。ところで、彼女は「カートのスタートフラッグ何回もやってるのに、いつまでも上達しないなぁ」とラストに語っている。不器用な部分も可愛らしい、笑みも浮かぶフラッグムービーも載せているためぜひ動画までチェックしておこう。 この投稿をInstagramで見る 央川かこ(@kako.717)がシェアした投稿 この投稿にファンからは「コスお似合いで美人で可愛い❤️」「抜群のスタイルのカコちゃんとフォーミュラーカー、惚れ惚れする程カッコ良すぎます日の丸を振る、お茶目なフラッグガール、ちょっとどんくさいかなカコちゃん綺麗で素敵」といったコメントが寄せられている。
2024年11月20日モデル、レースクイーン、ラウンドガールの央川かこが17日、自身のインスタグラムを更新した。【画像】レースクイーン・央川かこ、美ヘソ&胸元輝くオレンジショットを披露し「超絶綺麗」とファン陶酔央川かこは「今シーズンもスーパー耐久にてTEAM ZEROONE、そしてraffinee Ladyを応援してくださった皆さんありがとうございました」と綴り、複数枚の最新ショットを公開した。また彼女は「26号車は見事2位表彰台✨✨」と喜びを綴っている。そんな央川かこは、スーパー耐久で活動するレースクイーンユニット「raffinee Lady(ラフィーネレディ)」 についても触れ「卒業撮影会」という切ない話も吐露。とはいえ、同投稿のフォトで見せた大絶賛のイチゴハーフフェイスマスクを被った姿など、邁進を続ける彼女へのファン愛は強く人気には一点の揺らぎも見られない。 この投稿をInstagramで見る 央川かこ(@kako.717)がシェアした投稿 この投稿にファンからは「お疲れさまでした☺️ストロベリーカコちゃん(4枚目)、とてもキュートで可愛いですお茶目なカコちゃん最高です」「イチゴのかこさんかわいい❤️」といったコメントが寄せられている。
2024年11月18日レースクイーンの央川かこが11月8日に自身のインスタグラムを更新した。【画像】藤田ニコルの二次会パーティー ノリノリで楽しむ姿が「世界一可愛い」と話題に!「でんっ皆さん良い週末をお過ごしください」と綴り、ミニスカートでのポージングを披露。写真ではスレンダーな体型と足の長さが際立ちスタイルの良さが全面にアピールされている。「わたしは明日から仙台」とスポーツランドSUGOでのイベント参加を報告した。 この投稿をInstagramで見る 央川かこ(@kako.717)がシェアした投稿 この投稿には多くのファンから「素敵です」「素敵です」などコメントが集まっている。
2024年11月09日モデル、レースクイーンの央川かこが18日、自身のインスタグラムを更新した。【画像】あの人気レースクイーン、”ビキニアーマー”の指差しキュン惚れショットを披露!「レース前に髪のメンテナンス」と綴り、複数枚の最新ショットを公開した。彼女はこの日、リタッチとトリートメントをしてもらったようで、綺麗に美肌を保つためにケアを頑張ると告げている。2枚目はムービーになっており、サラサラロングヘアが羽広げる孔雀のような美しさを放っていて必見だ。 この投稿をInstagramで見る 央川かこ(@kako.717)がシェアした投稿 この投稿にファンからは「CMを観ているみたい❤️❤️❤️」「可愛いゼヨ」といったコメントが寄せられている。
2024年10月19日「だるまちゃん」シリーズ、『からすのパンやさん』や『どろぼうがっこう』などの絵本で知られるかこさとし(加古里子)。その生涯と作品世界から、絵本作家としてだけでなく、「かこさとし」というひとりの人間が、絵本を通して未来に残し、伝えたかった想いを紐解く『かこさとし展 子どもたちに伝えたかったこと』が7月16日(土)よりBunkamura ザ・ミュージアムにて開催される。2018年に92歳でこの世を去るまで、600冊以上もの絵本を世に生み出してきたかこ。東京大学工学部を卒業後、昭和電工に長年勤めたという経歴をもち、「だるまちゃん」シリーズなどのユーモアあふれる作品から、『海』『地球』『宇宙』などの科学絵本まで、様々な分野の絵本を制作。読んで楽しいのはもちろん、子どもたち自身の頭でよく考え、個々の可能性を切り開くよう、表現に工夫が凝らされた絵本たちは、今なお世代を超え読み継がれている。同展では、初期から晩年までの代表作はもちろん、かこが若き日に描いた油彩画や、セツルメント活動(ボランティア運動の一種)で子どもたちのために制作した紙芝居の原画や幻灯、これまで世に出ることがなかった絵本の原画など、初公開を含む貴重な作品や資料を公開する。さらに、最晩年に描き残された《宇宙進化地球生命変遷放散総合図譜(通称:生命図譜)》 (複製)が初公開される。生きとし生けるものへの愛情と理解を最後の最後まで探求し描き表わそうとした、科学絵本の集大成ともいえるこの作品は、幅5mにもおよぶ未完の大作。古く繊細な紙に細かに描かれた原画は移動や展示に耐えられないため、精緻に再現された複製が展示される。深い思い入れをもって描かれた生命の図譜と対面し、かこの思いを想像してみたい。《自画像》1947年(c)1947 Kako Research Institute Ltd.『地下鉄のできるまで』 1987年(c)1987 Kako Research Institute Ltd.『人間』 1995年(福音館書店)(c)1995 Kako Research Institute Ltd.《宇宙進化地球生命変遷放散総合図譜(通称:生命図譜)》(未完成)(c)2018 Kako Research Institute Ltd.富士山を望む自宅の庭にて。2016年10月撮影【開催概要】『かこさとし展 子どもたちに伝えたかったこと』会期:2022年7月16日(土)~9月4日(日) ※休館日:7月26日(火)会場:Bunkamura ザ・ミュージアム時間:10:00-18:00、金土は21:00まで (入館は閉館30分前まで)料金:一般1,400円、大学800円、高中500円※会期中の土日祝および8月29日(月)~9月4日(日)は一部オンラインによる入場日時予約が必要公式サイト:
2022年06月21日2018年に92歳でこの世を去った絵本作家かこさとしの創作の軌跡をたどる展覧会『かこさとしの世界展だるまちゃんもからすのパンやさんも大集合!』。2020年に開催され、会期途中で中止となった展覧会が、12月3日(金)より八王子市夢美術館にて再び開催される。青春時代に戦争を経験し、自らの生きる意味を失ったというかこは、その後、児童演劇へ関わるようになったことで、子供たちに自らの未来を切り開く力を持ってほしいと願うようになった。そして、ボランティア福祉活動(セツルメント活動)として子供会に参加し、紙芝居や幻灯などの創作を始めたことが、絵本制作へとつながっていった。32歳の時に最初の絵本『だむのおじさんたち』を発売して以来、「だるまちゃん」シリーズ、「からすのパンやさん」シリーズといった物語絵本や、『かわ』、『地球』、『海』といった科学絵本など、生涯600冊を超える著書を出版。現在も大人から子供まで多くの人に親しまれている。同展では、かこの代表作「だるまちゃん」シリーズ、「からすのパンやさん」シリーズをはじめ、少年時代に描いたスケッチや絵日記、子供会での紙芝居、これまで発表されることのなかった絵本の原画や下絵なども公開。八王子ゆかりの医師・肥沼信次を描いた『ドイツ人に敬愛された医師・肥沼信次』(2003年/瑞雲舎)も交え、貴重な作品や資料を紹介する。かこがどんな想いで子供たちと向き合い、絵を描き、絵本を作ってきたのかを紐解いていく。『だむのおじさんたち』1959年 福音館書店だるまちゃんとからすのパンやさん 水彩画(c)Satoshi KAKO(c)Kako Research Institute Ltd. 2019『ならの大仏さま』下絵 1985年 福音館書店(c)Satoshi KAKO (c)Kako Research Institute Ltd. 2019【開催概要】『かこさとしの世界展 だるまちゃんもからすのパンやさんも大集合!』会場:八王子市夢美術館会期:2021年12月3日(金)~2022年1月23日(日)時間:10:00~19:00(入場は18:30まで)休館日:月曜(祝日、振替休日の場合は開館し翌平日休館)、12月29日(水)〜1月3日(火)料金:一般600円、大高・65歳以上300円●公式サイト:
2021年12月01日もうすぐクリスマス。おうちにツリーを飾ったり、ケーキの予約をしたり、気分が盛り上がっているころでは? そんな今、読んでほしいクリスマスの絵本を、人気のベストセラーから今年の新作、不朽の名作まで、一生の宝物にしたいものをラインナップ。まずは子どもの年齢別で、そして大人も一緒に読める、素敵なクリスマス物語の数々をお届けします。【クリスマス絵本おすすめの対象年齢】10歳~1歳くらい22歳~3歳くらい34歳~5歳くらい46歳くらい~5ママも一緒に 1.0歳~1歳くらい0歳~1歳くらいの子どもは、当然ながら内容をすべて理解しているわけではありません。だからこそ体中の色々な感覚を使って絵本を楽しんでいます。目に鮮やかな色彩、心地の良いリズムの言葉、型抜きの凹凸の感触、それらの刺激が好奇心を育てます。 クリスマス絵本#01『さんかくサンタ』手づくりの12色の色紙を、さんかく・まる・しかくで切ったり貼ったりして完成した、愛らしいクリスマスのおはなし。カラフルなイラストにリズミカルな言葉が、子どもの気持ちをぐっとつかみます。あたたかみのある手触り感は、tupera tuperaならでは。『さんかくサンタ』作:tupera tupera(絵本館) クリスマス絵本#02『クリスマスいないないばあ!』子どもが大好きな「いないいない… ばあ!」をクリスマスのサンタさんやゆきだるまさんたちが披露。ポップなイラストにあるカラフルなフェルトをめくって「いないいない… ばあ!」。さいごにかくれているのは「きみ!」という仕掛けで、思わず笑顔に!『クリスマスいないないばあ!』著:インゲラ・アリアニウス(岩崎書店) クリスマス絵本#03『クリスマスのかくれんぼ』赤ちゃんに大人気の型抜きしかけ絵本のシリーズ10作目。ページの中にかくれんぼしているクリスマスツリー、靴下、サンタクロースなどにくりぬかれた型抜きのページをあてて遊ぶ仕組み。発見するたびに、子どもの気分も高まり楽しく読み進められる。『クリスマスのかくれんぼ』作:いしかわこうじ(ポプラ社) 2.2歳~3歳くらい話せる言葉も多くなり、意思表示をするようになる2歳。「いやいや期」と合わせて、笑ったり、泣いたり、怒ったり、とにかく忙しい年齢です。また、3歳になると知識欲も強くなり「なんで?」と、ママやパパを質問攻めにすることも。観察力や想像力がついてくるので、絵本の楽しみ方がぐんと広がります。 クリスマス絵本#04『サンタさんどこにいるの?』仕掛けを動かすと、愛らしいサンタさんが「ここじゃよ!」と現れるユニークな絵本。簡単なので0歳からも楽しめますが、2歳くらいになると自分で仕掛けを動かすことにはまりそう。「サンタさんはどこかな?」というママやパパの問いかけに、ノリノリで答えてくれるはず。『サンタさんどこにいるの?』作:ひらぎみつえ(ぽるぷ出版) クリスマス絵本#05『クリスマスのおばけ』「うれしい、うれしいクリスマス。だけど、おばけにとってはどうかしら?」と、女の子がクリスマスの日におばけのことを思います。そして、おばけがさみしくないようにおもてなしの準備。そんなふうに自分が楽しい時も誰かのことを思いやれるって素敵。優しい気持ちが育まれる絵本。『クリスマスのおばけ』作:せな けいこ(ポプラ社) クリスマス絵本#06『サンタのおまじない』この絵本は、楽しい“切り絵”の絵本。野菜の形をした色紙が、『いち にい サンタ!』と おまじないを言って、どんどんハサミを入れていくとまさかのものに。その変わりようは見事。これは大人でも感激してしまいます。「この野菜は、何になるんだろう?」と、親子で考えるのも楽しい。『サンタのおまじない』作:菊地 清(山房) 3.4歳~5歳くらい身体も心も大きく成長する4~5歳くらいの時期に読む、絵本の存在は大! ストーリーや絵に込められたメッセージを自分なりに理解し、感じ取っています。色々な感情に対応してあげられるよう、様々なジャンルの絵本を読んであげるのがおすすめ。 クリスマス絵本#07『あしたはクリスマス』今年発売のクリスマス絵本。タイトルは『あしたはクリスマス』。… そう、クリスマスイブのお話。澄んだ青色が美しいイラストと、アナウンサーの久保純子さんが翻訳した心温まるお話に癒される一冊。表紙には透明なジェルとキラキラ光る雪のパーツが入っていて、まるでスノードームのように遊べる。『あしたはクリスマス』絵・ネッド・テイラー、訳・久保純子(文化出版局) クリスマス絵本#08『サン・サン・サンタひみつきち』ママやパパが子どもだった頃から、日本中の子どもたちが愛読している“かこさとし”作品。こちらは1980年に描かれた名作を新装丁で復刻した大型絵本。北極にある誰も知らない大きな工場。そこでは、あのサンタクロースの奇想天外な“ほんとうの姿”が…… そして、画面いっぱいのオモチャにも目が釘付け!『サン・サン・サンタひみつきち』作:かこさとし(白泉社) クリスマス絵本#09『はたらくくるまたちのクリスマス』大人気“はたらくくるま”シリーズにクリスマスのお話が登場! 工事現場で今年最後の大仕事に励むブルドーザーやショベルカー、ミキサー車、ダンプカー、クレーン車たち……働きものの彼らに待っていたのは、とっても素敵なプレゼントでした。乗りもの大好きな子どもは夢中で読むはず。『はたらくくるまたちのクリスマス』作:シェリー・ダスキー・リンカー、絵:AG・フォード、訳:福本友美子(ひさかたチャイルド) クリスマス絵本#10『サンタおじさんのいねむり』プレゼント配りの途中で眠ってしまったサンタさんの代わりに、森の動物たちが大活躍。最後に目覚めたサンタのおじさんへの、森の動物たちからのメッセージにほっこり。助け合うことや善意のあたたかさが、淡い色彩の温かみのある絵とあわせて、ほのぼのと伝わる絵本。やさしい気持ちを育ててくれる。『サンタおじさんのいねむり』作:ルイーズ・ファチオ、絵:柿本幸造、訳:前田三恵子(偕成社) 4.6歳くらい~もうすぐ小学1年生になる6歳。個性や好みをはっきり主張する一方、環境の変化に対応する順応性も出てきます。自分のまわりの世界が大きく広がるので、他者との信頼関係や協調について考えるもの良さそう。どんどん長いお話を聞けるようになり、絵本から読み物へシフトしていく時期でもあります。 クリスマス絵本#11『おおきいツリーちいさいツリー』 自分のお家にちょうどよいサイズにするために先っぽを切られたツリーが、誰かのお家のツリーになっていく。人や動物、みんなのお家の飾りつけもそれぞれで可愛らしく、見どころのひとつです。4歳~5歳からも読めますが、6歳くらいになると繊細なイラストも楽しめるように。『おおきいツリー ちいさいツリー』作:ロバート・バリー、訳:光吉夏弥(大日本図書) クリスマス絵本#12『さむがりのサンタ』「やれやれまたクリスマスか! 」面倒くさそうに目を覚ましたのはサンタクロース。寒さに愚痴を言いながら町の子どもたちにプレゼントを配ります。皮肉屋だけど実はやさしい、人間味あふれるサンタクロースは、ユーモアが分かる年齢にぴったり。コマ割りで進んでいくので、字の多い本や漫画へステップアップさせるきっかけづくりにも。『さむがりやのサンタ』作・絵:レイモンド・ブリッグズ、訳:菅原啓州(福音館書店) クリスマス絵本#13『サンタさんのお仕事マニュアル』サンタさんのお仕事が楽になるようにそしてトラブルが減るようにお助けエルフたちがマニュアルをつくりました。たとえば、トナカイのあやつり方、子どもに見つかった時の対応、身だしなみ……その内容は子どもだけじゃなく大人も知りたかったワクワクする内容。『サンタさんのお仕事マニュアル』文:クリストファー・エッジ、絵:ティム・ハッチンソン他(大日本絵画) クリスマス絵本#14『サンタクロースっているの?ほんとうのことをおしえてください』「サンタクロースっているの? 本当のことをおしえて」。子どもにそう聞かれたら、あなたはなんと答えますか? 1897年、8歳の少女がニューヨークの新聞社に送った質問に、記者が社説に掲載する形で答えた世界的名文を絵本化したもの。ママ、パパになった大人にも響く名作。『サンタクロースっているの?ほんとうのことをおしえてください』文:フランシス・P・チャーチ、絵・訳:いもとようこ(金の星社) 5.ママも一緒に大人になってから絵本を開くと、子どもの頃とはまた違った感動がありますよね。言葉が心に染みたり、美しい絵に見惚れたり。絵本は子どもだけじゃなく、大人の心も動かすもの。いくつになっても、発見や学び、ユーモアや癒しなど、さまざまなものに気づくきっかけを絵本は与えてくれます。 クリスマス絵本#15『もみのきそのみをかざりなさい』夜空に光るひとつの星の絵に添えられた言葉は「ほし めざめなさい」。そこから始まる21枚の味わい深い絵とユニークな言葉には、時代や国を超えて愛される五味太郎さんの神髄が詰まっています。大人にこそ読んでほしい素敵な絵本。『もみのきそのみをかざりなさい』作:五味太郎(アノニマ・スタジオ) クリスマス絵本#16『サンタクロースのおてつだい』全編、写真で綴られるクリスマスの絵本。この写真を撮っているのは写真家のパパ、文章を書いているのはスタイリストのママ。娘のオンヤとトナカイが一緒にいる姿からインスピレーションを受け、この物語を考えたんだとか。真っ赤なほっぺたで、雪の中を行くオンヤの可愛さもたまらない!『サンタクロースのおてつだい』文:ロリ・エベルト、写真:ペール・ブライハーゲン、訳:なかがわちひろ(ポプラ社) クリスマス絵本#17『モミの木』数々の名作を遺した童話作家アンデルセンが手掛けたクリスマスのお話。モミの木の思いや願いが切なく、しんみりと心に響きます。マリメッコのデザイナー、サンナ・アンヌッカのイラストも美しく、宝物にしたい絵本。大切な人への贈り物にもよさそう。『モミの木』作:ハンス・クリスチャン・アンデルセン、絵:サンナ・アンヌッカ 、訳:小宮由 (アノニマ・スタジオ)photography/Chiharu Fukutomi
2020年12月21日福田雄一と大泉洋のタッグで映画化される『新解釈・三國志』。この度、本作にムロツヨシ、橋本さとし、高橋努が参戦することが分かり、あわせて特別映像が公開された。誰もが一度は目や耳にしたことがある『三國志』とは、今からおよそ1800年前、西暦約200年の中国・後漢の時代を舞台に、魏、呉、蜀の3国が中国の覇権を巡り群雄割拠していた史実をまとめた書物の名称だ。この『三國志』の中には、魏の曹操、呉の孫権、蜀の劉備をはじめ、中華統一を目指す、一癖も二癖もある個性豊かな武将が登場し戦うことから、日本でも小説や漫画、そしてゲームなど多くのコンテンツが作られ、親しまれてきた。しかし、この『三國志』で語られる逸話の中には、現実味にかける話や解き明かされていない謎も数多く存在し、読み手によってこれまでさまざまな解釈がされてもきた。ヒットメーカーの福田の手によって映画化される本作は、オリジナル脚本の『新解釈・三國志』ということで、大きな注目が集まっている。「劉備玄徳を大泉さんがやらないんだったら、これはもう全然やる必要のないものだという感覚でした」と福田監督に言わしめた大泉が、福田監督と初タッグを組む本作だが、そんな本作への参戦が発表されたのが、ムロと橋本と高橋。いずれも、映画やドラマに欠かせないバイプレイヤーだ。ムロが演じるのは、稀代の天才軍師として名高い諸葛亮孔明。蜀のために采配を振い、明晰な判断力と予見力で敵を翻弄し、戦場に神算を描く“カリスマ軍師”だ。そして、橋本が演じるのは、大泉演じる劉備と共に“桃園の誓い”で義兄弟となる誓いを結び、仁義に生きる豪傑・関羽。さらに、高橋が演じるのは、超怪力の猛将・張飛だ。果たして、歴史に名を残した英雄たちは、本当はどんな人物像だったのだろうか。ボヤキ続ける劉備と共に蜀を盛り立て、“ワンチーム”で覇権争いを戦い抜く彼らの動向に注目だ。そして、三(さん)國志を描く本作は、毎月3(さん)日に、この群雄割拠の戦いに参(さん)戦するメンバーと、撮影現場での特別映像が発表・公開されることが明らかに。毎月3日に発表される情報にも注目だ。今回公開された特別映像には、あまり緊張感の感じられない“ゆるい”撮影現場での、キャスト・スタッフの楽しげな様子が収められている。ムロ、橋本、高橋のコメントは下記。■ムロツヨシ「ムロくんの役は諸葛亮孔明です」と福田監督に言われました。「本気ですか?」と聞きました。「本気、大丈夫、劉備役を大泉洋さんがやるから」と答えがきました。「肩に力入れまくってガチガチの投球フォームで全力投球します」とお応えしました。「うん、普通に投げて」と返ってきました。こんな時代にお届けしたい喜劇。みんなで映画館で笑おう。笑いに来てください。笑ってください。だから皆さん、それまで、どうか、笑っていてください。■橋本さとしいよいよ『新解釈・三國志』上映ですか!思い返せば、福田さんが演出していたミュージカルの稽古中に呼び出され、ダメ出しでも食らうのかと思ってビビっていたら、「三國志の関羽やりますぅ?」「あ、やりますぅ」という感じでいただいた役……が、関羽って三國志で唯一神格化されてる武将ではないですか!これは気合いを入れなくてはと鼻息も荒く現場に入りましたよ。はい。ところがピリピリ感は皆無。ワンカットごとに監督の笑い声が響く。そこに大泉さんのゆるい空気感が相まってなかなか居心地のいい現場でした。まあ、福田さんは他力本願……いや失礼!福田さんはスタッフにも役者にも絶対的な信頼を寄せていて、各々が最高の仕事をするのをガハガハ笑って見ているという感じ。まるでニコニコしたジャイアン!まさにプロフェッショナルな福田組でした。■高橋努念願の福田組は狙っていくとウケないし、全然駄目だと思ったらオッケー出るし、分からないけど監督笑ってるし、三國志だから現場は遠いし、だけど中国じゃないし、役がデブの設定だし、肉襦袢は暑いし、装備は重厚だし、顔じゅう毛がモジャモジャだし、指と手にもモジャモジャつけるし、それでアクションやるの大変だし、馬に乗るの難しいし、初日から長台詞を長兄(劉備)と兄者(関羽)と合わせて言わなきゃいけないし、全然合わないし、でも監督オッケー出すし、めっちゃ笑ってるし、長兄はずっとグチグチ言ってるし、兄者は変なリアクション唐突にするし、皆さんの芝居に笑い堪えるの必死だし、監督めっちゃ笑ってるし、その笑い声聞こえてくるし、今回の自分のスタンスをムロ君に相談したら皆にバラされて恥ずかしいし、いやぁ、実に楽しかった。『新解釈・三國志』12月11日(金)より全国公開
2020年04月03日「かこさとしの世界展」が、大丸京都店6階の大丸ミュージアム<京都>にて開催される。期間は2019年10月30日(水)から11月18日(月)まで。“かこさとし”とはかこさとし(加古里子)は、1926年福井県に生まれた日本を代表する絵本作家。1959年、32歳の時に最初の絵本『だむのおじさんたち』を出版し、2018年、92歳で亡くなるまで、600冊を超える名作を世に送り出してきた。『だるまちゃんとてんぐちゃん』『からすのパンやさん』といった物語絵本や、『かわ』『地球』『海』といった科学絵本など、かこさとしが生み出す広く深い創作の世界は、多くの人々に親しまれている。幼少期の絵から生涯最後の絵本までが集結「かこさとしの世界展」では、かこさとしが少年の頃に描いた絵から、最後の絵本となった『みずとはなんじゃ?』までが一堂に集結。これまでほとんど公開される機会がなかった貴重な自画像などの絵画作品や、人気絵本の原画、資料も展示される。その他、初公開となるデパートを舞台にした『とこちゃんはどこ』の下絵や、京都特別展示となる「京都三大祭」を描いた絵本原画にも注目だ。会場限定グッズも販売「かこさとしの世界展」では、会場限定のオリジナルグッズも販売。『だるまちゃんとてんぐちゃん』や『からすのパンやさん』などに登場するキャラクターをあしらったトートバッグ、缶バッジといったグッズが展開される。【詳細】「かこさとしの世界展」会期:2019年10月30日(水)~11月18日(月)※入場は10:00~19:30(20:00閉場)最終日は16:30まで(17:00)会場:大丸ミュージアム<京都>(京都市下京区四条通高倉西入立売西町79番地 大丸京都店6階)入場料(税込):一般1,000円(800円)、大高生800円(600円)、小中学生400円(300円)※()内は、前売券および10名様以上の団体。大丸・松坂屋のクレジットカード、大丸松坂屋の友の会カード、ブライダルサークル会員証を持参者の優待料金。※前売券は、大丸京都店7階商品券売場およびセブンチケットにて販売。■会場限定「かこさとしの世界展」オリジナルグッズ・トートバッグ Lサイズ 2,200円(税込)/Sサイズ 1,650円(税込)・缶バッジ 大 385円(税込)/小 330円(税込)
2019年10月24日今月の人。Illustration:Hidemi Ito作家・マンガ家小林エリカさん1978年、東京都生まれ。2014年、長編小説『マダム・キュリーと朝食を』(集英社刊)で第27回三島由紀夫賞候補、第151回芥川龍之介賞候補。その他の著書に、アンネ・フランクと実父の日記をモチーフにしたノンフィクション『親愛なるキティーたちへ』(リトルモア刊)、作品集『忘れられないの』(青土社刊)、“放射能”の歴史をめぐるコミック『光の子ども1、2』(リトルモア刊)、短編小説集『彼女は鏡の中を覗きこむ』(集英社刊)など。主な展覧会は個展に『野鳥の森1F』(2019、Yutaka Kikutake Gallery、東京)、グループ展に『更級日記考—女性たちの、想像の部屋』(2019年4月6日~7月15日、市原湖畔美術館、千葉)、『六本木クロッシング2016展:僕の身体、あなたの声』(2016年、森美術館、東京)など。2019年8月28日~11月11日に東京・国立新美術館にて開催予定の6人のグループ展『話しているのは誰?現代美術に潜む文学』に参加。2019年9月5日よりロンドン、Yamamoto Keiko Rochaixにて個展『父たちの冒険 Adventures of fathers』開催予定。種というミクロな世界が広大な世界につながる感動親子ともに大好きな絵本『わたしたちのたねまき―たねをめぐる いのちたちのおはなし―』作:キャスリン・O・ガルブレイス絵:ウェンディ・アンダスン・ハルパリン訳:梨木香歩¥1600/のら書店強い風はさまざまな植物の種を遠くへ飛ばします。太陽の光は植物のさやを温め、乾かし、種を弾け飛ばします。雨つぶは種を別の場所へと洗い流していきます。太陽、風、雨、川の流れ、鳥、動物、そして人間……私たちはともに広くて大きな庭にたくさんの種をまいてきました。繰り返し、繰り返し、命がつながり、地球という大きな庭が作られていく様子を描いた美しい絵本。翻訳を手がけた作家の梨木香歩さんによるあとがきも必読です。「アスファルトの道路の隅に咲いている花とか、人間が植えたはずのない植物があちこちから生えているのはなぜなのか。本当にさまざまな方法で種まきが繰り返されてきたことに気づいた瞬間、自分の今いる“ここ”と、ずっと遠くにあった植物の生がつながっていることを実感して、とても感動しました。絵もすごく丁寧で繊細で、ちょっとマンガ調にコマ割りされているのも素敵。これからの名作になっていく、読み継がれる絵本だと思います」目の前にある日常の中での気づき抒情と科学のバランスに惹かれるマンガ、小説、アート活動など、ジャンルの枠を軽々と超えて、自由な表現活動を続けている小林エリカさん。小説『マダム・キュリーと朝食を』で放射性物質を研究したキュリー夫人を扱い、コミック作品『光の子ども』では放射能と人類の関わりの歴史を描くなど、科学的なものを大切なテーマのひとつにしている彼女が、今、3歳の娘とともに夢中になっている絵本が『わたしたちのたねまき ‐たねをめぐる いのちたちのおはなし‐』だ。「最初は図書館の新入荷で手に取ったんです。読んでみたら、本当にすばらしい内容だったので、即、買って。あまりにもいいから『みんな読んで!』みたいな感じで、まわりの人にもどんどんプレゼントしています(笑)」したたかに子孫を増やすべく、より遠く、条件のいい場所へ向かうための工夫がギュッとつまっている植物の小さな種。植物も、私たち人間を含む動物も、互いに協力し合いながら、この地球という生命体を作っていることに気づかせてくれる絵本である。「そういえば、子どもの頃、オナモミの果実がいつの間にか服についていたなぁとか、懐かしい記憶もよみがえってきて。娘は2歳のはじめの頃、言葉もあんまり分からないうちから、この絵本が大好きでした。ウサギがピョンと跳んでいく場面を楽しんだり、外でどんぐりを見ると『リスがうめていったのかなぁ』と言ったり。ちょっと年齢が上がると、オウゴンヒワが出てくるページで “ピーチクリー!パーチクリー!” という鳴き声のフレーズを繰り返すようになったりして。ディテールをどんどん読み込んでいける本ですね。Illustration:Kashiwai描かれている植物や動物の絵も、すごく正確なんだけど、単に写実的というわけじゃない。科学的であると同時に、ドラマティックで抒情的でもあるんです。ワクワクするような楽しさと、科学的な正確さの絶妙なバランス。抒情と科学!そういうのが私、好きなんだなぁと、絵本が気づかせてくれました。やっぱり、どこかに分析的な目がないと、日常も流れちゃうから。そのバランスが大事なのかもしれないですね」これが大好き!というピュアな想いこそが胸を打つシャーロック・ホームズ研究家として知られた精神科医、小林司氏を父に、同じくシャーロキアン(シャーロック・ホームズの熱狂的なファン)として、東山あかねという筆名で活動していた母を両親にもつ小林さん。シャーロック・ホームズ関連の共著や翻訳本を数十冊も刊行する両親と4人姉妹が暮らす家の中は、まさに本の山。本棚だけではおさまりきらず、階段やテーブルにまで本がうずたかく積まれていた。「父と母が本好きだったから、家族全員、本がない生活は考えられないというか。本にかこまれて育ちました。もうあらゆるジャンルの本が何の分けへだてもなく、それこそポルノ雑誌も転がっているみたいな状況で(笑)。私は4人姉妹の末っ子で、長女の姉とは18歳、3番目の姉とも12歳離れていたので、姉たちの本もたくさんあって。私が幼い頃から、姉たちそれぞれが好きな本を勧めてくれて、絵本を読んでくれるという環境でした。両親から『こういう本を読みなさい』と言われたことは特になかったですね。二人とも大人なのに、それこそ『ひとまねこざる』シリーズのジョージみたいに、好奇心のおもむくままに生きていて、常に自分たち自身がおもしろいことを学んでいるっていう感じでしたから。あ、でも、シャーロック・ホームズだけは子どもたち全員、強制的に読まされていました。バイブル的に。だから私、“練馬区ヴィクトリア朝育ち” って言っているんです(笑)」「自分はこれが大好き!」という情熱は、純粋でエネルギーが強いぶん、他の人に伝わりやすい。小林さんの両親は、本のおもしろさを教育の一環として子どもに教えるというより、本を通して自分たちが感じる幸せを全身で体現している人たちだった。子どもの頃に読んだ絵本が今の自分を形成してくれた「科学にしても、好奇心や探求心にしても、『世界を知るって、こんなにも楽しくて、エキサイティングなんだ!』っていうことを、子どもの頃に読んだ絵本に教えてもらっていたんだと、最近気づきました。こざるのジョージの『失敗を恐れなくていい』っていう気持ちとか、かこさとしさんの科学的なことをベースにした絵本の楽しさとか、小さい頃に読んだものがいまだに深く根づいていて、今の自分を形作っているんだと思います」小林さんが作家になりたいと思ったのは、もう少し大きくなってから『アンネの日記』を読んだことがきっかけ。子ども時代に出会った本は、ときに後の人生を左右するほどの影響力を持つこともある。「そこまで自分に深い影響を与えてくれていた存在が実際には会ったこともない他人だった。しかも、すでに亡くなっている人だったりするわけで。そういう人たちが私の人生を変えてくれていると思ったら、胸を打たれて、泣けてきました。と同時に、子育てもすごく気が楽になったというか。なにも血縁とか家族だけが子どもに影響を与えるわけじゃない。私にとっては、本から受けた影響も、家族から受けたそれと同じくらいある。親だからって『自分だけががんばらなきゃ!』と気負う必要はないのかなって。世の中には、すばらしい本がいっぱいあるんだと思うと、それだけでなんだか安心します」小林さんの両親が、何より自分たち自身が好きな本に夢中になっていたように、母となった小林さんもまた、今は再び絵本の魅力にとりつかれている。「とにかく自分が読みたい!っていう(笑)。子どもがいなかったときは、読書といえば、自分の好きな本しか選んでこなかったんです。でも、子どもは、どんな絵柄が好きかも、どういう話が好きかも分からないから、はじめの頃は、それこそ図書館に行って、片っぱしから借りるというのをやっていて。最近だと子どもも大きくなったので、本人が持ってくる絵本はそのまま借りますし。ロングセラーだけじゃなく、新しく出版されたおもしろい絵本に出会えることも多いから、自分が楽しくて、絵本をいっぱい買っちゃっています(笑)。自分だけが読むなら選ばなかったような絵本も、読んでみたら、すごくおもしろくて、子どもも大喜びしたりする。思いもよらなかったおもしろさを発見できるのが、すごく新鮮!子育てを機に、新しい絵本をいっぱい読めることが、今、嬉しくてしょうがないです」【小林エリカさん、これもオススメ】「虫が好き!」という愛情が力強い絵と言葉からあふれている『てんてんむし』作・絵:あべ弘士¥1400/童心社体に丸いテンテンのある虫、しましまの虫、ハートやダイヤ、スペードなどのトランプ模様、三角、ひし形、漢字、アルファベット、さらには人の顔に見える模様まで……不思議な虫たちが大集合!虫は体にさまざまな模様を持っています。虫の模様はすなわち “虫の言葉” 。虫はこの言葉を使って、ずっと昔から私たちに話しかけてきたのです。虫好きな子はもちろん、それまで虫に興味がなかった子も、きっと虫が大好きになってしまう一冊。「あべ弘士さんが描く虫の絵は、ラフに見えて、繊細に正確に描かれているところがいいですね。虫を見つめる視線が優しくて、虫へのあふれんばかりの愛情が伝わってきます。うちの子は特に、人の顔に見える模様のページがお気に入り。『かわいいね』とか『こわいね』ってちっちゃく書いてあるところも好き。絵だけでなく、色や図形にこだわって読んだり、虫の名前に注目したり、年齢によって読み方が変わってくる楽しさもあります」素敵な絵とともに詩を味わう絵本を開くたびに優しい気持ちに『くまさん』絵:手島圭三郎文:藤村久和¥1500/絵本塾出版自然に口ずさみたくなる、まど・みちおさんの優しい詩に、ましませつこさんが心をこめて描いた絵。「はるがきてめがさめてくまさんぼんやりかんがえたさいているのはたんぽぽだがええとぼくはだれだっけだれだっけ……」春の暖かさに誘われて、冬ごもりの穴から出てきたこぐま。まだ覚めない頭で「ぼくはだれだっけ」と考えますが……。草木が芽吹く春の喜び、こぐまの生きている嬉しさが伝わってきます。「私が出産したとき、ましませつこさんとお友達のアーティストの山田愛子さんがプレゼントしてくださった絵本です。『くまさん』は小学校の教科書にも載っている有名な詩ですが、こうしてページごとに一語一語、味わいながらじっくり読んでいくと、一語一語に新しい発見がある。詩だけサラッと読むのとは、また全然違う読み方ができるんです。ゆったりしたテンポと、かわいい絵のバランスも絶妙。読み聞かせにもすごくおすすめです」好奇心を恐れない気持ちは幼い頃ジョージに出会ったおかげ『ひとまねこざるびょういんへいく』文:マーガレット・レイ絵:H.A.レイ訳:光吉夏弥大型絵本版¥1400/岩波書店※この本には2種類の判型があり、岩波の子どもの本版は¥800ですパズルのかけらをキャンディと間違えて飲み込んでしまったこざるのジョージは、具合が悪くなり、さあ大変!病院でレントゲン写真を撮ったジョージは、急きょ入院することに。無事、手術でかけらを取り出してもらったら、すっかり元気になって、たくさんいたずらをします。ジョージのいたずらが、ただ騒ぎを巻き起こすだけでなく、入院中の他の子どもたちを元気にしてくれたように、失敗にも力が秘められているのだと教えてくれる名作。「私自身、好奇心が旺盛で、おっちょこちょいだから、まわりに迷惑をかけちゃうことも多いんですが、そこで『おもしろいね』って笑ってくれる人がいるんだと思うと、すごく安心して、勇気がわいて、好きなことを追求して生きられる。そう思えるようになった“原点”がジョージです。また、親にとって子どもの入院は、考えただけで心配で胸がいっぱいになるもの。親も子も不安なとき、この絵本があったら、すごくいいなぁと思います」Illustration:Hidemi Ito/KashiwaiText:Keiko IshizukaConposition:Shiho Kodama
2019年05月31日「本選びのプロ」がとっておきの情報を教えてくれる連載『まなびの本棚』第4回です。新しい年を迎えてようやく落ち着いてきたこの時期。しかし一方で、入園や入学の心配や次の学年に上がる準備で緊張感が高まる時期でもあります。そんなときこそ、ぜひ親子で一緒に「読書時間」を楽しみませんか?今のお子さんよりも少し上の年齢を対象にした本を一緒に読んで、ワクワクドキドキの気持ちを味わってみるのもいいですね。今回ご紹介する本も、お子さんが物事を多角的な視点で見るきっかけにつながるものばかりですので、ぜひご参考にしてください。この連載では、日販図書館選書センターで選ばれた本のランキング、そして選書のプロ・コンシェルジュによるコラムをご紹介します。きっとお子さんの本選びのお役に立つはずです。選書センターについて、詳しくはこちらをお読みください→図書館司書や教育関係者が足繁く通う『日販図書館選書センター』って知ってる?人気図書ランキング1位みずとはなんじゃ?かこさとし 作・鈴木まもる 絵小峰書店2位みえるとかみえないとかヨシタケシンスケ/伊藤亜紗アリス館3位またまたねえ、どれがいい?ジョン・バーニンガム 作評論社4位天皇と元号の大研究 日本の歴史と伝統を知ろう(楽しい調べ学習シリーズ)高森 明勅 監修PHP研究所5位失敗図鑑いろは出版 編著いろは出版(※2018年11月26日~12月27日に集計)今回のランキングでは、選書センター2周年期間に選ばれた図書を紹介しています。1位の『みずとはなんじゃ?』は、かこさとしさんが手がけた最後の絵本です。私たちの生活に欠かせない水の不思議な性質を知ることで、科学への関心を高めるきっかけになるかもしれません。2位の『みえるとかみえないとか』は、視覚障害がある人の世界を通して「普通ってなに?」と問いかける絵本。「みんな一緒」で共感して安心することもときには必要ですが、「自分とは少し違う」ことを楽しいと感じる心を育てることも大事ですね。コンシェルコラム"本選びのプロ"選書センターコンシェルジュのおすすめの本先住民族アイヌの歴史や文化がよくわかる!QRコード付きで音声も。アイヌの文化については、小学校の社会(5・6年)や国語(6年)、中学校の社会(1年)、国語(2年)にて学習します。また、週刊ヤングジャンプで連載中の『ゴールデンカムイ』(野田サトル)のアニメの影響もあり、アイヌについての関心が高まっています。小・中学校の学習においては、地理、歴史、人権の切り口から触れる機会が多い話題ですが、類書は少ないのが現状です。先住民族アイヌの文化を正しく知るため、衣・食・住や歴史をイラストや写真でやさしく解説されている本書では、QRコードで楽器の音やアイヌ語の音声を聞くこともできます。ここで本書より、豆知識をご紹介。私たちが日常的に使っている「トナカイ」や「シシャモ」という言葉、実はもともとアイヌ語なんです。このようなことを知ると、アイヌがより身近に感じますよね。『アイヌ もっと知りたい!くらしや歴史』北原 モコットゥナシ/蓑島栄紀 監修岩崎書店
2019年02月19日今週末、7月7日、8日のニューなトピックスをまとめてチェック!今週末開催されるイベントや、スタートする話題の展示、各地で開催される絵本作家の大規模展覧会など...今週末のお出かけ情報をピックアップしてお届け!! 今週末開催のイベント◆“ドザえもん”アーティスト岡本光博などが参加するホテル型アートフェア「ART OSAKA 2018」開催(7/7、8)岡本光博《ドザえもん》ミクストメディア(FRPにウレタン塗装) 2017 / eitoeiko◆ルイ・ヴィトンが新宿伊勢丹で大型ポップアップイベントをスタート! キム・ジョーンズのラストコレクションや限定商品を一挙公開(〜7/17)◆ピンク色に染まるナイトプール、25周年を迎えるホテルニューオータニ幕張にオープン!(7/7〜9/9)話題の展示がスタート◆20万人を動員した超巨大没入空間の進化形「チームラボ プラネッツ TOKYO DMM.com」が2年間限定で東京・豊洲に出現(7/7〜)「Floating in the Falling Universe of Flowers」teamLab, 2016-2018, Interactive Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi◆W杯開催中のロシアを撮った嶌村吉祥丸の写真展が原宿VACANTにて開催(〜7/20)photo by Kisshomaru Shimamura◆紙を使ったポップでキッチュなオブジェが勢ぞろい! アトリエコウノの東京初個展が表参道で開催(〜7/11)金魚で視覚から涼を取り入れる◆約8,000の金魚が優雅に舞い泳ぐ「アートアクアリウム 2018」の全貌が公開(東京・日本橋での開催は 〜9/24)◆リアル過ぎる金魚で注目される深堀隆介の個展、初期から最新作まで約200点を展示(7/7〜9/2)《平成しんちう屋》制作風景有名絵本作家の大規模展覧会が各地で開催◆だるまちゃんシリーズで知られる絵本作家・かこさとし、最大規模の展覧会が川崎市市民ミュージアムで開催(7/7〜9/2)『だるまちゃんとかみなりちゃん』福音館書店刊 / Illustrations ©Kako Research Institute Ltd.◆ユーモアあふれる絵本で知られる2人組ユニット・tupera tuperaによる初の大規模展覧会が浦和で開催!(7/7〜8/31)『しろくまのパンツ』2012年 ©tupera tupera / ブロンズ新社
2018年07月06日川崎市市民ミュージアムでは、先日逝去した絵本作家・かこさとしの展覧会「かこさとしのひみつ展-だるまちゃんとさがしにいこう-」を、7月7日から9月9日まで開催する。『だるまちゃんとかみなりちゃん』福音館書店刊Illustrations ©Kako Research Institute Ltd.『だるまちゃんとてんぐちゃん』や『からすのパンやさん』などで知られる絵本作家かこさとしは、1959年に『だむのおじさんたち』でデビューして以来、半世紀以上にわたって物語絵本や科学絵本など多岐にわたる作品を発表し続けてきた。その創作の原点は、1950年代の川崎市幸区古市場での、地域住民の生活向上を目的とした福祉活動「セツルメント活動」にあった。かこさとしはセツルメント活動において、川崎の子どもたちに創作指導する他、自ら紙芝居や幻灯を制作して子どもたちに読み聞かせ、このときの体験がその後の作家活動の大きな糧となった。『からすのパンやさん』偕成社刊©1973,Satoshi KAKOスケッチ・下絵・複製原画を中心に200点以上を展示する本展は、かこさとし展として過去最大規模の展覧会。かこさとしの長きにわたる創作活動を概観し、その創作の秘密に迫る。代表作「だるまちゃん」シリーズや、『からすのパンやさん』の一場面を始め、『どろぼうがっこう』、『かわ』や『たべもののたび』などの科学絵本を全場面展示する他、作品に通底するキーワードとして「見る」「知る」「学ぶ」「食べる」場面を中心に展示する。原点となった川崎におけるセツルメント活動も紹介。福井・武生、東京・板橋での幼少時代から帝大時代、創作の原点ともいえる川崎市幸区古市場での東大セツルメントの活動について写真パネルなどで紹介し、川崎の子どもたちの絵や、子どもたちと一緒に描いたスケッチ、アンデパンダン展出品作品なども展示。かつて川崎の子どもたちとの出会いから花開いたかこさとしの作品世界を、未来の子どもたちに向けて新たに発信する。『どろぼうがっこう』偕成社刊©1973,Satoshi KAKO関連イベントも多数実施。7月28日には、かこさとしと科学者の藤嶋昭が中心になって制作した絵本『太陽と光しょくばいものがたり』に出てくる光しょくばいの実験を行う「光しょくばいワークショップ」、8月5日には、かこさとしが作った「だるまちゃん音頭」を愉快な動きで一緒に楽しく踊る「だるまちゃん音頭をおどろう!」、8月11日には、絵本『からすのやおやさん』を使って親子で経営について学ぶ「『からすのやおやさん』で経営のおはなし」、8月25日には、絵本のお話を遊ぶ、ストーリー・オリエンテーリング「『からすのパンやさん』おつかい大作戦!」を開催する。この他、学芸員による展示解説付きの鑑賞ツアーで、ベビーカーでも安心して鑑賞出来るようボランティアスタッフがサポートする「ベビーカーツアー」や、展示作品についてガイドと参加者がおしゃべりしながら、じっくり鑑賞する「対話型鑑賞ツアー」、夜間開館日にあわせて、大人向けの展示解説を行う「ナイト・ミュージアム!担当学芸員によるギャラリートーク」などのギャラリーツアーを開催。8月19日の「かこさとし幻灯上映会」では、かこさとしが1950年代に川崎セツルメントの活動で制作した幻灯を上映。絵本化していない作品も鑑賞することが出来る貴重な機会となっている。なお、事前申し込みが必要なイベントもあり。詳細情報や申し込みについては、同館ホームページ()にて。かこさとし 2015年撮影さらに会期中、本年5月2日に92歳で逝去したかこさとしをしのび、感謝を伝えるコーナー「いつまでも いつまでも かこさとしさん」を設置。入館無料のスペースで、開館時間内であれば誰でも自由に訪問可能。かこさとしへのメッセージを書くことが出来る他、2017年に撮影された、かこさとしの記録映像を見ることも出来る。図らずも回顧展の形となり、哀悼の意を込めて開催される本展。数々の作品を通して、かこさとしの想いに改めて触れてみては。【展覧会情報】企画展「かこさとしのひみつ展 -だるまちゃんとさがしにいこう-」会期:7月7日~9月9日会場:川崎市市民ミュージアム 企画展示室1住所:神奈川県川崎市中原区等々力1-2(等々力緑地内)時間:9:30~17:00 ※夏休み期間の土曜日 (7月21・28 日、8月4・11・18日)は19:00まで ※最終入館は閉館30分前まで休館日:月曜日(7月16日は開館)、7月17日料金:一般600円(480円) 65歳以上・大学生・高校生450円(360円) 中学生以下無料※( )内は20名以上の団体料金※障害者手帳をお持ちの方およびその介護者は無料かこさんに感謝を伝えるコーナー「いつまでも いつまでも かこさとしさん」会期:7月7日~9月9日会場:川崎市市民ミュージアム館内時間:9:30~17:00(夏休み期間の土曜日7月21・28 日、8月4・11・18日は19:00まで) 入館無料
2018年05月29日俳優の高橋一生(37)が3月25日放送の「ボクらの時代」(フジテレビ系)の未公開スペシャルに出演。愛読書であるという“カコさん”の本を紹介し、話題となっている。 この日は2月4日放送分の未公開シーンとして、高橋、ミュージシャンの金子ノブアキ(36)、俳優の斎藤工(36)による鼎談を放送。 “カマキリのメスは交尾後にオスを食べる”という話題にいち早く反応した高橋は、「アンコウも、オスがメスに取り込まれちゃう。わざわざ溶けて子どもを産む。君のために溶けたいんだと」と熱弁し、「普段、そんなことばっかり考えています」と笑いを誘った。 そこから高橋は、“カコさん”の本を読んでいることを話題に。「(題材は)地球とか、宇宙とか。ハードカバーの本」と紹介し、「見開きページの情報量が多い。虫、たとえばバッタとか。鳥とか。断面図みたいになっていて、地面の下にセミの幼虫がいる」と説明した。 子どもの頃に“カコさん”の本に出会ったという高橋。「『うわ、こんなにいるの。この一画面の中に!』って。見飽きなかった記憶がある。小説や詩集を読むのが好きだったけど、今はもう僕、“カコさん”になっています」と魅力を語り、聞き役に徹していた斎藤は「そこまでたどり着いたんですね」と場を和ませた。 番組内では、“カコさん”の本として『地球―その中をさぐろう―』(福音館書店)を紹介。同書は1975年初版の“科学絵本”で、作者は加古里子(かこさとし)さん。工学博士である加古さんが文字と絵を手掛けている。 Twitterでは《あー!からすのパンやのかこさとしさんか!!》という声や、同書を知るユーザーからの《「カコさん」と紹介されていたのが気になったが、何だか嬉しい日曜日の朝》という反応もあった。 饒舌な高橋のトークにも注目が。《物知り博士健在》《アンコウとかこさとしさん、ってまた素晴らしいキーワードを残して…》といった声が上がっている。
2018年03月25日ふわふわの黄色いカステラや、湯気の立つシチュー。絵本に登場するお菓子や料理はみんなおいしそう。そんな憧れのレシピを、絵本を元に作ってみませんか?お手伝いが大好きな子も、まだ料理にチャレンジしたことのない子も、ママと楽しくキッチンに立てるチャンスです。親子で過ごす時間がたっぷりある春休み、読んで、作って、絵本を2倍楽しみましょう!◆レシピ作成・調理・お話…小松綾さん幼稚園教諭として10年間勤務した後、ABCクッキングスタジオにて4年間講師を務め、子どもの料理教室も主宰。今春卒園の6歳の長女・望歩(のあ)ちゃんにはお手伝いを通じて料理の楽しさを伝えている。■ 匂いや温度をママが想像しながら読み聞かせて私は10年間、幼稚園教諭として勤務し、子どもたちに絵本の読み聞かせをしてきました。料理やお菓子が登場する絵本を読むとき園の先生はたくさんアドリブを入れます。パンをパクパク食べるまねをしたり、スープをかき混ぜるシーンでは「ぐーるぐる」と効果音を付けたり。しかし一番大事なのは「読み手が匂いや温度を想像しながら読むこと」だと思います。ママが想像したことは、声を通じて子どもに伝わります。アドリブが苦手なママは無理に声色を変えたり、大げさに演じなくても大丈夫。想像を膨らませ、楽しく読んでくださいね。■ キッチンに誘うのは読み聞かせとは別の日でもOK読み聞かせた後、子どもから「私も作りたい!」と言ってくれればいいのですが、そううまくはいかないもの。かと言って「この料理を作ろうよ」と無理にキッチンに立たせるのでは、子どもも楽しくありません。私だったら後日、思い出したようにきっかけをつくります。例えば夕食のカレーを食べながら、「この前、絵本でニンジンスープが出てきたよね。どんな味なんだろう?」というふうに。子どもは「分かんない」と言うでしょうから、すかさず「えー、じゃあ作ってみる!?」「ママも作り方が分からないから、手伝ってくれない?」と誘います。子ども自身から「やってみたい!」という言葉が出てくるよう大人が導く。園で勤務していたとき、私が心掛けていたことです。ぜひご家庭でもそんな関わりを大事にしてくださいね。●編集部がセレクト!料理・お菓子を作りたくなる絵本10選おいしそうなメニューが登場する絵本はたくさん。すぐにまねして作れる、レシピ付きの絵本もありますよ![ホットケーキ]しろくまちゃんのほっとけーき作:わかやまけん/こぐま社フライパンの上でホットケーキがジュージュー。匂いや音まで想像できる一冊。[プリン]プリンちゃん文:なかがわちひろ、絵:たかおゆうこ/理論社生クリームのドレスに、フルーツの髪飾り。プリンのデコレーションが楽しくなりそう![ショートケーキ]たべてみたい!作:いしいひろし/白泉社色や食感を表す言葉がいっぱいで、きっと「食べてみたくなる」こと間違いなし![ケーキクッキー]きょうのおやつは作:わたなべちなつ/福音館書店鏡のように反射する紙で作られた、おやつが立体的に見える新感覚絵本。[カレーライス]カレーだいおうのまほう作:石倉ヒロユキ/ひさかたチャイルド大王の魔法で野菜やルーが大変身!鍋たっぷりのカレーが出来上がり。[コロッケ]11ぴきのねことあほうどり作:馬場のぼる/こぐま社カリッと揚がったコロッケを食べる猫たちがうらやましくなる一冊。[オムライス]こっそりオムライス文:きむらゆういち、絵:江川智穂/世界文化社コック見習いのキツネくんと一緒にオムライスを作れるしかけ絵本。[ギョーザ]いかりのギョーザ文:苅田澄子、絵:大島妙子/佼成出版社プンプン、プリプリ!怒りの炎でおいしいギョーザを作ります。[太巻き]パンやのろくちゃん うんとね作:長谷川義史/小学館ろくちゃんの顔とそっくりな太巻きが作れる、イラスト入りのレシピ付き。[おにぎり]おにぎりのひみつ作:かとうまふみ/フレーベル館エビの天ぷら、タラコ、しそ…いろいろな具のおにぎりが登場します。実際に作ってみた!絵本レシピ●動物パン「からすのパンやさん」より作:かこさとし/偕成社カラスのお父さんとお母さん、それに4羽の子どもたちが考えたパンはとってもユニーク。今日も森にこんがり、香ばしい匂いが漂います。【材料】パン6個分※小松さんのレシピ・ドライイースト……小さじ1・水……65~75cc【 A 】・強力粉……75g・砂糖……大さじ2・溶き卵……1/2個分【 B 】・強力粉……75g・塩……小さじ1/3・無塩バター……30g・ブラックココアまたはチョコペン……適量・溶き卵(焼き色を付けるため)……1/2個分【作り方】●生地を作る(1)ドライイーストに水を加え、木べらでよく混ぜる(2)ボウルの中でAの材料をよく混ぜ、①を加える(3)Bの材料を(2)に加える。生地に色を付ける場合はブラックココアを混ぜる。粉が飛び散らないように静かに混ぜ、台の上でこねる。(4)生地を丸めたら、ボウルに入れラップをかける(5)40℃のオーブンに入れて25~35分発酵させる●成形する(1)生地を6分割して丸め直し、10分間休ませる(2)胴体、耳、手足などパーツごとに目分量で分け、もう一度丸め直す。各パーツをくっつける(3)生地を天板に載せ、40℃のオーブンに入れて20~25分発酵させる(4)溶き卵を塗り、190℃のオーブンで12~17分焼く(ガスオーブンの場合は180℃で9分)◆上手に作るコツ生地を二次発酵させる工程(「成形する」の(3))で、約2倍に膨らみます。耳や手足のパーツが小さいと凹凸がなくなってしまうので、大きめに作りましょう。◆お手伝いPOINT粗熱が取れたら顔を描く水で溶いたブラックココアやチョコペンで顔を描きましょう。多少バランスが崩れても、「愛嬌のある顔立ちになった」と楽しんで。●チョコレートケーキ「ペネロペ チョコレートケーキをつくる」より文:アン・グットマン/絵:ゲオルグ・ハンスレーベン/訳:ひがしかずこ/岩崎書店あわてんぼうのペネロペは、卵を落としそうになったり粉まみれになったり。でも最後にはステキなケーキができました!【材料】18cm型1個分※小松さんのアレンジレシピ・チョコレート……180g・無塩バター……180g・卵……4個・砂糖……120g・小麦粉……40g・アーモンドパウダー……125g・粉砂糖……適量【作り方】(1)チョコレートを湯せんで溶かし、バターを入れて混ぜる(2)卵黄と卵白を分ける(3)ボウルで卵黄と砂糖を混ぜる。小麦粉、①、アーモンドパウダーを加え混ぜる(4)別のボウルで卵白を泡立て、③をゆっくり入れ混ぜる(5)型にバター(分量外)を塗り、④を流し入れる(6)160℃に温めたオーブンで1時間焼く(7)仕上げに粉砂糖を振る◆上手に作るコツ(6)の焼き時間は絵本のレシピには40分とありますが、1時間ほど焼いた方が固まりやすいでしょう。◆お手伝いPOINT手の上で卵黄と卵白を分ける卵を割り、子どもの手のひらに流し入れ、卵白を指の間から落として卵黄と分けます。卵の殻を使って分けるのは難しいですが、この方法ならとても簡単。●春のニンジンスープ「おなべおなべにえたかな?」より作:こいでやすこ/福音館書店「お豆も一緒に入れておくれ」……不思議なお鍋の言う通り、キツネの子どもたちが作ったスープ。さて、おいしくできたかな?【材料】4人分※小松さんのアレンジレシピ・ニンジン(飾り付け用)……1/3本【 A 】・ニンジン……2/3本・タマネギ……中1個・キャベツ……1/8個・ソーセージ……4本・ニンジン(飾り付け用)……1/3本・トマト……中1個・枝豆(さや付きで)……100g・菜の花……少量・コンソメ……大さじ1.5・水……800cc・有塩バター……5g・塩・こしょう……少々・パセリ(好みで)……少々【作り方】(1)飾り付け用に、1cm程度の輪切りにしたニンジンを型抜きする(2)Aを細かく切り、炒める(3)トマトをさいの目に切る。水気を出すため塩を振って置いておく(4)(2)を鍋に入れ水とコンソメを加える。ひと煮立ちしたらあくを取り、(3)、さやから外した枝豆、一口大に切った菜の花を入れる(5)バターと塩・こしょうで味を調える◆上手に作るコツ菜の花は煮込み過ぎると色が悪くなります。鮮やかな緑色を生かすため、入れるのは仕上げの直前に。◆お手伝いPOINT飾り付け用のニンジンを型抜きする脇を締めないと力が入らないので、「腕を体にくっ付けて」と教えましょう。慣れないうちは、ゆでて軟らかくしてから型抜きを。巻頭特集監修/西東桂子さん(あんふぁんサポーター)
2018年03月07日変化が目まぐるしい世の中でも、よい絵本は長く読まれています。そこで、100万部も売れている、0歳児からでも楽しめる絵本を10冊ご紹介します。どれも「これ、あった!」と思う絵本ばかりですよ。■1:『いない いない ばあ』(松谷みよ子文、瀬川康男絵、童心社)569万部いないいないばあの絵本は数あれど、この絵本に出てくる動物たちの『ばあ』の顔は強烈!どんな恥ずかしがり屋の人でも、子どもにこの本を読んであげるときは、思い切り『ばあ!』としてあげてくださいね。キャッキャと大喜びされること間違いなしです!■2:『ぐりとぐら』(なかがわりえこ文、やまわきゆりこ絵、福音館書店)472万部みんな大好き、ぐりとぐら!子どもたちの記憶にいつまでも残る、フライパンいっぱいの大きな『かすてら』の出てくるあの最強絵本の登場です。他にも、大きな鉄のフライパンや、きっとホウロウなんだろうな、と思わせる赤いフチの白い大きなボウルも萌えポイントです。■3:『ねないこ だれだ』(せなけいこ作、福音館書店)268万部せなけいこさんの描く絵は、かわいいけれど、ちょっとこわい。そんな魅力を最大に味わえるのが、この絵本。なかなか寝ない子、おうちにいませんか?「よなかはおばけのじかんだぞ、寝ないとおばけが……」トラウマにならない程度に、楽しく読んであげるといいかもしれません。■4:『しろくまちゃんのほっとけーき』(わかやまけん作、こぐま社)267万部昨今のパンケーキ人気に押されて、やや後退した感のあるホットケーキ。しかし、この絵本を読めば、「お母さんのホットケーキ、おいしかったな~」と、大人読者のメモリーも一気にフラッシュバックすることでしょう。なにげにレシピにもなるこの絵本、お手伝いをしたい年頃のお子さんと一緒にホットケーキをつくってみるのもいいですね。たまごのひとつやふたつ、落とすのはご愛嬌です。■5:『きんぎょがにげた』(五味太郎作、福音館書店)228万部金魚鉢から逃げ出した金魚の大冒険! ページをめくって、金魚の行方を追います。『どこかな?』といってあげると、子どもは喜んで指差すでしょう。探し絵絵本の決定版!■6:『からすのぱんやさん』(かこさとし作、偕成社)224万部数あるパン屋さん系の絵本のなかでも、これは元祖といえるのではないでしょうか。街のパン屋さんでもインテリアとしてこの絵本を置いている店が多い気がします。けっこう文字数は少なくないので、小さなお子さんにはパンのページを見せてあげるだけでもよいでしょう。なにせ、いろーんな種類のパンが描かれているので、一緒に『これなーに?』とあてっこしても楽しめます。■7:『しょうぼうじどうしゃじぷた』(わたなべしげお作、福音館書店)206万部車、特に消防自動車には、小さな男の子を引きつけてやまない魅力があります。ピカピカに磨き上げられた真っ赤な車体。普通の車にはついていないホースやハシゴも興味をそそります。何度も読んであげるうちに、意味もわからないのに文章を暗記してしまう子どももいるほど。『ちいさいけれど、すごくせいのうのいい』じぷたの活躍に、子どもは夢中になるでしょう。■8:『おふろでちゃぷちゃぷ』(松谷みよ子文、いわさきちひろ絵、童心社)186万部お風呂に入りたがらない子は多いものですが、この絵本では、お風呂好きのあひるに誘われ、小さな男の子が自分で服を脱いで、湯船に飛び込むまでが楽しく描かれています。子どものいる人は、最後のページの『あたまあらってきゅーぴーさん』をやってみたくなるはず。■9:『だるまさんが』(かがくいひろし作、ブロンズ新社)134万部2008年に登場した『だるまさん』三冊作の1冊目にあたるこの絵本、ぜひ赤ちゃんの頃から読んであげてください。歩けるようになるころになれば、頭を左右に揺らしながら、子どもが読んでーとこの本を持ってやってきますよ。■10:『ねずみくんのチョッキ』(なかえよしを文、上野紀子絵、ポプラ社)103万部小さな動物から大きな動物へ。同じことばのやりとりが繰り返されるうちにねずみくんの悲劇が起こります。しかし、「悲劇は喜劇でもあるのだ!」という驚きのオチに、子どもはいつか、人生の機微を知るでしょう。*子どもが生まれたことで、再会する絵本もあるでしょう。大人になって、ふと書店で手にとった懐かしい絵本もあるでしょう。深まる秋の夜長、絵本の魅力に浸りきってみてはいかがでしょうか。(文/Kinkiii)【参考】※株式会社トーハン編集部『ミリオンぶっく2015年版』トーハン
2015年10月17日