コミックエッセイ:コソダテフルな毎日
苦情が出ない子育てって…? ママが追いつめられてしまうわけ 【コソダテフルな毎日 第53話】
私、子育てブログを書いてるんですけど、先日、「お昼寝して晩ごはんはスーパーの惣菜、朝8時に回した洗濯を夜9時に干したほどのグダグダな日、でも子どもたちと美味しいって笑いながらごはんを食べたからそれでよし!」っていう話を書いたら、めちゃくちゃ反響があったんですよ。
こんなろくでもない1日でしたわ~と自虐のつもりで書いたんですけど、意外にも「読んですごく気が楽になりました」とか「こんな私でもいいんだって思えました」といった感想がとっても多かったんです。
みなさんが一様に言っていたことは「ホッとした」ということでした。
私としては、こんなに反響があるとは思ってなかったのですが、裏を返せばそれだけ
「こんな自分じゃダメだ」と思っている隠れ頑張り屋さんが多いということだと思うんです。
みんな「周りの人はもっと頑張ってるはず。」「こんなダラダラしてる母親はきっと私だけだ」と思って過ごしている中で自分と同じように手を抜いてる人がいる~! って知ってホッとしたんだと思います。
しかも、ほとんどの人が誰かに「もっとちゃんとしなさい」と指摘されたわけじゃないんですよ。言われたわけでもないのに、自分の中に作り出してしまったもう一人の自分が「頑張らなくちゃ」「ちゃんとしなくちゃ」って首をしめてくるんです。
この気持ち、よ~~~くわかります。
むしろ誰よりもその気持ちが分かるからこそ、自分のろくでもない姿を公開することでどこかの誰かの気持ちが楽になればいいと思っている節さえあります。
■SNSをやることで、自分に厳しいママが増えた
このことからも分かるように、今のママたちって
きちんとした母親でいなくちゃいけないみたいな強迫観念に駆られているところがあるんですよ。
じゃぁそれがなぜなのかというと、私が思うに、SNSに一因があるような気がします(あくまで一因です)。
いろんな情報や感情・意見が溢れ返っているせいで、すごく疲れてしまうんです。
もちろんSNSをいっさいやっていないママもいますが、もはや現代においてスマホやSNSは私たちの生活に深く入りこみ、切り離せない存在になっています。
「SNS疲れ」という言葉もあるようにネガティブな側面もありますが、元気をもらったり、私だけじゃないんだって癒されたり、うまく表現できなかったモヤモヤを誰かに言語化してもらってスッキリしたり、子育ての合間に息抜きできる良いツールでもあると私は思っています。
ただ、一方でいろんな情報や人を目にする分、まるで自分が誰かに採点されているかのような気持ちになってきて、十分頑張っているのに、まだまだだ、全然ダメだ…ってとにかく自分に厳しくなっていく人が多いような気がします。