ウーマンエキサイトの皆さん、こんにちは! ドイツで子育てをしている主婦のぱん田ぱん太です!
これまで2つの記事【
「トイトレ」が進まなかった5歳の息子。ステップアップのきっかけとなった出来事とは?】、そして【
日本旅行中、ドイツ育ちの息子(5歳)に日本語を教えてくれた意外な相手とは?】にて、日本旅行がきっかけで5歳のひとり息子・フリッツ君に成長が見られたことを描かせていただきました!
今回ももう1つだけ、日本旅行中の出来事による彼の成長をご紹介したいと思います。
ドイツにいる間「自分が注文していないものを食べる」機会といえば、おうちごはんと幼稚園の給食のみ。
旅館内とはいえ、「外食」の感覚で自動的に決められたメニューが、しかもフリッツ君にとっては見慣れないものばかり(エビフライやおみそ汁など)出てきて、少しびっくりしたようです。そして、給仕さんがまだ席に食べ物を用意してくれている間に……。
ひやっとしました(泣)。給仕さんの目の前で叱るのもはばかられたので、小声で止めようとしてみますが……。
給仕さんに向かって直接「おいしくないもん」と、とんでもない発言……。だけど本人はまったく悪気はなさそうです。
なぜなら、普段おうちで知らないごはんが出てきた時にはこういったやりとりを私と普通にしていて、「外ではそんなことを言ってはいけないよ」と教えたことがなかったのです。
当然、給仕さんが食事の用意を終えてくれた後にフリッツ君と話をしました。
おうちでは、これまで通り「何が欲しい、欲しくない」などは正直にママに言っても構わないこと。
もちろん「欲しくないなら食べなくてもいい」ということではなく、「なぜ欲しくないのか、なぜ食べる必要があるのか」ということをお話する、という前提です。
しかし外食の時など、料理を持って来てくれた人や作ってくれた人が聞こえるような状況では「欲しくない」「おいしくない」などとは言ってはいけないこと。
この2つを説明すると、フリッツ君は素直にうなずいて理解してくれたようでした。しかし……。
ひと晩眠って、忘れてしまったのでしょう……。翌朝、まったく同じ失礼をやらかしてしまいました。1回目は「知らなかった」のだからあまり厳しくは言わずにおきましたが、2回目からはそうはいきません。
普段はあまり私に叱られることがないので、フリッツ君は涙を流してしまいましたが、心から反省し分かってくれたようです。その証拠に……。
無事に日本旅行を終え、ドイツに戻ってきた後のこと。ある日のおうちごはんの時、フリッツ君は言いました。
「嫌い、おいしくないと思っているわけではない」「今日はもう食べられないだけ」ということを彼なりに一生懸命伝えてくれた上で、「食べなくてもいい?」と聞いてくれたのです……!!
私としても「これ欲しくなーい!おいしくなーい!」と言われるのとは大違い。
あの1件以来、外食時だけではなく、ママの私にも「作ってくれた人」としてリスペクトを見せることを覚えてくれたのです……!
旅館の給仕さんには本当に失礼なことをしてしまいましたが、大切なことを学ばせてもらって心から感謝しています。
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