【子どもの聞く力】あなたのお子さんは最後まで話を聞いて、理解できていますか?
思い当たること、ありませんか?
理由1
「聞ける」より「話せる」が重要視されている
今は、自分の意見を話せることに重きを置かれる傾向があります。ママたちも「黙っていないでちゃんと話しなさい!」と子どもを叱った経験があるのではないでしょうか。自己表現力を育てることに力を入れすぎると、子どもたちは「黙って聞いているだけだと、パパやママに叱られるんだ」と捉えてしまいがちです。
理由2
外的刺激が多い
スマートフォンやゲーム、テレビなど、刺激的な映像や魅力的な音楽など、子どもたちの周りには興味関心を引く遊びやツールがたくさんあります。そのため、聞くことに対する集中力が散漫になり、大切なことを聞き逃すことになってしまうことも。
理由3
命令や指示ばかりで、子どもにとって魅力的な言葉がない
つい言いがちな「早く!」「〇〇しなさい!」などの言葉。忙しいママにしてみれば、一度で聞いてほしい切実なお願いですよね。でもそればかりだと、子どもは“またママが怒ってる”と感じ、ママが話す=叱られる・ダメ出しされると考えてしまい、聞く気持ちがなくなってしまうのです。
聞く力を土台にさらなる〝伸びゆく力〞とは
幼児期に聞く力を育むことによって、子どもの将来を支える他の力も伸びていく可能性があります。
共感力
聞く力を身に付け、想像力が育まれると、「この人はどんな気持ちでこう言っているんだろう」と、相手の立場や心境を思いやる気持ちが生まれます。その結果、話す人の言葉からくみ取れる感情を理解しようと努める、共感力につながっていくのです。
話す力
赤ちゃんがひとつの言葉を発するまでには、それ以上に多くの言葉を聞き、覚えています。つまり、多くの蓄積された言葉がなければ、話すことにつながらないのです。これは、成長した子どもにも言えることで、基礎となる〝聞く力〞を身に付ければ、おのずと話す力も伸びていくでしょう。
集中力
外的刺激の多い今の子どもたちは、なかなかひとつのことに集中することが難しい環境だといえます。落ち着いて聞くことができるということは、それらの誘惑に負けない集中力を身に付けることにもなるのです。
コミュニケーション力
自分ばかりが話したい!という子は目立ちますが、一方通行の関係になりがちで、深い人間関係にはなかなか発展しません。自分だけではなく、相手の気持ちも聞いてそこに寄り添えることが、本当の意味でのコミュニケーションなのです。