これって小1あるある?幼稚園時代とは違いすぎる
子どもの行動や交友関係を親が認識しやすい幼稚園時代。それに比べ、小学校に入学すると、クラスの友達や保護者と直接面識がないなど、今までとは違うことが増えます。
あんふぁんWebのアンケートで「小学1年生の子ども同士のトラブル」について聞いたところ、友達関係や遊び方など、「幼稚園時代とは違うと感じた」という声が寄せられました。今回は5つの事例とそれぞれの対応を紹介します。
ランドセルの色が違うから一緒に帰れない!?
・どんなトラブル?
娘が家の方向が同じ友達に、「一緒に帰ろう」と声をかけると、「〇〇ちゃんはランドセルの色が違うからダメ」と断られたそう。友達3人はたまたま同じキャメルのランドセルで、娘は赤いランドセルでした。一人で泣きながら帰ってきたので、事情を聞いたら、話してくれました。
・どう対応しましたか?
自分も子どものころ、友達同士で共通点を見つけるとうれしくなり、仲間意識が芽生えたことがよくありました。
その友達も、娘を仲間外れにしたかったのではなく、同じ色のランドセルという共通点がうれしくて、そんな発言をしたのだと思います。
その旨を分かりやすく、娘に伝えたうえで、「あなたは何も悪くない」「悲しかったけれど、しかえしをしてやろうなどと思わないこと」を話して聞かせました。
担任の先生にも「こんなことがありました~」程度に伝えたところ、「どんなことが仲間外れになるのか」「一人で下校するのは危ないこと」という話をクラス全体にしてくださいました。
その後は、みんなで仲良く下校してくるようになりました。
・親として感じたことは
わが子が悲しい思いをしていたら、親としては解決してあげたいし、泣かせた友達を叱りたい気持ちにもなります。でも子どもがいくつになってもそうやって親がトラブルを解決してあげるわけにはいきません。
その悲しみがどんなに理不尽なことが原因だったとしても、成長していくうえで必要な経験です。
また子どもには子どもの世界があるため、よほどのことでない限り、親がなんでもかんでも介入するのはご法度だと思います。
大事なのは、子どもの話を聞いてあげること。そして共感してあげることだと思いました。
(あささん/28歳)
最初の友達づくりがうまくいかず…
・どんなトラブル?
いろいろな幼稚園や保育園から集まってくる小学校。最初の友達づくりがうまくいかず、なかなか友達の輪に入れなかったようです。
特に幼稚園が同じで仲が良かった子から、仲間外れにされたことが本人は一番ショックだったらしく、少しの間「小学校に行きたくない」と言うようになりました。
・どう対応しましたか?
子どもの気持ちを尊重しながら、ゆっくりと話を聞いて、まずは一緒にどうすればよいかを考えました。ムリにがんばらなくても自分から話したいと思う子とゆっくり仲良くなればいいと決めて、あまり深く悩まずに過ごすようにしました。
するとしばらくして、子どもから学校であったことや友達ができたことなどを楽しく話してくれるようになり、不安が解消されました。
・親として感じたことは
感受性が豊かな子どもは、些細な事でも深く考えてしまったり、落ち込んでしまったりします。その都度親が気にかけて、ゆっくり話を聞いてあげることが大切だと感じました。
(みるきさん/28歳)
集中攻撃などのいじわるが遊びに
・どんなトラブル?
小学校に上がると、仲良しの子とクラスが分かれたら遊ばなくなったり、3人など奇数で遊ぶと仲間外れにされたり、ドッヂボールなどの遊びで1人だけに集中攻撃したり…。いじわるが遊びになっている感じです。その子たちの親は「自分の子どもは悪くない」と言うし、解決策がなかなか見つかりません。
・どう対応しましたか?
担任の先生に任せました。親が介入するより、子ども同士で話し合って、いじめについて学ぶ時間を作ってもらうのがいいと思ったので。担任の先生に見守ってもらいながら、その場で「今のはいじめになるんだ」ということを教えてもらうのが一番いいと思います。
・親として感じたことは?
幼稚園時代より子ども同士のトラブルが増えてきます。今は昔と違い、ゲームやタブレット、スマホがないと仲間外れにされたり、ネット上でのいじめが増えたりとひどくなっているのが心配。人の気持ちをもっと考えたり感じたりする体験が必要だと思います。
(MEIちゃんさん/39歳)
子どもの個性で合う合わないが出てくる
・どんなトラブル?
息子の不在時をねらって、わが家に訪ねてきた同級生の男の子3人。「最近〇〇くん(息子)の態度が気に入らないので、叱ってほしい」とのこと。息子にきいたところ、気が合わない友達のようで、いつも言い合いになってしまうとのこと。
この子たちにいじめられているのではないかと心配になりました。
・どう対応しましたか?
そっくりそのまま先生へ報告。
それぞれの言い分を第三者の先生に聞いてもらい、お互いによくなかった点を謝って、手打ちになりました。
・親として感じたことは?
幼稚園のときはあまり気にならなかったのですが、年齢が上がってくるにつれて、子どもの個性がかなり出てきます。
得意なこと、不得意なこと、おとなしい子、活発な子、家庭環境などいろいろな要因で「気が合わない子」「苦手な子」が出てきて、誰とでも仲良しではいられなくなるよう。どう解決していくか…課題です。
(めいさん/42歳)
どこまで一人で行動させるかが家庭次第
・どんなトラブル?
小学生になり、子どもだけで遊びに出かけることが増えました。子どもだけの行動範囲をどこまでOKとするかが各家庭によってさまざま。1年生だと、子ども同士の約束もあいまいだったりするので、「え?そんな遠くまで行くの?」「そんなに家が遠いのにこ、ここから1人で帰れるの?」など、毎日子どもの約束に振り回されました。
・どう対応しましたか?
私は娘を迎えに行ったけど、相手の親は来ていない。
でも、そのお友達を1人で帰るのはなんだか心配…となり、結局自宅付近まで送る(ついていく)ことに。
夕方、眠くてぐずる下の子を連れての移動はなかなかのストレスでした。
・親として感じたことは
1年生の子どもをどこまで1人で行動させるか、とても悩みました。まわりの保護者の判断も気になるところですか、「うちはうち」という気持ちをしっかり持って、子どもに伝えていかないといけないと思いました。
(かんなママさん/41歳)
<あんふぁんWeb編集部>
※2019年12月25日~2020年1月15日、あんふぁんWebでアンケートを実施。回答数:150件