子育て情報『「あなたはだあれ?」アスペルガーの娘に起きた、突然の解離症状』

「あなたはだあれ?」アスペルガーの娘に起きた、突然の解離症状

と言うのです。

自分の名前に嫌悪感を示すことは不思議でした。
ですが、一先ず入院中の主人に電話をかけ「名前をつけて欲しいと言ってるけど、どんな名前がいい?」と相談しました。主人には、ずっと電話で状況を伝えていたので、すぐに答えてくれました。

「あなたはだあれ?」アスペルガーの娘に起きた、突然の解離症状の画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10669002680

「マリア…」

「えぇっ?マリア?恥ずかしいんじゃない?」

「じゃあ、サラ!」

マリアもサラも聖書に書かれている女性の名前です。聖書もキリスト教にも興味のない主人が、この名前を出した事に私はとても驚きました。

娘にどちらが良いか聞くと「サラがいい!」と即答しました。「サラちゃんにする!今日から私は サラちゃんになる!」と言って、大喜びしたのでした。


自分の手の甲に「サラ」と書き「サラちゃんと呼んで!」と何度も言い、家族の名前を一人ずつ書いて欲しいと言ってノートを差し出したのでした。言われるままに、私はノートに家族の名前を書きました。

「お父さん、お母さん、お兄ちゃん、サラちゃん、弟…」名前を言いながら説明をしていると突然、別人格の声が変わり娘の声になったのです。

驚きました。いつの間にか、別人格は消えていました。

このとき既に23時間が経過していました。長い長い時間でした。娘は、やっと元の娘に戻ったのでした。



本当の娘に戻ったとき、別人格で過ごした出来事を覚えていた

「あなたはだあれ?」アスペルガーの娘に起きた、突然の解離症状の画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10367004555

「お母さんが上手く誘導してくれたから、戻って来れたんだよ。」

娘は嬉しそうに話してくれました。

「えっ?覚えているの?」

「うん。ところどころ覚えてる。自分が誰だか分からなくなって、自分の名前も家族も分からなかったから、それでノートに書いて!って、言ったんだよ。」

確かに、言われてみれば別人格のはずなのに、娘自身の私物が入っているボックスを開けていたり、自分の名前を嫌いだと言ったり、不思議な行動がありました。

私が別人格だと思いひたすら対峙していたのは、娘自身だったのかもしれないと思えてきたのでした。

「この先、多重人格になったらどうしよう」と不安だった私は、ぼんやりとでも昨夜の出来事を覚えているという娘の言葉に、 少しホッとしたのでした。

関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
漫画家・脚本家募集LPバナー 上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.