子育て情報『知的障害の若者に大学教育を。福祉型大学「カレッジ」の挑戦』

2016年9月21日 16:00

知的障害の若者に大学教育を。福祉型大学「カレッジ」の挑戦

「カレッジ」は、このような青年期知的しょうがい者の学びの現状をふまえ、彼らの学習権を保障することを目的として設立されました。

http://yutaka-college.com/
そしてカレッジでは、社会に出て行くために養うべき力として「知識・技術」「メンタル」「社会生活」の3つを挙げており、最終的にはどんな状況にも適応できるような人材を育成することを目標にカリキュラムを構成しています。

1・2年次が自立訓練事業としての教養課程、3・4年次が就労移行支援事業としての専門課程となっており、基礎学力を養うほか、生活に必要な訓練を行ったり、就職にむけての支援も組み込まれています。


あえて難しいことに挑戦して、社会で通用する「自立心」を育む

知的障害の若者に大学教育を。福祉型大学「カレッジ」の挑戦の画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10568002542

カリキュラムの中でも特徴的なのが「自主ゼミ」という科目です。これは自分の選んだテーマについて1年を通じて研究し、研究論文の発表に向けての準備を行う大がかりなものになってます。

代表の長谷川さんはこう語ります。

「1年という長い時間、自分が興味を持ったことをとことん突き詰めて勉強できる環境を整えています。


研究というのは、調べ物をしなくてはいけなかったり、その調べたものを体系立てて整理する力など、総合的な能力が求められます。これはかなり根気のいる作業です。

あえて難しいことに1年かけてチャレンジすることで、取り組めたという経験が自信につながり、継続力を身につけることに繋がります」

同じように、カリキュラムに組み込まれている資格試験の授業も、半年ほどかけて目標の試験に向けて勉強し続けるものです。
このような継続的な学習経験は、仕事で求められる持続力をつけていくのにうってつけなのだそうです。

「合格できたときには継続することに対する喜びを知ることができるし、不合格になった場合でも努力がすべて報われるわけではないことを学ぶ機会になる。こういう経験が、悔しい思いをバネに立ち向かう力を身に付ける機会になっています。」

ただ資格を身につけるだけではなく、挫折しても再び立ち上がれるような自立心の育成も、カレッジの目的のひとつです。


仕事を自分の意思で選ぶところから就職後のケアまで、徹底的にサポートする

知的障害の若者に大学教育を。福祉型大学「カレッジ」の挑戦の画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11044033570

知的障害者の就職に向けての実践的な取り組みも、カレッジでは充実しています。

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