2016年9月5日 11:00
回避性パーソナリティ障害とは?「傷つかないよう避けてしまう」症状や治療法、克服するための方法を解説
薬物療法は、強い不安や緊張、抑うつなど、程度の強い精神症状を一時的に和らげる目的で使われます。しかし、あくまで対症療法にすぎず、障害を根本から治すことはできません。治療の中心は精神療法で、薬物療法はその潤滑油としての役割を果たします。
使われることのある薬の種類と働きは以下の通りです。
■抗精神病薬
脳に働きかけて、興奮を静めたり、心を安定させます。フマル酸クエチアピン、リスペリドンなど
https://goo.gl/CEqB00
リスペリドン
■抗うつ薬
気持ちの落ち込みをやわらげ、心を楽にします。SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)など
■抗不安薬
抗うつ薬より効き目がおだやかで、不安感をやわらげます。ベンゾジアゼピン系抗不安薬(ロラゼパム、ブロマゼパムなど)
https://goo.gl/DXmx1Q
ロラゼパム
https://goo.gl/qo7Iib
ブロマゼパム
■その他
睡眠のリズムが乱れているときは睡眠薬を、そのほか衝動を抑えるためにてんかんの薬や副作用を抑える薬なども使われます。
ここでも、「薬を飲むことで、障害がすぐに良くなる」という過度な期待を寄せないことが大切です。また、服薬の決まりをきちんと守り、量や種類に不安があるときはきちんと主治医に相談しましょう。
患者さんの認知のゆがみを是正するための治療法です。患者さんに自分を客観的に観察してもらい、認知のゆがみがいつどのようにして起こったのかを記録し、自覚してもらいます。
そのうえで、それを改善するための認知の仕方、行動の取り方をロールプレイングなどを通して実践的に学びます。回避性パーソナリティ障害の人が悩んでいる様々なことが、いかに主観的な心配にすぎないかを本人に気付かせて、問題の解決を目指します。
近年は簡易型の認知行動療法の研究・開発が進んでいます。具体的には、当事者や仲間がお互いに支え合うサポートグループ・プログラム、短時間で相談に乗る相談センターや電話相談、コンピュータ支援型認知行動療法が実際の現場で活用されています。
http://www.ncnp.go.jp/cbt/about.html
国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター認知行動療法とは
障害を克服するために、本人が心がけること
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28208000304
回避性パーソナリティ障害の人は、親の期待のもとで形成された「理想的な自己」