2016年9月28日 11:00
やりたい放題に見えるけど…自閉症の娘を変えた「模倣」という自宅療育
最初に取り組んだことは模倣でした。これは「見て真似る」仕草のことです。
それまで、「コップとって」などの簡単な指示なら理解できた娘。それでも、言葉の理解はまだまだ弱かったので、見て指示を理解する模倣なら、娘にもできるのでは?と思いました。
当時私には腰痛があり、病院で腰痛体操を教わっていたので、たまたま側で見ていた娘に「こうしてごらん」と体操をやって見せました。
すると、私と一緒に同じ動きをする娘。「しめた、模倣ができるじゃないか!」と私は嬉しくなりました。
本格的に始めた模倣の練習。その方法とコツ
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11038001136
娘に模倣ができるとわかり、さっそく先生から教えてもらったことを家で実践することにしました。方法はこうです。
①「真似して」と言って(親が)何らかの動作をやって見せる
②子どもが真似をする
③すかさず、「真似できたね!、すごい上手!」などと言って褒める
(お子さんに合った方法は、専門の先生のアドバイスに従ってください)
私は、褒める必要性も知らなかったのですが、先生によると、褒めて親が嬉しくなると、子どもも嬉しくなり、さらにその行動が増えるのだそうです。
同じ方法で、「手を挙げる」「膝をたたく」「積み木を積む」など、いろいろやってみました。
模倣と言っても、手を叩くだけの簡単なものから、2工程以上(手を叩いた後に頭を触る、など)の記憶力を必要とするものまで、様々あります。
最初からできないものもありましたが、毎日少しずつ根気よく続けていると、2、3ケ月でできるようになってきました。
子どもが集中して取り組める工夫で、難しい取り組みにもチャレンジ
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10132004234
しかし、単純な動作を繰り返す模倣は、味気なくて面白くないですね。療育の1つに遊びを取り入れる方法があります。遊びを取り入れる理由としては、単純に子どもが興味を持てるから。
また、その子が1番楽しく取り組める遊びなら、合間に難しい模倣を取り入れても苦手意識を持ちにくい、という利点もあります。
そこで、我が家でも遊びを取り入れることにしました。