異食症とは?「氷、髪の毛などを食べたい衝動がとまらない」主な症状やタイプ別特徴、対処法まとめ
子どもがストレスをため込みやすい性格をもっており、その発散方法として異食行動を行ってしまう、周囲の人が知らない間に異食行動を見逃し、それが常態化しているなど、様々なケースがあります。
妊娠中の女性の異食症の症状・原因
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女性は妊娠期間中に衝動的に異食行動を行ってしまうことがあります。この場合は妊娠中のみに発症し、自然に治ることが多いと言われています。口にするものとして、土、石、氷、生のジャガイモや小麦粉がよく挙げられます。
妊娠中の女性による異食症は、鉄や亜鉛などの栄養不足が大きな原因と言われています。妊娠することによって女性のからだは、自分自身ではなく赤ちゃんに優先して栄養や酸素を供給するように自然とはたらき始めます。
栄養や酸素は血液を通して赤ちゃんに送り込まれるため、からだは体内の血液量を増やそうとします。しかし、通常摂取している1人分の栄養素で多くの血液を体内で生成しようとすると、成分に影響が出てくる可能性があります。
その成分が鉄や亜鉛です。
妊娠中に意識的に必要な栄養素を摂取していない場合、身体が通常の鉄分・亜鉛でたくさんの血液をつくろうとするため、これらの成分が不足してしまいます。
血液中に栄養素が少なくなると、体内で酸素をうまく運ぶことができなくなり貧血がおこります。この鉄欠乏性貧血は、妊娠中に特に起こりやすくなる貧血の一つです。氷や石・土の異食症は、身体が無意識に鉄分を補おうとして引き起こされることが多いとされています。
しかし、妊娠中によって発症する異食症の原因は栄養不足だけではありません。脳への酸素供給量が不足することによって、「おなかいっぱい」だという感覚を失ったり、からだの温度調節の機能が鈍くなったりすることで異食症が引き起こされる場合もあります。またその他にも精神的ストレスによって、精神を安定させる働きのある脳内の神経伝達物質の一つ、セロトニンが不足してしまい、感情や欲求が抑制できなくなったりするなど、様々な要因が重なり合っている場合があると考えられます。
その他の疾患と異食症を併存している人の症状・原因
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併存症を発症している人は、その併存している疾患によって症状が異なります。