「遊ぶように学ぶ」障害の有無問わず、そこに人間関係のつくり方がある
はじめまして。NPO法人「Collable(コラブル)」の山田小百合です。
私たちは障害があってもなくても、遊んだり学んだりできる環境づくりに挑戦しているNPO法人です。多様な人たちが集う場において、関係性をケアするという視点で、活動を行っています。
誰しも一度は悩む「人と関わる」ということは、一体どういうことなのか
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10161015007
最近は「コミュ障」という言葉を耳にする機会が増えました。
この言葉を、なにかコミュニケーションに齟齬があった時に、とっさに使っている人が多くなったなと感じています。
自分の気持ちを言葉で伝えることが難しい。
相手の気持ちを読むことが苦手。
一緒に遊びたいのに相手を困らせてしまう。
そうしたことで悩んだ経験がある人は、決して珍しくないと思います。
ですが、そもそも「人と関わる」とか「繋がる」ということは、どういうことなのでしょうか。
コミュニケーションは、当たり前ですが2人以上で成立するものです。
それにもかかわらず、やりとりに齟齬が起こると、「あいつはコミュ障だ」「あの子意味わかんないよね」と、片方が弱者にされがちです。
誰しも、伝えたいことをスムーズに伝えられるときもあれば、あまり上手く伝えられないときもあります。
自分なりにうまく振る舞える場面もあれば、苦手な場面だってあると思います。
今日は、そうしたご自身の経験を少し頭に思い浮かべながら読んでいただけると嬉しいです。
ある親御さんが教えてくれた一言「支援級には息子の望む遊びの機会が少ない」
Upload By 山田小百合
私たちは「遊ぶように人と関わる場」を用意し、人間関係を育む機会としてのワークショップ活動を行っていますが、遊びながら考えたり、つくったりする活動を通して、子どもたちが人と自然に関わりいきいきと変わっていく姿を多く見てきました。
活動の内容は、造形活動、ダンスや演劇などの身体表現、音楽、iPadなどを使うデジタルな制作活動など、様々。そこには、知的能力や発達に関する障害の診断がある子も、そうした診断のない子もやってきます。
ひとつ、ワークショップで出会ったある男の子のお話をご紹介します。
当時、特別支援学級に所属していた小学校2年生の男の子。