苦手なことを避ける発達障害の息子、親はどう支えたらいい?
「おしまいです」「大丈夫です」1度決めたら絶対やらない息子
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11038018552
発達障害の子どもたちは、日頃から苦手なことでパニックになったり、自信を失ったりする機会が多いと思います。ではどうすれば、失敗や苦手なことから逃げずに、工夫することができるのでしょうか?
発達障害の息子は、自分が苦手だと感じていることは私が「やろう」と誘っても「おしまいです」「(やらなくて)大丈夫です」と言って、自分の中で完結してしまい、取り組まないことがよくありました。
保育園の授業参観で見た光景です。工作の時間に、絵に色を塗ったりのりで紙を貼ったり、というシーンでも、何もしないまま「おしまいです」と宣言して固まっていました。
「少しだけでも、一緒にやってみよう」と私が声をかけても、かたくなに拒否。後日、介助の先生と2人だけで取り組んだそうで、その際の様子を先生に伺いました。
のりのベタベタが苦手だったのか、「もうおしまいです」と息子は立ち上がろうとしてしまいます。先生が席に戻るように促した後、先生の指先にのりをつけ、その指を息子が持って動かす、という共同作業で、やっと取り組めたそうです。
また、三輪車も苦手意識があるせいか、「大丈夫です」といって断り、なかなか乗ろうとしませんでした。このように、息子は1度自分の中で苦手意識が芽生えると、それ以降チャレンジすることができなかったのです。
できないことに息子自身も困っていた。苦手で終わらせないための工夫とは?
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どうにかして、息子の苦手意識を払拭したい!と躍起になって、あれこれ試していた私ですが、どうも上手くいきませんでした。その時ふと思い出したのが、保育園の先生の介助方法とそのあとの息子の反応でした。
・息子は先生の手を借りて、のりを塗って作品を完成させていた
・先生と一緒に作品の完成を喜んだ!これで気付いたことは、息子は決して「やりたくない」訳ではないのです。「できなくて困っていた」のでした。いきなり自分の手でのりを塗るというのは、息子にとってはハードルが高かったのかもしれません。