2016年9月28日 19:00
就学先を決める就学相談を徹底解説!通常級・通級・支援級・支援学校、子どもに合った進学先はどこ?
学びの場を固定されたものとして考えるのではなく、子どもの状況に応じて、必要な環境を柔軟に選択していくことが望ましいと言われています。
ですが、このような取り組みはまだ始まったばかりで、地域によっては転学・転級の手続きが難しい場合もあるようです。
就学相談から就学先が決まるまでの流れ
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11038021731
就学相談は市区町村によってその方法や内容が大きく異なります。以下で説明する流れとお住まいの地域の就学相談の方法が異なったり、流れ自体が前後する場合があります。就学相談についてより詳しく知りたい時はお住まいの市区町村の教育委員会へ問い合わせてみましょう。
就学相談は、基本的には就学時健康診断のように通知が来ることはありません。子どもの発達や障害が気になる場合や、子どもの就学先を相談・検討したい場合は、保護者の方が自ら就学相談を申し込む必要があります。
申し込みの仕方は市区町村によって2パターンあります。
一つ目は電話で直接、市区町村の教育委員会へ連絡し、面談の日程などを決める方法です。
二つ目は、通っている幼稚園や保育園を通じて申し込む場合です。その場合は、幼稚園や保育園の先生に相談しましょう。
申し込み時に面談の日程を決めます。面談は市区町村によりますが、複数回実施されることが多いです。ここでは、子どもの生育歴や診断書などをもとにお子さんの様子や保護者の希望を聞かれます。あらかじめ、質問票や所定の書類に必要事項を記入しておく必要がある場合もあります。
実際の面接では、お住まいの市区町村の通級、支援級、支援学校の状況を聞くことがポイントです。
例えば学級の人数、受けられる支援や歩いて通える範囲にあるかどうかなどを確認するとよいでしょう。また、通級、支援級、支援学校でどのような支援が受けられるか、より具体的に聞いておくこともポイントです。
また、希望の学級・学校の見学、体験ができるかどうかも聞いてみましょう。
専門の医師、または心理士等が発達検査や知能検査を行います。診断がついてない場合、医師による診察が行われる場合もあります。
ここでは、保護者と子どもが別室で面談や様子観察を実施することがあるので、子どもが過度に場所見知りをしたり、保護者から離れるとパニックになったりする場合は、あらかじめ担当の職員に知らせて対応方法を相談しておくと良いでしょう。