子どもの指差しは言葉の発達と関わりがあるの?指さしをしないときの原因や引き出す工夫、相談先まとめ
「伝えたい!」子どもの指差しが言葉につながる

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「指差し」とは、興味のあるものや、欲しいものに対して人差し指を向ける子どもの行動です。指差しの仕方は、子どもによりさまざまで、子どもによっては人差し指ではなく中指を使ったり、手全体を使ってものを指し示したりする場合もあります。
指差しには、子どもが育っていく上で大変重要な役割があります。
まだ十分に言葉を話すことのできない子どもにとって、指差しは大切なコミュニケーションの道具です。指差しは、発語と深いかかわりがあります。言葉が出る前から始まるので、「ことばの前のことば」と言われる場合もあります。
指差しは、子どもがさまざまな力を獲得したことを示す目印となります。例えば、何かに興味をもつ力や、共感する力、他人の意図を読み取る力などです。
相手と目を合わせて笑う、という二者間の関係しか持つことのできなかった子どもは、指差しを使って「自分と相手ともうひとつ」という三者の関係を持てるようになります。そのような関係の広がりは、その後の子どもの育ちにも大きく関わってきます。

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身につける力とともに変わる指差しの意味

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子どもは生まれたその瞬間から、さまざまな力を身につけていきます。指差しが出始めてからも、子どものコミュニケーション力は育ち、それととともに、指差しの種類も増えていきます。
あまり細かい分類にこだわる必要はありませんが、指差しのステップについて知っておくことで、子どもが指差しをしたときに、どのような力を身につけているのかを知る手がかりになります。
赤ちゃんを抱っこして「○○だよー」と声をかけると、大人が視線を向ける物に自分も目を向け、一緒に見ることがあります。これは、相手が興味を持っている方向を察して、その方向には何かがあると推測する力が身についたことのサインです。これができるようになると、もう少しで指差しが出るようになります。
自分の興味関心のあるものを見つけたときに指をさすことを、「自発の指差し」