2016年11月7日 18:25
子どもの指差しは言葉の発達と関わりがあるの?指さしをしないときの原因や引き出す工夫、相談先まとめ
テレビからは一方的な情報が流れてくるので、子どもは受け身になってしまいます。テレビから受動的に情報を受け取っているときには、人とやりとりを行うのは難しいです。
子どもがテレビを長時間視聴することは避け、他人と直接やりとりする機会を増やすことを意識しましょう。他人と一緒に楽しい時間を過ごすことで、愛着関係が形成され、より相手に何かを伝えたいという気持ちを促すことができます。
ただ、テレビ番組を見ながら、歌や踊りを覚えることもあります。絶対にテレビを見せてはいけないと、かたくなになるのではなく、一緒に踊ったり、歌ったりしながら、親子がともに楽しむコミュニケーションのツールとして活用すると良いでしょう。
◇五感を使った体験ができる環境を作る
具体的にものにふれたり、身体を使った遊びや活動を行ったり、見たり、聞いたり、味わったりと、五感の器官を十分に使って世界にふれあうことのできる環境を作り、子どものやりとりや遊びを豊かで楽しいものにすることを意識しましょう。
豊かな生活体験の中で引き起こされる、相手に自分の感じていることや考えを伝えたいという思い、それが指差しを引き出していくきっかけになります。
◇指差ししながら声かけする
絵本に描かれている絵を、人差し指でさしながら読んであげましょう。そのときに、りんごや車などのモノの名前や形がはっきりと描かれている絵本を選ぶことがポイントです。
はっきりと子どもの耳に届きやすい声で、スキンシップを交えながら読んであげてください。大人の動作を真似して、指差しをしやすくなると言われています。◇子どもの好きな遊びを一緒にやってみる
誰かに何かを伝えたいという気持ちを育てるためには、人と一緒に遊ぶ楽しさを味わうことが一番です。子どもの作る世界に大人が入っていってみることを心がけましょう。
例えば、ミニカーを一列に並べている子どもがいるとします。たとえ、保護者の方が「その遊びの楽しさがわからない」と思ったとしても、まずは一緒に同じことをしてみてください。
楽しさそのものがわからなくても、お子さんは、保護者の方が同じことをしていると気がつきます。ミニカーを「はい、どうぞ」と言いながら手渡すなど、やり取りの中で積極的に声をかけることも効果的です。このように子どもの遊びに積極的に関わっていくと、最初は一方的だったとしても、次第にコミュニケーションが生まれていきます。